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りょうちんのひとりごと
りょうちん
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2020年02月29日(土)
Vol.890 もう彼を許さない

おはようございます。りょうちんです。

東京オリンピックがまもなく始まるが、アスリート達はフェアに戦ってもらいたい。例えばドーピングの力で速く、強く、美しく競技ができてもそれはルール違反で、本当に実力のある選手だったとしても、クスリのおかげで勝てたのだと俺は考えてしまう。それまでの努力もまわりの人達からの協力も輝かしい記録も、すべて水の泡にして実力を全部ウソの力に変えてしまう。
さて。最近、芸能人や有名人の薬物問題が後を絶たない。俺の知り合いにはさすがに薬物使用者はいないと思うが、ただ俺が知らないだけで結構身近にはびこっているものなのかもしれない。俺は市販されている風邪薬でさえ飲みたくないと考えているくらいなので、薬物なんて心の底から手を出すつもりはないが、好奇心や一時の快楽を求めて、魔が差して手を出す人もいるらしい。どんな状況であっても頑なに断ることができれば、薬物に染められないはずだと思うのだが。
仮に、どんなに上手な演技をする女優さんであっても、どんなに心に響く歌を作るミュージシャンであっても、その人が薬物に手を出していたというニュースを聞くと、俺は一気に興覚めしてしまう。クスリの力がなければあの演技はできなかったのか、あの歌は作れなかったのかと、説得力が見事になくなってしまう。本当はクスリの力でできた作品じゃなかったとしても、もう信じることはできない。アスリートがドーピングを使っていたことがわかった時と同じように、全部ウソの力でできた作品だと考えてしまうからだ。
だから、もう彼を許さない。20年前にもう薬物には手を出さないと誓ったのに。今までずっと彼の作った歌に何度も励まされてきたのに。今でも時々彼が作った歌を口ずさんでしまうのに。そのすべてに説得力がなくなって、全部が水の泡だ。作品に罪はないから、これからも彼の作った歌は好きでいたい。でも、俺はもう彼を許さない。