二日目の四日目です（爆）
〜最終楽章〜
高井さんのギターLIVE会場。
実は、自分と同じ数奇な命運の持ち主がいた—
完全に道に迷った挙句
法然堂にたどり着いたヒト
そのヒトは、現役大学生。
それも留学生（JD）だった—
クロエちゃんは香港生まれ。
アメリカの大学に通っており、
司法試験の関係で東京の大学に留学している。
そんなハードな学生生活の上で、観光を敢行。
計画的に比叡山延暦寺に降り立った上で…
迷っていた（爆）
はっきりいって自分が迷ったよりも更に、
純度が高い！！
クロエちゃんは日本語がまったく出来ない。
もしも自分が同じ立場だったりしたら、、
本当に自宅に帰れるか疑うはずだ。。
なにしろ四方が完全に山w
道がわからなくなるほどの山道ww
当然ながら電波はない！！
5Gなんて夢のまた夢だったw
自分も単独行でロンドンやパリを旅してきた。
一人旅というのは絶対に帰らなくてはならない。
まともには言葉も話せないために、
食べるのも交通手段も、
ホテルの鍵が古すぎて開かないのもその何もかも
否が応でも底力が試されてしまう！！
そういうわけで帰れたときにわかるのは、、
生存能力
今となってはスマホですべて解決できそうだけど
せっかく感じたことのない土地に行ったなら、
現地の人と接触する方を旅の目的とすべし、だw
何事もないよりも、解決の努力が、、いい
記憶の密度が、必死さが、まったくちがう。
そういうわけで…
この法然堂に導かれた（迷いびと）が、、
それも同じ時間に、なんと「二体」もいた。。
これも奇跡と呼べるんじゃないだろうかww
終演後は、高井さんを囲む会が開かれた。
自分とクロエちゃんもご縁で参加することにw
定番のカレーライスをいただいた上に、
食後のコーヒーやデザートまでもいただいて、
帰りには檀家さんからお堂に納められている、
つくられ始めたのがまるで平安時代からのような
銘菓だろう（瓦煎餅）までも持たせてくれたw
この瓦煎餅が、、
おそろしく美味しかったことを記しておこう！
高井さん、住職、クロエちゃんたちと談笑した。
高井さんとは初めて会った気がしなかった。。
高井さんはおそろしく腰の低いひとで、
みんなに敬意を払っている、
素晴らしい音楽家だった！！
LIVEで自分もおどったあとだったので
クロエちゃんに感想をきいてみた
クロエ「Powerful☆」
自分では感じようがないことを答えてくれると
ほんとうにおどったんだな、と実感する。
なにしろどうおどったのか覚えていない
後日談だが、クロエちゃんは自分をSNSで
発見してくれてフォローまでしてくれていた☆
もうこれは、、奇跡だ！
高井さんのギターが
自分のおどりが
比叡山法然堂で誰かの何かになった瞬間だった
法然堂でおどることは決まっていたみたいだ
どう考えても運命としか思えない
奇跡を超えてきているんだから
とても不思議だ
京都は、、全部なるようになっていた—
二日目の三日目です☆
さあ高井さんのギターLIVEが始まる。
なにしろ法然堂全てが初体験。
事故？天意？にまかせたままに、、
何が何だかまるでわからないままに、、
住職の隣に座らせられましたw（爆）
御住職はギタリスト高井さんの大ファンと
公言されながらもさらに、前に身を乗り出し
冗談抜きのかじりつきで聴いていらしたw
高井さんの音色の繊細さ
お堂でのLIVEということもあり、
圧倒的な静寂の中でギターの一音が響く
音の最後、音が欠けるまで聴けてしまう
音の終わりまで聴かせてくれる高井さん
正直、音色にここまでの豊かさがあるLIVEは
自分史上初と言っても過言じゃなかった
響いたのは完全にこころ、です
この音色はこの場所が引き出している気がします
自分にもこれに似た、体験からの矜持があります
（ダンスは場所がそだてる）
共感してくれる方もいると存じます
高井さんは曲紹介でこんな風に話します
「〜で授かった曲です」
この一言で音楽へのすべてがわかる気がした
【三条大橋の下で】
カラダの隅々まで音が染み込んでいくようで、、
