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りょうちんのひとりごと
りょうちん
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2003年12月26日(金)
Vol.415 冬の南房総

おはようございます。りょうちんです。

銚子、鋸山に続き、千葉再発見の旅の第3弾に行ってきた。今回の目的地は南房総。鴨川シーワールドをメインに、南房総をいろいろと巡る企画。出発前から早々と、ココロが弾む俺と相方。
朝から快晴、良い天気。冬の澄んだ空は鮮やかに青く、冷たい空気がここち良い。南へと向かう車の中から見えたのは、とてもきれいな富士山。東京湾越しに見える富士山はすごく大きく見えて、ふたりのテンションもすでに上がりっぱなし。
みかん畑に到着。今日の最初の目的は、だんだん畑でみかん狩り。シーズンも終わりが近づいた畑には、たわわに実ったみかんの果実がたくさんたくさん。甘くておいしそうな実を選んで、さっそくもいで食べてみた。適度な酸味と果実の甘さで濃厚な味。とってもおいしくて、ふたりしてもいでは食べもいでは食べ。1年分のビタミンCを摂った気分。みかんオンリーで、おなかが満腹になった。
みかん畑をあとにして、いよいよ今日のメインの鴨川シーワールドに。イルカやアシカやシャチのショーを見て、驚いたり感激したり。ショーの合間には、ペンギンやラッコや他の魚たちなどをしっかり全部見てまわる。楽しくて楽しくて、はしゃぎっぱなしのふたり。やっぱり水族館は、何時間いても飽きないところ。ちなみにシャチのショーのあと、かわいいシャチくんからほっぺにキスをしてもらった。キスといっても、耳のあたりをべろんとひんやりした舌で舐められたんだけど。なんか変なカンジだったけど、想像以上に大きいシャチに食われちゃうんじゃないかとちょっとびびっちゃった。結局閉店まで、シーワールドを堪能する。
帰り道、おいしいシーフードレストランで夕食を取ったあと、御宿の月の砂漠記念像を見に行った。浜辺に建てられた像の側で夜空を見上げると、きれいなオリオンが見えた。さすがに海風が寒くて、長い間眺めていることはできなかったけれど。
やっぱり千葉は楽しいところ。冬の南房総もホントに良いところだった。今回の旅も大成功だったし。さて、次の千葉再発見の旅はどこに行こうか。



2003年12月25日(木)
Vol.414 サンタクロース作戦

おはようございます。りょうちんです。

相方にクリスマスプレゼントを渡したかったのね。でも普通に渡すんじゃおもしろくない。で、24日の夜にうまい具合に相方が泊まりに来るっていうんで、それじゃサンタクロースになってやろうって作戦に出たんすよ。
毎年のことだけど、イブの夜は仕事が忙しくってさ。へとへとになって俺が帰ってきたのは、日付もすっかり変わってから。すでに部屋で待っている相方と遅い夕食を食べて。相方の買ってきてくれたケーキもチキンも腹いっぱい食べちゃったら、なんだかもうすでに俺はおねむモードに入りかけちゃったわけよ。それからお風呂に入ったりいろいろやってたらすでに真夜中。俺のサンタクロース作戦は睡魔に負けて失敗か、なんて頭をよぎったんだけど。でもね、この段階で「明日着ていくシャツはあるの?」なんて言いながら、しっかり相方が履いていく靴下のありかをチェックしていたんだよね。俺ってば、ぬかりない。
そして就寝。いつもなら布団に入るとものの1分もしないうちに深い眠りに落ちる俺だけど、この日ばかりは眠らないようにと耐えましたさ。遠のいていく意識を何度も呼び戻しておよそ30分。相方の安らかな寝息が聞こえてきたところで、いよいよ作戦実行。こっそり布団を抜け出して、隠してあったプレゼントを相方の靴下の中にしのばせる。暗くて良く見えないけれど、なんとかうまくいったみたい。最後に靴下の上に、「Happy Merry Christmas」と書いたカードを置いて作戦は無事終了。朝になったら、相方の驚く顔が見れるに違いない。そんなことを考えながら、やっとのことで俺も深い眠りについたのね。
しかし翌朝。作戦ミスが発覚。俺ってば、朝はめっきり弱いんだったっけ。目覚ましが鳴って相方が起き出した頃、俺はすっかり夢の中。どのくらい相方が喜んだのか驚いたのか、はたまた俺のプレゼントに気付いたのか気付かなかったのかさえ、俺は良くわからないまま。う〜ん、サンタクロースにはなれたけど、ホントにこれで作戦は成功だったのか?



