29号の日記
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2005年09月28日(水) 米酒

 しばらく前に歌番組で見た、こじつけ日本語歌詞が笑える洋楽。ふと思い出して無性に聴きたくなった。しかし曲名も歌手名も分からない。レンタルCD売り場に行けば分かるかなと思い、帰り道、蔦屋に立ち寄ってチェックしたが、それらしいCDは見当たらず。
 こうなったらパソコンでキーワード検索するしかない。しかし、分かっているのはこじつけ歌詞の一部だけ。「米酒だ米酒だ飲ま飲まイェイ!キープだ牛」「簒奪ビーフ」といったもの。
 とりあえず「米酒」で検索してみるか、きっと酒蔵のページばかりが出て来て大変だろうな〜と思いつつ検索ボタンを押すと・・・
 あっさり見つかった。しかも、そこからリンクを辿って行くと、なんと、フラッシュ動画と歌詞・メロディー付きのページが見つかった。それもいろんなバリエーションがあるものが。一時間余りの間、いろんなバージョンを試して、独り爆笑。

http://f32.aaa.livedoor.jp/~karasu/flashes/flashyahie.html

下の画像をクリックすると、フラッシュが見れます。(音も出ます。)


なお、自然発生的に生まれたこれらのこじつけ歌を、大手音楽配給会社のAVEXが、一枚のCDやDVDに仕立てて販売しているらしいが、そのせいでこうした個人の作ったページが、著作権がどうだかということで閉鎖に追い込まれたりしているらしい。え、逆なんじゃないの?と思った。AVEXが先で個人が先なら文句は言わないが。


2005年09月27日(火) 最近のスパムメール

相変わらずスパムメールに悩まされている。

今日来たスパム。その1

>この度、あなた様を女性会員にセリをさせて頂きました。
>その結果、前田ひとみさんが148万円であなた様を落札致しましたので
>ご連絡する運びとなりました。

勝手に俺に値をつけるな!失礼な!

今日来たスパム。その2

>女の子を販売させて頂きます。今回の出品人数は14名です。
>年齢は18〜20歳 出身国アジア諸国
>到着は今月末になる予定です。

おいおい、これって新たなる奴隷貿易?犯罪の臭いがプンプンするんですけど・・・。


2005年09月20日(火) うなぎのおかげ?

3連休のおかげで鋭気が養われたのか、それとも、日曜日に、賞味期限間近のために半額で買えた、うなうなを夕飯に食べたおかげでパワーがついたためか、帰宅して夕飯を食べた後、散らかり放題の部屋を大整理。8時前から始めて11時まで、3時間以上に及んだ。やっとスッキリできた感じ。


2005年09月18日(日) 団子難民

 昨日に引き続き一日中よく晴れ、最高の月見日和となった。そう、今日は十五夜。月見団子を買いに行かなくちゃ、と、お月見に欠かせないすすきを、山に刈りに行った帰り、スーパー「You宝屋」(1)に立ち寄った。が、6個入りの餡入り饅頭は売っていたが、15個入った月見饅頭はどこにも売られていない。15夜だから、15個の団子じゃなくては駄目なのだ。
 もう一軒の、自宅に近い別の「You宝屋」(2)に行ってみる。こちらもなし。チェーン店だから駄目か、ならばと普段は足を運ばない「Cプ」(3)に立ち寄ってみる。ない。深夜一時までやっている「F」(4)に行くか、と「F」を訪ねる。「お彼岸特集」はあるのに「十五夜特集」はない。ここには絶対あると信じていたのに・・・何で?
 いっそのこと、ピラミッド状に3段に積み上げられた、お彼岸用砂糖菓子でお茶を濁そうかとの考えが頭をよぎるが、いいや、と思い、何年か前、セブンイレブンで月見団子が売られていたことを思い出し、Fから目と鼻の先のセブンイレブン(5)に立ち寄ってみる。が、痕跡すらなし。そのセブンイレブンから近い「ドンキ」(6)に行く。しかし、やはりと言うべきか、ドンキにもない。店員にも聞いたが駄目。駅前の大型スーパーにでも行かないと駄目なのかな?いや、もう一軒近くでと、「Sローゼン」(7)に。ちなみに、その手前の高級和菓子店(8)ももう閉まっていた。Sローゼンでも彼岸売り場はあるのに、月見コーナーはない。和菓子売り場なんて、一足早く営業を終え、シートが掛けられている有様。そのSローゼンと道路を隔てて向かいにある、2軒目のセブンイレブン(9)。レジの前に売り場はあった。しかし売り切れ。残念。しかし、これでセブンイレブンでは例外があるにせよ、団子が売られている可能性が高まった。駅に行く途中の3軒目のセブンイレブン(10)を見て、なければ、駅前の大型スーパーに最後の望みを、と思い、その3軒目のセブンイレブンでようやく、15個入り月見団子を獲得。間髪入れずに買った。
 帰ってきてパックを見ると、コンビニ弁当やおにぎり等と同様、原材料名欄には、怪しい化学物質がたっぷり、体に悪そう・・・。だが、何はともあれ獲得に成功。
 しかし、まさか月見団子を買うのに、10軒も店巡りを強いられる羽目になるとは思わなかった。こちらでは月見をする習慣のある人は珍しいのだろうか?


