術後から行かなくなった場所がある。
旅行など特別な機会でないと足を向けなくなった。
神社仏閣
筋力。筋力をつけなきゃどうにもならない時代。
それは術後です。
神頼みで筋力はつかない。
祈る前に。
願う前に、、しなきゃいけないことがあった。
あの時期を経験した自分にとって、
祈りはすべてをやり終えた後。
少なくとも努力をつづけていなければ、
とても向き合えない場所になった。
筋力に運要素はない
そんな自分でも年始に占いはするw
それも、、特殊な番組で。
年末年始特番 2355 0655
その番組内のコーナー【たなくじ】だ☆
運気についてはここで完結させていますw
内容は、縁起占い。
爆笑問題の田中が大吉とか吉とか凶などが
記載されている板を掲げており、
その画像がTVに連続投影される。
めちゃくちゃ速い。目視できない速度ですw
それを写メで撮影することによって、
縁起を占う、というもの。
わたしの2023年はこれでした！
《跳躍の年になるでしょう》 たなくじ
跳躍はウサギにかかっている。
ジュスカとの共演会場も（花うさぎ）。
果たして、、上半期はリハビリに費やしたものの
後半はたしかに跳躍している！！
それにしても、突然の跳躍すぎる。。
縁起は書かれていなかったけどそれはもういいw
振り返ってみるとなかなか乙だった。
そして跳躍は終わらない。
ジュスカとの食事会を経て
知り合ったAkiさんからお誘いがあった
「古民家美術館 楓林庵を
ご案内したいと思っています。
27日はどうでしょうか？」
そういうわけで、地元に美術館があったのも
知らずにいたわたしです。。
11月27日。
小学生以来のような気分で歩く通学路。
これまでこっちの道は歩く理由がなかったw
景色もだいぶ変わっている。
そして、、美術館を通り過ぎていた（爆）
Akiさんが笑顔で沿道から手を振っている！
「通り過ぎてるよーーー」 笑笑
自分の記憶で変わらない家。
それが美術館だった
この美術館も自宅から歩いて10分でt
ウソだろ。。
地元、、知らないことしかないじゃないかッッツ
それにしてもすごい美術館だ。
まごうことなき古民家。
その改修具合にうなってしまう！！
そしてトイレ☆
どのトイレも文句がつけられない。
（すべて絶対に確認する）
Akiさんに館長さんを紹介される。
とても穏やかなおじいさんだ。
そして車椅子に座す妻の世話をされていた。
老々介護状態だろうか…
それにしても驚いたのはこの奥さまの第一声だった
「あなたがコンテンポラリーダンサーね！」
その年齢からそんな呼称が聞けるとは、、
考えてもいなかった 身が引き締まる
一言だけですべてが見えてしまった
そうだ、ここはフツーの場所じゃあないんだ
芸術の館なんだ☆
いろんな会話が弾む
なにしろARTの話にはまったく終わりがない。
心の機微だったり、（感じ）というやつの
それぞれの捉え方に豊かさが絶えない。
館長さん
「タイスケくん、元日に来ない？ 踊ってよ」
術後の冬は厳しい。
厳しいのはコンディショニング。
過去どうして再復帰公演を自分の誕生日にしたのか
今でも頭がおかしかったんじゃないかと思う
そういうわけで一瞬ひるんだ、、そのt
Akiさん
「じゃあスケジュールに入れときますね！
タイスケくん頑張ってね〜」
あっ、、避けられないんですね☆
うそ、、もう書いちゃってますもんね☆
ええ、、もちろん頑張ります！！
それは怯んだ一瞬の出来事だった…
その一瞬のうちに未来が決まっている
この未来には（段階）がなかった
そういえば、、
比叡山で高井さんとのやりとりも秒で決まってたw
なんだろうこの感じ… 既視感しかナイ（超実話）
《段階がない》
もしかしたら…
もしかしたら この感覚が
《跳躍》の正体かも、、しれない
歩いて10分。
2024年おどりはじめが決まった☆
| 2023年11月29日(水) |
「White Sphere」 |
本番を終えた翌日。11月20日。
高井さんからのメッセージを着信する
「タイちゃん！ 明日、良かったら
17:30に来てください
ゆっくりご飯たべましょう！」
地図に矢印と共に【ここやで】と記されている☆
高井さんとはLIVE本番その当日で、、
もはや「タイちゃん」に属してしまっているw
とても不思議だ（爆）
もしかしなくても、、
前世に何か秘密がある気がしてならない
それに、なんだか高井さんは自分に似ている。
ウザイ感じが特に似ている☆ 笑笑
加護さんは何度も何度も言っていた。
「タイスケくん…こんな風になっちゃダメよ？」
だが、、間違いない。自分は高井さん方面だ（爆）
地図に記されていたのはジュスカが滞在する、
まことさんの妻の実家。
行ってみてゾッとした。
自宅から歩いて10分だったのだ
そ、そんな、、バカなッッツ！！！
10分って何だーーーーーーーーーー！？！？
おかしい おかしいよね？ 絶対おかしいよ！！
こんなことないだろ、絶対ない絶対ない絶対ない
あったよ…
これまで生きてきてここまでの奇跡は
考えれば考えるほど、、アレにたどり着いてしまう
（あの事故から生きていたこと）
奇跡は、マイナスもプラスもどちらにもある。
事故は人生最大の不幸だったけれど、それ以上に、
生きていたことには奇跡が幾重にも重なっていた。
記憶を失っているので事実しか言えませんが、
深夜の事故で山道にも近い、
誰も人がいないような通りの中で
偶然にも人がいた音楽施設に突っ込んでしまった。
社長が残業していなかったら、、
わたしは確実に死んでいた—
記憶からはすべて抜け落ちてしまっていますが
意識はあったらしいけど、社長がいなければ
救急車を呼ばれることはなかっただろうし、
わたしの出血も尋常じゃなく、
右上半身は頭蓋骨にかけてまで砕けていました
不幸と奇跡が入り乱れているけれど、
偶然を通り越している感じ…
自分の体感として、、
おかしなくらいこのレベルに近いんですよね…
ジュスカ･グランペールと出会って、
起こってきた奇跡の連続の度合いが、度肝すぎて
これまで目を通してくれた人には
わかってもらえるはず
完全におかしい そんなおかしいことが
さも当然のように怒涛のように繋がっています
食事会が始まった
まことさんの親族、義父義母義姉みんなが
ジュスカを含めたわたしたちに
盛大な会を催してくれました
招かれるということはおそらく
おどらなくてはなるまい
そんな予感があった
食事会は、とにかく料理が盛大。
どこからどう見ても
自分の胃にはオーバーパワーw
しかし、お姉さんが次々に器に盛っていくw
たぶん気のせいだと思うんだけど、
なんだか「わかってるわね？」みたいなのを感じる
自分は少食だと思うんですよね…
思いますけれど、これは避けられない
招かれた者の責務だ
無心でたべたw いや量が！！量がね！！
感謝しかない☆
そして地元の偉い人
Kドラゴンさん（仮称）も来訪。
本番当日の帰りにもお会いしているので、
今日でお目にかかって二日目となる。
三日目は高井さんだけだw
KドラゴンさんのSNSに自分が登録されてからの
第一声がこれだった
「タイスケくん、地元の友だちゼロやんw
これはいかんやろ〜」
SNSはいけない。
友だちになってしまったが最後、
知人友人関係が、共通の友だちが
すべからく明るみになってしまう！！
とつぜん出刃包丁で刺殺された気分だ（爆）
地元の友だちなんているはずがない。
