年末実家に帰った彼と今年最後のデート。 「福を呼びよせるようにふぐをたべましょう」とお誘いがあった。 私にとっては生まれて初めてのふぐ。 でもいっつも申し訳程度のお金しか受け取ってくれない彼に悪いし、 そう毎度毎度特別コースの食事ってのも気疲れするので 「私はファミレスも好きだし、居酒屋も行ってみたいし、回転寿司もラーメンも大好物ですよ!」と言ってみた。 でも彼は社会人になってから仕事納めの日には必ず職場の同僚とふぐを食べるのが恒例になっているのに、今年は研修中で、仕事納めがなく食べそびれたから、ぜひ食べておきたいのだと力説するので遠慮なくご馳走になることにした。 やっと退院した母に、知り合いの方に打って頂いたおそば、鯉のうま煮、など沢山の手土産を持たされて待ち合わせの場所へ。 寒く夜でチラチラ雪も降りはじめていた。
はじめて頂いたふぐは美味しかった! ふぐづくしのコースで最後はふぐちり、しまいはお雑炊。 お腹も心も温かくなりました。 来年、また一緒に福を呼ぶふぐを食べているような気がしてきました。
2001年12月22日(土) |
クリスマスディナーショー…初イベント? |
まぁ初のイベントってことでしょうか? クリスマスのディナーショーにお誘い頂いておしゃれして出かけました。
実は前日まで詳しい予定を聞かされていなくて、準備が不充分。 だってディナーショーの時間によってお洋服が違うでしょう? 早い回、まだ明るい時間のショーならあんまりドレスアップしてもおかしいし、 夜の部だったら少しは宝石もつけられるかな?って考えるし。
やっと彼から届いた先日のメールにあっと驚きました。 なんとディナーショーの前に映画を見ましょう、すみれさんと見たい素敵な映画があるんです。「アメリ」っていう仏映画なんだけどね。だから11時に待ち合わせましょう…とまだ続いていましたが、私はもうこの時点でぐったり。
普通のデートならいいよぉ、でもディナーショーに行く前に映画???? おしゃれして映画??ハイヒール履いて街を歩き回るの??? なにより映画とディナーショーの2本だてなんて疲れちゃって集中力も続かないし…。これは詰め込みすぎだぁ!
早速メールでお返事。 彼がなるべく傷つかないようにやんわりと服装面と盛込み過ぎのことを指摘して夕方から会うことを提案。 すると彼から速攻で予定変更了解のお返事があった。 「服装のことまで気がつかなくってごめんなさい。」と言ってくれたので一安心。聞けばディナーショーは17時スタートとのこと。となれはあんまりドレスアップも変なのでローラアシュレーのくるぶし丈のワンピースに決めた。
母の付き添いでなかなか買い物する時間が取れなかったので会う前にクリスマスプレゼントをお買い物。買うものはちゃんと決めてきたのであっという間に買物終了。間に合って良かったぁ。
新宿で待ち合わせてそのまま山手線で高田馬場へ。感激したのはあらかじめ山手線の切符を私の分も買っておいてくれたのだ。実はこういう気配りに私は弱い。 私自身は秘書の経験からなのか、誰に対してもこういう気配りをするように常に努力しているつもり。だからといって私に対しても同様な気遣いを要求するつもりはない。でもやはり気遣いはとってもうれしい。 リーガロイヤルホテル早稲田は英国調の温かみのある素敵なホテル。密かに今日のお洋服の選択に自信がもてた。 大隈講堂を窓越しに眺めつつ開場を待って素敵なディナーを頂いた。ドイツパンが美味しい!メインも私の嫌いなお肉のお料理でなく海老。彼は心配してくれていたみたいで「ステーキじゃなくて良かったぁ。」と。心配してくれてありがたいことです。 さてお楽しみのショーは本格的ジャスヴォーカリストの鈴木重子さん。恥ずかしながら私は知らなくて、初めて聞かせて頂きましたが、癒し系のハスキーヴォイス。しかも表現力が豊かで充分聞き応えがありました。ただ、かなり個性的な方でMCはボケたことをしゃべりまくっていました。彼はそんな彼女がかなりお気に入りの様子ですごく楽しんでいる様子でしたが、私はそんな彼の様子を微笑ましく思いながらもちょっと冷めた目で見つめてしまっていたような気がします。
1時間足らずのショーも終わり、感激もさめやらぬ中、彼は何を思ったか、「すみれさん写真を撮ってもらいましょう!」と言い出しました。 会場の前に大きなクリスマスツリーがしつらえてあってその前でプロのカメラマンが撮影し、すぐにデジタル印刷してもらえるらしいのです。 「記念だから。」その一言に負け、後の回のショーを待つ方々が大勢見守る中、かなり恥ずかしい状態で撮影が行われました。しかも2人とも目をつぶっちゃったので再び撮影のやりなおし。恥ずかしい〜。 結局2枚印刷してもらい彼がプレゼントしてくれました。
