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HELEN&HEAVEN
Helen
MAIL

2004年11月24日(水)
天に唾を吐いてはいけません

私がボランティアに参加する発端となった事件が会社でありました。
詳細は先のDiary1にも既出ですが…

2002年10月18日の日記
2002年10月21日の日記
2002年10月24日の日記 に、あります。

もう、2年も経つのか…。

そう、あまりにヒドイいじめをするナ○ちゃんと私が、衝突したんだった。

我が社では、ここ近年、不況のあおりで一部部署のパート従業員や派遣社員の人数べらしをしていた。

その部署が、いじめっ子ナ○ちゃんがいる部署なんですよ。

○オちゃんは、途中入社して6,7年経つのかしら…。

大人しい目立たない子というのが第一印象だったけれど、更衣室なんかで彼女の話しを聞くともなしに聞いていると、とてつもなく薄く中身の無い話しに何度か驚愕させられたものだった。あまり人の良いことも言わないしね。
社長の妹(主婦)が、1年と数ヶ月、○オちゃん部署にパートで来ていたんだが、結局、イジメに耐えかねて辞めていった。
社長妹は1年間我慢したある日、とうとう爆発してしまい、私に愚痴りに来た。
私:「1年間、何も仰らないので、さすが大人だわーと感心していたんですよ。」

聞こえよがしにヒソヒソ悪口を言われる。
しんどい仕事を押しつけられる。

そのような点は先に退職に追い込まれた従業員達に聞いていた。
私自身もうっすら悪口を言われている事は知っている。(言いたい奴は言わしておかないと、人の口に戸は立てられないし。)

その社長妹曰く「のっけぞるような言葉遣いやでぇ。」と○オちゃんを指して言う。
その『のけぞるようなヒドイ言葉遣い』をすることも、小耳に挟んでいるが、幸か不幸か私はじかで聞いたことがない。
私も、男兄弟の中で育ったもので、口は荒けないほうなんだが、噂では○オちゃんの口の悪さはとてつもないらしい。
どんなかな?
今のイジメの標的・I田さん(大阪出身)に尋ねてみたことがある。
I田さんが言うには「男言葉っていうか、大阪でもガラの悪い地域の言葉」と表現していた。

その品のない話題の中身は、家族の話(○オちゃんは建て売りの家に、働かない父と内職をする母と実妹、妹の旦那と妹夫妻の子供3人、それから足の悪い兄ちゃんとの9人暮らしである。勿論、全員揃って食事できるようなスペースは無い。)→主に悪口、スマップの話(中居君のファンらしい・おっかけをしているよ家族ぐるみでw)、TVの話ぐらいしかない。

家族の悪口っつったって、そのうちネタもつきようもの…あくなき同じ話題が繰り返される。

「ふぉ〜、相当のピーマンだ。」とは思ったけれど、もちろん、口には出せない。

ぴーまん○オちゃん、頭が悪すぎて、地域のランクが一番下の高校の…しかも夜間にしか行けなかった。
卒業時の就職活動の際、担任は○オちゃんに断言したそうだ。
「お前みたいなバカは、まっとうに就職できない。」
このバカの真意は、学習能力がないバカと違い、性格に難あり…の意味らしかった。

どうも「我(が)」が強すぎる。
その「我(が)」も、他人と相まみえない・どうしても一般常識にはあてはまらない「我(が)」なもんで、究極は「お育ちが違う。」の結論に落ち着いてしまう。
○オちゃんの両親は『安全な家庭計画』を立てずに、年子で4人子供をこさえた。○オちゃんは3人目。
一番下の妹だけは、両親の手元で育ったらしいが、○オちゃんまでは生まれるたんびに他府県の祖母の元へ預けられていたそうだ。連れ戻されたのは彼女が3歳の頃。
そんな養育環境を鑑みると、○オちゃんに「思いやり」や「情緒」が欠如しているのも仕方のないように思われる。