ここではまったく活動していないのだ。
しかしそれこそがアーティストとして
指摘されたところだろう。
人と知り合うことで見えるものが増える。
なにしろ見ようともしなかったことだ。
意識しなければ何も変えられない。
自分にはまだまだやりたいことがあるはずだ
飲んでいないのは加護さんのみ
みんな飲んだ 飲んでいた
高井さんなんかもう茹蛸みたいだw
つまらないことを延々と言っている 笑笑
まるで自分を見ているみたいだ（涙）
宴もたけなわ
ついにまことさんが口火を切った
「タイスケくん、ただで食べて帰れないよね？」
「ええ、想定内です」
もちろんいつでも行けますよ☆
ジュスカ･グランペールが演奏を受け持ってくれる
いや、、高井さん泥酔レベルに見えますけどw
「マイナーで弾いちゃうかもよ〜」
真っ赤な顔で笑いながら高井さんは言った
『White Sphere』
候補のひとつだった曲。
だけどこの時はもうまったく違う曲に聴こえた。
頭の中にあるWhite Sphereは、、忘れようw
おどりになろうとしていていた最中、
とんでもないことが起きた
まことさんの義父、お父さんがおどり始めたのだ—
お父さんはめちゃくちゃ踊っている
お母さん+お姉さんが お父さんを止めに入る
「お父さん！危ないよ！！」
それもその通りだ
お父さんはおそろしく酔っ払っていた
しかし、そのおどる意志は明快だった
「俺はおどってるんだ！！」
お父さんはすごかった
何がすごかったって、、
わたしを見ながらおどりをトレースしているのだ
そして奇跡はつづく
わたしが両手を前にすると、、なんと
お父さんも両手を前にしてコンタクトして下さる！
これはもうデュオそのもの☆ それを悟った
自分がおどるのとはちがうもっと別のもの
今日、この日にしかないおどりになっていた
酔っていたのもあるだろう
それを圧しても、これこそはおどりの可能性☆
自分がおどりたい、とは一線を画す
もうひとつのおどりの姿
もしかしなくても、
自分（が）おどるよりもはるかに得難い
刹那、思い出した ああ思い出した！
自分がおどるよりも
おどってくれる方が何倍もすごい
いま、お父さんと大声でおどりたいのだ
もし舞台で自分がおどっていたとして
知らないうちに客席の全員がおどっていたら—
そんなのは計画してもできない
おどりは《させるものじゃない》のだから
しかし「今」それを目の当たりにしてしまっている
自分のおどりに集中すればするほど
置いてきてしまった可能性を
お父さんが体現していた
今までに何度もある。
「おどりましょう！」と誘うと
「いやいや、私はおどれません」って…
カラダがあるならヒトはおどれます。
おどれるんです☆
技術？ そんなの必要じゃないんですよね
おどりには。
おどりたい、その気持ちさえあれば
奇跡はおきる
人と人が出会ったときに奇跡はおきる
ひとりでいたって奇跡はおきない
人の間にいてはじめておきる
お父さんの家族は妻と娘三姉妹。
お父さんは「今日は最高だ」と言い切った。
話を聞いてみると、つまり女性社会だったのだ。
今日はわたしを含めてジュスカ、Kドラゴンさん、
来訪者の全員が男性だった。
もしかしたらそれが心地よかったのかもしれない
帰る直前。
まことさんに声をかけられた
「タイスケくん！今日はありがとう！！
自分たちだけだったら、
あんなにお父さんを楽しませることは
できなかったと思う。
ほんとうにありがとう！！」
おどりはすごい
おどりは《つなぐもの》だと思う
セッションをしても
それぞれが切り離していたら、離れていたら
まったくおどりになれない
おどりは見てもらわなくちゃいけない
だけど、見てもらったとしても
どう見えるかは誰にもわからない
でも、自分にはわかる
通さないとおどりにはなれない
誰かの想いだったり意思だったり
持っている人にはそれを肌で感じる、
それがダンサーだと思う
カラダを見れば一目でそれがわかるのだ
決して自分だけで完結していないのが
| 2023年11月28日(火) |
「あの日の夕焼け」�� |
自宅に送り届けられる前の帰り道。
みんなで食事に行くことになった。
（居場所を失っていく真っ只中での食事会）
��まで来ても本番当日の話ですw
どう振り返っても語るべき話が、、多すぎる！！
食事中に聞いてしまった、世にも奇妙な話がある。
それは、高井さんの話だった—
高井さんの娘は小さい頃に高井さんに言った。
「お父さんは小さい頃、蔵に閉じ込められたでしょ
でも戸を破って脱出したね！」
なんとそれは高井さんの小学生時代のことだった。
わるさして親から蔵に閉じ込められた、とのこと。
おそろしいことに、娘は産まれてもいない時代の
高井さんの過去を知っているのだ—
高井さんは娘にこう尋ねたとのことだ。
「俺が閉じ込められてたとき、
どこから見てたの？？」
すると娘は高井さんの肩の後ろを指さして
「上から見てたよ」
ゾッとした
高井さん「娘はクリスタルチルドレンだった」
クリスタルチルドレンとは前世の記憶を持って
生まれてくる子どもたちの総称、とのこと。
それにしても、これは前世の話じゃない。
高井さんの過去の話じゃないか！！
謎は深まる
「俺も驚いて色々聞いてみたんだよ。
あっちでは誰かいたのか？ 友だちは？
そうしたら…
何人ものフルネームを言ったんだよ。
その中には海外の人の名前も、、
たくさん、、いた」
自分は、とある本であの世のことを学んでいる。
その本には、、こう書かれていた。
あの世は魂の格付け社会、と。。
わたしは拒絶する。
死んでからもそんな階級社会で生きたくはない。
だって、死んでるし！！！
その上、こうも書いてあった。
それぞれの国にそれぞれ別の魂社会があるらしい
ところが、だ。
高井さんの娘の話ではそうじゃない。
これは興味深かった。
ひとつの牙城が崩れている。
これで、死んだ後に確かめたいことが増えた
死んだあとに楽しみがあるんだから僥倖僥倖w
「どうやってこっちの世界に来たかも
聞いてみたよ。
そうしたら「二人で来た」って。
じゃあもう一人はどこへ行ったの？って
聞いてみたら、、
「もう一人は大阪に行った」って」
これはもう間違いない。
大阪に行った人は高井さんの娘にはわかる。
きっと出会った瞬間にわかるはずだ。
それから大人になっていくにつれて、
娘の《特別な記憶》は薄れていったらしい
自分がそう言ったのは憶えているのだが、
憶えている、ということだけで
それ以上のことは失われていったそうだ
あれっ！？ もしかして、、
このままジュスカと仲良くなっていけば
高井さんの娘と出会うのは時間の問題じゃん☆
そうかそうかそれはぎょ、、僥倖なのか！？
もし会ったときに指をさされでもして、、
「お父さん、あの人、、」
なんて言われたら逃げるしかない。
自分には黒歴史しか、ない…
そんなの明るみにされたらもう人生がw
もうすでにオマケ人生だというのに
オマケ人生まで潰えるッッツ！！！
そう何度も死にかけられない。
もし現実になったら今度は外傷じゃなくて精神です
死にかけた人にだけは伝わると思いますが、、
ふたたび立ち上がる勇気は確実には訪れません。
復帰するまでどれだけ時間を使うか知れない！
とにかく全力ダッシュで逃げよう。
未来を守るには、、これしかない☆（爆）
つづく
| 2023年11月27日(月) |
「あの日の夕焼け」�� |
本番が終わって会場も片付けが終わった
