出向コージ苑

2004年05月31日(月) 夏休み!

今日で5月もおわりである。
ふっふっふ、

夏 休 み だ あ 〜 ! !

(まだテストあるけどね)



2004年05月30日(日) シンセングミ?

色んな意味で評判の、
今年の国営放送の大河ドラマを、
コージ苑は当然見たことがない。

その代わりというわけではないが、今日はこの二冊。

司馬遼太郎『燃えよ剣』(上・下) 新潮文庫

新選組副長、土方歳三に焦点をあてて書かれたこの小説、
土方や沖田を、ある種アイドル的に見るむきには、
ちょっと抵抗のある描写だなーと、余計な事を思った。
思いっきり田舎くさいからね、最初のうちの彼ら。
知らなかったけれど、近藤勇って、
最後は気力を失ってヨレヨレ状態で降伏?投降?したらしい。
これを香取はどう演じるんだろう。
あー、やっぱり大河見てみたいよぅ〜。



2004年05月29日(土) 知らない人、知らないところ

阿川佐和子『あんな作家 こんな作家 どんな作家』 文春文庫

読了後、コージ苑は決心した。
夏まで、食わず嫌いだった作家の本を読んでみるキャンペーンをするぞ。
・・・という気にさせる本。
著者自身が、取材する作家に惚れてるんだろうなという、
そんな文章がつまっていた。


大槻ケンヂ『行きそで行かないとこへ行こう』 新潮文庫

今日は軽い本ばっかりだな、と苦笑しつつ。
コンセプトとしては、月曜日に読んだ椎名誠の本にちょっと似ている。
つまり、『深夜特急』のような、大掛かりな旅行ではなく、
稲葉が歌うところの、
「いつものあの角を反対に曲がったらいい」旅行。
旅行というよりは、「ちょっとばっかしの冒険」かなあ。

大槻ケンヂをビリケンさん探求の旅へと誘った、
中島らもの台詞がめちゃめちゃツボだった。
彼は言う。
「大槻君、あそこへ行っちゃいけない」
どうしてかと問うた著者に、らも師匠はボソッと言う。
「今まで何人もの若者が、そのためにあたら若い命を・・・」

こんなこと言われたら、コージ苑だって行くね。
「あたら」って。「あたら」ってすごくない?



2004年05月28日(金) 最後の戦国時代

最近、司馬ハマリになっている読書。

司馬遼太郎『城塞』(上・中・下) 新潮文庫

舞台は安土桃山から江戸時代への移行期、
徳川が豊臣を滅ぼしたあたり。
もっと具体的に言うと、関ヶ原で勝利した家康が、
徹底的に豊臣をつぶそうと画策し、
遂に大阪城を陥落させるまでの経緯をえがく。

高校時代、池波正太郎の『真田太平記』で、
真田一家にメロメロ(笑)になったコージ苑としては、
幸村が登場する場面全てで、
にやけ顔になるのを止められなかった。←変態

印象的なのは大阪城の住人たち。
小さい頃、「マンガ日本の歴史」で見た淀君は、
美しく、かつ理知的な顔立ちをしていたので、
いわゆる「賢夫人」の類かと思っていたのだが、
この本を読んでみると、おかしいほどヒステリック。
それにつられて、周りの侍女やなんかも、ヒステリック。
あれじゃ、秀頼君がかわいそうだよー・・・



2004年05月27日(木) サイモンが言ったよ

サイモンという男がいる。
コージ苑とぶっひー嬢は、
当初から彼に疑惑の目を注いでいた。

こいつ、絶対あっち系だ。

身長約190cm、ちょっとメタルなファッションをしているので、
見た目はかなり怖い兄ちゃんだが、
その外見と裏腹に、しぐさが異様な程かわいい。

例えば授業中、サイモンをあてる。
「じゃあサイモンさん、1番の答えは?」
「あぁん、えっと、Aです・・・きゃっ♪」(ここで小指を立て気味にする)

