出向コージ苑

2002年06月30日(日) 勝った方も負けた方も

この1ヶ月の〆(シメ)は、市内にある国際会議場の大スクリーンにて、大学の友人連と観戦。

結果はご存知の通り。
ブラジル、おめでとう!
ドイツ、お疲れ様。
どちらも素晴らしいプレーでした。素人が言っても説得力ないけど。

※※※※※

友人T吉君から聞いた話。
ドイツ本国では、カーンのあだ名は「ゴリラ」なんだそうだ。
で、相手チームのサポーターが、彼を野次るために、

バナナ(……)

をフィールドに投げ込むことがあるそうで、
従って彼のホームスタジアムでは、観客入場時の荷物チェックでバナナが没収されるらしい。

コージ苑、カーンが哀れで…(泣笑)
(でもドイツの中ではシュナイダーがツボな自分に乾杯)



2002年06月29日(土) 三位はどっちだ

三位決定戦、韓国×トルコ。
後半の、残り時間も後5分少々となった時点で、
白熱する試合よりも興奮するサポーターよりもコージ苑の目を釘付けにしたのは、

画面左上に続々と現れる警備員の行進。

こ、これは韓国が負けたときの、万が一の暴動を警戒して!?と緊張したのも束の間、
終わってみれば両チーム肩を組んで、スタジアム全員が選手に拍手と歓声を送っていた。
W杯とか五輪とかは、こうあってほしい。

※※※※※

コージ苑的にCDラッシュ。
B'zとかoasisとかレッチリとか。
いつ、どれを聴けばいいんですか。固まって出ないでくれ。
(いや、B'zは前のアルバムで微妙に好みとズレたのでどうしようと思っていたのですが、
今CDTVでダイジェスト紹介されたのを聴いてて購入即決です。笑ってくれ)



2002年06月28日(金) 再び

韓国で働いている友人まるも君が一時帰国。
今日無事に中間発表を終えた後輩達の飲み会に便乗して、再会を果たす。
「韓国の飲み会はどうなの」と聞くと、
「焼酎、焼酎、焼酎、そして焼酎という感じです」と言われた。
なんでも、サワーだのビールだのはあまり飲まないらしい。
アルコールの匂いが、胃から立ち上ってきてなんぼの世界なんだそうだ。
しかも、目上の人の勧めた酒は断れない由。
酒飲みには天国、そして下戸には地獄を与える国なんだね韓国…

※※※※※

帰りにコンビニに寄り、ビールと肴を買い込む。
何故だかコージ苑は、「コンビニ間違い」にあう確率が結構高い。
例えば1年前、「ツナマヨネーズ」のおにぎりを買ったはずが、中身は「タラコ」だった。
例えば半年前、「エビマヨネーズ」の包装の中には、「昆布」が入っていた。
そして今日、中身に間違いはなかったが、商品にラベルが貼られておらず、
店員に手間をかけさせた上に「珍しいですよね〜」なんて話をふられてしまった。

これも運かね。

※※※※※

友人空子さんが「近所の本屋で最後の1冊でした〜」などと脅かすので、
残り少ないガソリンを使って、近所の書店に駆け込んだら、なんと平積みだった。
ブラボー、学生街の本屋(そういう理由か?)。

沙村広明(竹易てあし)『おひっこし』
やっぱねえ、世の中メタ認知ですよ、メタ認知。
そして、ナンパにはインフラ整備が必要なんですよ。
(以上、コージ苑のツボを激しく突いたネタ)

…この本と、塩野七生の『ローマ人の物語』(文庫)を重ねてレジに出したコージ苑ってどうよ…



2002年06月27日(木) アメリカのまっすぐ

ちょっと無理してレイトショーで「マジェスティック」を観る。

ジム・キャリーというと「マスク」が出世作のように言われる事が多いが、
彼は別に、コメディ専用俳優としてこの世に出てきたわけではない。
「ちょっとイッちゃってる電気技師」の役も、
「受精卵から世界中の人々に『番組』として見られてきた青年」の役も、
そして今回、
「自分の人生と記憶の間をさまよう映画脚本家」の役も、
素直に上手なのである。

そして、主演の彼に負けず劣らずまっすぐなのがこの映画。
監督は「ショーシャンクの空に」「グリーン・マイル」のフランク・ダラボン。
いわゆる感動系の作品をドカンドカンと出してきた。
コージ苑は正直言って、「グリーン・マイル」は感動できなかったのだが、
今回の「マジェスティック」は、その素直さ故に涙が出そうになった(←寸止め)。
善意の塊のごとき町民達、法廷で高らかに合衆国憲法を読み上げる主役。
「自由」「信念」「権利」「誠実」と、口に出すのがちょっと恥ずかしい言葉のオンパレード。
とどめに最後の、絵に書いたようなハッピーエンド。
最早青臭いを通り越し突き抜けて、いっそ爽やかである。
人によってはこれは「駄作」といわれるかもしれないが、