そしてようやくみんながテーブルについた
14時に開演してから
一息つけたのは16時30分を回っていた
会場に来ていただいたお客さんたちに振舞われた、
（ジュスカオリジナルスイーツ）は、
わたしたち出演者ぶんもつくられていた。
たしかジュスカ･グランペールのイメージから
発想を得たスイーツだと聞いている。
その素敵な女性はわたしたちが片付けしている間に
お帰りになろうとしたところを挨拶できた。
あますぎず、とても優しいケーキだった。
感謝しかない。
コーヒーとオリジナルスイーツで一息したところに
度肝を抜く展開が待っていた…
まことさん
「タイスケくんはどこに帰るの？ 市内？」
タ「いや ※△× ですよ」
ま「え？俺たちは ※△× の ⚪︎◻︎ だよ！」
そ、そんなバカなッッツ
その場所は、、
自分の住所、ソノモノだった
鼻血が出るほどの衝撃が襲った
こ、こんなことがあるものだろうか
いや、絶対におかしい
話を聞いてみると、、なんと、
まことさんのパートナーは
（完全に）わたしの地元出身の女性だったのだ…
混乱した 本気で混乱してしまった
まさか、、こんなこと、あるの、、
始まりは比叡山だった
たまたま立ち寄った延暦寺で
そして迷い込んだ山道の果て 法然堂だった
今日はあのとき高井さんに出会ってからの本番
そしてまことさんとは今日が初対面…
震えた
どこをどう考えてもおかしい
どこをどう考えても偶然を通り越している
これはもう奇跡なんかじゃない、それを悟った
無理言って送迎を頼んでいたジョーさんを
帰すことができたのは僥倖だった。感謝☆
こうしてジュスカと一緒に帰路についた。
しかし、しかしだ。
ここから地獄が始まるw
ジュスカ･グランペールは、わたしの地元で
数年前からもう何度もLIVE活動されていた。。
毎年全国ツアーしているアーティストが、だ。
聞けば聞くほど知らないのがおかしいw
ただ、自分は地元で活動していない。
しようとも思ったことがなかった。
こうして《地元が人質に取られてしまった》
ジュスカはわたしよりも地元に詳しかったのだ
（完全に）マウント取られてしまった。。
聞けば聞くほど居場所がなくなっていく…
加護さんを含めてこんな感じだ。
「ええ〜タイスケくんあの店も知らないのォ？」
こうして帰り道は焦土と化したw
地元の何を問われても答えることができない。
彼らは口を揃えて言った。
「俺たちも同じ目に遭ってきたんだよw
京都が本拠地で活動していながら
東京でLIVEした時に出身地を聞かれて
どこどこのあの店おいしいですよね！って
言われても知らないんだよw
つまり地元の人は知らないものなんだよ」
そう、つまり逆の立場はなかなか得られない。
そういうわけでトレンチナイフでひと突き、を
延々とこの身に刺されることとなったw
いや、たしかにわかる。わかるな。。
自分も逆の立場になったら同じことやるだろうw
だってあの時の悔しかった自分を、、
救うことができるたった一度の機会だ（爆）
ジュスカはTOURの最中、
2日ほど滞在する、とのことだった
アタマの中では混乱が混乱を呼んでいた
想像してほしい
たとえば自分が大好きなアーティストが
自分が住んでいる土地にいるなんて思えまい
高井さん
「じゃあ連絡したら来てね〜」
つづく
| 2023年11月26日(日) |
「あの日の夕焼け」�� |
�Г辰董◆� 笑笑
ジュスカ･グランペールとの共演は、、
話題にできることが多すぎますw
できるだけまとめてこれです（爆）
刻まなかったらと思うと、、吐くねw
小冊子レベルかy！！
読みやすくするのも著者次第☆
がんばろう日本ッッツ
会場にはPA加護さんの管理下に、
ジュスカ･グランペールのこれまでの歩み、
10枚ものアルバムが燦然と並んでいた。
（本番前に全アルバムを購入する）
（そう決めていた）
今日を最高の日にするために、
ダウンロードの時代を大いに反し、
そのすべてを存在として買い込んで、
そうしてそれに直筆サインを入れてもらう。
そうやって最高の日の密度を極限まで練り上げる☆
加護さん「そういうところタイスケくん古いね」
すべてのアルバムを買った
いや、買うはずだった
結果 まことさんの鶴の一声 言い値で
すべてのアルバムを手に入れてしまう…
ありがたい、というよりは申し訳ない気持ちだ
だって本当に素晴らしい音楽家だからだ
販売されていたのは、
まことさんの2023年最新ソロアルバム
『メグルハ 命』まで。
その中でも自分が共演した、
あの日の夕焼け が入っている、
『home（LIVE BEST album）青版』に
出演者全員のサインを入れてもらって、
完全な思い入れが完成した！！
◎先に未来のことを記そう◎
どのアルバムも曲の内実がありすぎて、
1アルバムにつきかるく3ヶ月は聴いています。
そういうわけで、、
2024年はすでに完結したも同然です（爆）
〜そして終演後〜
世界はもはやダウンロードの時代。
CDを買う人はすくないと思われた。
ところが、ところが！！
列ができてるッッ
その列を見て目蓋が完全に開いた
なんと列の全員が自分の友人だった
わかってる、わかってたよ。。
自分が知っている友人たちのセンスを！！
友人たちの列を見ていると、、
間違って自分が誇らしく思えてしまうw
そうだよ… ジュスカ最高だったよ☆
めちゃくちゃうれしかった
つづく
| 2023年11月25日(土) |
「あの日の夕焼け」�� |
いよいよ�Δ泙罵茲討靴泙辰拭�
ここまでひとつの本番を連日記録するのは、、
人生ではじめてのことになります
これまでも数奇なことを記してきましたが
その中でもジュスカとの出会いは人生級です。
人生で二度は絶対にない、というのが
押し寄せてくるのだからミラクルという他ない。
そういえば本番当日。
まさに「あの日の夕焼け」直前で自分が紹介されて
その時、まことさんは客席にこう語りかけたらしい
「タイスケくんのおどりを理解するのは
やめてください 感じてください」
友人はそれが最高でしたよ、とおしえてくれた。
何度も記すけれど、まことさんと会ったのは、
本番当日がはじめてになる。
そんな人がズバッと客席に言ってのけたのだ。
これはすごいことだとおもう。
お客さまにとっての障害を見抜いている、
と言っても過言じゃない。
観客に対する最大の道標と言っていい一言だ。
とくにおどりに慣れていない人に対しては。
しかし、おどる身分としては
その発言に複雑な気持ちがともなう。
ありがたいのと同時に、だ。
なぜなら、、
おどりは、それに気づいてもらうものだからだ。
おどりの奥深さはここにこそある。
ダンサーの実力というのはそんな道標などなくとも
そこに導いてしまうものなんだ。
だからこそ、どうしてもこれが過ぎってしまう
自分の未熟さ
たりていたらそもそもそんな発言は必要ない。
（誰もが）それをわかってしまうという確信。
もちろんまことさんに悪気はないと思うし、
何よりも今日はジュスカ全国TOURの一幕。
発言はジュスカのお客に対する最大の道標だと思う
思うけれど、そこにこそ
自分がおどっている理由があるのも本当だ
見切りをつけられるのも、
何かがある、と思ってもらえるのも。
それぞれがおどりの見方、楽しみ方が違うからこそ
（選んでもらえるおどりなのか）が問われる
本来おどりは、
どんな風に見てもらってもよいものじゃないか
