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2010年02月28日(日) 声を聞かせて(リョ桜)

サイトにUPするタイミングを失って、
でも日の目を見させてあげたい・・・的な葛藤をしつつ
こちらにUPすることを決意した恥ずかしいリョ桜SSです。
というかサイトと日記、どちらにUPする方がマシなんだろ?

とにかく、デレ〜なリョーマ君が苦手な方は回れ右!




















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「声が聞きたかったから」

彼にしては珍しく弱々しい声を受けて、桜乃の胸が高鳴った。










「今日リョーマ様、休みなんだって!?」

朝教室に着くと駆け寄ってきた朋香から開口一番に言われたことがそれだった。

「え?そ、そうなの?」

いつもなら毎朝彼が練習に行く前に『おはよう』のメールを送ってくるのが日課だったのだが、今日はそれが無かった。
けれど、単に忙しいだけかもしれないと思いそこまで気に止めていなかったのだ。

「桜乃も知らなかったの??」

朋香は驚いたような顔をしたかと思うと、途端に声のトーンを落とし、桜乃に耳打ちしてきた。

「私、さっき堀尾から聞いたの・・・リョーマ様、インフルエンザにかかったんだって」

「えっ!!」

思わず上げた声にクラスメートの視線が集まるのも気にせず、桜乃はそのまま固まった。










夕方、ホームルームの終了と共に訪れた騒々しさの中で、席に付いたまま桜乃は深く溜息をついた。

朋香からの一報を聞いた後、桜乃にとって時間は歯痒くなるほどゆっくりとしか進まなかった。
授業の内容は何一つまともに耳に残らず、出席していた意味なんてないと思えるほど。
本来ならば注意深く教師の話を聞く意識は、今回は別のところに使われていた。

鞄の中の携帯電話。
普段授業中は無音にしておくのだけれど、今日だけバイブにしてその小さな音を聞き漏らすまいと神経を張り詰めていたのだが、終始リョーマからの連絡は無く。
それが余計に桜乃を疲れさせていた。

「連絡、取ってみたら?」

「え?」

いつの間にか傍に来ていた朋香の声に桜乃は顔を上げた。

「遠慮してリョーマ様にメールもしてないんでしょ?
お昼に竜崎先生に聞いたらそんなにひどい状態じゃないって言ってたんだろうし」

「う、うん・・・」

桜乃の祖母は男テニの顧問として、リョーマの担任からそれとなく様子を聞いていた。
部員に報告するついでに、心配する桜乃にもこっそりと教えてくれていたのだ。

「でも・・・」

「でも、じゃないわよ。もしかしたらリョーマ様も桜乃からの連絡待ってるかもしれないじゃない!」

「そ、そうかな・・・?」

「そうよ、絶対そう!桜乃が連絡したらリョーマ様、明日にはケロっとして学校来るかもしれないわよ!」

さすがに熱が下がってもすぐには登校できないことは動揺している桜乃にもわかる。
あえてそう言ったのは朋香なりに自分を心配してのことだろう。
その優しさが、今はとても胸に染みた。

