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【沙亜子はいまだ、水の中】





◆ 森へお出かけ。



自然の中の不整地を走る、トレイルランニングが流行っているが




自然愛好家には評判悪く
最近ではマスメディアで問題視され批判されることが多くなっている




批判は当然だろう




近年はランナーが急増してきて
皇居などはランナーが占有状態でマナーの悪さが問題化されているし




流行りに乗っかってる人らは
格好良さしか真似しようとはしない
周りが見えてないのだ




静さを求めてくる自然で
うるさく自分勝手なランナーが受け入れられるわけがない




情報発信しないと居心地が悪いと感じるランナーブログでは
自分はマナーに気をつけ、自然を楽しんでいると強調する人が多々




誰も彼も
走るのは止めようとか
レースは開催しないようにしようとか
発信しないのだな




大体がトレイルランニングの後押ししているのがメーカーだったりするので



メーカーとメディアが組んで
マナー不毛の、レース乱立状態
自然が経済に利用され尽くされてて
暗鬱になってくる




見苦しく、言い訳じみた意見を見ていると
どこに問題があるのか
気がつかないフリをしているだけなのかと溜め息が出る






ハイカーにしてもしかりだが




みんな自分の権利を施行することに熱心




走ると植生に影響が出るとか
走らない人らは言うけど




その植生は誰のための意見なのか




植生を乱した元々の原因は何なのか




山の中に
人間のための登山道を作ってしまったからだろう




人間が入り込んだ山は森は
生涯、人間の手を借りなければ存在することは出来なくなる




その自然を守る人間は他人まかせ


ただ、憩いを受け取るだけで満足して
乱す人らを声高々に批判ですか




野生動物
その個体数の管理さえ人間が行う
年間何千頭もの野生動物が人間の都合で殺されるのだ




自然を守りたい?
だったら人間がそこに踏みいらなければいいのだ




人間は自然を利用する
徹底的に利用しまくる




その理不尽な価値観に不信感さえ持たないようぬ
見ぬ振りし続けて






その解決出来ない気持ちの捌け口を求めて
登山道整備のボランティアに参加している




何かを犠牲に生きてる自分を抑制しているつもり、なのかもしれない




意味、ないかもしれない




自然って何なんだろね




加工された自然しか存在しないのにね











2014年03月22日(土)






   


   

      は




     ま

  


 

の        
 
   





◆ あの日。あの時。









3年前のあの日




まわりに勧められ
ツィッターを始めた




ただし一度も呟いたことも
知り合いをフォローしたこともなし




情報収集のみに使っている






あの日




ヒステリックな呟きに恐れおののいた




被災したわけでもなく
関係者でもなく
わめいてるだけの呟きも多く目にした




他人の行動に口出ししたり
デマを知らず知らず拡散したり



他人の不幸にアドレナリンを沸騰させてる様を見るにつけ




非常時こそじっと口をつむいで
冷静になればいいのに、と







生きてる実感をネットに預けることが出来る人がうらやましい






ブログ、ツィッター、FBをしている人
とりあえずご意見番気取って意見をアップって




それを普通にやれることに
何かしらの強さを感じる







震災直後




次々とレースは中止になった




当たり前のことだ
レースなんて娯楽なんだから
それどころじゃない




なのに
評論家気取りたちは
「被災地は経済効果もあるんだから、レースを開催すべき」、と
高らかに主張する輩も多々見受けられた




中止になると
払い済みのエントリー代は戻らない




お金がからむと
とことん醜さはあらわになる






「被災された方々。お悔やみ申し上げます。」という言葉の後に




「中止は震災詐欺」と書く





特に気軽に呟けるツィッターに
そう言った言葉が多かった






意見はそれぞれ
人間の数だけ




そう言うものの




言わなくてもいいことってあると思う






嘘も事実も愚かさも
素晴らしさも




ネットの中にはいっぱいはびこってる




卑屈な暇つぶしだね




卑屈ばかりを拾い集め
暇と孤独を埋め尽くす






やっぱり自分が一番愚かなのは間違いないんだろう








また過呼吸が起こりそう







愚か、だ





自分が一番、愚かだ










2014年03月11日(火)






   


   

      は




     ま

  


 

の        
 
   





◆ 雲ひとつ、無く。








誰もが祈る





誰もがかの人に涙を流す







どうしようもない哀しみと言う







しかし





そこにはかりしれないエナジーを感じる







誰かの為に





自分のために悲しめる、とは







とても人らしさを感じ






我独り






彼方先に置いてきぼりにされた気がする













そんな身勝手な本意など絶対に漏らしてはいけない








必死に口に手を当て縮こまっている、だけ
















あの日の恐怖を独りで味わった















誰も支える事なく














誰にも支えられることなく














自分の身の振り方だけを





ただただ必死に紡いでいた













人生の一番間の悪い時期だった













確実に




確実に






更に




更に





我は









人らしさから遠ざかった


















皆から離れた









人間の感情をどんどん失っていっている気がする












哀しみのどん底の人等を



他人事のように傍観するだけ








最低、とか






それさえも他人事にしか感じず









力強く生きていこうとする人等から








逃げるように離れるだけ









消えることしか思い浮かばない自分なんて




















2014年03月10日(月)