2005年09月17日(土) スペースウォーズ

蔦屋で2ヶ月程前から、「スターウォーズ エピソード3」映画公開にあわせたかのようにレンタルが始まった「スペースウォーズ」というDVD、パッケージの説明には、「スターウォーズを上回る大作」とか書かれていたけど、念のためネットの映画・ビデオの評価欄を見てみると、評価そのものがない。それだけ無名ということか、恐らくB級なんだろうな、とうすうす感じつつも、どうしても気になって、とうとう今日借りてきた。

で、肝心の評価は、、、やっぱりB級作品。
題名のようなスケールの大きさはどこにもなく、ストーリーは、「欲に目が眩んだ、ある宇宙部隊の反乱」というべきもの。
ところで、この紛争の元凶となった希少資源「トリチウム」って、青く光る結晶状の(架空の)鉱物として出てきたけど、確か、「三重水素」(ひとつの水素原子の回りを3つの電子が回っている、水素の同位体。)のことをトリチウムと言ったような・・・。


2005年09月16日(金) 琵琶法師

 夜になると結構涼しくなって、半袖では肌寒いくらいになってきた。いよいよ秋本番になってきたかな、と思う。
 先々週あたりの週末に、流行歌ランキング番組でチラッとメロディーだけ紹介されて、あっ、これいいな、と思った曲。GLAYとエグザイル合作の、「SCREAM」という名の曲なんだけど、蔦屋に探しに行ったら見当たらない。まさか、2、3週間の間に「新曲」でも「人気曲」でもなくなってしまった?旧作コーナーにもなく、そのまま惰性で、中古セルCDコーナーを探していたらなんと見つかった。CDとDVDとセットになって870円だったので、「他の店でレンタルであるかどうかを探す手間と、録音する手間を考えたら、この値段だったらいいや」と思いそのまま買った。
 で、肝心の曲の方だが、メロディーこそ現代的だが、添付の歌詞カードを読むと、この歌詞、なんか平家物語の冒頭の部分を思わせるものを言っている。「繋いだ糸もすぐに切れてしまう」なんてそのまま「諸行無常」だし。
というか、歌詞全体を通して訴えたい主題をそのまま「諸行無常」の四字に集約できそう。なんだ、日本人に普遍的な価値観を現代風に味付けしているだけじゃん、と思うが、これが結構耳に心地良い。


2005年09月13日(火) 万博明けの平日(2)