コージ苑は好きだったなあ。




2002年06月26日(水) 頭と体に御馳走

留学生センターで、落語会が開かれた。
ここで、いわゆる「落研」の発表会、といったものを想像するなかれ。
今回は本職の噺家、しかも真打師匠クラスの方をお招きしての会である。

構成は三部立て。
第一部では、落語の基礎知識のレクチャーと、ごく短い噺を二つ(「平林」「長短」)。
これは去年の会と同様の内容なのだが、何回聞いても笑ってしまうのは何故だ。

第二部はワークショップ形式で、留学生による小噺。
皆結構上手いぞ(笑)。
師匠は、時々「話し方」の講師として、アナウンサーを指導することもあるらしいが、曰く
「昨今のアナウンサーは感情を込めるのが下手ですね。あなた方のほうが上手」。
面白がり方の違いが出たといったところか。

第三部は、師匠による本格的な落語。
ネタは「幾代餅」。
これは、駄洒落で落として笑わせるというより、一つの物語として完結されているものだ。
映画でいうと「この話は実話を元に作られたものです(でも本当か?)」といった感じ。
一介の職人が、傾城の美女(吉原最高の太夫)に恋焦がれ、
身分を偽ってやっと会えたのだが、正直者ゆえに黙っていられず、
真実を明かした上で、彼女への想いを打ち明ける。
その真情に心打たれた花魁は、年季が明けると同時に彼の女房になり、
二人で開いた餅屋は大繁盛しましたとさ、という話。
何度聞いても、この噺家さんは女性の所作が上手い。
いやあ…自分もあれ位色っぽい仕草が出来んものか。
よく、女形の男性の方が、より女性らしいというけれど…

※※※※※

頭に刺戟を与えた後は、当然身体にもあげなきゃね。
ということで、新迷解を誘って夕食&食後のコーヒー。
夕食は渋く定食屋で鶏の唐揚げ薬味ソースがけ。
コーヒーは、ちょっと面白いバリエーションを頼めるお店で。
コージ苑が頼んだのは、ペパーミントリキュールとチョコレートを加えたコーヒー。
甘いのに、飲んだ後すっきりさわやか〜(by神田うの)。

心も身体も満腹満腹。



2002年06月25日(火) バーベキューの名残

クレーン車は恐竜。
ブロントザウルスとかいうやつだな。

人間ってば、あんなごっついモノを作って地球をどんどん変えていってるくせに、
どうして蚊には勝てないんだろう。
いちにーさんしー…ああ、6箇所も。

かゆいかゆいかゆいかゆいかーゆーいー(T-T)



2002年06月24日(月) 素人商人

引越しにあたり、不用品のリストアップをする。
売れたお金で、引越し費用を払えないだろうか、という野心を持っているコージ苑、
いちいち値段を考えながらメモ。

…た、楽しい…
思うに、フリーマーケットに出品する一つの楽しみは、値段設定にあり。



2002年06月23日(日) 紙切れと鉄板の威力

修士論文以来の、ポストイット(大判)大活躍。
過日観た「I am Sam」で、ミシェル・ファイファーが演じる弁護士が、
自分のデスクの上に、予定を一件ずつ書いたポストイットを並べていた。
おお、いいなあと感心したので、今日はそれを真似して、
引越しまでの必要事項をボス「快楽の園」の上にべたべた貼る。
しかし、慣れてくると引越しって案外シンプル。


夕方から、バイトの同僚である主婦Mさんのお宅にお邪魔し、バーベキュー大会である。
木曜金曜あたりに召集かかったというのに、15人+Mさんの御家族の大所帯。
小雨もぱらつき、寒い中での決行だったにも関わらず、
ひたすら鉄板の周りに群がるコージ苑達。
薄切り肉ブロック肉シーフード焼き鳥フランク野菜に焼きそば。
オーラスまできっちりといただきました。
後は、運転手ゆえの禁酒が解ければもう最高だったのに…