時々、会社の昼休みに○オちゃんの母と妹が、妹の幼子を連れて遊びに来る。
○オちゃん部署の責任者や、他部署の課長、あまつさえ社長がうろついていても挨拶の一つ寄越したことはない。
○オちゃんの意地悪コンビ相棒F枝や○オちゃんの子分達と、うちうちでキャッキャッとはしゃいでいる。
親が急用でもないのに、子供の会社に遊びに来る神経がわからぬ…と他の従業員があきれているのにも気づかない。
私にはでも、○オちゃんの気持ちがわからいでもない。
「全うに就職できない。」と断言された雪辱を何度もはらすかの如く、家族を呼ぶ。

月の半分が女の子の日と女の子日前症候群によりヒステリーを起こしている○オちゃん。
仕事は他者を追い立てカンカンにやる。その点だけは私も社長も買っている。しかし、○オちゃん暴走し過ぎ。(笑)
仕事や家でのストレスを他者に八つあたる事で発散しては、仕事への糧にしている。

いじめて辞めさした派遣社員や正社員は両手に下りません。

そのうちの一人は、月のモノが1年止まった。

契約している派遣会社では「あそこの会社に行くとイジメにあう。」と悪い評判が立っていて、誰も来手がない。
来ても3日と持たない。
派遣会社でも悪い噂が耳に入る間もなく、昨日面接で即決採用した派遣社員を送り込んだりしている。
だから今、2名の派遣社員がいるが質が相当悪く、○オちゃんにひけもとらない性格の悪さである。

さて…
今の○オちゃんの標的は48歳妻帯者の男性I田さんだと以前にも書いたが、I田さんは相当悩んで、退職したいと思い詰めるまでにもなってきていた。

私は、以前、直接○オちゃんを叱ったため、逆に理不尽な怒られ方を社長にされた。
それがキッカケで「こんな会社なんて、辞めたい。」となったわけです。

バカ(○オちゃん)につける薬はないことと…、以前も注意したあとイジメがヒドくなったことをI田さんには伝えた。
その点はI田さんも認知しているみたいで、「誰にも言わないで。(彼女の耳に入ると余計にイジメがひどくなるから。)」といいながら、よく愚痴をこぼしていく。労働基準局にも相談に行ったようだ。

ある日、あまりに「キーキー」とI田さんを罵る声が他部署にまで響いたので、たまりかねた部署の責任者が社長のところへ二人を連れて行った。
責任者は○オちゃんに「お前みたいな根性悪はおらん。今までも何度も辞めろ!と言いかけたが我慢してきた。」と言ったそうな。
社長がとりなしたんだって。

社長は男女とも若い子が好き。
ちょいと自分というモノをしっかりと持ち、ちゃんとした考え方をする人はたいてい社長と衝突して辞めて行った。
若い子はね、それこそ社長の性格を見抜く力を持たず、「社長様」と奉ってくれるでしょ?裸の王様なんだ、社長は。

そんな社長はのせられて、ずっと○オちゃんをかばって来た。
私と○オちゃんが揉めたときも、怒られたのは私だけです。
それが、ますます○オちゃんの天狗の鼻を高くし、
「社長は、なぁんでも私の言うこと聞いてくれるん♪」と、食堂で自慢しているのを他の社員が聞いて笑っていた。

ところが最近…

☆ 日に日にエスカレートするI田さんイジメ
★ 新しい派遣社員が続かない
☆ 派遣会社や系列会社でも○オちゃんにより会社の評判が落ちている

…等の事実を、世間知らずのぼんぼん社長でも認識せざるを得なくなってきた。

ことにI田さんの件に関しては、何度も話し合いがあったみたいだ。

先週の土曜日、休日出勤をしていた私は、工場長部屋にあるラミネートを使っていて、お昼休みを少しまわって事務所に戻ってきた。
その道すがら、他の部署は殆ど休みでひとけの無い廊下の片隅で、○オちゃんとツネピコがお話ししているのを目撃してしまった。

ツネピコは一応(とうとう○オちゃんの事を持てあました社長の命をうけ)○オちゃんとI田さんの教育係をしている。
次に何か事を起こせば、○オちゃんは“最悪・解雇,良くても・配置替え”らしい。
「甘やかし過ぎた。」と、社長は一応は反省しているらしい。
何人も泣いて社長に訴えて辞めてってるのに、対応が遅いのではないかしら。
○オちゃんは、人間関係が上手く結べないから一人仕事が向いていると外野の声。
…それよか、「お前みたいな根性悪は要らん。」みたいな言い方を部署の責任者にされて、フツーの感情を持っている人間なら、辞表を書くだろうと皆の談。

