ちちやす日記   こんげつぶんきのうあしたかこぶん


2002年05月21日(火) だから荷物が重いんだ
 昨晩、新宿で飲んで(非アルコール)帰って最寄り駅に降りたら、女の子がふたり、道端に座り込んでいた。酔ってすっ転んだらしく「バンドエイドないかなぁ〜」と情けない声をあげている。一人は相当に酔っていてもう一人はそうでもなかったが途方に暮れている様子。
 「ケガしたんですか」と声をかけて、バンソーコー(バンドエイドにあらず、商品名キズガード。水仕事してもはがれない、最近のお気に入り)とウェットティッシュを手渡す。「わあ、ありがとうございますぅ」そして「いつも持って歩いてるんですか? しょっちゅうケガするんですかぁ〜?」
 あーもう、ヨッパライが。

 傷の手当てが終わってから、彼女たちがどうしたのか知らない。もう終電もないし、ちゃんとうちに帰れたのだろうか。

 俺の持ち歩くリュック(または各種バッグ)には、実にいろんなものが入っている。だからこんなに重いんだよ。


2002年05月20日(月) 頭痛さん、先へお越し
 金曜、日曜、月曜朝と頭痛。このところ胃の調子も戻ってきているので頭痛薬のお世話になる。服用して20分〜1時間、いつのまにか痛みが治まっている。いや、鈍い拍動は変わらず存在している。痛いと感じなくなっているだけな気がする。でもまあ、日常に支障がなくなるならそれでいい。
 べつに重病とか寝込むほどじゃなくて、目が疲れただの寝不足だの、就寝起床サイクルが狂っているだの、そんな原因で起こるちょっとした不具合。不摂生、自業自得。とは言え、やーな症状ではある。

 ただきちさんが出かけてしまって1週間。宅急便すら満足に受け取れない。昼間いないだけでこんなにも不都合満載。夜は夜で、心霊現象番組を見た程度で暗闇がおっかなくなり、電気点けて寝てみたり。精神的にも、日常業務においても、なんとまあ依存していたことか。昔は一人で暮らしていたんじゃないか。そしていつかは、お互い一人になるんじゃないか。

 この土日、友人が新潟から愛知に引っ越した。東京からならば、どちらもほぼ等距離にあるのだが、それでも、郷里に近い場所から彼女がいなくなるのは寂しい。春になって初夏になって、いろんなものが動き出す。本当は、ひとつとして止まっているものごとはなく、気持ちが足踏みしていただけだろうか。周囲が走り出したのを見て、無理しない程度に少し足を速めてみようかと思う。

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5/6分ちょっと追加。
※はづかしい4/24分追加。


2002年05月19日(日) ドンキホーテ迷宮
 週末、ひさしぶりの好天。と思ったら午後から曇りはじめ、出かける時間には小雨がパラついていた。頭痛→再起動してたので、約束の時間を2時間オーバー(ひでえ)して新宿へ。

 歌舞伎町のドンキホーテ、どこに何があるのかさっぱり分からん。通路は狭いし品物は溢れかえっているし、もし火災にでもなったらヤな感じ。火災のあった雑居ビルの前を通って、そんな話をしたから余計に怖いと思う。
 新宿サンパーク三平ストア、高島屋、東急ハンズとめぐり、様々な物資を買い出し。予想通りというかなんというか、ハンズのパーティー用品フロアには「こんなのフツー売ってないだろう」と思うような品物が並んでいて笑ってしまうほど。

 御飯食べて解散。頭痛が戻ってきそうな気配を感じつつ就寝。


2002年05月18日(土) スクリーンに咲くタンポポ
 『タンポポ』を見たら猛烈にラーメンが食べたくなり、遅い時間なのに食べに行ってしまう。近所においしいラーメン屋があるのだ。背脂とか入っているらしい、さっぱりしつつも濃厚。理屈は分からなくてもうまいので良し。スープおいしいのだけど体調に自信がないのと塩気が少し強目なので全部は飲めない。店のおにーさんゴメン(と、『タンポポ』見たから余計に思ってしまう)。

