月のシズク
mamico



 引き裂かれた空

日がとっぷり暮れる少し前の、ちょっと薄青い空にかかる月が好きだ。
暗い色のテーブルクロスを、鋭いカッターナイフでそっと切り裂いたみたいな形。
満月のときみたく明るい光を放つんじゃなくて、オレンジ色の、
いや山吹色のしっとりとした光。

明日の夜は街の灯りが届かない場所にいるから、きっと星もたくさん見えるだろう。
山の星は驚くほど数が多い。視力の悪い私にだって、いっぱい見える。
ちょうど月がふくらむ前だから、星が隠れることもない。
幸運にも、明日は晴れて暑くなるらしいし。

夜が待ち遠しい。




2001年04月28日(土)



 デジデジげっと

夏から兄がジャマイカで働くことになり、ずっと「デジカメみつくろってくれ」
と頼まれていた件。今日やっと入手しました。(というか、してもらいました)

FUJIのFinePix4700zです。
春からばんばんニューモデルが発表されていましたが、4700zはズーム機能
をはじめとする「かゆいところに手が届く」内容が満載。
実は私も狙っていたのですが、兄妹でおそろいにすることもないか。

ちなみに今私が借りているデジカメは(このサイトの画像はそれで
撮っているのですが)、もうどこを探してもほぼ100%見つけることが
できないFinePix700!

でもでも、外見は4700zとほとんど変わらないから、FUJIもやるもんだよなー。
急いで買い付けてくれたアサヲカくん、どーもありがとう。
代金はつけておいておくんなせい。(でへへ)




2001年04月27日(金)



 100円ショップ

100円ショップに並ぶ商品を見ていると、一般的水準の物価の感覚が崩れますね。
食料品のみならず、ありとあらゆるものが100円(税込み105円)で売られています。

どうやら本日の目玉商品らしい(店頭に並んでいた)ティーポットを手に取る。
ダイオキシンが出やすいプラスティック製のじゃなく、ちゃんとした耐熱ガラス
で内側には茶こしまで付いているスグレモノ。
ラベンダー色の蓋付きのを購入しました。

節約生活でも始めてみようかしら。




2001年04月25日(水)



 朝の遠足列車

いつも通りの時刻。
吉祥寺発の急行に乗るためにホームで電車の到着を待っていた。
いつも通り8時54分、電車は何気ない顔でホームにつるつると滑り込む。
でもいつも通りでなかったのは、その電車の乗客たち。

そろいの青色の帽子をかぶった小学生が、リュックをかついで
わいわいとドアが開くのを待っている。いつもの顔ぶれの乗客たちは、
ちょっと苦笑しながら、でもちょっと嬉しそうに彼らの後ろに控えている。

プシューとドアがあくと、子供特有の甲高い声があふれ出す。
あいにくの曇り空だけれど、君たちは今日、井の頭動物園に行くのかな?

子供たちはホームできちんと2列に整列をして、
改札をくぐって光の中へ消えていった。



2001年04月24日(火)



 渋谷系

会社の歓送迎会で、ひさびさ渋谷でのんできました。
なんか渋谷駅前って人、少なくなった?ような気がする。
それにキャッチのお兄さんの数も減った?ような気がします。

渋谷のカラーがよくわかんなくなってきましたが、
とりあえず今年流行の80年代ファッションでかましてる女の子は少なかったなぁ。
それにセンター街のあたり、外人(国籍不明)が増えて、気持ち悪い雰囲気。
やっぱり渋谷は好きになれない街だわ。ちょっと先の青山は好きなのに。




2001年04月23日(月)



 脱走ではありません

午後の早い時間に、本社へお使いに出たとき、
あまりに気分がよかったのでトモダチに電話しちゃいました。

そしたら開口一番「ああああ、こんな時間に電話してくるとは!?
ついに脱走したの?」と真剣に、かなり真面目に聞かれてしまいました。
いえいえそうじゃありませんて。

最近の私はちょっと疲弊気味。
エクセルに打ち込む勤務表でも、いちばん下に赤い文字で
「働き過ぎに注意しましょう」とのメッセージが出ている。
余計なお世話だっちゅーの、とひとりでぷりぷりしてみたり。