これは、月曜の部分と同じく、実は連休の19日に書いた文章。
火曜日も疲労と寝不足から回復しておらず、あってはならない仕事の支障が・・・汗。
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万博(3)
 なるべくいい座席を取りたいとの友人の言葉と、会場まで歩く時間がかかることを考えて、5時開演だが、チャゲライブコンサートへと向かう。途中、万博マスコット「モリゾー・キッコロ」のキャラクター商品が売られている屋台に立ち寄った。こんな屋台まで、買う人の順番待ちの行列が出来る始末。5分くらいしてようやくぬいぐるみ購入。その間、友人は急ぐからと先に。4時15分位に到着。財布に入れた筈の整理券がなかなかみつからず、ここでも友人に先に行ってもらう。入ってみると、まだ席に割と余裕があるのに、かなり端っこの席だった。中央のいい席は「招待客用」とのこと。
 5時から開始。しかし、このライブコンサート、実はコンサートがメイン行事ではなく、「ショートショートフルム」いわゆる短編映画の紹介がメインであり、(実際、整理券には「ショートショートフィルム」の文字があった。)コンサートは付録のようなものであった。俺は6時くらいに終わって、コンサートの本番に入るのだろうとたかをくくっていたが、一向にライブ本体が始まる気配がない。
 俺は「下妻物語」等の例外はあるにせよ、基本的には、「大量のエキストラと巨大なセットを使い、大金を費やして作ったスペクタル作品」が好きである。映画の素晴らしさを評価するいくつかの要素のうちの少なくともひとつは膨大な金と手間をかけて作った映像の素晴らしさにあると考えている。
 なので、つまらない講義を受けている学生のように、コックリコックリと居眠りを始め、首がガクンと下に垂れてハッと気付くということが、その後2時間半の間に繰り返された。そう、2時間半。一切の説明はなかったが、実はこの、ライブに先立っての「ショートショートフィルム」、短編映画の世界コンテストの表彰式を兼ねており、只でさえつまらない短編映画の合間に、来賓の祝辞や表彰が何十時間とあったのである。 
 7時半に、「ここで20分間の休憩を挟み、ライブを始めます」とのこと。再入場用に整理券を持った上で一旦外に出て構わないとのことだったので、外に出て、少しでも観るべきものを観ることにした。行ったのは、朝方「薔薇ソフト」を買ったコーカサス三国館。ベトナム館と同様、いや、それ以上に狭い。一国あたり10坪あるかないかの展示スペースで、デパートの「物産品店」に近いもの。名産品や美術品の展示と、地理・歴史の紹介。面白かったのは、アゼルバイジャンの展示の中に、「アルメニアによる侵略の歴史」なる年表が、会場内の目立たないところに掲げられていた点だった。
 もし日本が世界的にマイナーな国だったと仮定して、近隣諸国と共同で、同じ規模で「極東三国パビリオン」なんてものを作ることになったら、きっと韓国や北朝鮮あたりは、同じように「日本による侵略の歴史」なる年表を、会場内に意地でも掲げるのかなあ、と思いを巡らせた。
 時間にやや遅れて会場に戻る。ライブはまだ始まっておらず、その代わりに、チャゲが出演している(らしい)短編映画がスクリーンに映っていた。
 その後2、30分してようやくライブコンサート開始。中央の方の席では観客が総立ちになり、リズムに合わせて特有の「振り」をしている。俺はファンと言うわけでもないが、前が見えないので立つには立ったが、振り付けまではしない。友人も、振りはしていない。ファンなんだから、恥ずかしがらずに降り付けすればいいのに。
 ライブが終わったのは8時50分。もうあと10分余りでどこも営業終了の筈。会場を出たら、名古屋に着くのはきっと11時頃。今のうちに夕食を食べておかないと11時までお預けになりかねない。しかもその時間は牛丼屋程度のものしか開いていないだろうから最悪コンビニ弁当になりかねない。
 ということで、さっきの「コーカサス三国館」に急いで立ち寄り、気になるメニュー「長寿の豆スープ」をセットで頼もうとするも、売り切れ。仕方なく、「チキンケバブセット」を頼む。チキンはシーチキンに近い味だったが、それを巻いている、クレープのような、小麦粉を水に溶いて薄焼きにした皮
は美味かった。あと、付属の「マカディア」という名のリキュールも。(俺はてっきり、この国(グルジア)特産のリキュールだと思っていたが、後で調べたことろ、サントリーの製品であることが判明。簡単に手に入ることが分かったので嬉しいが、ちょっとがっかり。)

 で、北ゲート近くまで歩いて戻ってきたところで、まだ開いているソフトクリーム屋をみつけ、2、3歩足を向けた瞬間、友人とはぐれてしまった。実際にはソフトクリームは買わず、わずか10秒かそこらの間だったのだが。
 携帯は、昼間散々、トランシーバー代わりに連絡を取りあったのと、写真を撮ったせいで電池切れ。連絡のとりようがない。まあ、彼はリニモで並ぶ時間を考えると終電ギリギリと言っていたから、そう長く俺を探すとは考えられないだろう。ということで、別れの挨拶もしないままに突然で残念だが彼を探すことを諦めた。
 北ゲートの脇に、お土産屋があり、たくさんの人で賑わっていた。さっそく入って品定め。5分経つか経たないうちに、「大混雑で今、レジは25分待ちです。閉門時間までに会計が終わらないことを避ける為、閉店します。新たに店に入ることは出来ません。」と、店の入口をシャットアウトした。間に合って良かったと思った。じっくり品定めをして、レジ待ちの行列に並んで買った。「締め出されている人に、この700円の饅頭を、『1000円でどう?』と声をかけたら売れるんじゃないかな。」なんて考えが頭をよぎったりした。実行はしなかったが。