「ありがとう、朋ちゃん。私、連絡してみるね」

桜乃は携帯を開くと、メールの新規作成ボタンを押した。










「連絡できなくてごめん」

最初に口を開いたのはリョーマだった。

桜乃がメールを送信してから30分後、帰宅するのとほぼ同時に向こうから電話がかかってきた。
着替えもそっちのけで、リョーマの声に耳を傾ける。

「朝体だるすぎて動けないからずっと寝てて。病院行ったら行ったで診察まで3時間待ちとかだし。やっと今帰ってきたトコ」

「大丈夫?」

少しだけ鼻にかかった掠れた声は紛れも無く具合の悪い証拠だった。

「電話じゃなくてメールで良かったのに・・・とにかく休んで早く直」

「でも、声聞きたかったから」

桜乃の言葉の続きはリョーマに掻き消された。

「竜崎の声、聞きたいと思ったから」

胸がじんと熱くなる。
熱はそのまま体の芯を通り抜け、顔や頭に熱さを運んでいく。

刹那、桜乃の頬を伝うものがあった。

「心配・・・したの・・・すごく」

溢れ出した涙は自覚することによってますます止まらなくなり、嗚咽まで漏れてしまう。

「心配、で、っく、何にも、えっく、考えられなくてっ、
 ・・・・・リョーマ君、に・・・会いたい、よぅ!」

「・・・竜崎?泣いてる?」

傍から見ればどちらが弱っているのか分からない会話。


けれど、冷静になったのはリョーマが先だった。

「ダメ。竜崎に移ったら今度は俺が心配するし」

「でも・・・」

「俺に心配させたくないって思うならそこにいて?」

『良い?』と念を押されると、桜乃もこれ以上どうしようもなく、『うん...』と言う他はなかった。

「大丈夫、すぐ良くなるから」

そう言った後で電話の向こうでリョーマが欠伸をするが聞こえて。

「うん・・・じゃあ、そろそろ切るね。早く良くなってね」

桜乃もそれだけ言うと通話終了ボタンを押す。

たちまち静けさを取り戻した部屋で、
彼の声と共に張り詰めていた気持ちまで持っていかれたような気がして、桜乃はその場に脱力した。

「良かった・・・」

微笑んで呟く頃には、頬を伝っていた涙はもう乾いていた。










二日後、脅威の回復力をみせたリョーマと桜乃が仲良く手を繋いで登校してきた姿は、全校生徒のちょっとした注目の的になったとかなんとか。










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去年会社で体調不良の人続出してた時に書いたネタ。
季節性のインフルエンザは免疫がありそうなので、
大会の際に新型もらってきたって設定で。
あえてリョーマ君を弱らせてみたんですがデレすぎたかも(汗)


2010年02月27日(土) フィギュア

ああ、また暫く放置してしまった・・・




フィギュア、男女ともリアルタイムで見ました。

一応仕事中なのに;

仕事量が少なかったから良かったんですが。



今回のフィギュアは男女とも見応えがありました。

高橋君銅おめでとう!

真央ちゃん銀おめでとう!

織田君、小塚君、美姫ちゃん、鈴木さん、入賞おめでとう!


・・・なのですが。

色んなところで言われてるとおり、

採点方式に疑問が残る大会でもあったと思います。

プルシェンコ氏の呼びかける署名、

やろうかな、って思いましたもん。



ソチでは見直されることを祈って、

4年後にはまた素晴らしい演技が見られることを

期待しようと思います。





そんな感じでサイトの方、更新停滞中ですが・・・

まだもう少し先になる予定です^^;

それまでは日記の方にお話UPとなるかも。

すみません。


2010年02月14日(日) バレンタインですが・・・+α

バレンタイン用のSSがイマイチ間に合わない感じなので、
できたものだけこちらにそっとUPしておきます・・・
ごめんなさいm(_ _)m

以下、2010バレンタイン(イチルキ)










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「ほれ一護。ばれんたいんという祭で買って来たちょこれいとだぞ!」

ばん、と勢いよく部屋のドアを開けるとこちらの顔を見るなりそんなことを言ってくるので、一護は目を瞬かせながら、声の主―ルキアを見やった。

開けっぱなしのドアを背に仁王立ちスタイルで見下ろしてくるルキアの左手には、デパートのものと思われる袋が下がり、右手には小さな箱が握られている。
その右手を、一護の眼前にずいと差し出して勝ち誇ったような笑みを浮かべているルキアに、一護はやれやれといった風に肩を竦めると腕を伸ばした。

その態度にムッとしたのか、ルキアの表情が曇る。

「なんだ?不服そうだな。要らぬのなら別にいいぞ?」

「いや、貰う。丁度甘いモンが食いたいと思ってたトコだしな」

引っ込めようとした腕を『そうはさせるか』と即座に掴むと、ふと思った一護は半眼をルキアに向けた。

「・・・お前、あわよくば自分で食おうと思ってただろ?」

「むぅ〜」

目論みが外れて悔しげに顔を歪めるルキアの手の中から箱を取り上げる。
「あ!」というルキアの非難めいた声を聞き流しながら、一護は手にすっぽりと収まった箱をしげしげと見つめた。