 伊丹監督、自殺しちゃったんだよなあ。もったいないとか惜しい才能だとか言うよりも、残された家族のこころを思うとやりきれない。決意した人を止めることは、どんな近しい人にもたぶん無理であって、だからこそ傷が癒えないと想像するからだ。
 また、先日『松田優作物語』「ヤングチャンピオン」掲載)の最終回を読んだ。ガンと闘いながら演じ、遺作となった『ブラック・レイン』は忘れられない。

 監督や俳優が世を去っても、作品とそれがもたらす感動は変わらずにある。銀幕にモニターに展開する鮮やかな生の証を、今もこれからも観客は受け止め続ける。永遠(に近いもの)への憧れ。平凡に生きる自分は、何かを残せるんだろうか。


2002年05月17日(金) 夢で逢えたら
 あれから父がはじめて夢に出てきた。輾転反側した末の浅い眠り、たくさん見た気がかりな夢のひとつとして。

 ホテルの一室に大切な帳簿を広げたまま、万年筆のキャップもしないままでふといなくなった父が戻ってきたと妹に電話があったと言い、ホテルの窓から下の道路をのぞくと、頼りなさげな表情をした父がいた。夢の中ですら夢だという認識があり、父が生きているはずがないことを知っている。優しくて気の小さいあの人が死んでしまうはずがないと誰かが話している。夢は願望と不条理でできていて、いくら優しくても気が小さくても死ぬ人は死ぬのに、と心の片隅は知っている。

 目覚めて泣いた。辛い記憶は薄れても、容易には乗り越えていけない。ぜんぶ夢だったらよかったのに。励ましにきてくれたのではなく、自分の未練が見せた幻影だと分かっている。

 それでも、夢で逢えたら話したかった。父は一言も言葉を発しなかった。

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※5/10 払暁。


2002年05月16日(木) 眠れない夜、眠りたくない夜
 深夜残業対策。最近は大残業しないよーに、とことんだらけた勤務態度を貫いているけど、それでも眠気と闘う日はあり、胃と相談しつつエスタロン・モカなど服用。職場の売店にはモカしかなかったのだが、カフェイン 200mg 含有のアオークが入荷していた。多くの人が眠気に逆らいつつ励んでいるのだ。しかしほんっとーに眠いときには、何をどうやっても眠いものであるし、その場ではカフェインで覚醒したとしても後でしっぺ返しを食らうんだよな。

 チャットや読書や遊びにうつつを抜かしてないで早く寝れ。という影の声あり。うるっせえよ(泣 眠れない、眠りたくない、眠るのが惜しい場合があり、衝動にしたがっていると翌日が辛い。眠りに落ちる前のわずかな時間、半覚醒のまま布団にくるまっている時間は何ものにも代えがたい幸福だけれど、それでも起きていたいんだから、まったくバカだなあ。

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15日付に追加。


2002年05月15日(水) 流血の朝
 靴が合わないのか他の理由か、足の裏がとても痛む。足ツボマッサージはお金がかかるのでそう度々は行けず、また、気持ち良くてもしょせん慰安に過ぎず、根本的な解決にはならないらしい。日々の対処としてはサロンパスを貼って寝る。今まで試したなかで、それがいちばん効く。布団がどうにもシップくさくなるのが難点、でも仕方ない。