 今日のこの後の予定はJR金山駅まで行ってカプセルホテルに泊まること。
金山へは、リニモの下り列車に乗り、「万博八草」で愛知環状鉄道に乗換え、さらに「高蔵寺」でJRに乗り換えるのが一番速い。ということで、下りのリニモに乗るための行列に一旦は並んで15分くらい待ったが、列車の運行頻度が少ない感じ。3両編成なので一度に乗れる人はたかが知れている。「乗車まで40分待ち」と言ってるけど、それ以上待ちそう。それなら、と思い、行列を脱し、万博八草まで歩くことにした。確か2駅か3駅。30分位の距離だろう。歩道には、俺と同じ選択をした人が、他にもチラホラ。左側は片側3車線の万博道路。右側は森というシュールな空間。ひとつ隣の駅で空いていたら乗るつもりだったが、果たして、、、駅の外の道にまで行列が伸びているので諦める。予定通り30分で万博八草に到着。駅に着いたのと同時に、名古屋方面行きの列車が出発したところだったので、20分程待つ。22時54分。乗った列車はJR直通だった。23時半頃、金山に到着。二日前に電話で予約しておいた「カプセルイン名古屋」へ。フロントでは、予約なしの客が、満室ですと断られていた。これも万博効果なのだろうか。
 このカプセルホテル、10年近く前に一度使ったことがある筈だが、当時の記憶はあいまいなもので、カプセルの並びようなどは記憶通りなのだが、フロントってこんなに狭かったっけ?と思う。あと、施設が老朽化していて、全体が何となく薄汚い感じ。
 チェックインを終え、自分のカプセルに潜り込む。館内に公衆電話は置いてあるが、友人の携帯電話番号は、携帯に記憶させているので、携帯を充電させないと連絡のとりようがない。カプセル内にコンセントの穴のひとつくらいあっても良さそうだが、探してもない。仕方ないので、大広間に行って、いくつかあるコンセント穴で充電。ほかにも10数人がくつろいでいるので、見張りのために、俺自身は近くのソファーに腰掛け、新聞を読みながら、電気がたまるのを待つ。明日もあるので、なるべく多くためたいところだ。
 と、しばらくして、従業員が見回りにやってきて、「この携帯誰のですか。ここで充電するのはやめてください」と注意されてしまった。こすい(←意味分かるかなあ?)なあ、と思う。
 とにかく、かろうじて一定量の電気がたまったので、はぐれてしまった彼に電話し、最後、はぐれてしまって申し訳ないと伝えた。彼からは逆に、「こちらこそ、終電を気にする余りさっさと行ってしまって申し訳ない」と言われた。で、彼もまだ、岐阜の自宅の帰宅して間もないとのことだった。
 ともかく、電話ができたので、後は風呂に入って寝るだけ。風呂はちょっと塩素臭かった。カプセルに入ったら疲れですぐに眠りについた。


2005年09月12日(月) 万博明けの平日

予想通りというか、懸念通りというか、
万博疲れと大垣夜行乗車時の寝不足の回復が十分になされてない為、仕事に差し支えた。早く万博記を書きたいところだが、書いていると睡眠時間が確保できないので、来週の3連休まで控えざるを得ない。

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万博(続き)
 更にここでは本日二つ目のソフトクリーム「トルコアイス」を食べた。これも5分位並び、そのせいで友人とはぐれた上、待たせてしまった。申し訳ない。
 そうこうしているうちに、「マンモス」の整理券の観覧予定時間、またしても並ぶ。5分位だろうか。大量の観客をさばく為、「動く歩道」が設置されており、約1分、ガラスケース越しにマンモスと対面。並んだ時間に対しての、観る時間が何と短いことか。
 さて、現在約1時少し過ぎ。「箱舟」の整理券の指定時間は3時45分。2時間半余りある。整理券なしで、それなりに話題性のあるもので、何かひとつと思い、ウロウロし始める。「電力館」110分待ちとのプラカード。大した人気パビリオンでもない「万華鏡館」が3時間待ちとあったので、それよりましと思い並ぶことにする。ほぼそのプラカード通りの時間待った末、結果は、東京ディズニーシーにある子供向けのライドアトラクション「ワールド何とか」(正式名忘れた)に非常に近いもので、期待外れであった。しかもこのアトラクション、午後8時に、携帯の万博サイト「只今のパビリオン別待ち時間」でチェックしてみたら、「午後7時半現在、待ち時間ゼロ」となっていた。友人は、「まさかあ」と言っていたが、俺は多分本当だと信じる。ヤフオク情報には、確かに「電力館」など、企業パビリオンの中でも比較的不人気なパビリオンは午後8時頃には待ち時間ゼロになると書かれていたから、きっと最後の最後でヤフオク情報が「当たった」のだと信じたい。
 