2002年06月22日(土) ゆるんだ一日

予定のない土曜日は久しぶりだ。
昼前に起き、ゆっくり昼食を作った。
後はずーっとずーっとずーーーーーーっとゲーム。

怠惰だ、とっても怠惰。
でも、こういう日があると充電は一発で完了だ。
だから、明日は動く。
引越しの日程を立てなくてはいけないのだ。



2002年06月21日(金) 例文

昨日に引き続いて、日本語の話。

外国語を学習する時には、いろいろな構文を練習する。
ある文法項目を使って文を作るのもその一つ。
コージ苑も、英語の宿題やなんかでよくやらされたものだ。

本日、宿題の採点をしていた留学生センターのK先生。
「あら〜」と声をあげたので、皆注目。
何でも、面白い例文があったらしい。
先生、それを読み上げた。

「国交の改善のために、パンダをあげます。」

学生の出身国については、ご想像にお任せする。
いやあ…いいなあ(笑)。



2002年06月20日(木) 「雨に降られました」

「受身」。
別に柔道の話をしているわけではない。
日本語の「殴られる」とか「蹴られる」とかいう時の受身である。
(言葉の選び方がすさんでるとか言わないように)

コージ苑は今日、大学へ教授に会いに行った。
うっかり傘を忘れてしまい、研究室を辞した時には結構な本降り。
駐車場までの道で、すっかり濡れねずみになってしまった。
家に帰るならそれでもよし、しかし時間をおかずに日本語の授業である。
仕方なく、びしょぬれのまま教室へ向かう。
その時、頭の中では…

「天気が悪いですね。私は大学に行ってきました。傘を持っていませんでした。
ぬれてしまいました。雨に降られてしまいました。」

という一連の文章が。
同業の方々には分っていただけるだろうが、授業の際の文型導入である。

自分ではそうでもないと思っていたのだが、もしかして職業病?
コージ苑ってば、もうはまりきってる?

※ついでに、このような受身を「迷惑の受身」といいます。コージ苑豆知識。
 まさかこんなベタな構文を実体験するとは思わなんだ。



2002年06月19日(水) I am Sam

週一の恒例、という様相を呈してきた、新迷解との映画鑑賞である。
本日は「I am Sam」。
さあ泣くぜ!と意気込んでいた割に、ハンカチだの化粧道具だの忘れたコージ苑。
意地でも泣くわけにはいかなくなってしまった。

7歳程度の知能しか持たない主人公サム。
その娘、ルーシーは7歳の誕生日を迎え、父を追い越してしまった。
お役所から「子育ては無理」といわれ、親権を奪われそうになった父親は、
ミシェル・ファイファー演じる有能弁護士に弁護を依頼。
このまま父娘は引き離されてしまうのか?

…といった物語はともかく(いや、ほろりときたけどね)、
ちょっとでもビートルズを知っている、そして好きだという人には面白い映画だろう。
大体が、娘の名前が「ルーシー・ダイアモンド」である。
検事に「君は父親を物足りないと思っているんだろう?」と聞かれた娘の答えは
「愛こそ全てよ」。
父娘の小さな逃亡シーンで流れるのは「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」。
いい感じだ。なんていうか、映画に合っている。

知的障害者を扱った作品で、コージ苑の印象に残っているのは「8日目」だ。
あの映画には救いがなかった。
観た後にどよ〜んと暗い気分が襲ってくる映画であった。
しかし、今回の「I am Sam」は、最後に救いが残されている。
ほっとした。

そして今日の女優チェックは、やっぱりミシェル・ファイファーだ。
美人が怒った時の顔って怖いなあ…青筋って本当にあるのね。



2002年06月18日(火) 負けたらしい

日本の試合を見ようとスタンバイしてたのに、昼寝しすぎた。
気づいてみれば0-1で負けていた。
残念。



2002年06月17日(月) みかけによらず

「人は見かけによらない」とか「外見で判断するな」とか、
そういう類の言葉は、昨今ではますます真実味を帯びてきたようだ。

先日の「フェラーリ&マセラティ展」でのこと。
展示の内容が内容なだけに、いかにも走り屋ペアってな男×男もいたが、
日曜日ということもあって、家族連れやらカップルやらがやたらと目に付いた。
いや別にね、カップルがどうってわけじゃないんです。
幸せそうでほほえましかったですよ゛(←語尾震え気味)。

そんな中でふと目についたのが、女の子の2人連れ。
揃って肩までのボブカット、華奢な後姿がとても好ましかった。
解説書を見ながらニコニコ笑いあい、何やら話している様子もほほえましい。
…っておい、手ェつないでる?貴女達。
さっすが首都、初めて(日本人同士の)女の子カップル見ちゃった〜、
と思ったのも束の間、前に回ってみると(回るな)、片方男だった。
(途端に「けっ」とか思ったコージ苑も大概腐れている)

それにしても、最近本当に女の子みたいな男の子が多い。
かつてドイツを旅行した時、おじさんみたいなおばさん(※)に驚いた経験があるが、
いやあ、このままいくと、近未来の日本にはおばさんみたいなおじさんがわらわらと…