でもでも、私の同期(女、4名)は昨日、強制的な健康診断に行っておりました。
残業が100時間を越えると、会社の規定で健康診断を受けなければならないのです。
単純に計算して 100時間÷20日(5日×4週間)=5時間/日 です。
これって、規定時間+毎日5時間は残業しているという計算です。
実際は土日出勤なんかが入っているので、毎日13時間というわけでは
ないのだけれど。
強烈な子だと「5週連続休みなし、1ヶ月で308時間」という強者もいました。

いくら残業代が全額付くとはいえ、私は働きアリにはなりたくないです。
あるイソップ童話では、「キリギリスが冬になってアリのところへ行ったら、
全員過労死していた」というオチがあるそうです。

なんかこれって切なすぎる現実だと思いませんか?




2001年04月20日(金)



 ブッキング

仕事中に次々とメールが飛び込んできた。

「Sometimeでのジャズライブのお誘い」と「テレビが取材した名店の
料理を食らう」というもの。前者はメンツに女の子がもうひとりいると
いいらしく、ジャズ好きの私を指名してくれたらしい。
後者は当初のメンバーがキャンセルになったので、
せっかくの予約をポシャるのを阻止するため。

目下、胃腸が弱っている私には、酒もグルメも無理でございます。
でも音楽に埋もれたい気分なので、前者を選ぶことにしました。
明日の夜、早く帰れるといいのだけれど。。。




2001年04月19日(木)



 雨の夜

いつから降り出したのか、会社から出ると外はかなり強い雨だった。
空調の効いていない電車の中で、じっとりとまとわりつくような湿気を吸うと、
ひどく気分が悪くなった。早く吉祥寺に着かないかと、何度も唾を呑み込んだ。

雨の夜は嫌いじゃないけれど、雨の日の電車は最悪だ。
呼吸するたびに体の中に無数の黴が繁殖してゆくようで吐きそうになる。

傘をさして自転車置き場までくると、サドルにビニール袋がかぶせてあった。
顔なじみの駐輪場のおじさんが、夜に雨が降ることを知って気を利かせて
くれたのだろう。雪の日もそうだった。冷たい雨の日も。

翌朝にありがとうを言うと「おしりが冷たくないように」と
決まって照れ笑いを浮かべる。

私はいろんな人に守られて生きているんだな、と実感する雨の夜。




2001年04月18日(水)



 明け方の夢

昨晩、深夜に帰ってきてメールを開いたら、
後輩のかわいい女の子が入院したとの知らせ。
病状その他、詳細が書かれていなかったので、やたら気になりまくりのまま就寝。
そしたら、夢をみました。

・・・

私が通っていたカトリック系の幼稚園には、小さなチャペルが隣接して
建っていました。取り壊されたはずの2階へ続く外階段のいちばん上に、
その子がちょこんと座っていて。
私は下から彼女の姿を見上げていました。

・・・


眼が覚めてもこの映像がずっと脳裏に焼き付いていて、仕事を早々切り上げ
大学病院へ。お決まりのように、病院内で迷いまくり(4階にあがって、
2階に下がって、ぐるっと回ってまた4階にあがって)。
やっとたどり着いた頃には、大切に抱えてきた薄いオレンジのバラも
しんなりと疲れたご様子。

でも、よかった。自然気胸だそうで、オペの必要もないらしい。
運び込まれたときには、苦しくて死にそうだったそうだが、
今日は笑顔も見せてくれました。その、ぐにゃっと目元を崩して笑う顔を
見ていたら、つーんと涙がこぼれそうになりました。

なにはともあれ、早く良くなって一緒にチェロを弾きましょう。




2001年04月17日(火)



 遭遇

10時すぎに会社を出て、肩を落としつつ電車に乗り換えたら前の席に
見慣れた顔が。「あ」という表情をふたり同時にして、次の瞬間、照れくさくなる。
なんか前触れもなく、いきなり知人に遭遇しちゃうと、ちょっと照れちゃうよね。