また、質問をしてくる。
「先生、○○は日本語で何と・・・言いますか?」
「★★ですよ、サイモンさん」
「どもありがと、きゃっ♪」(ここでさも嬉しげに笑う)

作ってないってば。作ってないってば。
本当〜に、彼はこんな感じなんである。
これで成績は学年トップクラスなんだから、
やってらんないというか、大したものだというか。

※※※※※

最後の定期テストも終わり、
今日の一年生の授業は、学年最後のお楽しみ、
「トトロ」のDVDを見せた。
アニメ好きが多いスロの学生であるから、おおむね好評。

まあ、明らかに内容が分かっていない学生もいた。
彼女はメイが病院に行こうとして家を出たあたりで、
「ねえねえ、結局お母さんは死んだの?」と英語で周りに聞いていた。
いいよいいよ、ゆっくり学びなさい・・・と、
母親の心境になりつつ教室を見回したコージ苑、
皆勤賞のサイモンが来ていないことに気づいた。

どうしたんだ?と疑問に思いつつ授業を終わり、
教室を出たところで本人にばったり。

「先生、あの、プリントを・・・くださいませんか?」
「夏休の宿題のプリントですね、どうぞ〜」
「どもありがと♪」
「サイモンさん、今日はどうしたの?来なかったね」
「ええと、ええと、私は・・・日本のアニメが嫌いです」(きっぱり)

サイモン、漢(おとこ)じゃないですか。



2004年05月26日(水) えらーい

本日、コージ苑は銀行に行って、
多額のお金を引き出してきた。
引き出し後の残高が、体中から生きる気力を失うほど、
情けない金額になったにも関わらず、
コージ苑はそれをやり遂げた。

どうしてかって?

七味屋氏の誕生日に合わせて、
L国に行ってやる、もとい、行くからです。

ああ、コージ苑えっらーい←だから自分で言うなよ

普通ならそんな事しようと思わない自分であるが、
この件に関しては、彼に重大な借りがあるのである。

※※※※※

話は去年の今頃にさかのぼる。
コージ苑はスロでの就職が決まり、手続きをしている最中だった。
そんな時、ベケ教授から一通のメールが届いた。

「夏の教育実習を担当するスタッフが不足しています。
よかったら手伝ってもらえませんか」

何しろ採用してもらったという恩がある。
大恩である。
コージ苑がどうしてこれを断れようか。
泣く泣く・・・という程でもなく、
むしろ「わあい、夏に南、夏に南〜」とウキウキしながら承諾した。

話が決まったら、航空券をおさえねばならない。
早速旅行会社に行って相談する。
教授の話では、実習は6月30日からだが、
できれば1週間前ぐらいに来ていてほしいとのことなので、
その前後で空席がある日を探し、
結局25日にスロに向かうことで話はまとまった。

その日、仕事から帰ってきた七味屋氏と、
夕食後の語らいのひとときを過ごす。

コージ苑「チケットとれたよー」
七味屋氏「よかったね〜。いつ?」
コージ苑「25日〜」
七味屋氏「・・・え?25日?・・・って・・・」

彼の誕生日は26日だった。

もーーーーーーーーーーーーーーうしわけない!
コージ苑、(本当に)すっかり忘れてたヨ!!

※※※※※

ええ、と、いうわけでー、
個人的にすごく負い目を感じてしまったので、
今年は自腹きって行ってあげようかな、と、ね・・・
(偉いどころか、ほめられたもんじゃない)



2004年05月25日(火) 期末だぞ!

初級古典の授業は、
今日が期末テストである。

前期試験と同様に、ドキドキしながら採点したところ、
1人を除く全員が合格していた。
よかったー。

彼らが、夏休みがあけた頃には、
授業の内容を90%忘れていたにしても。
(必修の運命なんてそんなもんよね)



2004年05月24日(月) 余韻にひたるって?