新宿にもどってホテルのカフェでクリスマスのイルミネーションを上から見下ろしてしばし歓談。 そこでプレゼントを渡しました。彼にはディナーショーをプレゼントしてもらったと思っていたらティファニーの包みを渡されてびっくり! 「こんなに沢山もらえない」と言っても「前から用意してたものだから。」と言われてありがたく頂くことに。それでもシルバーのネックレスだったので安心。ゴールドだったらあきらかにもらいすぎだもの。
駅までイルミネーションの灯りの下を初めて手をつないで歩いた。 照れくさかった。
12月8日に会う約束だったけど、私に急用ができてしまったので申し訳なかったけれどキャンセル。 会わない間は時々電話かメールのやりとりはしていた。 だいたい私はマメ男は苦手で、そういう相手にはだんだん嫌気がさして行くのがいつものパターン。相手の方々は気を遣って下さっていたのだとは思うのだけど…。なんとも申し訳ない話であります。 彼も正真正銘のマメ男さん。でも彼には最初に「マメ男は苦手」と伝えてあったので彼は一応セーブしてくれているみたい。 それに私も流石に毎晩電話が続くと「う〜ん今日はパス」って事で電話に出ないこともあるけど、そんな時はメールで「電話にでれなくてごめんなさい。なんか用事だった?」って返すようにして、自分自身でコントロールしてストレスを貯めないようにしていました。これって彼に失礼なことかもしれないけれど、でも長く付き合って行く相手だと思えばこその私なりの対策なのです。
さてそんな中、突然彼から「12月15日に時間とれませんか?会いに行きたいんだけど。」とメールが届きました。実は母が手術したばかりで毎日交代で病院に付き添っていたので正直、「なにもこんな時に…」って思ったのが本音。 でもこっちまで来てくれるって言うし、前回ドタキャンした負い目もあったので結局会うことにしました。 昼過ぎに新幹線の駅まで車で迎えにいき、軽井沢へ。 あいにく雪が舞う日で、軽井沢は白銀の世界でした。 遅いお昼を食べながらお喋りが続き、そのあと、塩沢瑚近くのおもちゃの博物館へ。クリスマスが近い為かくるみ割人形の特別展示が開かれていた。ここは木のおもちゃが沢山展示されていてことにドイツのものが多い。小さな小さな博物館だけどいつも気になっていて、一度訪ねて見たかったところ。コンビチケットだったので閉館時間まで道向かいの絵本美術館も覗くことができた。 夕飯まではまだ少し早かったので、車を走らせて軽井沢銀座ちかくの喫茶店へ。 お気に入りのお店はあいにくお休みだったけど別のお店で薪ストーブの温もりに包まれて再びお喋りに興じた。 夕食は母が会員になっているリゾートホテルのレストランへ。 あいにくイタリアンは満席だったので隣のフレンチへ。 ピアノの生演奏を楽しみながらコースを頂いた。
最終の新幹線で帰る彼を駅に送りながらの帰途についたのは9時少し過ぎた頃だったかな? 車に乗ったとたん急に口数が減った彼を不思議に思っていると、「駅に着いたら少し話せるかな?」と彼。 新幹線の時間に余裕があることを確かめて駅前の広場に車を寄せた。 あらたまった表情の彼からでた言葉は次のようなものだった…。
「僕はすみれさんと会って幸せだ。今までの出会いの中でこんな気持ちになれる人はいなかった。すみれさんが僕と赤い糸で結ばれている人なんだって思える。今まで待っていてくれてありがとうと言いたい気持ちなんだ。今日は僕の気持ちをきちんと伝えたいと思ったし、すみれさんの気持ちもぜひ聞かせてもらいたいと思って来たんだ。」
…。 困った…。これが偽らざるこのときの私の気持ち。 だってまだ会って4回目だよ〜。 そりゃぁまぁ、お見合だし、そろそろきちんと今後のお付き合いをどうするかって事を考えなきゃいけないのはわかってる。 でもなにも母の入院でバタバタしているってときに話を持ち出さなくっても! っていう気持ちがぐるぐるしてきて。 でも彼は返事を待っている。そこで…
「貴方のその気持ちはうれしい。私も貴方には素直に気持ちを話せるし、このまま良いお付き合いが続けば結婚って事になるのかなぁって思っています。でもね、今はまだ具体的なお話をするという時期ではないとも思っています。でも結婚を前提としたお付き合いはぜひしていただきたいなぁとは思いますので今後とも宜しくお願いします。」
これが私からの答え。 今のところ彼もこの答えで満足したみたい。 新幹線の時間も迫ってきたので今日はこれでお話は終わった。 意外と早かった彼からの意思表示。 私も悪い気持ちはしなかったものの、「ちょっと早すぎるんじゃ?」という気持ちが最後まで心にひっかかっていた。 お見合だからしょうがないのかな?これが普通なのかなぁ?
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