2003年12月22日(月)
Vol.413 冬至を楽しむ

おはようございます。りょうちんです。

今日は冬至。一年中でいちばん夜が長い日である。クリスマスなんていう大イベントを目前に控えて、すっかり陰に隠れてかなり存在が地味ではあるが、それでもかぼちゃを食べたりゆず湯に入ったりとそれなりに意味のある日だったりする。
せっかくだからと、俺もスーパーにてかぼちゃを買ってみた。煮物にしようと思ったのだが、結局時間がなくて調理は持ち越しに。かぼちゃの煮付けなんて最近全然作ってなかったから、久しぶりに作る良いきっかけだと思ったのに。
ゆず湯目当てで銭湯にも行ってきた。そういえばちびっこだった頃は、俺は冬至が大好きだった。冬至が好きというよりは、むしろゆず湯に入れることがうれしかった。普段は入るのが寒くてなかなか億劫になる俺も、湯船にゆずが浮かんでいるお風呂はなんだかやっぱり楽しくて、毎日がゆず湯でもいいくらいに思っていた。半分に切られたゆずをお湯の中にぶくぶく沈めてみたり、ぎゅうぎゅう絞ってみたり、ゆずでカラダを擦ってみたり。湯船の中のゆずは、あっという間に俺のおもちゃになった。毎年親からは、「ゆずで遊んだら種やカスが出てお風呂掃除が大変でしょ!」なんて怒られたけど、それでも俺は浮かんでいるゆずをいじらずにはいられなかった。
そういうわけで、今日行ってきた銭湯のゆず湯。しかしこれも、思ったよりもしょぼいゆず湯にちょっとがっかり。俺のイメージでは、湯船に鮮やかな黄色いゆずが大量に浮かんでいるのを想像してたんだけど。実際にはネットの中でこなごなになったゆずのカケラが、お風呂の底に沈んでいるだけだった。たしかにほのかなゆずのさわやかな香りはしたけれど、なんだか物足りなかったなぁ。まぁそれなりに気分はリフレッシュできたものの、やっぱり今時冬至なんてこんな程度なのかもしれない。
みなさんは、冬至を楽しむことができましたか?



2003年12月18日(木)
Vol.412 サマーな男

おはようございます。りょうちんです。

すっかり寒くなった。朝は布団から出るのがかなり辛いし、冷たいお茶よりも温かい方が魅力的に感じたりするようになった。年が明けて冬がもっと深まり、これからさらに寒さも厳しくなってくると思うと、ちょっとココロも沈みがちになる。そんな中、ちょっとびっくりする光景に出会った。
先日のこと。その日もかなり寒く、朝からどんよりと曇った空は夕方には雨になった。ラジオではその日の最高気温は8℃だと言っていたが、もう日も暮れてさらに温度は下がっていただろう。吐く息も真っ白に凍り、夕闇の霧雨の中を上着のポケットに手を突っ込んだまま、俺は肩を縮ませて歩いていた。身を切るような寒さが、必然的に足取りも早めていた。
ふと信号待ちで足を止めた時、道路越しの向こう側の歩道にその男はあらわれた。最初、ぼーっとしていた俺は彼のことが目に入っても何とも思わなかったのだが、次第にその不自然さに気付き目が離せなくなった。年齢不詳に見えた彼は、なんとまったく夏のいでたちで立っていたのだ。半袖Tシャツにハーフパンツ、サンダル履き。腰には、雨を拭くためかもしかしたら汗を拭くためか、タオルがぶら下がっている。そして、右手には缶コーラ。きっと冷たく冷えているに違いない。たしかに、そこだけを切り取って見れば充分に夏の装いなのだが、今は明らかに12月。この寒空の下、かなり場違いなサマーな男なのだ。余計なお世話だが、彼は本当に寒くないのだろうか?
風呂上がりで、まだカラダが火照っているのかもしれない。それとも何かのバツゲームか。追いはぎに遭ったとか、それしか服を持ってないとか? 一瞬のうちに、いろんな推測をしてしまった俺。やがて信号が青に変わり、彼とすれ違った。彼はいたって普通に俺の横を通り過ぎ、結局真相はわからないまま。昔、小学生だった頃。一年中、もちろん雪が降る日でも半ズボンで登校していた友達はいたけれど。今でも、謎は深まるばかりなのだ。