 また腹が減ってきたので軽食タイム。「方舟」までの時間が30分程度なのであまり遠くには行けないなと思い、電力館から程近い、東南アジア諸国のパビリオンが集まっているエリアへ。最初に目に付いたのは「シンガポール館」値段は高く、量は少ないが、行列は短い。俺は、さっき「電力館」で散々並んだこともあり、「高くても仕方ないから待ち時間は極力少なく」と思い、「ここでいいや」と行列(多少ある)に並ぶ。友人は「高い。他を探す」と雑踏の中に消えていった。
 バナナフリッター(バナナに小麦粉の衣をつけ揚げたもの。小ぶりのバナナ一本弱分。300円。)と、名前は忘れたが生春巻き風のもの(実際には春巻きの皮は揚げてあった。ひとくちサイズのものが4つ入って600円)を買った。
 雑踏に消えた友人から、「今ベトナム館の前。そちらは?」と電話が掛かってきたので、落ち合うべく、買ったものを手に持って移動することにする。出されたトレーを戻す場所はどこかと店員に聞くと、顔つきから中国系と分かる、若い女性店員は、一言も発せず、場所を指で示した。「チャイニーズスタンダード」な接客は、国や社会制度の違いを乗り越えるものなのか?と思った。
 雑踏をかき分け、ベトナム館についたが友人の姿はない。館内を見ているのかもしれない、それなら俺もと思い、待たずに入れる館内へ。敷地15坪程、主に観光情報を主体とした展示だった。館を出て電話。「さっき言われたベトナム館にいるんだけど」、友人は同じく待ち時間なしの「カンボジア館」に足を伸ばしてきたとのこと。シンガポール館の「生春巻き風」をひとつあげようとしたが、「いや、いい。」と言われた。

 さて、そろそろ「方舟」整理券の時間。会場の近くで「八丁味噌ソフト」を売られているのを発見。まだ整理券の時間までは5分か10分余裕がある。ちょっと待っててと彼に待ってもらって購入。本日3個目のソフトクリームだ。ここではほとんど待ち時間ゼロだった。予想していたくどさはなく、ほんのりと味噌の香りがする程度。美味い。
 ヤフオクでの情報及び、既に6月頃万博に行ってきたという、別の友人の情報では、論外と言われるくらい酷評されていた「方舟」だったが、宗教臭のするあやしげな「方舟」を、俺は大いに期待していた。
 円筒状の建物の内側にらせん状に取り付けられた、張り出しバルコニー状の廊下。地面には犬の顔をした怪しげな神像が多数。なんなんだろうね、これ。おおよその定員を入れると辺りが暗くなり、上映が始まる。天井から吊り下げられた偶像が滑車で動き、地面のスクリーンには、てん書体の漢字(それ自体にメッセージが含まれているとは思えない)が映し出される。それが受精卵の卵分割のように4つに分割され、16に分割され・・・その後には、赤ちゃんの顔。妙な音楽に合わせて、それがシームレスに犬の顔に変化して、また赤ちゃんの顔に戻って・・・という映像が何度か繰り返された後、辺りが明るくなった。えっ、これで終わり?説明も何もないんじゃ、何がなんだか分からないよ。これに何の意味があるの?企業パビリオンの中でダントツの不人気だというのもこれなら良く分かるよ。これなら俺だって期待外れだよ。


2005年09月11日(日) 癒しの旅

<経緯>
 せっかく名古屋まで来たのに万博だけで日帰りは勿体ないということで、
数日前、俺は名古屋駅発着の日帰りバスツアーを申し込んでいた。
「熊野古道日帰りハイキング」料金4500円。現地まで仮にJRで行った場合の交通費を試しにチェックしてみたら、片道でそのくらい掛かることが判明。しかもバスツアーだから乗換の面倒もなく、これはお得である。