   


   

      は




     ま

  


 

の        
 
   





◆ 晴れた日に風が吹きすさぶ。



レース会場で声をかけてくれた人がブログをやっているということで
のぞかせてもらったところ
ブログランキングのようなコミュニティサイトに入っていた




そのコミュニティを見てみたら
実に村社会というか
我の苦手な世界がそこにはあった




皆、バリバリに他者を意識した記事を書く
共通意識、理解が底辺にあるのか
思わず、ゾッとしないではいられなかった



誰かが異論を唱えると
敏感に反論を書く



段々とそれがエスカレートしていき
「村八分にしてやろう」と
個々が自分のブログで
当人のブログのコメント欄で偏った感情論を書き綴る様
哀れにしか思えない



そのコミュニティに属してないものからすれば
なんて狭い世界の裸の王様の集まりとしか感じられず





でもそんな世界がすべてなんだろう
この集団たちは






人は人





それは誰しもわかってはいても
自分を納得させることは出来てないようだ






あるトップランキングのブログでは
自分のランニング・フォーム理論を批判されて
耳まで真っ赤になって記事で反論




反論者の素性を晒すという低俗なやり返しをしていた





ランニング・フォームに正解はないのに
「これこそが正しい」と絶叫する人は
その背後に自分の書籍やサポートメーカーとつながってて
それを売らんとする戦略だったりもする




ブログを見ればステマ状況も見え隠れする






走ることは本当にシンプルな行為のはずなのに





難しくしている人等に巻き込まれると





人生さえもこじらせてくれるもんだ









このコミュニティを教えてくれた当の本人は





とても生き生きと人生を謳歌していた





決してランキング順位は高くはない





家族がいて





子供がいて




ランニング仲間がたくさんいて





困った時は





「助けて」ってちゃんと言えて






「ありがとう」って素直に伝えられて








レースタイムも我より少し下なだけ





そんな彼女に、「尊敬してます」と言われても





深く関わることがただ恐いだけなのだ








彼女の目には





世界は荒れ狂った波には見えないのだろう







住む世界が違う、とは




こういうことを言うんではないかと思った






こんな村社会で素直な自分を通せるしなやかな強さ





指を咥えて見てるだけ





















2014年03月06日(木)






   


   

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     ま

  


 

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◆ 小雨降る週末。



レースを走ってきた




結果は散々
イメージから程遠い内容だった



何から手を着けてやり直せばいいのか?
腹が立つ、以前の段階




どうしたらいいのか
何を目指したらいいのか




この2ヶ月はかなり頑張れた、と思う
内容重視の練習だった、と思う



なのにこのタイム、内容




去年よりも悪くなるなんて
まるで今までを否定されたような感覚に陥った




1月のレースの不出来から
問題点、不安要素を見直したく
お金と時間もかけて専門家にもランニングフォームも見てもらった




苦手なスピード練習も取り入れた




なのにまったく成果が出ないどころか
悪くなっていた、気がする






入賞は出来たけど
内容がなければ意味なんかない



春からのシーズンの波に乗れるのか




いよいよすべてから遠ざかるのか?




今まで通りとは行かない恐怖




それを思うと喪失感しかない







帰ってから
ソチのフィギュア選手のドキュメント番組の録画を見る




フジテレビの浅田選手のは全体的に暗い編集でつまらなく
途中で見るのを止めた




羽生選手のものはどれも本人のぶれの無さを感じた
が、彼はやはり10代の頃の未熟さ、不安定さも魅力だったな
フリーのロミオは17歳の頃の方がドラマチックだったし
あれは王者が滑る演目ではない気がする







高橋大輔選手のものは
ただだ切なくなるものだった




偉大なエースがかげっていく時間の流れを感じさせた




弱音ばかりを吐く高橋選手を写していたが
そればかりじゃないだろうとも編集に言いたかったが




これもアスリートのひとつの現実なのだろう






傷だらけでもプルシェンコ選手のようにパワフルに滑り続けるタイプもいる




高橋選手のセンチメンタルさは
嫌いじゃない




むしろ自己投影してしまう






堕ちていく自分を認めるしかないのだろう




市民アスリートは
死ぬまでステージを用意されてる




うんざりするほどの自分に付き合いきれるかどうか




納得さえしなければ
未来は永劫







ああ、本当にうんざり、だ












2014年03月02日(日)






   


   

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