2003年12月16日(火)
Vol.411 お前がいなくなってから

おはようございます。りょうちんです。

お前がいなくなってから、早いものでもう3ヶ月もの時が過ぎたよ。暑かったあの頃から季節は流れ、秋、そして冬になり。去年の今頃はもう、お前が凍えないようにと専用のこたつを出したり、真綿を引いてあげたり。ストーブで部屋の温度が下がらないように気を使ったりと、いろいろ大変だったのに。今年はお前がいないせいで、灯油がなかなか減っていかないよ。
今でも時々お前のことをこうやって思い出すことはあるけれど、でももう俺は泣いたりなんかはしていないんだ。お前がかじってあけちゃったトレーナーの穴も、余ってしまったひまわりの種も、壁紙のはげた部分も。お前の残していった跡はこの部屋のあちこちにまだたくさんあって、お前があの日のように突然テーブルの陰から顔を出してくれるかもなんて、ありもしないことを考えちゃう時もたまにあるけどね。
この前大掃除をした時、ずっと胸が痛くて片付けられなかったお前のケージを、ようやく片付けたよ。お前のケージって結構でかくてさ、この狭い部屋からケージがなくなっただけで、何だか部屋がとても広くなったような気がしたよ。なんか殺風景でがらんとしちゃってさ、ぽっかり穴があいた気分だよ。
ペットショップにも行ったんだ。お前がいなくなって疎遠になっちゃったところだったけど、久しぶりに行ってみたんだ。そしたらさ、お前とそっくりなハムスターがたくさんいてさ。同じような瞳で俺を見ているから、思わずお前の名前を呼んでみたんだけど。良く見ると、お前に似ているのはたくさんいるのに、どこを探してもお前はやっぱりいないからさ。何だか急に悲しくなって、早々と店を出ちゃったよ。
お前とは二度と会えないことは百も承知だけど、今夜のように寂しくてどうしようもない夜は、こんなふうにお前を思い出すことがあってもいいだろう? ねぇ、じょーじくん。



2003年12月15日(月)
Vol.410 我が強い

おはようございます。りょうちんです。

「意外とりょうちんってさ、結構我が強いところあるよね〜」。いつだったかかなり昔、大学時代の友達にこう言われたことがあった。当時の俺は「我が強い」という意味が良くわからず、てっきりそれが誉め言葉だと勘違いしてしまい、「いやぁ、それほどでもないんだけどねぇ…」なんて照れ笑いさえしてしまったのだ。「我が強い」とはけして誉めているのではなく、逆にマイナス的な意味のコトバだと知ったのはそれからずいぶんたってからのことだ。
我が強い。辞書で調べてみると、自分の考えを突き通そうとする気持ちが強い、と書かれている。しかしながら、実は今だにこのコトバの意味がよくわからない。いや、なんとなく意味はわかったつもりなのだが、ちゃんとしたニュアンスがピンと伝わってこないのだ。自分の考えをちゃんと突き通すことができるのなら、むしろやっぱり誉め言葉なのでは、とさえ思ってしまう。日本語って、難しい。
相方に、我が強いとはどういうことなのか聞いてみた。すると、タレントの磯野貴理子さんみたいな人、という答えが返ってきた。たしかに、TVで見る磯野貴理子さんは自分の考えを頑なに突き通そうとするイメージがある。でも、俺は彼女のことはすごく好きだし、好印象を持っている。それゆえに、やっぱり「我が強い」とは誉め言葉なのではと錯覚してしまいそうになる。
思い返してみると、自分の考えをしっかりと持って、正しいと思うことを突き通したということは、今までに多々あったと自分でも思う。でもそれを、頑固で強情で、他人の意見を聞き入れずに協調性がないと取る人もいるだろう。長所と取るか短所と取るか、それは人それぞれなのだ。だから我が強いと言われても、それをプラス思考に考えてこれからもやっていこうと俺は思う。
って、こういうことを我が強いって言うんだろうか? 誰か、「我が強い」の本当の意味を、俺にしっかり教えてください。