午前中、七味屋氏はワインだのお菓子だのを買いこんで、
慌しく帰っていった。

今回、価格破壊を追求した彼は、
L国からミュンヘンまで飛行機、
そこからはレンタカーでスロまで来るというルートをとっていた。
来る直前まで、ああだこうだと悩んでいる様子を見るにつけ、
コージ苑も5年前はそうだった・・・と、
マンガ日本昔話に登場する村のじいさんの様に、
キセルをふかしつつ遠い目をするコージ苑であった。
(キセル持ってないだろ)
もうねー、多少高くても楽な方を選んじゃうからね、最近。

また次に会えるまでのお別れね、さびしいわと、
別れの余韻に浸るまもなく、
今日は定期テストなのであった。
監督・採点で帰宅は結局9時過ぎだよダーリン。

※※※※※

椎名誠『あやしい探検隊 不思議島へ行く』 角川文庫

「不思議島」とか「不思議鳥」とか、
そういえば『ONEPIECE』の作者が多用していたなと思い出し、
もしかして彼は椎名誠の愛読者だったのかと、
どうでもいい想像を巡らしてしまう書名である。
(本当にどうでもいいな)
遠くはスリランカから、近くは東京湾に浮かぶ島まで、
ちょっと不思議じゃない?という島に行き、
キャンプして酒を飲みつつ騒ぐ。
うーんアウトドアだなあ、すごいなあと感心しつつ読むことで、
インドア派の人間は、擬似アウトドア体験をするのであった。



2004年05月23日(日) 旅行計画

午前中は買い物に出た。
ちょっと大きめのクッションを選んだり、
ちゃぶ台の足につけるコロコロ(固有名詞を知らない)を探したり、
大きくなってきた観葉植物を植え替えるための鉢を見つけたり。

帰宅後は、2人とも別々の作業にいそしむ。
七味屋氏はキャスター(今名前を思い出した)を取り付け、
コージ苑は鉢に土を入れ、植物をアレンジしつつ植え替え。
大したことをやったわけでもないのに、
終わった後は2人とも妙に達成感を味わい、
しばらくは意味もなくちゃぶ台を動かしたり、
突発的に模様替えを試みたりしていた。

そして、ふと気づく。

「結婚式に絡む様々なことを話しあ」ってない…。
(三日前の日記に注目)

しぶしぶ向き合って話し合う姿勢をとってみた。
結婚式に絡む事、といっても、
その大半は帰国時の日程が関わってくるので、
2人の行動予定が決まっていないとどうしようもない。
一応、大雑把に予定表を作ってはいるものの、
移動手段が確定しないと、決定とは言えないだろう。

ということで、とりあえず国内航空券と宿泊先を決めることに。
これはネットに頼らないとどうしようもないので、
作業はそれぞれの職場または自宅で行う事になった。

結局明日、七味屋氏が帰った後の話である。
この週末は結局なんだったんだ。
(答え・腹痛に耐えつつドライブをし、外食をし、タコをゆでた)



2004年05月22日(土) たこ

今日は七味屋氏にパスタを作ってもらうことに。
結局この数日でコージ苑はどれだけ料理をしたんだ、
という素朴な疑問はひとまず置いておこう。
(いつか「七味屋さんかわいそう!」とかいう感想が来そうで怖い)

具をシーフードに決めて、
早朝から市場へ出かける。
以前、同僚の先生からタコが手にはいると聞いたのだ。
半地下になった魚市場に行ってみると、
ありますあります、タコが生でぐんにゃりと置かれています。

生かあ…一匹丸ごとかあ…

と、一瞬躊躇したものの、
シーフードパスタからタコを抜くわけにはいかないのダヨ!
↑無意味な力みっぷり

丸ごと買いました。

帰宅してゆでる段になって、はたと気づく。
そういえば、生ダコをゆでたこと、ない。
しかし現在、コージ苑宅のパソコンは仮死状態なので、
「タコのゆで方」で検索することも叶わない。