<出発>
 集合してみると、大型バス一台に乗客わずか17人。常連客の話によると、普段はもっと混んでおり、今日は空いているそうだ。座席を広く使えてラッキーである。
 名古屋駅前から渋滞もなく、バスは高速道に入る。比較的風景の変化に乏しい三重県北部を順調に通過し、松阪市郊外で高速を下り、一般道に入る。まもなく、休憩地点である「道の駅おおだい」に停車。

<道の駅と農産物>
 朝、寝坊して、駅の売店の不味いサンドイッチしか食べていない俺はここでようやく、まともな飯にありつく機会を得る。「高菜寿司」(高菜の葉で酢飯を包んだもの。正しい名称は忘れた)と、「混ぜ御飯」を購入。それと、例によって地元農産物が売られている。聞いてみたら、夕方にはだいたい売り切れてしまう。冷蔵庫に入れておいてあげるから、買うなら今買った方がいいですよとのことで、椎茸と苦瓜とモロヘイヤを購入。山に囲まれたこの地域はきのこ栽培が盛んらしい。「畑しめじ」の大きな株も売られていて、買いたかったが、持ち帰るまでに他の荷物につぶされてボロボロになってしまいそうなので断念。
 休憩時間が残り少なくなり、急いで建物の外に出る。と、何か軽食のようなものが売られている。緑色をした、直角三角形の、生こんにゃくと思われるもの。とりあえず購入し、お金を差し出しながら、「これはこんにゃくですか?」と聞く。「ういろう」とのこと。駆け足でバスに戻って食べてみると、甘さ控えめで、よもぎの味がして、これが実に美味かった。

<癒しの地> 
 車窓から、並木のように見える、一列に並んだ杉の巨木が見えた。神社の参道?と思って眺めていると、やがて鳥居が見えた。何百年も昔から、地域の人々によってこれらの巨木は守られてきたのだろう。観光地化とは無縁のようで、人気(ひとけ)は少なそうだが、巨木の醸し出す荘厳さがすごくいい感じ。

 道から川が見えた。コバルトブルーに透き通った水で、川底の玉石の一個一個が透けて見えた。本当に美しい川だ。その後も、何本か川を見たが、どれも湧き水をそのまま流したかのように美しかった。

 さらにしばらく山あいを走ると小さな盆地に出た。初めて訪れる、しかも車窓から眺めるだけなのに、異常に「なつかしい」と感じ、目頭が熱くなり、涙が溢れて落ちそうになった。この土地はなんというところなんだ?と、地名がどこかに記されていないか、窓の外の商店の看板やらを目で追っていると、交差点に「阿曽」とあった。

<古道歩き>
その後ほどなくして、バスは最初のハイキング地点に到着し、何人かの客を下ろした。峠を越え、旧紀伊国に入る。自分が降りる停車地点についた。自分の他の、若い女性から中年男性までの6人が下りた。バスの中ではそれぞればらけて座っていたので、そうは思わなかったが、6人は知合い同士だとのこと。唯一の独り者の俺が、「御一緒させてもらっていいですか」と聞くと、OKしてくれて出発。

 おなかの張り出た中年男性や、還暦くらいのおばさん(登山族のおばさんではなく、そこらにふつうにいそうなおばさん)を抱える6人組は、足取りは重い。特に、急坂に弱いらしい。俺の方は、途中の沢で、持ち帰り用に水をペットボトルに詰めたり、汗をかいたTシャツをゆすいだりとかのんびり彼等にペースを合わせて歩く。時々、他のハイカーとすれ違う。ここに来る前は、ここを歩く人は中高年の方々ばかりで、若者は滅多にいないだろうと想像していたが、実際のところ、意外と若者も多い。ごみ袋を持った大学生かと想像される若者の集団とも、一度ならずすれ違った。さすがに世界遺産ともなると、落ちているごみは皆無に近く、彼等の持つビニール袋も、ほとんどが空かそれに近い状態であった。

 2時間程で峠に到着(標高340メートル)。私は、昼飯の準備に入った6人組と別れ、近くの標高540メートル程度の山頂に寄り道をすることにする。ガイドマップによれば、片道20分とのことである。急坂が続き、最後は巨大な岩。山頂は360度の眺望が利いた。