ゾッとしましたw
こんなふうにおどりもならないだろうか
おどりでは、そう、そうだな、、
焦ったら絶対にこの境地には辿り着けまい。
おどりが動くこと、と思い込んではいけない
ダンサーの人ならきっと思いあたるふしがあろう
動いていた方が（楽）って。
動いている方がおどりに近い気がするのは、、
ただの思い込みだ！！
得体のしれない何かがカラダから溢れ出すのは、、
むしろ動いていないようにも見えるとき
何かは、おどりを目で追っているときじゃなく、
目がおどりをとらえたときに見える
この点で考えたら、、目で見ようとしなくても
こころで聴けてしまう音色は反則だズルイ（爆）
隣をみると御住職 泣いていた
いけない、これはとんでもないところにいる
我にかえった 今からこの人とセッションするのだ
LIVEが一息ついて準備を始める
なんと高井さんの提示曲は【リベルタンゴ】だった
これにも運命を感じざるを得なかった
【リベルタンゴ】は先のファッションショー、
その本番で課されていた曲のひとつだったのだ！
つい口から漏れてしまった「またか〜」
そう言ったのにも高井さんも驚いていたw
運命かさなりすぎじゃないか
リベルタンゴはみんな聴いたことあるはずの、
名曲中の名曲。
それも、、キレッキレの音で逃げられません。
もしも曲に同調しておどってしまったら、、
ものの3分で人生潰えます（超実話）
しかし、しかしです！
高井さんのリベルタンゴは、、ちがった
あれほど繊細なリベルタンゴは完全な別次元です
世界がちがう
これまでのリベルタンゴをぶち抜いてしまった
こんなリベルタンゴがあるとは、、知らなかった
おどりきった
充分な準備もままならず踊っているために、、
なかなかつらいところでしたがやりきった！
どこをどうおどったのか皆目思い出せませんが、
思い出せないくらい集中できたのは本懐です。
終演後 高井さんから声をかけられる
「すごい集中力でしたね」
これは自分にとっての最大の賛辞。
当の高井さんは相当面白かったようだ
目が、そんな感じだったw
「全国ツアーで寄ったときにはおどってよ」
うれしさしかナイ☆
御住職からはお礼までいただいてしまう
とても芸術に明るいかたで、
こちらの《何か》に対する想いを
その想いに値する努力を
しっかりと受け取ってくださっていた
たまたま偶然に訪れただけの男だったはずなのに
なんだかおどるために来てしまった
どう考えてもおかしい
呼ばれて来たとしか思えない
感謝しかない
さあそういうわけで高井さんの正体です。
高井博章さんは【ジュスカ･グランペール】
ギター＆バイオリンのデュオで活動されています
既存のアルバムは10枚以上。
調べれば調べるほどおぞましい経歴。
知らない方がしあわせです☆
ジュスカ･グランペールは、
フランス語で（おじいさんになるまで）らしい！
大竹しのぶさんとのセッションの話も聞きました
ここでは詳しく書けないのですが
攻めていく姿勢気骨ほとほと勉強になりました
そしてコロナ禍でのわたしたちの困難も同じです
好きなことをやって生きていく、というのは
簡単なことではありません。
自己満では到底辿り着けない境地です。
つづけている、そのことだけですごい
そういう世界です
つづく
二日目 京都続編です。
「道に迷った」というのは冗談抜きです。
延暦寺には順路を示す矢印はありません。
延暦寺会館前で完全に道を誤った
脇道の激坂を、膝が悪いのに下る勇気。
当時はなかなかのギリギリでした。
痛みは出させないように気を払いながらも
この激坂には正直、数秒ひるみました！
激坂山道。。 きっとこの先に建物あるはず☆
道は、、自分で切り拓くものですよね
心意気だけはホンモノなんですが、
そうやって切り拓きすぎてカラダはボロボロですw
しかしどうだ！！
お堂が、、あった—
法然堂。 考えることは何もない、 突撃。
戸を開いた瞬間、叫び声が響いた—
「あぁあああ！！！あなたは！！
同じバスだったんですよッッツ」