まあいいや、人生適当だ。
確か足から先にゆでるんだったよなーと、
うろ覚えのまま沸騰したお湯に突っ込んでしばらく待った。
すると見よ!
あれよあれよという間にタコがタコ色に!!(タコ色って何だよ)
見事なゆでダコを引き上げ、水気を切って、
「タコってやっぱりグロテスクな外見してるよねー」などと、
タコに失礼な物言いをしつつ、適当にぶつ切りに。

後は完熟トマトだの、あさりだのイカだのそろえ、
七味屋氏に丸投げして、
コージ苑は未だに続く腹痛を言い訳に、
ゆでる前のタコのごとく、
ぐんにゃりと部屋に寝そべっていたという。

後々離婚の理由にされたりして(笑)←笑い事じゃないし



2004年05月21日(金) 目的地なしドライブ

七味屋氏もコージ苑も、車好きである。
コージ苑は日本を離れる時、
愛車の(今はなき)ミラー○ュを手放し、
以来運転は御無沙汰である。
対して七味屋氏はうらやましいことに、
赴任先でも車を乗り回している。
L国での彼の手足は、
北欧生まれのボ○ボ(コージ苑名付けてボルビー)。
仕事帰り、神経の疲れを感じた時などに、
彼は目的もないまま、
小一時間ほどドライブを楽しむことがあるらしい。
そして、お気に入りの曲に合わせて、
一人ジャイアンコンサートを行っているそうだ。
車中で。

ちょっとアブない気配を感じるという話もないではない。

それはまあ、こちらに置いておくとして。

今日、コージ苑が女性の予定範囲内の腹痛に見舞われたため、
買い物だの散歩だの料理だのという、
「立って行う諸々の行動」が不可能になった。
この絶妙なタイミング、
私のお腹の中には悪い小人さんがいるに違いない。

という次第で、夕方まで部屋でのたうちまわっていたわけだが、
さすがに夕食を無しにするわけにはいかない。
七味屋氏は、はるばるスロまで断食をしに来たのではないのだ。
ちょうど自宅のすぐ近くにレストランがあるので、
そこへ行こうという話になった。
ただ、夕食までには少し時間がある。
この半端に余った時間をどう過ごせば良いのかという問題について、
七味屋氏は既に「ドライブ」という答えを出していたようだ。

で、スロ版目的なしドライブである。
今回は地図も忘れてきたので、
まさにスリルに満ちたものとなった。
迷ったあげくにオーストリアに入ってしまった、
なんて場合のことを考えて、
慎重派のコージ苑はパスポートを所持することにした。
(七味屋氏には注意を促すのを忘れた。
どこまでもオレイズムな自分である)

コースは簡単、
自宅を出て突き当たったら適当に曲がり、
後は『果てしない物語』の「幼な心の君」ぶって、
まっすぐ、どこかへ。

ちょうど新緑のきれいな季節だったので、
周囲の景色だけで十分楽しいドライブだった。
30分ほどまっすぐ走って、
スピード違反を張りこんでた警察の目の前でUターンして、
またまっすぐ走って帰ってきた。
到着した頃には、程良くお腹がすいているという案配である。

後で地図を見てみたが、
方向音痴気味のコージ苑は、
今日自分たちがどの辺を走ったのか、
結局見当がつかなかった。

まっすぐ走っただけなのに、なんで?