2003年12月14日(日)
Vol.409 気分はサンタクロース

おはようございます。りょうちんです。

クリスマスまであと10日。街のあちこちからクリスマスソングが流れ、きれいなツリーもたくさん見かける季節になりました。うちの店ではこのシーズンになると、毎年バイトくんたちにはサンタクロースの衣装を着て仕事に励んでもらうのが恒例となっているんだけど。今日は人手が少なかったこともあり、俺もサンタの衣装で仕事をしてみることにしました。てか、「りょうちんっていったいどんな店で働いてるの?」なんて、俺の仕事を詳しく知らない人はあやしく考えちゃうかな。
さて。サンタの衣装を着るにはちょっと抵抗があったりするバイトくんも、中にはいたりするのね。特に高校生のバイトくんとかは、学校の友達や知り合いに見られたら恥ずかしいとかさ。んでも俺的には、全然OK。むしろ喜んで着ちゃうくらいなんだよね。すっかりサンタクロースになったつもりで、鏡に自分を映して喜んでみたりしてさ。まぁシーズン限定だし、仕事も楽しくやらなくちゃだし。サンタの衣装が着れるのは、俺の仕事の特典だもんね。
で、やっぱりサンタの格好でいると、お客さまからもそれなりに反応があったりするわけ。チビッコが喜んでくれたりしたら俺もうれしいんだけど、でも現実的にいちばん反応してくれるのはやっぱり大人なんだよね。時には「大変ですね…」なんて、ねぎらいのコトバをかけられちゃったりもするし。チビッコがいても、お母さんが「ほらほら、サンタさんがいたよ〜」なんて興味を引かせようとするんだけど、チビッコは全然見向きもしてくれなかったり。あげくの果てには、サンタの赤い服がチビッコには刺激的だったのか、ぐずり出して半泣きになる子もいたりで。せっかく俺の気分はサンタクロースに100%なっていて、Happy Merry Christmasってカンジなのに、仕方がないけどそんなチビッコには正直トホホです。
そういうわけで、まもなく今年も大忙しのクリスマスがやってきます。例年通り、仕事がかなりハードな季節がやってくるけれど、忙しさに負けないでがんばらなくちゃね。



2003年12月13日(土)
Vol.408 今年のうちに

おはようございます。りょうちんです。

年の瀬の12月。年が明けたのはついこの前だと思っていたら、あっという間に年末になってしまった。師走とは良く言ったもので、ただでさえ忙しい身の俺なのに、12月ともなれば仕事もプライベートもさらに輪をかけてあわただしくなったりする。結局やらなくちゃならないことも充分できないまま、毎年お正月を迎えちゃうんだけれど。
それでも少しでもやるべきことを消化するために、休みをフル稼働して大掃除をはじめることにした。いやまあ、あまりにも散らかってしまった部屋を、新年が来る前になんとか片付けなければと切羽詰まってしまったのがホントのところなのだが。
いらないものをゴミ袋にまとめて、洗濯物もきれいに畳んで、隅々までしっかり掃除機をかけて。はっきり言って、掃除はあまり好きじゃないんだけれど。こんな大掛かりな掃除って、いつ以来だろう。キッチンやトイレも含めて、一生懸命部屋を片付けることだけに没頭した。懐かしい写真や昔の雑誌なんかが出てきて誘惑されることもあったけれど、じっと我慢をして黙々と掃除に励んだ。
数時間後、なんとかひととおりきれいな部屋にすることができた。お風呂やキッチンまわり、換気扇に冷蔵庫など、まだまだやり残したところはいっぱいあるけれど。とりあえず、人様に見せられる程度には片付いた部屋になったと思う。お客さんが来ても、これならきっと大丈夫。いろんなものが整理されて、なんだかちょっとだけ部屋が広くなった気がした。
久しぶりにきれいになった部屋で、おいしいお鍋でもしたいなんて考えてみたけれど。そうだ、俺にはまだまだ今年のうちにやらなくちゃならないことが山のようにあるんだった。