 6人組は既に下りに入っているので下り坂は独り。途中の東屋で、道の駅で買った弁当「高菜寿司」を食べ、更に若干下ると不動尊。滝があって、不動明王(ヒンズー教のシヴァ神が仏教の守り神として取り入れられたもの。顔に怒りの表情をたたえ、背後に燃え盛る炎が描かれている。)が祀られているのだが、滝の入口には鳥居。典型的な神仏習合。

 そのすぐ先には茶屋があって、屋外に腰掛けるスペースがあった。歩く人が多いからこそ、こうした時代劇的なのんびりした商売が成り立つのだろう。
弁当を食べたばかりなので、大して腹はすいていないが、バスの時間には余裕があるので、団子を買い、お茶をごちそうになった。水のせいか、お茶がとても美味しかった。「空いているいらないペットボトルありますか?」と聞いてペットボトルに水を入れてもらい、もらった。わざわざありがとうございます。
 
 巨大な一対のくすのきに魅かれて、神社に立ち寄った後、昔ながらの銭湯へ。汗を流した後、尾鷲駅へ。尾鷲駅前に土産物屋のひとつでもあるだろうと、バスの時間30分前に到着したが、何もない駅だった。6人組とも再会。彼等は1時間以上前に到着し、手持ち無沙汰にしていたそうだ。

<帰路>
 定刻にバスは名古屋に向けて走り出した。途中疲れて居眠りなどしながら定刻5分程度の遅れで名古屋駅に到着。渋滞は全くなし。6人組に、「うらやましいですね。東京や神奈川では、休日の夕方に、都心方面に向かう高速バスが、渋滞に巻き込まれず、定時に到着するなんて考えられませんよ。」と言ったら、嬉しそうにしていた。

 名古屋駅構内で彼等と別れ、俺は新幹線(指定席取得済)までの時間、まずは名物「きしめん」を食べ、その後土産物屋を見て周った。愛知万博関連の土産物もあった。なんだ、無理に会場で買わなくてもよかったんじゃないか、と思った。

 そして、俺にしては珍しく、十分すぎるくらいの余裕を持って改札をくぐった。帰宅は夜11時半。


2005年09月10日(土) (暫定)惨敗(第一部)

愛・地球博

 後で知ったことだが、9月10日、来場者は過去最高の25万人を記録したらしい。目的のパビリオンはふたつしか回れず。(そのうちのひとつは観覧時間1分、もうひとつは期待外れ。)
 