2004年05月20日(木) 予定だらけの週末

今日から夫(予定)来訪。
結婚式(予定)に絡む様々な事を、
この週末で話し合う(予定)のだ。



2004年05月19日(水) オノマトペ

坂東眞砂子『狗神』 角川文庫

角川でホラーで、というとまず、
「これ、映画化されたっけ?」という考えが浮かんでしまう。
そんな風に思われちゃうと、
作者も不本意だろうな、と反省しつつ読んだ。

とある山村に住む主人公の女性の一族は、
昔から「狗神つき」の家として畏れられてきた。
長い間何事もなかったこの村に、
一人の青年がやってきたことから、悲劇がはじまる。
…と、文庫裏表紙風に筋を書くとこんな感じ。

作者のお得意、伝奇ホラーというやつだが、
そこまでおどろおどろしくはなりきれず、
寧ろ主人公の悲しみが強調されている。

それにしても、オノマトペっていうのは怖さを増幅させるなあ。
以前、川上弘美の作品の感想として、
「たこを食べる時の『むつむつ』というオノマトペが怖い」と書いた。
今回「おお、怖ぇ!」と目を見張ったのが、
狗神の鳴き声、「びゃうびゃう」という擬声語である。
ひゃー、「わんわん」や「ぐるるる」じゃなくて、
「びゃうびゃう」なんてオノマトペを作っちゃったのかぁ〜、
実際の音としてイメージしやすいから、なお怖いよなー、
なんて、ちょっと感心してしまった。



2004年05月18日(火) パーカッション

先週末は和太鼓のライブだったが、
今日は洋式のパーカッションの演奏会。
演奏者はオーストリア出身の若者で、
その道では、今や世界的に有名になった人なんだそうだ。

和太鼓の時も思ったことだが、
こんなにたくさん!と驚くほどの楽器の種類である。
おなじみのティンパニやドラムセットから、
見たこともない様な民俗調の太鼓、
果ては木琴鉄琴のたぐいまで。
そういえばこれもパーカッションだっけ。

演奏者はそれらを駆使して、
パーカッション専用に作曲されたものを演奏する。
当たり前のことにせよ、腕の動きがすごい。
あれは上半身に筋肉つくだろうなー。
道理でTシャツ姿がかっこいいと思った。

意外にも、作曲者名に妙に日本人が多かった。
ついでに、演奏者のプロフィールを見ると、
最初に彼の名を有名にしたのは、
ヤマハの国際音楽コンクールだか、
その類の大会での優勝だという事だった。

パーカッションの世界では、
日本は有名なんだろうか。

ちなみに彼のお父さんもパーカッション畑の人で、
音楽大学かなんかの教授らしい。
最後は2人で合奏(?)していた。
ひっきりなしにドンドンズンズン響く打楽器の音に加えて、
時ならぬお父さんの叫び声が入る。
しかも本人大まじめなので、
笑っていいのやら悪いのやら、観客は微妙な表情をしていた。

最後に同行していたCSB先生の感想。
「親子であれじゃあ、母親が大変よ」
確かに。



2004年05月17日(月) だめな夫と賢い妻

司馬遼太郎『功名が辻』(一〜四) 文春文庫

山内一豊の妻が「賢夫人」としてもてはやされたのは、
そんなに遠くもない昔の話だった、と記憶する。
もちろん、コージ苑はまだ生まれていなかったが。
最近では、モ○ットだかのコマーシャルで、
竹中直人と桃井かおりだったかがやってた覚えが。

とにかく人物描写がすばらしい。
一豊は情けなくも実直で誠実に描かれ、
妻の賢さがますます際だつ。
バカじゃない、でも苦笑を誘う情けなさ、
加えて母性本能をくすぐりそう、というさじ加減が絶妙である。



2004年05月16日(日) 新宿モノ二本

昨夜の余韻がまだ耳の中に残っているので、
出かける気にもなれずに、
一日中座ってコーヒー片手に読書で過ごした。

桐野夏生『顔に降りかかる雨』『天使に見捨てられた夜』 講談社文庫

桐野夏生二本立てである。
この人の作品は、一般的にはハードボイルドに分類されるんだろうが、
じとーっとして得体の知れない暗さがある、という意味で、
ちょっとゴシックホラー的な(とコージ苑は思っている)、
あの独特の雰囲気が好きだ。
この話がゲームになるとしたら、
映像が思いっきりリアルで、
音楽は、脈拍程度の早さの一定のリズムが重低音で響くだけ、
特に雨の日にやる場合、
一人じゃ怖くてとても無理〜、
って感じで作ってほしいなー。
コージ苑、そうなったら買うかどうかは分からないけど。
(怖くてさ)



2004年05月15日(土) ドンドン!