この過酷な現実が《おどり》の正体なのだ
終演後ジュスカとすっかり仲良くなってしまい、
まことさんがおそろしく嬉しいことを言ってくれた
「タイスケくんは《いま》をおどってるよね！
今日、見ていてよくわかったよ」
この発言には正直、度肝を抜かれてしまった
これまで同業者でさえも一度も言われたことがない
完全に的を射抜かれている 震えてしまった
だって心の底から《いま》しかおどりたくないのだ
見て、わかった、と言われたことがとてもうれしい
もちろん（いま）をおどるのはリスクしかない
決められた振付でうつくしくなんて行けないし
いまには（きもち）も含まれるので
熱量もその中に含まれてしまう
いきいきと、というのは（ざつ）に見えたり
（なまなましく）なるものだから
どう見えるか、なんて本気でおそろしいものだ
だからこそ それを超えて受け取ってもらえたこと
これが、これだけが、自分にとっての勲章だ
おどってよかった そう思えるたった一つのこと
つづく
| 2023年11月24日(金) |
「あの日の夕焼け」�� |
つづきです。
�イ辰董◆△弔鼎�すぎじゃ…
一部が終わって楽屋にみんな戻ってきた
おおよそ自分だけヘバっている
とにかくおどりはキツイ
体力精神力ともに使い果たした。
これまで1時間ちかい自主公演もおどってきたが
（全力）を使えば、ものの3分で潰える。
「あの日の夕焼け」は約10分
クリエーション中も曲に見合うおどりを
探し続けて本番に至っている。
そして最後の最後まで変化しつづけた。
曲の内実を聴けば潰えないほうがおかしい
候補音源をいただいのは10/9
初見でおどって涙で前が見えなくなる始末
その旨を伝えたとき、
高井さん
「どちらも、、
お客さんが泣く曲なんです、、
流石、、
もう踊ってる姿が想像できますよ」
自分が想像できるまで、かるくひと月です
高井さんの方が明らかにすごいと思った（爆）
ますます想像を超えなきゃならない
そして10/28
高井さんから恐怖のメッセージを受信する
「2曲、是非セッションしましょう！！
多分、曲が喜んでくれると思います！！
アンコールはリベルタンゴ！
3曲になりますが、大丈夫でしょうか？」
なんと本番当日観客席６分の1が知り合いだった
おそらくはそれを汲んでくれたのかもしれない。
たいへんに光栄でありがたい話としか言えない、
言えないが、、これは確実に潰える。。
メッセージ直後すぐさま高井さんに電話した。
これはもう迷っている場合じゃない
どう予想しても潰える未来しか見えない
こうして「あの日の夕焼け」に
完全シフトすることになったのだった
今の自分の力の足りなさを痛感する
涙が出るくらいの曲を2曲、、なんて
やりたくないわけがない
次こそはやれる自分でいよう
こうして未来のことが考えられるようになったのも
ジュスカと出会ったおかげじゃないだろうか
本番当日、二部までの休憩時間。
しかしすぐさまジュスカプロジェクトが始まる。
「ラジオ体操」の時間だw
これは全国ツアー各地で行っているものらしい。
会場の皆さんと一緒に《動画》を撮り集めて、
最終的に全部繋げて作品にするとのこと☆
ゲストであるわたしたちも誘われていたが、
本番直後ということもあり離脱したのだけど、
これが大盛況でジュスカが戻ってきた！
「こんなにみんなが参加してくれたのは
ここが初めてだよ！嬉しいなあ！！
もしかしたらタイスケくんが
踊ってくれたからかもね〜！！」
これは妙なトリガーを弾いたのかもしれないw
おどり、ダンスのチカラはこれかもしれない。
感動だけじゃない、カラダを動かしたくなる、
そんな単純な—
二部の最初は二胡奏者 木塲さんが登場。
木塲さんは当初ジュスカLIVEにフツーに
チケットを購入していたらしい
その後「だったら弾いてよ」の展開で
ゲストになったのだ☆
しかしチケットはそのままだったようで、
一部はその席でお客だったw
自分の友人たちがその席の近くだったらしく、
「只者じゃない」と思っていたようで、
ゲストで出現したとき「やっぱりね」と
納得したらしいw
たぶん自分の《只者じゃない》とは違うんだろうw
木塲さんとジュスカ･グランペールの関係も偉大で
木塲さんは元来ピアニストとして活動しており、
その時にジュスカと出会っているらしい
そしてその後、二胡を習得して二胡奏者となり、
ジュスカバイオリンのまことさんの立ち弾き姿に
憧れてご自身も立ち弾きしているとのことだった。
そういう意味でもジュスカは天上人のように
楽屋ではこう話されていた。
「高井さんとまことさんが出会っている奇跡」
あらためてとんでもない人に遭遇してしまったのを
感じていた
二部ラストの曲「イコロ」
イコロはアイヌ語で宝物を意味する。
この曲は楽屋にいながらも泣きそうになった
もし会場にいたら確実に泣いている間違いない
イコロは、、
《どうしても勇気が湧いてしまう》
そんな曲だった…
このときから年が明けてもイコロ病だ
頭の片隅に確実に居るし、
無意識に口ずさんでしまう。。
どうやら勇気が湧きつづけているらしい
これはもう《おどるしかない》
こうしてジュスカ･グランペールとの共演は
おわった
〜終演後〜
会場にはなんと北海道から来た人もあった
15年来のジュスカファンとのことだった
そんな人から翌日メッセージをいただいた
これが自分にとっておそろしく嬉しい内容☆
勲章は、、記しておこう！！
「これまで、ジュスカさんと様々な
アーティストの方とのコラボを
観てきましたし、
その中にはダンスなどもありましたが、
昨日のコラボは
これまで観た中で一番胸を打たれました♡
タイスケさんの心を感じたからだと思います
素晴らしいステージをありがとうございました」
ひとりでもこんな方がいてくれたことに
ここまで言ってくれるおどりだったことに
感謝しかない
今までおどってきたことに
一度だって楽だったことはない
きっとおどりはいつもギリギリのところにある
今後を奮わせるためにも心に刻もう
つづく
| 2023年11月23日(木) |
「あの日の夕焼け」�� |
つづき×4です。
おどりの秘密は伝えないのが暗黙の了解です。
見ていた人の心に湧いた何か、
それがすべてにまさる唯一のものだからです
どんなに踊り手の想いがあろうとも。
なんですが、断罪blogまで来てくれる方にだけ
断罪の都合上ちょっとだけお伝えしますw
そういえばイメージを記すのは、、
長いことblogやってきましたが、
おそらくこれまでで「初」かもしれません。
今まで記した記憶がないw
そもそもおどりに記憶ありませんからね（爆）
「あの日の夕焼け」のイメージは太陽。
花うさぎ忍者デビューを果たしてからは、、
即座に太陽だった
わたしは太陽を持ってきたのだ
東から昇って、昇って、昇って、、
出が早すぎた
曲が全然切れない
あと8小節、、待つべきところだったか—
リハーサルの時に確認したはずだったのに
たしか… 短くしてくれる、って
おかしいな 想像以上に長い
ここは耐えるしかない
曲が変わるまでは太陽なのだ
ようやく曲調が変化する たすかった
ここからは丘だった
丘に落とされた種子
種子からは芽がでる枝になる伸びる
そして、突然に心臓が鼓動する
心臓というか《こころ》だったのかもしれない
そうして種子はヒトになった
ここからは移動のおどりになった
いつの間にか曲調は抒情的に変貌を遂げている