同じく仕事帰りのアサヲカ氏と、そのまま吉祥寺のダイニングで一杯交わす。
"A drink for the way"なんてちょっと古臭いかしら。
地元が一緒だと、遅くから飲んでも終電とか気にしないでいいから気楽。
ひとしきり近況報告を投げ交わし「またね」と言って別れる。
ブルーマンデイが少しだけマシになった気がした。


2001年04月16日(月)



 夜のじゃらんじゃらん

バリについての本を読んでいたら、バリ語で「じゃらん=歩く」
「じゃらんじゃらん=散歩」という意味らしい。
とすると某旅行雑誌の「じゃらん」はバリ語だったことが発覚。
ってこりは有名な話??

早々寝付けそうになかったので、夜の散歩(じゃらんじゃらん)をしてきた。

さっすがに春の夜だけあって、方々で猫が求愛行動していた。(苦笑)
発情期の猫の鳴き声は、赤子のそれと酷似しているので苦手だ。
あの声を聞くと、発狂しそうになる。(暴言?)

それにしても、夜の吉祥寺は意外に遅くまでお店が開いているのですね。
日曜だというのに、食べ物屋さんのほか、雑貨屋さん、洋服屋さん、
食品店などまだ開いていました。
チーズをふた袋、買ってかえりましたとさ。へへへ。




2001年04月15日(日)



 遅刻した朝

うちの会社は、前日が徹夜だったら(深夜12時を過ぎても勤務していたら)
翌朝は午前中に出社すればいいことになっている。
だから別に遅刻というわけじゃない。

それでも、いつもより30分だけ遅く始まった朝には余裕がある。
連日の慢性的睡眠不足で頭の裏側はぼーっとしていても、
空を見上げる余裕、花の写真を撮る余裕(んなことするな!)がある。

・・・にしても、9時に帰れたら「ああ、今日は早かったな」というのは
やはり大きな勘違いだと思います。ああ、つかれた。




2001年04月13日(金)



 Strange Connection

某出版社から1冊の本が届いた。
文藝別冊で「尾崎豊特集」だそうだ。
彼がこの世を去ってから、もう10年になる。

アメリカ留学中の教授が原稿を寄与しており、献本リストに
私の名前を挙げてくれたそうだ。ちょっとした縁で私は、
尾崎豊さんのデビュー当時のプロデューサーと知り合いだった。

4年ほど前、発作的に尾崎豊に目覚めた教授に「なにかのきっかけに」
と紹介したのだ。その関係がまだ続いているらしい。なんとも奇妙なご縁である。

私自身は尾崎豊という人物にぞっこんだったわけではなく、
ただ「なんとなく」歌を知っていたくらいだ。
それでも、ちょっとした「痛み」を伴う彼の歌声は、
一度聞くとずっと耳の奥で鳴り響いていた。
彼が亡くなってからも、CDの売り上げなどは伸び続けているらしい。

彼の肉体は消えてしまったけれど、声も映像も言葉も、
たくさんたくさん彼の存在は居座っている。
時間的なシンクロがなくても、新たに尾崎豊を聞き始める人も多いという。
(宇多田ヒカルもファンらしいし)
本人が死んでしまっても、共感は生まれ続ける。
その意味はなんなのか。

尾崎豊を多面的に再構築したというこの本、興味のある方は書店へどうぞ。
そろそろ平積みにされている頃なので。




2001年04月12日(木)



 ふんわりしててぷにゅっ!

Kabayaから販売されている「ぶどうのふわりん」と「いちごのふわりん」。
コンビニで見つけて、パッケージのうさぎのかわいさに思わず購入。
マシュマロを固くしたかんじの歯ざわりで、触感はいいのだが、香料が強烈。

あのですね、子供の頃に小さい赤いストローの先に、チューブから出したゲル状
の物体をかぶせて、ぷぅぅっと膨らませて遊んだ覚えってありませんか?
シャボン玉のゴム版みたいな、あれです。

あの匂いと同じなのです。ちょっとシンナーっぽい嗅覚を突くようなにおい。
食べ物には適さないですね、あの香料。

でもやっぱりパッケージのかわいさとネーミングにやられて、
まんまとお菓子商戦にはまっている私です。
ああ、今日も終電なのね。。。。(会社で更新するな、ってねぇ)