和太鼓のライブを見に行った。
会場には案の定というか、
日本語学科の学生がたくさん。

今回演奏するのは、YAMATOというグループ。
実は一足先にL国でもライブを行い、
それが大評判だったという話を七味屋氏から聞いていたので、
楽しみにしていたコージ苑である。

あのライブの様子を文章で表すのは難しい。
(単に文章力がないという話も)
ともあれ第一印象。

「和太鼓って、こんなにたくさんの種類があったんだ〜」

無知もいいところである。
良かった、学生から質問が出なくて。
和太鼓だけでなく、琴や三味線、尺八など、
様々な楽器が出てきたので、
彼らにとっては興味津々だったはず。

日本の古典芸能というと、
真面目に始まり真面目に終わる、というイメージがあったのだが、
これが意外に観客を「のせる」。
演奏の迫力だけで押すのではなく、
随所にうまくコントらしきパフォーマンスを入れているので、
観客が喜び、会場がますます熱気を帯びる。
グループ内の役割分担や、
ライブの構成などには、STOMPに似たものを感じた。

とにかく好評で、
一曲目から割れんばかりの拍手。
一方で納得しつつ、一方で驚いた日本人の私。
やっぱり馴染みの薄い国の芸能で、
ノリの良いのを目の当たりにするとインパクト強いんだろうか。
それともスロの人たちは、
打楽器好きなんだろうか(笑)

最後はオールスタンディング。
この一年で初めて見た。
先だって見に行って、かなり評判だったジプシー音楽も、
こんなアンコールはもらってなかったぞ。
演奏する方も、二回目まではアンコール曲を用意していたようだが、
さすがに三回目になるとネタが尽きたらしく、
一番元気の良い2人が出てきて、
思いっきり日本語英語で「サンキュー!」と言って舞台裏に去った。
スロの人たち、その発音に大喜び。
どうせだったらスロ語で言ってほしかったが、
何カ国もまわる彼らにそれを要求するのも気の毒だし。

ライブの後、耳の中がワンワンしてたのは、
太鼓の音のせいだろうか、
それとも拍手のせいだろうか。



2004年05月14日(金) バーベキューにて

知人宅でバーベキュー。
今年初めて蚊に狙われた(やっつけたけど)。

※※※※※

清水義範『迷宮』 集英社文庫

めずらしく(と言っては失礼だけど)シリアスだった。
心を病んだ(らしい)一人の男が、
心理療法と称して、
ある殺人事件に関連した様々な文章を読まされる。
初めのうちこそ無関心に目を通すだけだった彼は、
いつの間にかその事件に「はまって」いってしまう。

彼の得意技、文体模倣っていうんだったか、
今回も二度目に楽しみつつ読んだ。
宮部みゆきの『理由』を思い出してしまった。



2004年05月13日(木) 追記

「ロメオ」と「ユリア」について、若干の追記。

それは昨年のこと。
両店舗のオーナーが、
これも旧市街の、川を挟んだあたりに、
スロ初の日本料理店(主に寿司)を立ち上げた。
名前は「SUSHI MAMA」。
スロ国内の日本料理屋の母親的存在になるように、との願いを込めた。


…よかった、「マキューシオ」とかじゃなくて。



2004年05月12日(水) あなたのおそばに

古今東西、引き裂かれた恋人達の話は、
人々の涙を誘うものだ。
牽牛と彦星…いや違う、
それは同一人物だし、第一同性愛になってしまう。
もとい、彦星と織姫、
ロミオとジュリエット、等々。