廊下の片隅で○オちゃんとツネピコがお話ししている雰囲気では、いつもながら「I田さんが全面的に悪い。」とナ○ちゃんが訴えている雰囲気だった。

そうネ…
我々は、家族でも友人関係、会社関係でも衝突することがままある。
そんな時、勿論、相手を責めますよ。
けれど「自分も言いすぎた。...... ( 〃..)ノ ハンセイ」とか「言い方がまずかった。ヾ(_ _。)ハンセイ…」等、自己を鑑みることはしませんか?

○オちゃんには、それが一切ない。
「相手が悪い。」の一点張りなので、とりつく島がない。
いくら相手が頭を下げても、頑としてつっぱねる。
それどころか、数年も前の(皆の意識から風化している)出来事を「あの時わたしは傷ついた。」といつまでもジクジク温存していて、ことあるごとに蒸し返す。
相当、執念深いです。

そんなこんなで…
最近は、身の危険を感じた○オちゃんなので、大人しくはしているけれど、本質的には何も変わっていないとI田さんは肩を落として言う。
それどころか、I田さんをイジメると○オちゃんが喜ぶためか、単なるストレス発散のはけ口か、○オちゃんに迎合する派遣社員がI田さんをいたぶるらしい。
I田さん曰く「もぐら叩きみたいで、あっちを叩いて引っ込めれば、こっちが出てくる。」そうな。

たしかに、I田さんも少々どんくさいところがあって、結構、部署長に怒られたりしてる。
そんなI田さんのことを経理パートのG藤さんは「よく理解できる。私もパニックになると頭が真っ白になって自分で何をしているかわからなくなるから。」と言っている。
経理パートのG藤さんは、例えば朝一番で小切手の切り間違いをしたとすると、それを1日ひきずって、連鎖反応により失敗ばかりを繰り返す。

私がいくど「落ち着いて。落ち着いて!人間失敗するのは当たり前なんです。」と言っても本人は得心がいかないようだ、ある意味、完璧主義なんだそうである。

今日も、いじめ問題について「話し合いがある。」と、ツネピコはさっき、ポロリと言っていた。

私自身は正直、○オちゃんや社長の事を憎んだこともあった。

…が、ある意味、可哀相な人たち。
そんな人だとボランティアにより揉まれたおかげ様で達観することができた。
(私のことを含め)相変わらず人の悪口しか言えない○オちゃんや、感情の赴くままに八つ当たりする社長を不憫に思う。

子供が駄々をこねている…そう思って、( ´,_ゝ`)ハイハイ…と流しておくようにしている。
次の日には何事もなかった如く明るい笑顔で「おはようございます♪(*゜▽゜)」と挨拶できるようにまでに最近やっとなれた。

我が道を行くことは忙しい。限られた時間しか人生にはない。
世間知らずな人や些末な事に関わっていられる程のヒマは持ち合わせていない現実に、最近、やっと気づいた,遅いけど。

世間の荒波を知らずして会社を継いだ社長も、しかしかわいそうだ。
何をやってもどうしても「我(が)」を曲げられない○オちゃんも然り。

この二人に、ボランティア経験を勧めたいけど、間違いなく脱落するだろうな。(笑)
人ごとながら、心配。









2004年11月23日(火)
ミニコンサート

歌(ジャズ・スタンダードポップス)の練習を休憩してから久しい。

リズム感のなさは到底直りそうにないので、今度習う時にはピアノにしよう。

今日は、勤労感謝の日。
祝日であるが、年末が近づくにつれ出勤日の会社が多いようだ。
我が社もそうである。

だけれど私は、以前から歌の先生に「11/23(祝)お手伝いに来てくれませんか。」と頼まれていたので振り替え休日にした。

京都を奈良寄りに南下したところに、その喫茶店はある。

坪数にすると100は軽くあるのかしら、アトリエ兼喫茶店と陶芸教室が並列してある。

アトリエ兼喫茶店には、グランドピアノが一台。

歌の先生が、そこでミニコンサートを開くという。

彼女は私より6歳ばかり上かしら、独身でセミプロ歌手です。
子供相手にピアノを教えていたり、ご婦人や紳士相手の合唱団に指導したりしている。
私は受付でチケット代金をいただき、人様の現金を預かる仕事なので少し緊張した。