…可愛いおばさんだったらいいけど、ヒョウ「の」柄着るおばさんだらけってのは…


※おじさんみたいなおばさん
冗談抜きに髭が生えている方もいらっしゃいます。
(というか単に毛深いんだけど)
「えんどう豆が気になって眠れなかったお姫様の話」で、
王子様が「隣国の姫は髭が生えているからいやです」と言う場面があった。
幼きコージ苑はそれを読んで、んな馬鹿あるかいと思っていたのだが、
今ではそれも納得の一事なのである。



2002年06月16日(日) 金髪の女、ピンクの壁と赤い車

ボーと起きたら時計が8時をさしている、ような気がする(コージ苑は超近視)。
はて、とみぃは確か「7時に起きる」といっていたような。
彼女を起こしてみると、「やばいっ」と叫んで、えらい勢いで飛び起きた。
目覚し時計が遅れている…ベタだ、ベタすぎる。
あわただしく準備をし、駅で別れる。

耳鳴りがやっぱり止まらず、気分が悪いのでワークショップはお休みにする。
しかしこのまま帰るのもなんとなく悔しい。
何かぼんやりと楽しめるものはないか…
と思案した結果、美術館めぐりをすることにした。

まずは上野の西洋美術館で、本日までの「プラド美術館展」。
2年前の夏、父と旅行した時にかなり感動した美術館である。
結局3日くらい通ったんじゃなかったっけ。
さて、今回の展示だが、確かに有名どころを揃えていた。
ゴヤだのエルグレコだのルーベンスだのベラスケスだの。
でも、やっぱり「この作家ならこれ!」っていうのは来ていなかった。
当たり前か、あっちにとってはドル箱(いや、ペソ箱か)だもんな、下品な言い方すれば。

スペイン宮廷画の印象を一言であらわすと、
「ハプスブルグはガッツーン、ブルボンはフワフワパアァ〜ッ」といったところか。
ついでに、ムリーリョの描く女性はなんであんなに可愛いんだ。
世の男性は一度見るべし。

次はコージ苑父お勧めの「ルイス・バラガン展」と「フェラーリ&マセラティ展」。
東京都現代美術館は、地下鉄東西線で木場駅下車。
そして徒歩○分。(はっきり言って遠い)
「ルイス・バラガン」は意外に混んでいた。
資料の展示は白黒写真が多く、せっかくの彼の色彩がわかりにくかった。
それよりも良かったのは、彼の作品の小さい小さい模型をのぞき窓から覗く趣向。
安藤忠雄のゼミ生が作ったのかしら。頑張ったんだなあ…

カフェテリアで一休みしてから、「フェラーリ&マセラティ」の方へ。
赤いスポーツカーって、いかにも金持ちのどら息子的イメージがあって、好きではなかった。
(ちなみにコージ苑はシトロエン2CVかローバーのスポーツクーペが好きだ)
しかーし、やっぱり「跳ね馬」は偉大なのだった。
そして社長御用達という感のあるマセラティも、ごっつい素敵なのだった。
ブラボーイタリア車。
金があったらミニカーを買いたいところだったのだが、何しろ5万円…
うう、模型も高いなんて…(涙)
はかなく遠い夢が散った瞬間でした。



2002年06月15日(土) ビバブラボーハレルヤ合唱!!!

さあ、東京に行くぞ〜と起き出し、身支度身支度。
時間が余りなかったのでどうしようかしら、と迷いながらもネットに繋ぐ。
実はコージ苑、ここ数週間待ちわびているの…あの人からのメールを。
(なぜか口調が往年の少女漫画に)

ログイン。

受信メール表示。

むむ?

き、
き、
き、
きたあ〜〜〜〜っ!!!!!!!
(バックは富士山の爆発ギャートルズ調で)

「本日S教授との話し合いを行い、コージ苑さんの受け入れ了承されました」

ってことはこト(←錯乱)は、ごごご合格!?
イコール就職決定?って感じ?(←錯乱)

嬉しい…(声にならない男泣き)

※※※※※

もう、その後の国立国語研究所での研修会なんて、上の空もいい所だった。
なんていうか、気づいたらあの人の事を考えてしまって…これって恋?
(違います)

研修後、新迷解につきあって池袋のスポーツショップへ。
何でも、アメリカに留学中の妹さんが「W杯の記念にユニフォーム買って」と言ってきたらしい。
ほうほう、なるほどそうね、せっかくの記念だしね…っておい!
ブラジルとドイツのユニフォームかい!
それでもご満悦の新迷解、念のため日本代表は「中田」だからな、「田中」じゃないからな。