ロミオとジュリエットについては、
今まで本を読んだりバレエを見たりしてきたが、
どうもそのお話の悲しさに涙するよりは、
主人公達の、誠にラテン的(?)な考えなし子さんっぷりに、
とほほの涙を押さえかねるところが多い、
のは私だけだろうか。

一緒に生きられないなら、
いっそあなたのお側で死にます。
ジュリエットはこうして絶望の中、自らの命を絶った。
ああ、ある意味感動的。

そして悲劇の恋人達は、
何百年か後に、ヨーロッパのスロという小国でよみがえる。
2人は、そこではいつも互いの顔が見える位置にいられる。
ああ、これも感動的。




旧市街のど真ん中、
カフェ「ロメオ」と、
道を挟んだ向かい側、レストラン「ユリア」は、
ただいま大好評営業中です。
(やっぱり潰れるときには両方同時に、なんだろうか)



2004年05月11日(火) 中だるみ

久しぶりに論文を手がけようかと思っている。
しかも、ちょっと大きめ。
教授に指導を受けるためには、
まず自分がしっかりとテーマを決めなくてはならない。

で、ただいま参考文献を読んでいる最中、
なのだが、

飽きてきた←おい

明日あたり、図書館に駆け込んで本を漁る予感がするよお母さん。

中だるみどころか、最初からたるんでいるコージ苑である。



2004年05月10日(月) エクストラ

朝、ぶっひー嬢の弱々しい声が、
受話器の向こうから聞こえてきた。
「熱が高くて〜」
「今から病院に行きます〜」
「すみませんが、授業の代行を〜」
はいはい、了解。

小テストの監督をして、
宿題の指示を与えるだけだったとはいえ、
臨時に飛び込んできた仕事をこなしていると、
一日がとっても早く過ぎ、
そしていつも以上に疲れた気がする。

仕事の後のビールが美味しかったったらない。



2004年05月09日(日) 食物に関する二つの記述

ハンドミキサーを買ってから、
ポタージュスープが簡単に作れるようになった。
一人暮らしの野菜不足解消に良く、
しかも1回作ったら1週間はメニューに困らない事に気づいて以来、
何かに取り付かれたように、ミキサーを握っている。

今回のスープの中身は、
ジャガイモとニンジン、ブロッコリーにほうれん草と玉ねぎ。
仕上がりの色は、ぶっちゃけ青汁である。
どう間違っても健康的なオナカになりそうな予感がする。

※※※※※

両親からのおみやげに、
「きのこの山」「たけのこの里」のセットがあった。
食べながら袋をじっくり見ていると(粘着質)、
以前は見なかった注意書きに気づいた。

「きのこの山は、卵を含む別製品を製造するのと同じ機械で作られています」

・・・?何これ??
アレルギー対策だろうか。
同じ機械で製造したものには、
卵のエキスが含まれちゃうんだろうか。

アレルギーの人は勿論大変だけど、
飲食産業も大変だよ。



2004年05月08日(土) 「冒険」

冒険という言葉には、
何とも人をワクワクさせる響きがある。
子供の時に良く見た単語だからかなあ。

※※※※※

アガサ・クリスティー『クリスマスプティングの冒険』
          『ヘラクレスの冒険』      ハヤカワ文庫

クリスティーの「クリスティー」味は、
短編に良く出ているのではないかと思う今日このごろ。
ミス・マープルも大好きだけど、
個人的にはやっぱりポアロがいいな。
ホームズのDVDを全巻揃えたら、
次はデビット・スーシェ演じるポアロシリーズだ!



2004年05月07日(金) カメラ!カメラ!カメラ!