 さて朝。たくさん貼ったのをベリベリとはがしてゆく。突然の激痛。鮮やかな赤が目を射る。だ。酸素をたくさん含んだ、鮮血の赤。うわあ。片足で飛び跳ねながらティッシュで抑え、急いでバンソーコーを貼る。どんどん出てくるので3枚くらい、重ねて貼る。朝から血を見てしまい、脳貧血を起こすところだった(ウソだけど)。
 何がどうなったか。以下、傷の描写が駄目な人のために白抜きで書くので、イヤなら読むのやめれ。かかとの皮膚がシップに貼りついたまま、一緒にはがれてしまったのだ。指先のささくれが思ったよりも派手にビーッと剥けてしまうのと同じように、けっこう広範囲に渡って表皮が剥がれてしまった。ほんの皮一枚であり、軽症。鮮血には驚いたが、抑えておいたらすぐに止まった。

 とゆーことで。シップをはがすときは、くれぐれもお気をつけください。

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 晴れたらスクーターで出かけるのが気持ち良い。排気量は 110cc 、渋滞でも信号でダッシュするときも楽々だ。調子の良いときは体重移動が(俺にしては:めずらしくも)うまくいく感覚がある。意図した方向にきゅきゅっと曲がってくれる愛馬にまたがって幹線道路を走っていると、魔法のホウキで飛ぶ気分はこんなだろうか、といつも思う。

 帰宅後、チャリで外出。『ラディカル・ホスピタル』(ひらのあゆ、芳文社)1〜3巻を購入。


2002年05月14日(火) ストマジ@1111km
 良い天気。梅雨入り前に乗っておこうとバイクの日々。ふと走行距離計を見たら、1111.2km。完璧な1並びではないが、ニヤリ。

 図書館へ。閉架から1冊出してもらい、同じ本の別版をもう1冊、書架から選ぶ。閉館時間になるまで一心不乱に読む。借りてもよかったが、登録カード持参するのを忘れたのと、なかなか返しにこられないからその場で読むことを選択。古い本でも保存状態がよく、検索もできるし、本の好きな人ばかりたむろしてるし(当然か)、図書館って素晴らしい。住んだり働いたりしたい。「司書になりたい」という、怠け者ゆえに実現できなかった幼い頃の願い。

 青梅街道沿いの家系ラーメン「相原家」。濃厚スープの家系なのに「こってりトリガラとんこつ」ではなく「あっさり醤油」を選ぶ。九条ネギと半熟煮タマゴのトッピング、ふつーに美味。鶏の油の甘い匂い。

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 片付けしていたら『メタルカラーの時代』の単行本が出てきた。『プロジェクトX』とは別の切り口での技術礼賛、こちらは過去ではなく現在から未来へ向けての事柄を扱っている。長いこと借りたままで最期まで返せなかった本。またひとつ見つかる心残り。どうしよう、ずっと持っていても良いもんだろうか。

 所用で実家に電話。なんでもないのに涙。発作みたいに止めることが困難な鳴咽。
 失ったもののことを考えないようにして日常を送ることで平静を保っていると、思わぬときに噴出する感情。傷に正面から向き合って克服していかないといつまでも治らないだろうし、正しい対応じゃないのだろう。が、生活を続けてゆくためには泣いてばかりいるわけにもいかない。つきつめ過ぎても考えなさすぎても、たぶんどっちも駄目なのであって、バランスを取ることの困難を知る。


2002年05月13日(月) 玄米茶愛好会
 気温の上昇とともに熱いお茶を飲むのを止め、ついペットボトルの冷たいお茶を飲んで腹を壊す(子どもか俺は)。
 熱いお茶にしても、ウーロン茶やコーヒーなどカフェインのきついものが飲めなくなってきて、もっぱら玄米茶とかほうじ茶を飲んでいる。麦茶は煮出した香ばしいものならともかく、ボトルにしろ水出しにしろどこかいがらっぽくて好きになれない(けど、煮出して冷やす手間も面倒。まったくもう)。

 ところで、麦茶には砂糖入れてました?
 生家では夏の定番で、薄めて氷を浮かべた梅酒とともに、夏の甘くて冷たい飲みものだったです。ジュースもそれなりに飲んでいたとは思うけどあまり印象になく、むしろ食べると舌が真っ赤になる、安いアイス(氷菓)のほうが懐かしい。「桃太郎」って名前はローカルかな。