2003年12月12日(金)
Vol.407 楽ちんチャリンコライフ

おはようございます。りょうちんです。

冬はやっぱり寒いから、自転車に乗る機会もなにかと減ってしまうのは仕方のないこと。俺の自転車もポンコツママチャリなもんで、ペダルを漕げばギコギコいうしブレーキを握ればキーキーいうし、最近じゃあんまり出番も少なくなっていた。
パートのSさんが愛用している電動自転車を、ちょっとだけ借りて試乗させていただいた。Sさんいわく、どんなに急な上り坂でもどんなに重い荷物を積んでいても、これさえあれば楽ちんチャリンコライフが堪能できると言う。ウワサはウワサ、半信半疑のままさっそくラクラクモードの電源をオンにして、俺は電動自転車のペダルを踏みこんだ。
スーイスーイ。あれ! 最初のステップから、俺がいつも乗っているポンコツママチャリとは明らかに違う。力を入れなくてもペダルに足を乗せてさえいれば、自分の足の重みで勝手にペダルが回転し前へ進むのだ。しかも電動自転車は非常に伸びが良く、1回漕ぐとママチャリを3回分くらい漕いだほど進んでくれる気がした。もはや自転車というよりは、ちょっとしたスクーターといっても過言ではない。
俺は調子に乗って、かなり急な上り坂まで行ってみることにした。俺のポンコツママチャリでは、いつもここは降りて自転車を押してしまう坂。電動自転車と言えども、さすがにこの坂は急過ぎやしないか。そう思い、俺は坂を上りはじめたのだが。ところが、誰かが後から自転車を押してくれている、そんな感覚だった。立ち漕ぎなんかしなくても、ちょっと足に力を入れるだけでぐんぐん坂を上っていくではないか。いつもはへとへとになるこの坂も、今日は余裕で上り切ることができた。予想以上のパワーに、マジで驚いた俺。
ひととおり試乗が終わって、興奮冷めやらぬ俺は他のパートさんにも電動自転車のすばらしさを語った。ボーナス出たら買っちゃうかなんて考えたけれど、「6万円くらいですって!」の声にちょっと躊躇。毎日乗るなら良いかもしれないけど、いつも車に乗ってる俺にはやっぱ必要ないかもね。



2003年12月11日(木)
Vol.406 父へのプレゼント

おはようございます。りょうちんです。

昨日は父の誕生日だった。誕生日だからと言って、毎年特別にお祝いしたりするわけではなかったのだが、今年はどうしても父にプレゼントしたいものがあった。父へのプレゼントなんてもう何年もしたことがなかったから、誕生日なんていう理由でもないとプレゼントなんてちょっと恥ずかしいというのが俺の本音なのだが。
俺の目から見て、最近父はがんばっている。特に母が病に倒れてからの父は、昔の父に比べるとかなりがんばっているように見える。母とふたりして守ってきた店も、今は父がひとりで切り盛りしているし、母が生活する上でのサポートもやらなくてはならない。気持ちを安らげるための自由に使える自分の時間は、以前に比べたら極端に少なくなってしまっただろう。ストレスだって、きっとそれなりに溜まっちゃってるに違いない。昔、激しい衝突もあった父と俺だが、今はとてもがんばっている父をココロから誉めてあげたいと思った。
俺の決めたプレゼントは、財布。先日見かけた父の財布は、もうずいぶん使いこんで相当くたびれていた。かなり年季の入ったその財布は、父にしてみれば充分なじんで使いやすいのかもしれないが、さすがにそろそろ新しいものに変えたって良い頃だろう。そんな想いを胸に、俺はデパートの財布売場でじっくり時間をかけて、デザインからも使い勝手からも父にいちばん似合うステキな財布を探し当てた。
仕事が終わって急いで実家に帰ると、遅い夕食がちょうど始まるところだった。食事が始まってもなかなかプレゼントを渡すタイミングが見つからなかったのだが、今日が父の誕生日だということを母が話したのをきっかけに、俺もうまい具合にプレゼントを渡すことができた。父はひとこと「ありがとう!」と言って、包みを開き財布を取り出す。弟は「すげーじゃん!」なんて言って騒いでいたが、父は財布を手に取って見ながら、ただ笑っているだけだった。
俺の渡したプレゼントを父が気に入ってくれたかどうかはわからないが、俺は父にプレゼントができたということだけで満足だった。