それはバレンタイン用、といっても差し支えない飾り付けが施されていた。
箱を止めるように四方に渡されたリボンを、紙で作られた小さな花が中央で束ねている。
その花に隠れるように、これまた小さな紙がおまけのように取り付けられていた。
捲ってみると書かれていた文字は『To beloved you.』
この言葉の意味まできっとルキアは理解していないだろう。

内心ひっそりと溜息を吐いて顔を上げると、腕が自由になったルキアはこちらに目もくれず、押入れの中へと入り込もうとしているところだった。
その姿に、ふと気になって問いかける。

「ってかその袋、まさか中身全部チョコなのか?」

ルキアが持っている左手の袋。
大きさからして中身が2、3個といった感じではない。

「ん?なんだ?気になるのか?」

「気になるっつーか、その・・・誰のだ、それ?」

訊いてから墓穴を掘ったことに気づく。が、もう遅い。
すっかり体をこちらに向けたルキアが先ほどから意味ありげにこちらを見ている。
その笑みが今の発言を聞いてより深くなったようだった。

(やべ、バレた?)

思わず逸らした視界の隅で、ルキアはニンマリと笑うと。

予想だにしなかった言葉をこちらに寄越したのだった。



「何を言う。これは全て私のだぞ」



「・・・はぁ?」



口から出たのはそんな声音だった。
我ながらマヌケな顔をしていることを自覚しつつもどうしようもなく固まっていると、ルキアはこちらの前に座り込み、おもむろに袋の中から箱を取り出した。

「どれが良いか選んでいたら、どうしても譲れぬようになってしまってな」

大きめの箱に中くらいの箱、小さな箱も入れて全部で六つ。

「これは試食が美味かったので買ってしまった。こっちは中身も美味かったが包みも気に入ったのだ・・・いいだろう?」

満面の笑みを浮かべて一箱ずつ説明していくルキアに適当に相槌を打つ。
メーカーもチョコの味も綺麗に飾られた箱からは想像がつかないが、きっと高級チョコレートも含まれているに違いない。

とりあえず、一護は口を開いた。

「お前・・・買いすぎだろ」

呻いて視線を向けても当のルキアは『そうか?』と首を傾げただけで、並べた箱を真剣に見る眼差しは変わらない。
おそらく『どれから食べようか』ということでも考えているのだろう。

今一バレンタインについて理解していないルキアに再度溜息をついて、一護は肩の力を抜いたように呟いた。

「まぁ仕方ねーか・・・」

彼の苦悩はまだ暫く続きそうである。


2010年02月07日(日) つらつらとSS書いてみた

その一挙一動にいつの間にか目を奪われてる。

そんなつもり、まるでなかったはずなのに。



何も無かった場所に突如生まれた感情は、

長い時間を経て人知れずゆっくりと成長して、

気を許せば傍目にも見えてしまうかもしれない。

これ以上大きくなればそのうちきっと脳を満たし、

体の動きさえ支配するようになってしまうだろう。

制御できても今の力は一時的なものに過ぎない。



キミニアイタイ

キミトハナシタイ

キミノソバニイタイ

・・・キミニフレタイ



腫れ物のような思いを抱えるように蹲ってそっと目を閉じた。





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思いつくままに。
主人公は誰でもいけるかも・・・


2010年02月06日(土) めぐり〜ズ〜ム♪

なんだか週間日記と化してますが、

放置よりはいいかなーと開き直ってみたり。。。





仕事柄OA機器をじっと見つめてることが多くて、

帰宅してからもネットしたりmixiしたりな日々なので、

以前から気になってたものを購入しました。


蒸気でホットアイマスク!!


「蒸しタオルでいいじゃん!」と言われそうだけど、

お手軽感に負けちゃいました・・・


瞼全体を程よい温もりで包んでくれる感じが

癖になりそうです。

ラベンダーセージの香り付きを買ったのですが、

それが目の疲れだけじゃなく体の疲れも癒してくれるよう。

寝る前に付けてたら危うくそのまま寝てしまうところでした。

外したら目元がしっとりしてて肌にも良い感じ♪

まだ1回の使用ですが、気に入りました☆

新しいリラックス法として利用していくつもりです。


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