 前夜、「大垣夜行」で、朝6時6分に名古屋着。独りなら、5時半頃に停車した岡崎から「愛知環状鉄道」で現地まで近道していたところだが、名古屋駅で岐阜在住の友人と落ち合うため、名古屋まで来た。友人には無理を言って始発で来てもらい、集合6時半。岐阜の友人の希望で、混雑の予想されるリニモ(リニアモーターカー)経由で現地を目指す。人気のリニモに乗るまでには50分かかった。
「万博会場」駅近くまで来てみると、ゲートの前を埋め尽くすように大量の人、人、人が、高架から見下ろすことができた。こりゃやっぱりダメだ、と思い、事前にヤフーオークションで300円で買った情報で「空いている」と紹介されていた「瀬戸ゲート」を目指した。その情報では、空いている瀬戸ゲートに入り、すぐに「モリゾーゴンドラ」に乗り、人気パビリオンの集中する「企業パビリオンエリア」に直行すべしとあった。
 しかし、その作戦は裏目に出た。「瀬戸ゲートは空いている」という情報は既に一般に広く浸透しており、それなりに混んでいて、8時45分にゲート前に到着(この時点で名古屋駅出発から2時間以上経過・・・。)したのにもかかわらず、入場は30分待ちの9時15分。すぐ乗れる筈の「モリゾーゴンドラ」も30分待ちで、ゴンドラを下車すると既に9時50分。
 人気パビリオンはこの時点で既に、当日整理券配布終了。期待の「日立」「東芝」はこの時点で早くも「見果てぬ夢」となり、俺のテンションは一気に下がる。仕方なく、企業パビリオンの中ではダントツの不人気パビリオンである「方舟」の整理券を10分位並んで獲得。ほかに整理券をまだ配っていそうなところはないかとウロウロし始めたところで、友人が、「チャゲの生コンサートの当日整理券を早くもらいたいのでグローバルホールに急ごう」とのこと。
 グローバルホールは、古代ギリシャの半円形タイプの劇場にドームテントをかぶせたような建物。会場の最南端に位置しており、企業パビリオンのある北ゲート付近からは一番遠い。
 会場中心部を周回する「グローバルループ」まで歩くと、チャリンコタクシーがあった。タクシーとは言いつつも、ルートはループ内に限られており、残念ながらグローバルホールまでドアツードアという訳にはいかない。しかし、これからたくさん歩くことを考えると、少しでも今のうち楽をしておきたいところ。10分くらい待って乗る。たくさんの人が通りを歩いている中を、ドアのないむき出しの座席に男二人が座るのは、同性カップルみたいでかなり恥ずかしい。但し、運ちゃんからはいろいろ有益な話を聞く。曰く、
「ヤフオクなどに載っていた情報は、6月か7月時点のもので、その後更新されていないため、今では状況が変わり、使えない情報となってしまっている。」
「今日はとても混みあうだろう。このループにも、人があふれてきて、12時になるころには混雑で動けなくなって、本日のチャリンコタクシーの運行は終了せざるを得ない状況になってしまうだろう。」
とのことだった。
 目的のグローバルホールの手前にあった「コーカサス三国館」で、薔薇のソフトクリームを食べる。この一帯は今のところ空いており、会場内で並ばずに買い物が出来た最初で最後のものとなった。
 チャゲの整理券は並ぶこともなくあっさりもらえ、今度は、会場中央部の「冷凍マンモス」のパビリオンを目指すことに。確か、ヤフオク情報には、この時間帯でも整理券はもらえる筈だった。マンモスの整理券は、マンモスだけを見られる整理券と、映像作品とセットで見られる整理券とがあるのだが、映像作品を見られるものの方は既に整理券発行終了。ここでは30〜40分並んだだろうか。そろそろ腹が減ってきたのでメシとする。大きなディスプレイのある、芝生の中央広場のそばの食事処。大して珍しいメニューでもないのに、大混雑。20分くら並んで俺は「冷麺」を食べた。食べるのには5分もかからなかった。あっけないものである。


2005年09月04日(日) ズールー大戦争

 ようやくDVDデッキ交換。
 とりあえず、新作の「ズールー大戦争」を借りてくる。事前にネットで評価を見てみたら、「評価」も「感想」もまるでヒットしない。「アフリカ最強の戦闘部族 対 近代装備の英国軍」とあって、パッケージには、素朴な槍と盾で武装したアフリカ人の大軍に向かって、英国軍部隊が発砲しているイラスト。いかにして銃を持った英国人に破れ、植民地化されていったのかが興味深くて借りてみた。
 そうしたら、「話が違うぞ。」状態。題名が実態及びパッケージ映像と合っていない!英語の原題を見ると、どこにも「大戦争」という言葉は出てきていないから、客寄せの為に大仰なタイトルをつけたな。したやられた!と思う。
戦争らしい戦争シーンは、ズールー族と英国軍が同盟を組んで、別の部族国家(イスラム系?)が立てこもる砦を襲うシーンのみ。

 その後の粗筋としては、主人公であり、かつ人並み外れた戦士でもあるズールー王が、不覚にも寝込みを襲われ、ポルトガルの奴隷商人に拉致されるが、船内で起こった内輪もめに乗じて奴隷船を脱出、無事自らの「国」に帰還し、白人に復讐を誓う。手始めに自領の南の、英国人農業植民集落を襲うべく、一族の戦士を率いて植民集落に迫るが、ヒロインの白人女性などの活躍で、襲撃を思いとどまり、ハッピーエンドというもの。
 
 まあ、中の下かな。 


2005年09月03日(土) タイヤの空気

原付の後輪の空気が抜けてきて、曲がるときなどハンドルをとられる程だったので、ガソリンスタンドに行ったついでにタイヤに空気を入れてきた。結果、とっても快調。今まで、「最近どうもスピードが出ないな」と思っていたのはこれが原因だったのか、と気付かされた。スロットル全開での最高速度が5キロは違う。


2005年09月02日(金) おくらの花

農産物直売センターで面白いものが売られていた。
「おくらの花」
黄色くて大きくてフワフワしている。
10個くらい入って105円。値段も手頃。
「生のまま刻んで醤油と鰹節で食べてください。」
と売り場の札に書かれている。

その通りにして食べる。
春菊などと違って苦味もなく、意外に美味しい。
何となく糸を引いているところがおくららしい。


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