2001年04月11日(水)



 ひさしぶり

近所の猫の「たま」に会った。
家猫だけど天気の良い日は外でひなたぼっこしていたトラ猫。
冬の間、ずーーーーっと顔を見せてくれなかったので喜んで近寄った。

んんん?
あの小顔の細身のタマが、なにやら成長している。
「うにゃ〜ん」という甘えた声は変わらないけれど、大人顔だぞ。
むむむ、ということは、あなたはまだ若かったのね。
あたしゃ小型猫だと思いこんでいたよ。
ま、べっぴんさんには変わらないけれど。




2001年04月10日(火)



 筋肉痛

家の近くの小さな公園にバスケットゴールを発見。

ちょっとした好奇心で、靴箱の上に眠っていたバスケットボールを抱えて
いざ出陣。ほんの30分くらい、続けざまに入らないシュートをうち続けたら、
速攻で筋肉痛に。階段を上るのが(降りるのも)めちゃくちゃつらいっす。

はずしまくったせいで、ゴール上の桜をはらはらと散らしてしまいました。
すいませんーん。




2001年04月08日(日)



 それにはお灸を据えなさい

もう1年以上も前から、右手の薬指に小粒の納豆くらいの大きさの
イボのような気味悪いデキモノが生息していた。それが時々破裂して、
気がついたらキーボードが血だらけということが何度かあった。

つい最近は、隣りの小指にまで感染して、なんだか右指が見苦しいありさまに。
ずっと気になっていたので、えいやっと近所の皮膚科へ。

イエローページで検索し、地図で場所を調べて辿り着いたのが、
マンションの1Fにあるひなびた病院。すべてのガラスは、
ぶ厚いカーテンで覆われていて内装が何がなんだかわからない。
それでも「こんにちは」とドアを押すと、5つ椅子が並んでいて
3人先客が座っている。

私が4番目の椅子に坐ると、明らかに70過ぎの厚化粧で白衣を着たおばあちゃん
(看護婦さん?)が「まるきり初めて?」と二度も同じことを聞いてくる。
私も「はい、まるっきりはじめてです」と二度答える。

診察室から呼ばれて靴を脱いで部屋へ上がると、明らかに80手前のおじいちゃん
(医者?)がにこにこ笑っている。ゆっくりと前の人のカルテを書いて、畳んで、
のり付けして、私のカルテをじーーっと見つめる。

この間、約3分。3分間の沈黙の後、「それできょうはどうしたのかな」と
初めて私の方を見る。おずおずと右手を出すと、ちらりとその不気味な
突起物を見て、「ミチコさん、もぐさ」と看護婦さんに言う。

ミチコさんと呼ばれたおばあちゃん看護婦は、奥から茶色の袋を持ってきて
手渡す。先生はにこにこしながら、茶色の袋の口をひらき
「ボクがお薦めするのは、これですね」と袋に手を突っ込む。
取り出された手に握られていたのは、茶色のスチールウールのような物体。
あるいは、おぼろ昆布のような、はたまた壁に埋められた防火剤のようなもの。

呆気にとられて先生の手元を見ていると、ようやく説明してくれる。
「これはね、"もぐさ"といって、お灸になるんだよ。これをぐるぐる丸めて
円錐をつくってね。それを、そこに乗せて線香で火を付けるの。線香はある?」
ない、と答えると、「じゃ、ライターでもいいや。燃やさないように、
けむりをもくもく出すの」

話を聞いていると、なんだか余計に訳がわからなくなってしまった。
しまいにこのおじいちゃん先生は、「お灸を据えているときにはね、
気を集中するの。コンセントレイト。これが効くんだよ」と言う。

はぁ、コンセントレイトですか、それで直るんですね?と半ば諦め顔で
聞いてみる。すると、「うん、ボクはそう信じているんだよ」とにっこり笑う。

「じゃ、ミチコさん。730円ね」と言い、私はおばあちゃん看護婦に診察費を渡す。
「内用薬」と書かれた袋(普通に薬を入れる袋)に、もぐさをひとにぎり
入れてもらう。まったく訳がわからぬまま、私は藻草入りの袋を持って家へ帰る。

それで、テーブルの上に置かれた藻草を見つめていたのですが、
ちょっと試しに丸めてみました。
でもこのままだと、ボロボロとこぼれて全然「円錐型」にならないのです。
あの、どなたさまかお灸の作り方をご存知の方、教えていただけませんか?