 などと、夏の話題をしてますが、妙に肌寒く湿った空気の日が続いて憂鬱です。沖縄では梅雨入り。カーッと暑い真夏の太陽に再会するには、まだ2ヶ月くらい待たねばならんですよガックシ。あーどっかリゾート行きたい(またソレか)。


2002年05月10日(金) ばせう
 『もの言えば唇寒し』だ。余計なこと言えばげっそりするはめになる。自戒。

 雨や湿気のせいじゃなくいつものことで調子悪い。気分は最悪サイテー。明け方に気がかりな夢を見て寝覚めも悪いったら。

 いいにおいくんくんしながら布団かぶってじっとしていたい。が、そうもいかないのだ。髪切ってものすげえブリーチして、ガーッて買いものでもしたら、少しは気が晴れるだろうか。買いものする元気があればの話だが。
 何をするにもお金が要るのだし、働かなくては食っていけないしー。ただきちさんは忙しいらしく帰りが遅かったり泊りだったりだしー。上司と不毛な水掛け論したりなんかするしー。消耗するばかりで満たされにゃい。

 あー。タナボタで三億円くらい儲けてなにもしないでダラダラ(または愛欲にただれた生活(笑)していたいよう。豪邸もシャンパンも不釣り合いなのです、日当たりの良い八畳間にふかふかの布団、それだけで無上の幸福だと思うのでぃす。


2002年05月06日(月) 『ふぁーざー、ぷりぃぃず!』
 「ジェダイの復讐」見て泣いちゃった。父ネタにヨワいっすねえオレ。

#連休明けに補足します予定。

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 と言って、さほど書くこともなかりけり。連休は遠出せず、ごろごろ寝ていたり近所をふらふらしたり。田舎に帰るかどうかでだいぶ迷いましたが、行こうと思うとすごい負担を感じるので、自己保身のためにバックレましたさ。出かけないと決めたらいきなり楽になって、なんだ、それほどににイヤだったのか。

 そんなこんなでマターリ過ごしましたよ。
 6日、ただきちさんはイベントへ、自分は渋谷へとばらばらに出動。一緒にどこかへ行くということもなかったけど、まあいいか。
 友人からの手紙を読んでは泣き、ダースベイダーの最期に泣き、まったく泣いてばかりで涙腺ゆるみっぱなし。なにもかも洗い流されるには足りないがな。


2002年05月04日(土) よーそろ
 自転車に乗って 少しでかける。行き先も目的も決めずに、それもまたよし。


2002年05月01日(水) Save our ship.
 メイデイですからね。↑が語源というのは俗説らしいけど。勉強になるなあ。
 http://member.nifty.ne.jp/7M2MZT/hstry.html

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 新年度から請け負った作業、遅れがちどころか処理速度がぜんぜん追いついてない。オレには無理なんじゃないかとゆー気もするが、言っても仕方ないので黙々とやる。そして連休はきっちり休む。

 昼に食べそこねた弁当を終業後に食べて少し残って、人に会うにも遅い時間、まっすぐ帰る気もしなくて、行くところはマンガ喫茶。時間と金の浪費ではあり、スタバじゃないけど、これもひとつのサードプレイス
 『食キング』1〜12巻(4巻欠)、『ひみつな奥さん』2巻、『Golden Forest』など、乱読。書庫の容量にも限度があろうが、全巻揃ってないのは困る。

 みず谷なおきさんの追悼文つき単行本を見る。若くして亡くなる人の報を聞くと胸が痛む。とくにマンガ家の訃報は辛く感じる。かがみあきら(あぽ)さん、多田かおるさんのときなどはかなりショックだった。
 どんな職業であれ、天寿を全うしたとしても、悔いのない人生ってそうはないだろうけど。

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 深夜に帰宅して、さらに夜更かし。 


かこぶんきのうあした
ちちやすになんか送る




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