音に、とても地面からの力を感じるのだ
この「地面から」の感じが
自分が種子だったのを肯定していた
そしておどりは舞台から客席に移る
この流れの中で合わせたい曲のピークがくる
この切れ目はおどりとして重要な局面だった
前半の終わりとなるピークだ
ピークがくる 来るはずだ
あれっ 来ない おかしいな
もうこれ以上は、、今のおどりの限界だ！！
すすめるしか、ない—
ここは夢にまで魘されるくらいの
自分の中での大失態を刻んでしまった
しかしあの局面ではほんとうに待てなかった
《どうやっても合わせられなかった》
今でも取り戻せるものなら取り戻したい
一部が終わっての楽屋。まことさんが言った
「タイスケくんごめん！！
打ち合わせたところを合わせられなかった！
こっちも盛り上がってしまって！！」
そうだったのか—
一瞬で合点がいったw
そう、これが、これこそが本番なのだ☆
本番には、、魔物がいる—
なにしろ「あの日の夕焼け」は一部ラストの曲。
それまで二人は曲を弾き続けてきている。
リハーサルでなるべく簡潔明瞭にしたのが
もしかしたらあれだったかもしれない
高井さんもどうやらまことさんと同じだったらしい
ただ、自分のおどりで盛り上がっていたのなら
これ以上うれしいことはない☆
それでもピークには、、合わせたかった！！
曲の後半は、はじめの�〆造辰討靴泙辰拭△北瓩襦�
そして、、
それ以降のことは覚えていない
気がついたら、疲れ果てて楽屋にいた…
どうしてこんなに疲れているかわからない。。
自覚がないのだ…
自覚ないのに、、まったくの予想どおりw
終演後、客席にいた友人がおしえてくれる
「高井さん絶対泣いてたわ！
涙を拭うのを 私、見たもの！！」
えええ！？ ほんとうに？？ 汗じゃなくて？
同じ出演者なのでどうしても疑うのだけれど、、
もしそれがほんとうなら本懐だなぁ。。
失敗なんか 何もありはしなかった☆
つづく
| 2023年11月22日(水) |
「あの日の夕焼け」�� |
つづきのつづきです。
わたしたちは おそろしいことに
人間らしさを嫌悪しているところがあります
それは、おそらく人間が美しくないことを
無意識に知っているからではないでしょうか？
ネコ、ネコはどうしてあんなにうつくしいのか
イヌとは決定的に、、違う！
うつくしく感じるのは（所作）。
イヌは直情型なのでガッつきます！
もちろん それがイイのだけど、美に関しては…
ネコとクラシックバレエは切っても切れません
バレエ用語はなんとネコの動作所作に起因します
さあそれでは「人間」をどう思いますか？？
人間は意識して動作しなければ、、
おおよそ《怠惰》です☆
誰かと向き合うときに背筋をピンとして胸を張る、
そうしてはじめて凛となる！
そういう意味で、友人知人よりも「他人」が
自分を見出してくれると思うようになりました
舞台人は常に「他人」と向き合わざるを得ません
その人たちと対峙することが定められています
ここにあるのは人として成長できる大きな事実です
教育に演劇が組み込まれた西洋をどう思いますか
偉大なバレエの先生が毎日言ってました
もうここでも何度も記してきましたが、
「クラスで出来ていることが
日常でできないのはおかしい」
「クラスだけ出来てもしょうがないでしょ」
舞台に立つのならフツーではいられないのよ
舞台を神聖視するわけではないのですが、、
いざ舞台人になってみると
どうしたって神聖視に近いことになります。
だって（客）としていけばわかる。
舞台に立つ、その単純で明快な《何か》を
自分では自分のおどりを
うつくしいもの、とは思っていません
気持ちを入れることは見る方に嫌悪を誘います
どっちに転ぶかいつだって鬼門
ひとの気持ちは制御できないので、
出来ることはたったひとつ《ベストを尽くす》
「タイスケが踊ったら
気持ちわるくはならないわね」
自分にとって誇りとも支えとも言える一言です
好き嫌いから始まるお客さん一人一人の感性
これをどうにかして、
（好き嫌い）くらいは剥がしたい
何かを受け取ってもらうには、最低限のお仕事。
さあどうですか？？
舞台上は、常に困難の上じゃないでしょうかw
そもそも宿命づけられている職業でしょう☆
つづく
| 2023年11月21日(火) |
「あの日の夕焼け」�� |
つづきです
実のところジュスカGt.高井さんから渡された、
本番での候補曲はなんと4曲もある。
「あの日の夕焼け」
「For You」
「White Sphere」
「リベルタンゴ」
これまで記してきたとおり、
どの曲も《おどり》は簡単にいけなかった
ただの（即興）ならいくらでもできるけれど
しかしそれは（おどり）には遠すぎた
聴き込めば聴き込むほどに
ジュスカ･グランペールのこれまでの歩みを
感じざるを得ない
なにしろCD音源でさえ かるく、、
かるく涙がおちてしまうのだ
正直、本番で自分がどうなってしまうのか
泣き出してしまう予感さえあった
生演奏の衝撃はほんとうにわからない
自分はよくもわるくも感情開放型
技術のダンスというよりも
気持ちを全力で乗せていきたい
ただ、この（気持ちを全力で）というのは、
おどりの人にはわかってもらえると思うけれど
その印象は《生々しさ》に直結する
洋舞に関してのそれは徹底的に遠ざけられるものだ
全否定されると言って過言じゃない。
おそらくは表に出すものじゃない、
ひとさまに見せるものではない、という
暗黙の了解のような 決定事項に近い
もしかしたら これが西洋の、
ARTや表現といったものの正体かもしれない
つまり自分はこれに興味がないのだ
これまで自分が触れてきたものには
いろんなものがあった
わかりやすく言葉にしてみようとするなら
「ゴッホの絵」かもしれない
一般的に世人の考え方は、
（ゴッホの絵＝素晴らしい）じゃないかな？
それって誰かの物差しに過ぎないはずなのに、
なぜか世人はほんとうにそう思い込んでいる！
だが、本物のゴッホの絵を見に行ってみるとどうだ
そのすべてが自分の心に刺さるわけじゃない
好きなものも嫌いなものもある
むしろ嫌いなものの方が多いんじゃないかな
ハッキリ言ってゴッホの絵は、、ドギツイ。
絵の具がそのまま乗せられているのを感じる。
よくよく見ていると、、
気分が悪くなるくらいじゃないか？
それほどに《生々しい》
しかしこれほど世界中に（認知されている）、
《生々しさ》はそうそう見当たりません。
もしかしたら これが人類が受け入れられる、
ギリギリのラインなのかもしれない
だってあれ以上のものなんていくらでもある。
ところが 紹介されるところに出てこないのだ。
あれ以上、となればかるくアングラ認識となる。
「芸術は爆発だ！」の岡本太郎はどうだろう？
著しく拒絶反応を示す人も少なくありませんよね。
だけど、その《生々しさ》は生命力にも近い。
生き生きとした生気というのは、、
決して清々しいものだけじゃない
自分はここに《おどり》を見出している
この世には吐き気を催すほどのおどりがあります
しかし見たくない気持ちとは裏腹に、、
目が離せないおどりを ある日見てしまいました
もう（おどり）というよりも（人間）かもしれない
おそろしいくらいの何かが
あんなものがわたしたちのなかにもある、
そう思い知ったんです
この領域はゾッとする何かがあります
ここにはなんと前述した技術のおどりも到達します