夜は新迷解・F嬢と共に池袋東口近くの「卯之家」で軽く一杯。
全体的に控えめな盛りっぷりだったが、結構いいお味だった。

本日宿泊はとみぃのお家。
最近東京にくるたびにお世話になっております。
例のごとくビールとお菓子を買い込んで、深夜まで喋り倒す。
お疲れなのにごめんね…



2002年06月14日(金) ボー

日本と韓国、揃って決勝トーナメント進出。
嬉しい事なんだけど、コージ苑、数日前から耳鳴りがやまなくて気分悪い。
明日、講義なんだけどな…



2002年06月13日(木) 「カンダハール」

許して、コージ苑の王子様(註:トッティ)。
今日は貴方よりアフガニスタンなの。

※※※※※

昨日コメディ、今日シリアス。
「カンダハール」を観る。
主演は職業女優ではない、かつて祖国からカナダへ亡命した女性ジャーナリスト。
話のあらすじも、彼女自身の体験から貰っているそうだ。
「社会から女性が消えた」アフガンに残る妹から、自殺をほのめかす手紙が届く。
主人公はそれを止めるべく、亡命先からアフガンに戻り、カンダハールを目指すのだ。
映画はドキュメンタリータッチで、彼女の旅路を追う。

この作品が、どの程度現実を映しているのかコージ苑には分らない。
赤十字のヘリからパラシュートで降下される義足と、それに群がる一本足の男達。
個体として識別可能なのかすら分らない、ブルカをまとった女達。
盗賊に会いながら「神様ありがとう」と、ひたすら唱える一家の長。
死体から抜き取った指輪を「1ドルで買って」と言う少年。
何も考えずに観ればシュールで、ともすれば喜劇調にもなりうるこの映像の数々が、
おそらく彼の国では紛れもない日常なのだろう。
理解しようにも、到底しきれるものではない。
正直に言えば、同じ現在に在るとは思えない風景であり、文化であり、人々である。

それでも、女性である事にさほど不便を感じない自分は幸せな国にいるのだと思った。
帰ってみると、テレビではここ数日のお決まりとなったW杯のダイジェスト。
夜の街で騒ぐ日本の若者が映っている。
ああ、日本にいる私は幸せだ、ともう一度思った。



2002年06月12日(水) 少林サッカー

降ってわいた休日が水曜日だった場合、コージ苑は映画にいく。
新迷解を誘って「少林サッカー」に挑戦。

香港映画は本当に久しぶり。
最近はジャッキー・チェンやらジェット・リーやらのハリウッド進出で、
あのアジアンな安っぽさを見る機会が中々なくなった。
アメリカナイズされたカンフーなんて見たくないやい、と常々思っていた反面、
この作品、正直言ってW杯にのっかった単なるC級映画だと、あまり期待もしていなかった。
それがどうしてどうして、2時間丸ごと楽しめた。
話は馬鹿みたいなもんである。
アクションもまあ、破天荒といってしまえば格好良いが、ぶっちゃけて言えばアホである。
しかし、「ありえない」事はあまり本当らしくやられるよりも、
あの位わざとらしいのがちょうどいいのかもしれない。
だって、ありえない(だろう)事は、どこまで行っても結局「っぽい」の域を出ないから。
ちょうど予告編で「スターウォーズ」を見たが、
いくらCGが良く出来ていたからといって、あれはやっぱりマンガでしょう。
コージ苑は、マンガはマンガのままでいい。
だからゴジラも日本版の方がやっぱり好きだった。背中チャック万歳。

余談。
新迷解によると、この映画は香港ゆえに広東語を使用しているのだが、
主人公とヒロインが話している時だけは中国語なのだそうだ。
新迷解は「ちょっと不自然。どうしてなのかわからない」とコメントしていた。
勿論コージ苑はそんなのさっぱりわからないので、ちょこっと新迷解を尊敬してしまった。



2002年06月11日(火) 本日入梅

身体にあたる風が妙にじっとりして気持ち悪い、と思った今日、関東地方は梅雨入りした。

※※※※※

先日のQOO吉さんに続いて、九州の実家に戻ったぶっひーちゃんがやって来た。
歓迎の夕食会を、新迷解宅で行う。
いつもは適当に出来合いのものを買って並べる程度なのだが、今日の新迷解は一味違った。
なんと前日から下準備をし、合計4品の料理を並べて見せた。
カボチャのポタージュ枝豆入り、鶏の無国籍ソースがけ、サーモンサラダ、揚げワンタン。
(スープが実はパックだったということは内緒である。ばれたけど)
夕食会といっても、集まるのはいつものメンバーである。
主賓のぶっひーちゃん、新迷解、マロン太君、モーナさんにコージ苑。
話題もいつもの品揃え、論文ネタから「少林サッカー」まで。