2003年12月08日(月)
Vol.405 100点満点の旅

おはようございます。りょうちんです。

日光で迎えた2日目の朝。旅の続きはさっそくはじまる。朝風呂にゆっくり浸かり。おいしい朝食を堪能して。早々と観光モードに。思い返せば。以前日光にやってきたのは小学校に入る前。20年以上もの時を経て。じっくり日光観光を楽しむ時がやってきた。
最初に向かったのは日光東照宮。静まり返った杉木立の中。朝のさわやかな空気が身にしみる。コミカルな三猿を発見したり。眠り猫を見つけたり。鳴龍に感動したり。手の込んだ造りの陽明門に見とれたり。さすがは世界遺産。たっぷり2時間もかけて。二荒山神社も輪王寺も見て歩く。
二社一寺をあとにして。奥日光をめざす。いろは坂を通過。紅葉もすっかり終わり。寂しい冬枯れの木々の道。カーブのたびにいろはを読み。もじもじくんごっこで盛り上がった。
華厳の滝。はるか昔に見た時と同じ見事に落ちてゆく水の流れ。中禅寺湖。晴れ渡る静かな湖畔を歩く。竜頭の滝。滝を見ながら団子を食べる。人気もまばらなシーズンオフの観光地。湖も滝も貸し切り状態。
ドライブは続き。日光湯元に着いた。湯の湖にて。湖畔を一周する遊歩道を歩く。標高が上がったせいで。ここはもう真冬。吐く息も白い。上着を着ても手はかじかむけれど。1時間かけて湖を回った。夕暮れ迫る湖で。歩きながら相方といろんな話をする。途中でハプニングもあったけど。そんなことも笑い飛ばしちゃうほど。
夜。市街地に戻り。公共の温泉に入る。ゆっくり温泉に浸かりながら。この旅を振り返る。おいしいものをたらふく食べて。観光地もたくさん巡って。楽しい思い出をいっぱい胸に焼きつけた。100点満点の旅。
真夜中の高速を飛ばして。家に着いたらもう日付が変わっていた。非日常はこれでおしまい。明日からは普通に仕事があるけれど。またいつか近いうちに。こんな旅がしたいと思った。



2003年12月05日(金)
Vol.404 栃木路

おはようございます。りょうちんです。

晩秋から初冬にかけての栃木路を旅してきた。相方とはじめてのふたり旅。前日までの雨がウソのように晴れて。快晴の空の下。朝早くから車に乗り込むふたり。平日のすいている国道。北へ向かう。最初の目的地は宇都宮。お昼は宇都宮でおいしい餃子をたらふく食べる計画。
いつだったか母が言っていた。餃子を食べるなら「みんみん」よ。TVでうまいと評判だったらしい。母のウワサなんてあてにしてなかったけれど。友達からのメールでも「みんみん」はおすすめだった。観光案内所で餃子マップを手に入れる。さっそくチェック。「みんみん」発見。迷わず直行。さっそく注文。焼きたて餃子をひとくちほおばる。うまい。感激。あっという間にたいらげるふたり。
「みんみん」を後にして。数店の餃子屋さんをはしご。中にはハズレもあったけど。うまい餃子に舌鼓を打ちながら。次々に餃子を食べ歩いた。一人あたり30粒の餃子たち。ふたりの胃袋に無事収納完了。すっかり満腹。すっかりご機嫌。
そして。めざすは日光。紅葉も終わりすでにオフシーズン。閑散とした夕暮れの駅前を散策したりして。それから予約を入れておいたペンションへ。少しだけくつろいだあとは待望の豪華ディナー。日光名物湯葉もあったり。餃子をいっぱい食べた後にもかかわらず。さらにもりもり食べまくるふたり。なんとデザートのケーキは12種類。あまりのうれしさに泣きそうになる。もちろん完食。うますぎて大満足。
部屋に戻って窓の外を見ると。満天の星屑が輝いていた。氷点下にまで冷えた引き締まる空気の中。鮮明に瞬く星座たち。部屋の電気を消して。静まり返った暗闇にまぎれて。ずいぶん長い間星空を眺めていた。ふいに。オリオン座の横をかすめて大きな流れ星がひとつ。思わず声をあげるふたり。突然の出来事で願い事はできなかったけれど。なにか良いことありそうな予感。
時計の針が12時を過ぎた頃。楽しかった一日もようやく終わり。やがて就寝。そしてこの旅は2日目に続く。