ここにこそ西洋の考え方がある気がする
なにしろ西洋のそれは（人間を超えたものとして）
これはなかなか逆説的ですよね
神を目指す思想だからこそ
ここに行き着くのかもしれない
自分はそれを圧してもヒトに美しさを感じます
苦しくて醜くとも《生きようとする人間》には
その見た目、かたち、姿を超えた強さがあります
だから、どう見えていても、どんなことをしても
そこに（ほんとう）があるからには
（うつくしい）としか言いようがないのです
それにしたって（ほんとう）は簡単にはいきません
考えが回るうちは「上手に」おどりたい、
「格好よく」見えたい、そんなものと隣り合わせ
会場の全員に、感性の違うひとりひとりに、
どうすれば（ほんとう）を受け取ってもらうことが
現出させることができるのか
そして何よりも、
感情を通すおどりには覆せないリスクがあります
生々しさには嫌悪が寄り添っているものだからです
つづく
| 2023年11月20日(月) |
「あの日の夕焼け」�� |
つづきです
扉はつつがなく開けることに成功した。
奇跡だ（爆）
だが、閉めるのも自分だw
その扉についてあらためて詳細を説明しよう☆
舞台のホリゾント（後方の壁）の色は白。
扉は上手の奥に備わっており楽屋に直結する。
上手の奥なのだが客席から漫然と見えている。
見えているけれど、壁と同化している扉だ。
忍者マンガなんかに出てくる「壁」を
想像していただきたい。
忍者モノの定番、あの回転する壁ですw
見た目はほとんどこれで間違いない（爆）
したがって、登場する自分のその姿は、、
どこからどう見てもアレだったと思われる！
あんた忍者かよ（タイスケです
しかしもはや舞台上にいるからには—
忍者では、、ない！ 自分はおどりなのだ！！
客席は満席。上手には誠さん、下手には高井さん。
舞台中央にはオーナーがこの日のために設営した、
秋の様相が模されていた。
何本もの枝葉のついた枝で見立てられた「木」が
堂々と据えられて空間を豊かにしている。
「あの日の夕焼け」
「あの日の夕焼け」は壮大な情景が感じられる曲
厳かにはじまって徐々にボルテージが上がってゆく
そのボルテージはおどりに完全に直結する
そして一転、その夕焼けは穏やかに
ゆっくり、ゆっくりと消えていく
そのさまに音色に、、どうしても感極まってしまう
雄大さとさびしさに打ち震えてしまう
クリエーション最中にも何度も涙が落ちてしまった
満席の客席からはどう見えただろうか
本番も合わせれば30分全力で踊っていることになる
近年これ以上ない最高の力加減☆☆☆
そんな中 ふと、おどりの記憶が想起された—
そういえば 座ったな…
そうだ！ 座ったぞ たしか！！
どうして座ったんだろう…
とつぜん考えこんでしまった
自分のおどりを見たことがある方なら
お分かりのことだろうけれど、
自分のおどりは舞台上だけで完結しません。
客席まで降りてしっかりとおどりを刻むスタイル。
客席に降りていったそのあと
終盤に入る直前の静けさに、、
自分は舞台に座っていた 座ったのだ
自分でもその記憶に驚いてしまう
なぜなら座るなんて思ってもいなかった—
自分の中の「あの日の夕焼け」に
座るイメージは、、なかったはずだ！
もしかして、中盤にグンと熱量を上げてから
擦り切れそうだったんじゃないか、、たぶん。。
それにしてもどう見えたかは想像できない
自分でも完全にイメージを超えていた
引き金は体力だったかもしれない
もちろん ただ座っていたわけではなく、
おどりだったはず
ただ果たしてその姿がおどりになっていたかどうか
あとは、もう、見ていただいた人に委ねるしかない
自分の中では2度目のリハーサルで
手応えを感じすぎていたのかもしれない
おそらくはよくおどれたからだと思う
ただ、それは体力精神力が伴っている
これは常に課題のひとつだ
それを本番にぶち当てたい
しかし、別の事実が自分にはある
自分史上でいくと よくおどれた自覚がある方が
たいてい感想がよくない。。
自分が「ダメだ」と思っている方が
なぜかみなさんからベタ褒めされるのだ（爆）
これも常に課題のひとつ
体力精神力を伴っていながらのおどりの自負
このふたつを「統合」しようとする努力
その上で、受け取ってもらいたい
おどりは自分から手放すもの
これまでおどってきた自らの矜持
《体力を使い切ってからがおどり》
力を使い切ったらおどりは体にゆだねるしかない
自発的な力が意識が自我が、削がれ切った後には
身体はいきたいほうにしかいけない
余計な力がなくなって風のようになる
この風には摩擦がない
人をとおせる
つづく
| 2023年11月19日(日) |
「ジュスカ･グランペール LIVE TOUR 2023」 |
比叡山で出会った高井さんとまた、
いよいよセッションするときが来た☆
ジュスカ･グランペール
LIVE TOUR 2023
Guitar：高井博章
Violin：廣瀬誠
ゲスト：タイスケ（舞踊家）
：木塲孝志（二胡奏者）
11月19日（日）開演14:00
会場：ぎゃらりぃ花うさぎ
（ジュスカオリジナルスイーツ付）
■ジュスカ･グランペール プロフィール
Jusqu'à Grand-Pereは
ギター高井博章とバイオリン廣瀬誠による
アコースティックメンタル･デュオ。
1999年結成（結成24年）
2007年Debut
通算13枚アルバムリリース
ジプシースウィングジャズ、タンゴ、
スパニッシュ、ラテン、クラシック、
和、のエッセンスを融合した、
個性的なサウンドは、癒しでもあり、
情熱的でもある。
大竹しのぶ、押尾コータロー、KAN、
クレモンティーヌ、ゴンチチ、佐藤竹善、
夏川りみ、葉加瀬太郎、一青窈、たちと共演。
楽曲提供やレコーディング・ツアーサポート等
を行う。
化粧品「SK-2」のCM曲をはじめ、
Tvドラマやバラエティーなどの挿入曲、
NHKの番組テーマ楽曲を提供している。
えらい人と、、出会ってしまいましt…
知りもせず知らされもせずセッションしてますw
ああ比叡山。比叡山でしたね。。
こうしてゲストとして呼んでもらえるとは。。
つづきがあることに震えるくらいです
自分の人生でも比叡山の時点で奇跡☆
バイオリニスト廣瀬誠さん、PA加護恵久さん、
二胡奏者 木塲孝志さんとは完全なる初対面。
奈良ナンバーのワンボックスカーが到着する。
プレッシャーしかない！
彼らは週末に限らず常に本番なのだ。
ダンスは、おどりは、、体力的にも計画的にも
毎日本番というのはまずない。
その分、チカラを「全力」で使っている
その後1週間くらい廃人みたいになるくらいには。
それにしてもゲストであり、
自分を懸けて挑むのはたったの1曲
「あの日の夕焼け」 約10分
リハーサルは一発で決めたい—
いよいよ初リハーサル
頭の中に完コピした「あの日の夕焼け」音源
まずは音に嵌めている部分を外さないことだ
ここで今年史上最大の試練が訪れてしまう
ことごとく外れてしまった
おそろしいくらいにすべて失敗してしまう
これが本番直前、そして生演奏なのだった
正直、戦慄が走った
絶対におどりにならなければならない
あらかじめいただいた音源とは
全くと言っていいほどステージの二人は違う
二人の掛け合いやフィーリングで、曲は変わる
つまり完全には決まっていない
本番でさえ変化していく可能性がある
会場での音の響きでもインパクトが異なる