モーナさんが辞去してからは、馬鹿話に歯止めがかからなくなってきた。
新迷解提案で、3月に伊豆に行った時のビデオを観る。
不参加だったぶっひーちゃんとマロン太君、突っ込みドコロ満載のビデオに大笑い。
終わった途端、今度はそのビデオを使った撮影会に(なぜか)なだれ込む。
後で鑑賞した結果、これは各自が死ぬまで封印しようという結論に達した。
言葉を変えれば、お互いが弱味を握り合ったっていうことであろう。
うひひ。←だからお前もだ

最後の2時間は比較的真面目な話でお開き。
梅雨の湿気を吹き飛ばす程笑った夜なのだった。



2002年06月10日(月) 引き算と足し算

コージ苑は、何を隠そう逆算人間である。
いや、別に隠さなくてもよろしい。
つまり、物事を前倒しで出来る技を持ち合わせていないのだ。
例えばレポートなどに、その性質は如実に現れる。

〆切り − 15日正午
↑(自宅から学校までの所要時間15分)
自宅出発 − 11:45
↑(身支度30分)
プリントアウト − 11:15
↑(レポート執筆時間一枚あたり約15分計算)
(10枚のレポートとして)清書開始 − 8:45

ということは、余裕をみて前日0時ぐらいに始めれば大丈夫。

こんな事をやってる限り、人生崖っぷち。
ああ、やらなきゃいけない事を先延ばしせずにやってしまえる人間になりたい。
しかし、既に人生20とウン年やってきて、
今の時点で直っていないっていうことは、おそらく一生直らないんだな。
どうして分るかって、そりゃ父親も同じ性格なのを見てりゃあ…

さて、あなたはどちらの人間?



2002年06月09日(日) 列島興奮

本日の日本×ロシア戦は、友人と一緒に学校の会議室で見届けた。
帰宅してみれば、名も知らない隣人がそのまま飲み会に突入して騒いでいる。
歴史的大作「十戒」も霞む、日本の勝利。

※※※※※

台湾で社会人しているQOO吉さんが、一時帰国している。
待ち合わせて、ランチと買い物と携帯の充電。
QOO吉さん、あっちで買おう買おうと思っていたというCDのタイトルをどうしても思い出せない。
何だ何だなんだ〜?気になる気になる〜…
「あっ!」
と、叫んだQOO吉さんが指差したアルバムは「はっぴいえんど」のトリビュートだった。
よかったね、思い出せて。

そのまま夕食に突入。
新迷解&マロン太と合流して、イタリアンレストランでサラダやらパスタやら。
修論のことを喋り、仕事の大変さを喋り、世間話に花を咲かせる。
同級生って感じ。(って、本当にそうなんだけど)

色んな時期に知り合った友人がいる。
付き合い方もそれぞれ。
子供の時からの腐れ縁、大人として出会って大人としての関係をつむぐ人。
大学院の友人は、どちらかというと戦友だ。
学校友達というより、仕事仲間という付き合いをしていると思う。
あまり深い所まで突っ込まないところが心地いいんだな。

ともあれ、万歳ニッポン!(結局それか)



2002年06月08日(土) 主体的W杯最終日

W杯バイトも最終日の今日は、
イタリア×エクアドル、
メキシコ×エクアドル、
クロアチア×メキシコ…ノンノン、イタリア×クロアチア(覚えろよ)。

会場と同時に、来るわ来るわ、日本語も英語も通じないイタリア人サポーター。
しかも興奮するとたち悪いんだこいつら(涙)。
トラブルを解消しようとこちらがいくらがんばっても、人の話なんて聞いてやしない。
おまけに土壇場で逆転されたから始末が悪い。
通じないと思ってイタリア語で「bitch」(失礼)とか言っただろ、コージ苑知ってるぞ。
(なんでそんな言葉知っているかという突っ込みはなしで)
相乗効果なのか、今日は日本人の観客もわがままさんばっかりだった。
何度もチケット確認されて苛々するのは分るけどさ、こっちも仕事なんだよ。

しかし、コージ苑にとって本日最大のトラブルは、
迷子のクロアチア人を探したことでもなく、
乙武君ににっこりと「お疲れ様」と言われたことでもなく(←トラブルではない)、
サントス君を見たことでもなく(←これもトラブルではない)、

前半中に休憩に出たら、お弁当が残ってなかった、ということに尽きるのだ。
10時間拘束で一食もないっていうのはつらい。
その後、追加分が後半に届いてやっと食べられたが、
ハーフタイムにビールやらサンドイッチやら持って入る観客の憎かったことったら、
自分がフーリガンと化して暴れだす寸前だった。

なにはともあれ、今日でコージ苑の主体的W杯は終わった。
…で、イタリアとクロアチア、どっちが勝ったんだっけ?