タイトルが分かった人はお友達になりましょう(笑)

木々の緑が一気に濃さを増した。
この時期、どんどんきれいになる町を撮りたくて、
カメラを持ち歩いているコージ苑である。

日本を出る前に買ったこのカメラ、
コージ苑にとっての初デジカメで、
取り扱いも簡単で、ちゃんとした画像が撮れるのでお気に入り。

しかし、後でパソコンに読み込んで見てみると、
いまいちきれいな写真がとれていない。
でもまあ、デジカメなんていくら良いものでも、
フィルムの写真には敵わないんだろうな、などと思っていた。

そして最近、問題は性能じゃなくて、
撮影者の腕なのだと悟ったコージ苑である。

いや、同じカメラを使って友人が撮った写真、
すっごくかっこよくてさあ・・・



2004年05月06日(木) テストメイカー

そろそろ試験シーズンなので、
3つだか4つだかのテストを作成しなければならない。
この1年でだいぶ慣れてはきたけれど、
問題の難易度を加減するのがやっぱり難しい。

コージ苑はどうも多くを要求しすぎるようで、
自分でそれに気づいてからは、
なるべく易しめに作っているつもりなんだけど。

あー、ベテランへの道は遠くて険しいなー。



2004年05月05日(水) 天の恵み

お給料日。
この日はいつでも嬉しいが、
今月は特に嬉しい。
何せ先月の両親来訪に関わる出費が痛すぎて・・・

こういう時に見る給料明細って、
天から降ってきた恵みって感じがしない?しない?



2004年05月04日(火) インタビュー

2年生に、インタビューを受けた。
大学時代の事を聞かれて、
果たして正直に答えるべきか、
多少虚飾しても「良い学生だった」とアピールするべきか。

コージ苑、嘘はつかなかったよ。
でも、「勉強しなかった」って答えたあたりは、
教師の圧力をかけてオフレコにしてもらったよ。



2004年05月03日(月) 休みあけ

久しぶりの大学。
1週間休んだ後なので、まだ休みボケである。

しかし、学生教師ともに、
既に一ヶ月後にせまった夏休みを思い、
さっぱり仕事モードに戻る気がないところが、
なんともぬるい感じでよろしいです。



2004年05月02日(日) いんちきアテンド

福岡からハスイ師匠が遊びに来たので、
一日アテンドをすることになった。
といっても、彼は英語も出来るし、
車の運転も全面的におまかせなので、
実質コージ苑は何もしなかったけど。

スロに来る人は、大体お決まりのコースをたどる。
北部にある湖と山に行くか、
南部にあるでっかい鍾乳洞に行くか。
いつだったか、知り合いの不動産屋さんに、
「スロのゴールデンコースだ」と言ったら、
理由は知らないがバカ受けしていた。
この二ヶ所を攻めてしまうと、
もうひたすら田舎の風景を楽しむしかないので、
都会派の旅行者には退屈だろうと思われる。

幸い、ハスイ師匠はアウトドア人間なので、
湖「だけ」の風景の中でも、
写真を撮りまくって喜んでいた様だ。
コージ苑、一安心。

何せ狭いところなので、
湖でも町中でも知り合いに会った。
そして後日、彼が私の夫(予定)だと誤解されている事が判明。
違うよぅ。
ハスイ師匠は私にはもったいない好男子なのです。

ということは、七味屋氏は負けているのかと、
そういう読みをしないようにね、そこの人(笑)
私は七味屋氏にはもったいない女なのです。

あ、表現逆だった?



2004年05月01日(土) 祝大台

目が覚めたらそこは30代だった。

昨日と同じようなこと言っててすみません。
影の自分記念日は絶大なる力を持っているのです。
年齢の末尾が9の人は、
コージ苑の気持ちが分かってくれるはず、だと思いたい。

※※※※※

吉田秋生『ハナコ月記』ちくま文庫

この人のポーンと突き放す感じの展開が好き。
各所に80年代の名残が見られるのがいい感じ。
コージ苑自身は、あの時代に青春を送ったクチではないけれど、
独特のなつかしさを感じるんだよなー。


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コージ苑