あらためて本日の曲の進行を教えてもらうと
本当に色々と違うことがわかった
意図的に長くなった部分と短くされた部分がある
会場での曲の感じ方も音もカラダで捉えるしかない
合わせるのも初めてなのだから
力を温存している場合じゃない
ここだけは外したくない音をあらためて伝えて
OKしていただいてから
もう一度リハーサルを全力で挑むことにした
自分のことも全力で知ってもらわなければならない
結果、約20分おどりっぱなしとなった
そうしてなんとかビジョンを得ることができた
ギリギリだ ギリギリだった
ジュスカとの呼吸も揃った気がする
ところがリハーサルを終えて楽屋に戻ると、、
非常事態に陥った。。
全力20分の余波が思い切りカラダを襲ったのか
貧血で動けなくなってしまった
さあ思い返してみよう、これまでの自分を。
今の自分の状態はこの数年来、最高の自分だった
ようやく膝の痛みを克服するほどまでにきていた
比叡山に行く前には心の痛みが抜けなくて
痛みから不安がずっと続いていた
実のところ、ここまで動ける自分は奇跡にも近い
ただしおどりになれる、とは言っていない
あくまでも（動ける）話だ
そして今日こそおどりになるときなのだった
本番まであと30分もない。
回復させるしかない—
そしてすぐに本番はやってきた
客として来ていた父の感想をまず記そうw
「よかったんじゃないか？
でも、出がダメだったな」
そう、その（出）だが曲が始まった後に入場する。
舞台上手、客席から見える押し戸からだった…
この押し戸が、、マグネット式で
さらに取っ手がない☆
押すしか、、できないのだ—
嘘だ、誰か嘘だと言ってくれ！！
この開けるだけの力加減に、、辛苦が襲った…
扉の前にはまことさんが演奏している
扉が当たる距離には居ないと思うけれど、、
なにしろ見えないw
とはいえ、演奏は始まっている
バーンと開いちゃったら最後、試合終了である
最小限で扉を開けなければならない
今でも冷や汗とともに
開ける自分を思い出すことができる（爆）
そして、、その、
自分が開けて入場するそのすべてが
客席から見えていることが
父のダメ発言であったと思われる
リハーサルではおどりの合わせだけだった
扉を、、開けていなかったのだ
つづく
| 2023年11月17日(金) |
本番でしか見出せないもの |
チェリストの宮田さんとのセッションを経て、
とつぜんに心がかるくなった
コンサートでのセッションは11月11日。
ジュスカ･グランペール本番は11月19日。
1週間前だった。
正直、無意識のプレッシャーがきていたと思う…
この無意識の〜というのに気付いたのは、、
夢にジュスカ･グランペールが
現れたことだった
あれは、夢の中での本番当日だった気がする。
そんな夢の当日に自分は追い詰められていた。
そしてジュスカの高井さん、
お会いしたこともない廣瀬さんの影に、、
こう言い迫られていた
「おどりはそれで本当にいいのか？」
起きた瞬間、、もう動けないくらいだった
本番でおどったときくらいに精神力が削がれている
夢にまで追い詰められるなんて何年ぶりだろう…
おそらくは、、自分の再復帰公演のとき以来か
夢に出るなんてどう考えても危機感しかない
なにしろ候補曲すべてが素晴らしくて
おどらなくても本当に泣けてしまう
1週間前でさえ
イメージをおどりにできる確信を得ていなかった
ジュスカ･グランペールの曲は
どう描いても即興だけでは太刀打ちできない
候補曲をいただいてすぐに思い至った。
どう聴いても完成度が高すぎて、
おどりを入れられる余白がなかなか見出せない。
おそらく、だが
ジュスカさんの曲に寄り添いすぎると
おどりは見てもらえないだろう
それほどに曲が素晴らしい
やっぱり初めて聴いた初期衝動がすべてだ
おどりと音楽は、絶対に向き合わなくちゃいけない
これだけの曲なのだ
この曲が出来上がるくらいの時間の密度は
自分には絶対の努力が必要だと感じた
この（努力）というのは練習とか技術とは異なる
音楽に向き合う、向き合えるだけの（自分）のこと
おどりになる、そのためには
宮田さんとのセッションで吹っ切れたものがあった
《なんとかなる自負》
どう見えているかは自分では確認できない
しかし、これまでの自分がおどりを肯定してくれる
そんな（なんとかなる自負）だった
文章にするとおそろしく投げやりにも
見えてしまうような文言かもしれないが、
どうにもこの言の葉しか思いつかない
この《なんとかなる自負》を確信したことは、
11月19日に向けて最大のギフトだった
きっとこれは突然の本番だったことが大きい
なにしろ19日に向けてまったく余裕がなかった
求められたものではなかったかもしれないが、
やはりおどりはそうやって
次につながっていくものだと感じる
ひとつひとつの本番は区切りがついていくけれど
おどり、おどりは、、
つながっている
| 2023年11月11日(土) |
「Concert 《音の星座》Vol.14」 |
コンサートに行ってきました☆
Concert 《音の星座》Vol.14
Piano：大畑康子
Cello：宮田浩久
Violin：貞国みどり
2023年11月11日（土）
開演 16:00
jmc音楽研究所
夜空に煌めく星座のように、
〈楽の音〉は大作曲家の作品を通して
様々な物語を紡ぎ出してまいりました。
コンサート《音の星座》シリーズでは、
歴史に残る作曲家の作品を通じて、
心の宇宙を旅してまいりたいと思います。
ダンスを依頼されている会場へ、下調べを兼ねて、
コンサートにご招待いただきました！
そもそもご招待だけ、、だったはずですが、
チェリストの宮田浩久さんからの
おどりの依頼ががが、、届いてしまった—
自宅を出る寸前に、です（爆）
以下の代送メッセージが来襲w
「こんにちは！質問です。
チェロで白鳥を演奏するのですが、
もしタイスケさんに「踊りますか？」って
ふったら踊ることって可能そうですか…？
と聞いてみて下さいと言われました。
突然すぎますが、いかがでしょうか」
人生はいつだって《突然》です。
人生はこの突然に、どう向き合うか、です。
天上人、美輪明宏も言ってます。
体験と経験を得るなら「YESしかない」と。
NOは可能性を奪うことなのかもしれません。
しかし、そもそも、、
舞台人の自分には断る選択肢が、、ない。
ここでやらずにいつできるというのか
それにしても、いつもおなじだ
なにしろお客さんがいるからには
けっして気は抜けず、そして、失敗はゆるされない
あそびじゃないのだ
宮田さんが演奏するのは、「白鳥」サン=サーンス
瀕死の白鳥で有名すぎる曲です。
宮田浩久さんは現在、
九州交響楽団に所属されている、一流の演奏家だ。
その音色には威圧感さえおぼえる。
そしてこんな眼前でチェロを聴くのは、人生初☆
自分がおどっているのと同じゼロ距離に相当した。
何が恐怖で贅沢か、というと—
まず音色の圧力と繊細さを肌で感じとれてしまう
そして最後の一音がとぎれるまで聴くことができる
このゼロ距離は、オーケストラホールとは、、
まったくちがう世界だった
おそらくはどんなゼロ距離も想像を超えてくる。
間近、眼前のゼロ距離は存在をえぐってくるのだ。
もちろんえぐるには直結した力量が問われる。
カラダが呑み込まれるほどの得体の知れない何か。
今を忘れてしまうような何か。
そうは言っても自分はいつもやっています。。