その喫茶店がある敷地内に、カリンの木があったんです。
勿体ないくらいにボタボタ落ちた実が飽いた家人により、そのなりにされている。

あまりに甘い香りに心地よくなり、数個拾いオブジェにした。




店の横には野球場約1個分ぐらいの池があり、餌代わりのパウンドケーキの失敗作が投げ入れられ、錦鯉や小鳥がつつきにやって来る。

店の外の小さな木々には、女郎蜘蛛がネットを張って待っている。




先生はリハーサルの時はおざなりだった歌い方が、本番ではハリのある心に訴える歌い方に変わっていたので、さすがプロだわと感心。

先生の好みは矢野顕子とユーミンと…。
歌詞やメロディラインの綺麗な曲が続く。

一番最後に他の人のピアノ伴奏で「花」を歌われた。

***************

…いつの日か
…いつの日か 花を咲かそうよ…

***************

この歌は、去年、癌で亡くなった私の司令官の思い出の歌。

彼は、とある劇団に所属していて、自分でも脚本を書いたりしていた。

生前、彼と飲みに行った時、
「戦争の話しをモチーフに脚本を書いたとき、この歌をどうしても歌いたかってん。観客を泣かせてやろうと思って…(笑)。おじいちゃん・おばあちゃんが大半やってんけど、客席がシーンと静まりかえって、すすり泣きがあちこちから聞こえてきたよ。」と、言っていた。

高音が綺麗に出る人だった。
数曲歌うと人工肛門をつけた「お腹(腹筋)が痛い。」と、続けて歌うことをあきらめざるをえなかった彼。
いい人も何人か居たようだが、自分の環境や病気の懸念があって、ついぞ所帯を持つこともなく逝ってしまった。

秋の午後…
陽射しにとけ込むような、伸びのある先生の歌を彼に聴かせてあげたいな…と、ふと思った。

ラミネートされた写真の彼は、私のシステム手帳の中で、いつでも笑っている。






2004年11月20日(土)
霧にけぶる街


今朝、ベランダから見た茶畑は濃霧の中だった。

これだけの霧に覆われる日は、珍しい。

今日は休日出勤日で、早起きして良かった。

陽が照ると、霧も晴れて見えなくなっていただろう。




きっと霧の都・ロンドンもこんな感じかな。

数メートル先が、霧でけぶって見えない中を架空の恋人と歩くと素敵だろう。

ぼんやり、そんな事を考えながら電車に乗る。

そう言えば、文豪プーシキン著の「オネーギンの恋人」も、こんな霧の朝が始まりだった。

霧の朝…
桟橋で男の人達が決闘するの。
ピストルで互いを撃ち合うのよ。

逸らすつもりが、うっかり友人を撃って死なせてしまった男爵は、失意の旅にでる。


これだけ深い霧ならば、何もかも隠してくれそうなものだのに…。

これだけ深い霧だけど、いづれは陽の光が救ってくれるだろう。






2004年11月19日(金)
朗読


東京の(元)歯医者のジィちゃま先生に、書籍類をお送りしたのは先々週。

どうしたことか、無しのつぶてだ。(笑)

先生、書籍のお代がまだなんですけど〜。(;´▽`A``
まぁ、イイ。冥土のみやげにくれてやらう。

録音は、カメの歩みだが進んでいる。




ミキサー兼スタジオ所有者が多忙のため、2週間に一度くらいしか録れない。
それも、私の仕事帰りなので1章分を録るのがやっと。

先週の録音の日は、テンションが上がらずに困った。
ミキサーの都合で月曜日の録音日が多いのだが、週のはじめはなんとなく気分がブルーなの。

ブルーななりに…朗読は続く。






2004年11月02日(火)
ジィちゃま先生と大西良慶3

朗読の試みは、予想以上に厳しいことがわかった。

しかも、京都弁!

京都弁のイントネーションがこんなに難しいとは!!