2002年06月07日(金) ゴッドセーブザクイーン

イングランド、勝った。
コージ苑は小さい身体で頑張るオーウェン(笑)が贔屓なので、彼の活躍が嬉しい。

なんて、熱心なファンのごとき感想を述べているが、
実はハーフタイムで油断して寝てしまい、後半を見損ねたことは秘密なのさ。



2002年06月06日(木) 腹へりコージ苑

ちょっとした自己嫌悪。
世の中って、中々うまいこと回らないね。

ごたごたしている内に、夕食も食べ損ねてしまった。
やれやれ…



2002年06月05日(水) ガソリン ガタリン

W杯バイト2日目の今日は、トラブル続き。
まさにトラブリュー…なんて…いかん、疲れ果てておっさんユーモアしか出てきやしない。

※※※※※

人様の娘さんをたくさん乗せて走るんだし、と、つい二日前に総点検したコージ苑の愛車。
北関東の田舎道もスイスイと快適だ。
そして、鹿島スタジアムが目の前にー、目の前、に、と、と、と、

止まっちまった。

バッテリーのせいかとあたりをつけ、一応近くの駐車場に緊急避難する。
会場周辺の交通渋滞は、約5%ほど自分のせいに違いない。
運良く、整備関係らしき男性二人組が助けてくれる。
どうもバッテリーではなく、燃料系のトラブルではないかとのこと。
とりあえずの応急処置をしてもらい、やっとのことでスタッフ用駐車場へ。
いやー、関係ないけど、こういう時に助けてくれた人はいい男に見えるなあ、必要以上に。

遅れて会場に到着し、全体ミーティングに参加する。
すると、いきなり「全員揃っていらっしゃいませ」のお時間である。
コージ苑、個人的にはこういう精神論気味の体育会系は好かんのだが、まあ金のためだ。
トラブルではないにしろ、「参ったなあ」的出来事である。

本日の試合はドイツ×アイルランド。
鹿島で行われる試合の中では、最も荒れる可能性の高い日だそうだ。
まあね、どっちもビール飲みそうだしね〜。
「バドしかないんかい!」なんて理不尽なクレームつけてきそうだしね(笑)。
と思ったら、真っ先にいちゃもんつけてきたのはアメリカ人だった。
「会場内のモニターに、今やってるアメリカ戦を映せ」だと。
…手前の国中心になんでもかんでも世界が回ってると思うなよ!
とは、口が裂けてもいえないサービス業の悲哀である。
「できません」を馬鹿のように繰り返し、捨て台詞も甘んじて受けておいた。
おのれ覚えておれ。←自分が捨て台詞吐いてどうする

結果から言うと、ドイツもアイルランドも、サポーターは至極気持ちの良い人々だったということ。
陽気にビールを飲み、必然的にトイレが近くなり、
従ってハーフタイムには、何故か男性用トイレに長蛇の列ができる。
応援も、騒がしいといえば騒がしいが、まあ好ましい範囲である。

ドイツが1点リードし、このまま試合終了かと思われた土壇場で、アイルランドがゴール。
その瞬間の彼らの喜びようったら、優勝したのかと思うくらいなのであった。
おかげで退場時、コージ苑のほっぺたは10コ程の「感激チュー」を受けた。
…っておい!何で日本人のがまじってんだ!返せ、減る!

帰路の車には、念のためにお嬢様方は乗せず、一人で迷いつつ帰る。
いつエンジンが止まるかとヒヤヒヤしながら運転する緊張感で、もうぐったり。

ワールドカップって、つくづくお祭り騒ぎなのね。
いろんな意味でね。



2002年06月04日(火) ニッポン!ニッポン!