時と場合によってはその連続です…
えぐっているかどうかは確かめられません。
ただただおどりになるのみ☆
とはいえ自分じゃない誰かのゼロ距離に、、
あらためて世界の違いを思い知ってしまった！！
そして一部最後の曲目。 おどるときがきた
当日、宮田さんとは一言も交わしていない。
挨拶さえできていなかった…
なにしろ全部本番直前すぎたのだったw
そういうわけで眼前の宮田さんから突然紹介される
「即興でおどっていただきます」w
なんと、ガチで放り出される一言（爆）
直前も直前に決まったことなので、
観客にもなにも知らされていない。
いつものことだけど、
これに関しては本当にリスクしか、、ない！
音楽を聴きにきたコンサートで、
おどりをみたい人が果たして何人いるんだろう…
さあ、どうですか？
あなたならどうするーーー
どうもこうもないw
やるしかない☆
それにしても、ここでおどりに踏み切れるのは
今までおどってきたからです。
どんなところでもやってきた自負。
そして、今までもこれからも、
おどりはいつもいつでもギリギリのところにある
チカラを発揮しなければおどりは来ない
おどりは音楽とちがって目を閉じてもこない
目を奪わなくてはどうしようもないのだ
どこをどうおどったか
ほとんどおぼえていない
おぼえていない、というのは
自分の中でのひとつの指針、ボーダーライン。
あたまでかんがえているうちは
いいおどりになった、とは考えにくい
感性のおどりに関していうならば
頭から自分が消えたとき
自分をわすれたときからがおどりだ
なんとかおどりきった…
とはいえ音楽家には気を遣う。
先日の本番プレミアムコンサートでは、
麻耶ちゃんが歌手だったこともあった。
そして、今日この時においては突然の出演。
名前の記載もないし、誰からも認知ないだろう
そういうわけでマスク装備の上でおどった
コロナ禍の残滓といえる
小ホールでぜえぜえと息も絶え絶えに
観客の眼前でおどることはできまい。
それに万が一はあってはならない。
マスクをつけての本番は人生初だった
おそろしく苦しい あぶなかったw
なんとかおどりきりはしたものの
一度だけ天井の照明に手をぶつけてしまった
後から思い起こされる
あれだけは何としても避けたかった
自分が客席にいたら空き缶を投げつけたい
現実に引き戻されるに決まっている
受け入れてもらえたかはわからない
だけど、終わった後のサロンでは
ほとんどの方から声をかけられた
中でも運命的な話がある。
自分のダンスの先生であった案浦研さん
その母、案浦洋子さんをなんと
ほとんどの方が知っておられたのだ
（洋子さんは合唱団にいたからかもしれない）
そういうわけで、
急逝した研さんのことも知られていた
そうして、
わたしが研さんの生徒の1人だったことが
ここでは特別なものになってしまった
みんなそんな顔をしていた
研さんの生徒だったことで
別の意味がうまれた瞬間だったかもしれない
なにしろそれを感じとってしまった
やっぱり人はひとりじゃないんだろう
だってひとりでにうまれたりしない
だとしたら、、
人間はひとりでは完結できないのも当然だ
自分のおどりについては、
たいてい《気》や《エネルギー》の話になる
「タイスケさん透明になるもんね」
「踊り、近くに来られた時に
気？が動く感じがとても興味深かったです」
「心が震える感じがしました」
いまではそのひとつひとつが奇跡に思えています
奇跡はけっして大きなものだけじゃない
日常でもそんなちょっとしたことが
感受性を育てたり、
果ては人生までも変えてしまうことを
知っているからです
（おまけ）
終演後、出演者との団欒会で
ピアニスト大畑さんとあらためて握手したとき
「この人、握手感がすごいのよ！！
みんな握手してみて！！」
と叫ばれて、、握手会になってしまった…
アイドルってこんな感じかなw
一通りみんなと握手し終わったあと、
この一言に集約してしまいます
「雲みたいね」
どうしてそうなった！？
自分じゃまったくわからな…
もしかしたらもう空に昇れるのかもしれ、、
いいやまだだ、まだ昇るわけにはいかない☆
| 2023年11月07日(火) |
「君たちはどう生きるか」 |
これはジュスカTOURの本番前に
ギリギリで見に行けた映画です。。
思い返してもギリギリだった気しかない。
本番までの重圧。重圧があった。
『君たちはどう生きるか』
まずは一番のセリフから行きます☆
映画を見るたびに抜き出す恒例行事w
「あばよ！ともだち」
実は、、心に残った台詞がこれしかない
この映画では激情が渦巻くこともなかった
世界は変わらず
少年の著しい成長も非常にわかりづらい
自分が全編から読み解く限りでは、おおよそ
主人公自身が実際に「君たちはどう生きるか」を
読んだ時点で著しい成長があったと思っています
（君たちはどう生きるか、は一家に一冊レベル）
それを差し置いても、
（ただただ世界はそこにある）そんな映画だった
もしかしたら、
もしかしたらこの映画は、
そんな世界で生きてきた、
宮��駿の人生なんじゃないだろうか
そして最後にタイトルに至る
「君たちはどう生きるか」
それをわたしたちに投げかけているのだと思う
自分はこうやって生きてきたんだ、
そんな映画だと感じました
この物語では世界は変わらなかった
変わったのは主人公の、世界との向き合い方だ
これまでのジブリ映画を知っているために
あの伝説的な作品群を知っているために
無意識に圧倒的な感動を求めている自分がいる
しかしこの映画は明確な答えを与えてくれない
誰もがわかるような痛快な幕切れじゃないのだ
かなり現実にちかい気がした
あの感じは自分が踊っているのにちかいものがある
目に見えているものじゃないからかもしれない
しかし それを圧しても
その映像には震えた
ゾッとするくらいに震えた
あの、あの映像は、、
《宮��駿でなければ決して到達できまい》
映画の感想は、満をGして
これが終着点として完結してしまう！！
多くのアニメーションを見てきた自負の中で
それを「決定的に」知ってしまった
映像の感触が、、質感が、ちがう。
イマジネーションが突き抜けていた
わたし自身では
冒頭の火事の中を駆け抜ける主人公の描写
すべてはここに帰結してしまう
あの走りがすごいのは、、
《気持ちが乗っている》とわかること
あの感触は宮崎駿の映像にしか、ない。
（人間）を感じずにはいられなくなってしまう
宮��駿が描き出す躍動感は異常だ
これほど躍動感がある映像は…他に並ぶものがない
他監督の作品でも度肝を抜く瞬間はあった
それでも、宮崎駿作品は決定的にちがうものがある
《あたたかさ》だろうか
人のもつ気持ち（が）
人のもつ気持ち（を）
同時に感じてしまう質感
完全にかさなってくる
どこをどう見ても「映像」だけじゃない
思い返してみるとゾッとする
気持ちが、人の意思、意識が、
映像に「乗って」いる
これは自分がかんがえるおどりだ
正直、これを見に行ったんだとおもう
おどりはムーヴメントじゃない
動きのことは（おどり）とは呼ばないのだ
このタイミングじゃなかったら、、
劇場には行けなかった 本当にあぶなかった
シネコンで見ることができてほんとうによかった
重圧があったあの時だったからこそかもしれない
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