我々の世代の京都弁はもう、京都弁でないようなことを言われる。
舞子さんや芸子さんも、他府県出身者が多いと聞く。
どこへ行ったら、京都弁を教えてもらえるのかな。

さて、
おぼん(坊)さんが著者の本だから、仏教用語まで混じって、どえらい難解。
(i_i)泣きそう…ではなく、もう、泣いている。

ダメだしを食らうのはもちろんのこと、自分でもカミカミなので「ごめんなさい。」途中で、何度も一旦停止をしてとり直してもらう。

先週は、日曜日に行ったのだが、
紅葉のシーズンいちびってドライブをきめこむ暴走車の「ウォ〜〜〜〜〜ん」という重低音が入ったり…

はたまたヘリコプターの音が。(´ρ`)

「おかしい!密室のはずだのに…。」ミキサーの人は焦る。

「震災で傾いているのとちゃいます〜?」と私はこたえる。

日曜日は特に曇天で、雲が低かったから、音も反響しやすかったのかもしれない。。。

そんなこんなしているうちに、東京の歯医者のジィちゃま先生から電話が入る。

「あのな〜〜〜、こないだも注文したけど、○○という本探してほしネン。」

またか!あんた、その本、何冊買うたら気が済むのん?…という言葉は飲み込む。
ジィちゃま先生は、ネットを「万能のモノ」という認識があるようで、すぐにリサーチできるように考えているフシがある。

実際、書籍名と著者とがわかったら、特殊本以外は古書でひっかかることが多い。
だけど、ジィちゃま先生の記憶はあやしい。
wowowの録画にしても「ゆうべな〜、N○Kの衛生か、ウォウォ(wowowのこと)かのどっちかでやっててん。女の人が布裂かはんねん。フランス映画やったと思う。」

− それは、絹の叫び。

映画はまだよいとして、書籍は題名の一字一句を間違えても、ヒットしないことが多いから、意外と検索に労力を使う。

電話のついでだから…
私:「先生あのネー、大西良慶の本、今(私)朗読してますねん。最初の章、録音できたら送るわネ〜♪待っててネ。」と言うと、

先生:「あのぼんさんは〜、エロ坊主で有名やでぇ。(・∀・)ニヤ〜 ずーっとエエ人がおってん。」

そ、そうか。(´ι _`;) せやかて、あんたもエロ歯医者で有名やってんで。…という言葉も飲み込む。

歯医者のジィちゃま先生は、若い頃「来る患者、来る患者に手ェつけてはってん。」と、某氏の母は言う。

つづけて「あんまり、おいたがヒドイもんで、奥さん焼き餅やいて、いっつも見張りに来てはった。」

そうやろう、そうやろう。

ここの奥さん、南国地方出身だもので、血が濃いというか熱い。

私が、先生とお話ししているのを見ると途端に“いやぁ〜”な顔をする。
わかり易くて、正直な人だ。(笑)

勿論、私と先生とは何にもないから、長年通い続けていられたのであって、私が通い始めた頃は、すでに背中もまん丸だった。
それでも「先生も〜、がんばろうと思えば、がんばれるのやでぇ。」と、去勢をはるところも可愛い。

私自身は、おじぃちゃん孝行っていうか、半分ボランティア・半分人生勉強…というスタンスを保ってきた。

それでも、大奥がじきじきに“いやぁ〜な”顔をされるのを見るのはツライ…。

“いやぁ〜な”顔だけでなく、

奥「あんた(Helen)は、この人(ジィちゃま先生)が、どんなに冷たい人か知らないのよっ!(`^´) ブリブリ」と宣う。

私は「人は外で自分をつくっている分、反動として身内に冷たくなっても仕方ないのよ。患者さんに冷たくしていたら、奥様、おまんま食い上げよ。奥様が働かずして、良いべべ(服)来て、習い事して、遊び回っていられるのは誰のおかげですか?」と口の中で反論する。

そのうち、勝ち気なところもあるジィちゃま先生が挑発して、夫婦ゲンカが始まるから、ひやひやする。

今でも時々…

ジィちゃま先生は、私に電話をくれる。
おそらく、息子夫婦に多少の気兼ねはしてるんだろう。
あるいは、京都が恋しいか…。

私からの郵便物を、奥様は“いやぁ〜な”顔をして、受けとるんだろうけれども、まぁ、仕方ないか。