日本×ベルギーの試合を見ていた。
中盤に入ったあたりで、野生としか思えない程巨大なゴキブリを発見し、
そいつと戦っていたために、試合経過は良く覚えていない。
(そして結局しとめられず、奴はエアコンの裏に逃げた。ドーハの悲劇並みに悔しい)

更に今、韓国がポーランドと試合をしている。
そしてコージ苑は思う。
国営放送の実況はやっぱり聞きやすい。
ルールを知らない人も楽しめる解説だ。
大体、最近の民放はどこまで早口になれば気が済むんだ?
ひっきりなしに喋ってりゃいいってもんじゃないぞ。

…と苦々しく思うのは、年寄りの冷や水か。

「音屋」の観るW杯は、まあ、こんなもんだ。
※「音屋」:言語の研究の中でも、音声系を専門にする人間の事。
      「鉄道員(ぽっぽや)」の亜種ではない。念のため。



2002年06月03日(月) 人生のスタートorゴール

テレビからのまた聞き。

女性25歳〜30歳の結婚率、54.0%。
なんだ、メジャーグループじゃないか自分。

…と、スーパーで買ってきた焼きそばを食べながらビールを飲むコージ苑。
威張れたもんじゃない。



2002年06月02日(日) W杯はバイトで楽しめるか

本日、鹿島スタジアムにてアルゼンチン×ナイジェリア、14:30キックオフ。
バイト君たちの集合時間、早番6:30、遅番8:30。
逆算して、自宅を出発するのは5:30。
うげ〜、となったのは一瞬で、よくよく考えるといつものバイトと変わらん。

鹿島スタジアムは、他になーんにもない所に突如として現れるので、その光景は中々感動的だ。
W杯に合わせて、沿道はいい感じにデコレイトされている。
朝も早くから、てくてくと歩いてスタジアムに向かうサポーターが気分を盛り上げる。
しかしそれも束の間、駐車場から会場までの、まるでスタンドバイミーな獣道が、
確実に気分を盛り下げた。

コージ苑の担当は第3ゲート。
座席ごとに決まったブロックに観客を誘導する係である。
ここにくるまで、既に2つのゲートでコントロールされているため、そう変な客は来ない。
代わりにJリーガーが来ていた(しかもコージ苑のゲートから入場した)らしいのだが、
元々サッカーに興味のない私、ちっとも知らずに、しごく平等にチケットをチェックしたのだった。
他にも、大沢たかおが来たとか来なかったとか、怪情報がバイトの間を飛び交う。

初めから「バイトは試合を見られない」と分ってはいた。
しかし、第3ゲートは観客席の直前ゆえに、歓声がダイレクトに聞こえてくる。
これは蛇の生殺し状態だぞ、他のゲートなら諦めもつこうっていうもんだが。
「うおおおおーーー」
な、なにっ!?ゴール?
…違うらしい。
「うああああ〜〜〜〜」
なに?今度は何?
…ゴールが外れたらしい。
「わあああああーーーーっ」
もう何でもいいよ、と免疫がついてきた頃に、どうやらバティストゥータが得点したらしい。
結局、どっちが勝ったのかすら分らず、プレスに聞く始末。
役得がないよ、役得が。

アルゼンチンサポーター、ご機嫌麗しくご帰宅された。
はるばる大阪から来た(らしい)機動隊、全く出番なし。
うん、いい事だ。



2002年06月01日(土) 雑誌

人それぞれ、好きな雑誌があるだろう。
料理好きならオレンジページ、服ならnon-no、ゴシップ読むならこの雑誌、漫画はあの週刊誌。

コージ苑、その時々の気分によって様々な雑誌をつまみ食いしている。
そうすると、思いがけず好みにハマるものを発掘する時がある。

「pen」という雑誌も、その一つ。

これは、はっきり言って「おっさん雑誌」である。
購買層は大体30代〜40代であろうか。
本屋で見かけても、女性は手にとらない類の雑誌だろう。多分。
しかし、コージ苑が見るところではこの雑誌、女性にとってもかなり面白い。
最新刊を含め、10回分の特集を列挙してみよう。

・厳選 美味い日本酒。
・工業デザインで、クールな部屋つくり。
・21世紀を進化させるユニバーサル・デザイン
・究極のダンディズム ホテルに暮らす。
・主義・主張のある店を探して 東京 男のストリート
・北欧デザインの巨匠 アルネ・ヤコブセン大研究。
・NY・ロンドン・ミラノ・東京・大阪 ホーム・オフィス
・21世紀デザインは、もう始まっている。
・在日イタリア人が厳選 本場の味イタリア料理店。
・書斎はないけど、デスクは欲しい 男のデスク

ほ〜らほら、そこの貴女、興味持ったでしょう。
(某友人、君に言っている)
タイトルは「こっ恥ずかしぃ〜!」と走って逃げたくなる位スノビッシュだが、
(まあね、「ダンディズム」だの「男の」だのは、購買層を考えると仕方がない)
中身のつくりは、かなりマニアな所まで入り込んでいる。
全体の構成もいい。
あくまでコージ苑の好みではあるが、書店で見かけたら、ご一読あれ。

そうそう、時々いい男が出てくる楽しみも、女性が男性雑誌を読む醍醐味だ。
今回もいたぞ、一人。


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コージ苑