私も早いとこ、コンセントレイトしてこの奇妙な突起物を
きれいにしたいのですが。





2001年04月07日(土)



 過去の断片

入学式のシーズンです。
知り合いの女の子が大学の入学式に参加しました、というメールをいただいた。

「入学式」という言葉が、奥底に沈んでいた記憶を呼び戻す。
私が大学に入学したとき、当時同居していた4つ違いの兄が保護者として
同伴してくれた。ふたりして正門をくぐり、桜並木のアーチを入学式会場へ
向かって歩いてゆくと、両側からちょっと強引なサークルの勧誘を受けた。
両手にはみるみるチラシが積まれてゆく。

ふと隣りを見ると、兄の手にもチラシがどんどん押し込まれてゆく。
「やっぱり」とふたりしてにやにや笑う。
「オレもまだまだいけるよなー」と嬉しそうに兄が言っていたのを思い出す。

あの頃、兄妹で三鷹のマンションに住んでいた頃、
まだ未来がとても素敵なものに思えた。

可能性はどこまでも深く続いていて、過去は遠くへ破棄したつもりでいた。
でも、今ならちゃんとわかる。
時間と記憶は甘美で残酷な代物だということを。




2001年04月04日(水)



 Indian Summer

東京は日中、5月中旬並の20℃まで上がったらしい。
毎年、この時期にはちょっと狂ったような暑さがふらりとやってくる。
小春日和とはちょっと違うのかもしれないけれど。

会社の裏の桜並木の公園でお弁当を食べた。
風が吹くと雪のようにちらちらと花びらが降りてくる。
髪や服にのっかった薄ピンク色がとてもかわいい。

なのに夜、外は雨らしい。
さて、そろそろおうちへ帰ろう。






2001年04月03日(火)



 夜の街で爪を切る男

ついさっき、いつもはこんな時間に通らないパルコの裏通りを
ショートカッツして帰ってきた。

足早に通りを進むと、暗闇から「パッチン、パッチン」と聞き慣れぬ音が響く。
周囲が高い建物で覆われた場所だけに、音が響くんだな、これが。

闇の中、目を凝らして見つめると、背広の上着をだらしなく脱ぎ捨てた
青シャツの男が、立ったまま真剣に爪を切っている。
しっかりと爪切りを握って、パッチン、パッチンと。

子供の頃、夜に爪を切ると親が早死にするから、日が暮れてから
爪を切っちゃダメだよ、と祖母に教えられた。
その迷信がなにやら子供心に恐ろしくて、今でも夜に爪を切るのは勇気がいる。
なのに、この男は大胆にも夜の闇の中で爪を切っているではないか。
これが「呪いの爪切り」だとしたら、なにやら背筋が凍る思いでした。




2001年04月02日(月)



 4月バカ

頭ではわかっていても、誰よりもだまされやすい私。
今日は「4月バカ」の日。

隅田川の桜を見に来たら、ひょんな場所で後輩カップルに遭遇。
「ボクたち結婚が決まったんですよ。急な話なんですけど6月に挙式です。」
と告白を受ける。「えええーーーーーー!!」と驚きながらも、彼女の方に向いて
「ああ、まずおめでとうだよね。おめでとー」と祝福の言葉を述べる私。

すると彼女がなんか妙な頬笑み方を向ける。でも気づかない私。
「今日は何日でしたっけ?」とイタズラっぽく聞かれ、はたと気づく。
ああ、今年も誰かをだます前に、まんまと騙されましたとさ。

でもあの子たち、ほんとにもうそろそろ結婚とかしちゃってもいいのにな。
この機会に!というオチはないのかしら、と負け惜しみのように
ふと思ってみたりしました。





2001年04月01日(日)
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