雑記帳

2006年10月27日(金)

着物あとさき
青木玉・著/ 新潮社・刊/ 1700円/ ISBN4-10-405203-5

成人式は借り着だったけど、横文字で言えばサファイアブルーの地に、梅だか桃だか桜だかが吹雪く美しい振袖だったと記憶しているが、多少和服の分かる当時の友人に七五三のなんのと揶揄された。
なんとなくそれが頭に残っていて、社会人になってから着付けを習い、後には小さな呉服販売の会社に勤めもした。月イチの展示会に和服で何度か出るうちに、ベテランのマネキンさんに「最初の頃はみっともない着かたしてたけど、ずいぶん上手になった」と言われて嬉しかったのを憶えている。
それで少し増え、更に多少は持っていてたまに着ていた母のものも譲り受けたけど、今は全く着ない。好きなんだけど……着たいなぁ……

私の出た小学校は西新宿に近いところで神田川を背にしており、川沿いのわりと近くに反物を屋内から半分露天になっている細長い水槽?に晒したり?干したりしている工房が当時屋上から見えた。
一度見学に行ってみたいと思っていたけど、今もあるのだろうか……
あの光景を思い出すたびに何故あんなところに、と疑問だったけど、91ページの中ほどでナゾが解けた。


下落合まで遡るとそこで支流の妙正寺川が流れ込んでくる。このあたりは震災後に開けて、和服の染色加工をする人たちが集まって、互いに連繋し技術を高めて、戦後東京の和服を支えてきたところである。川を挟んで誰だれさんの染色工場、洗い張り屋さんの仕事場などが、行く先々に見られたであろう川筋である。

あそこはきっとその職人さんのコロニーの端の方だったのだろう。この本に出てくる工房があそこだったら、なんとなく嬉しい。いや、死蔵してしまっている着物、お手入れしていただきに持って行っちゃいますって(笑)



2006年10月13日(金) ほんとうの親子

1958年に発生した、新生児取り違え訴訟の判決とその報道で、一部嫌悪に近い違和感を覚えて仕方ない下りがありました。

「取り違えにより真の親や子と家庭生活を過ごすことができず、産院の重大な過失で人生を狂わされた」(asahi.comより)

真の親子って、一体何でしょう? 狂った? 何が?
血肉を分けているのが真で正で他は義、と言うのはいい加減やめて欲しです。
50年弱、親子をやってきたのだから原告のご家族は紛れも無く親子だったと思います。なのにその50年弱の時間がまがい物で不幸だったと、何故裁判所は言うのだろう?
「本当の親と暮らせなかった精神的損害
……損害ぃ……??
血肉を分けてても不幸なケースはいくらでもある。
取り違えが無かったら、血肉を分けた親子での家庭があった。別の道があった。ただそれだけの事なのに、なんで「正」と「誤」と決めるのだろう?
親子というのは、何をもって親子となるのか。
遺伝情報をもたらした者が親なのか。
血が繋がっていなくても、
互いに親子として愛情を注ぎ、
深く結びついた関係は何なのか。
(NNNニュースリアルタイム 「STAFF NOTE」より)

裁判所も報道も、ご本人の
「自分にとっての親は今までもこれからも、育ててくれた父と母。それでも、生んでくれた母と父と話をしてみたい」(asahi.comより)

と言う思いをもっと酌んで欲しいです。



2006年10月12日(木)

ラジオで、パーソナリティーさんが素敵なことを言っていました。

大変だけど、大変な時ほど幸せなの(⌒‐⌒)

NACK5『Warming up music』にて 大野勢太郎さん
本当に、そうだなぁと。



2006年10月10日(火) 『僕の歩く道』

見ました(≧▽≦)ノ
いやぁ、私は地上波の最新のドラマなんてそうそう見るもんじゃないんですが、でもなんか、すっと入っていけたような気がします。
それは『僕の歩く道』公式サイトトップページのフラッシュ画像を見ていただけば分かると思いますが、私が好きでよく撮る写真の構図にとても似てるからだと思うんですよね(^-^;  例えば→

今回このドラマをハナから見たのは、葛山信吾がレギュラーで出演するからなのです(≧m≦)。にしても〜、河原センセイ(葛山信吾)、なんか彼の方が未練たらたらって感じなんですね。女々しくてむず痒かったかな(^-^;
火曜日は現在CSで21時から『真珠夫人』を2本連続でやってまして。こちらはもうすぐ終わってしまうのですが、それでも暫く2時間葛山信吾が見られると思うとにんまりしてしまう私でございます(≧m≦)



2006年10月03日(火)

三日月が円くなるまで 小十郎始末記
宇江佐真理・著/ 角川書店・刊/ 1600円/ ISBN4-04-873684-1



2006年10月02日(月)

米澤嘉博さんが亡くなりました。
直接面識があったわけではありませんが、この方が居なくてコミケットがなかったら、今のこの私は無かった訳で。

ともあれ、合掌


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