叫び声の主は、なんと自分と同じバスに乗っていた
そう、その主は、、最後列にいたギタリストの男性
そして今日。 今からこの法然堂で、その人の、
《ギターLIVE》が始まるまさに寸前だったのだ—
偶然を完全に通り越していた
ギタリストの方は、わたしが只者じゃあない、と
連れの女性とバス内で話していたらしい。。
（マネージャーだと思われる）
間違いなく異常だったのではないでしょうかw
なにしろ畳みかけられましたから。。（爆）
「何かやってらっしゃる方ですよね？」
「おどりをやってます！」
「それは是非おどってください」
「おどります」
即興セッションが一瞬で決まってしまった…
初めての会話でw
それにしても、それにしても、ですよ。
これまでもこんな成り行きはありましたが、
根本的に、その場でお互いに知らないていで、
セッションというのは実力がないとまずないです。
なにしろ初対面ですから、双方どちらも
音楽家と舞踊家とはいえ、どんな音楽なのか、
どんなおどりなのかまるでわかっていません。
その大前提をかるく超えられる矜持がなければ
そもそもありえない、と断言できます。
舞台人に（断る）はありません。
人生にチャンスなんて転がってません。
ところが自分には抱えている爆弾膝があります。
簡単に、とはいかないのも本当です。
ですが、これこそは、、
《舞台人には決して避けられない瞬間》
ストリートではない、お客さまがいる状況での
このスタンスはどう考えても奇跡です
一体今日のLIVEは何のどんなLIVEなの！？
失敗は許されない前提のセッションが…はじまる
つづく
| 2023年07月02日(日) |
幸運か奇跡か京都か�� |
二日目。
京都で暮らしていたことのある自分にとっては、
市内に用事はないw
そして会いたい人にも会えないこともわかった
知り合いは少なからずいたのだけれど
大人になれば気軽になかなか会いに行けない
相手にも都合ってものがある
そうは言っても初日でお金は使い切った。。
市内は暑かった
もともと行こうとしていた比叡山
山なら涼しいはずだ
ぜんぜん暑かった（爆）
おかしいな、、山、、だよね？ 笑笑
基本的に旅行者は比叡山まで電車かバスの二択。
比叡山まで、と入力すれば最短経路が開いた。
バス利用が最速
それにしても比叡山行きのバス停が、、
わからなすぎたw
バス停の時点で頓挫した可能性が、、ある！
よくも間違わなかったなあと思い直していますw
バスは、、ほとんど人が乗っていなかった
最後列にギターケースが見える
バスならいつも最後列に座る自分だが、、
先客がいるならやむを得ない
京都にいる間中ずっとイヤホンで聴いていた歌
ハロルド君のアルバム「たぶんみんなそうだよ」
iima アルバム「おーいおーい」
この二つのアルバムを延々と聴いていた。
ノイズキャンセラーの力で騒音がまったくない。
この《まったくない》というのが、
公共の場では相当あやうい。
誰の目も気にならなくなってしまう
そういうわけで膝の調子が悪い自分は
ストレッチに邁進してしまった…
都合のいいことにバスに乗客はほぼいない。
おそらく、おそらくだが、、
無心でフツーではないことをしていたと思われます
延暦寺に到着w
比叡山は京都の東。東なのだ。
自分は《北》だと思い込んでいた！
生活してたこと、、あるのに！！（爆）
あの頃はダンスだけに邁進していた時代でxx
そうは言っても寺だけは巡っている。
おかげさまで御朱印帳片面かるく埋まってしまった
ただ、延暦寺はまた別の意味ですごかった
延暦寺内すべての御朱印を集めたら九個もあるのだ
ひとつ200円？ですよね ということは—
まずは大講堂。
大講堂が一番居心地がいい気がした。
風通りがいいような、開かれている気がする。
お土産物はここで一挙に購入した。
大量購入したのは《病気平癒 御守り》
もうほとんどこれ一択。
両親用自分用あらゆる人への万能アイテム
それからキャリーケース用に《交通安全シール》
この手の霊験灼かシールで埋め尽くすのが夢だw
しかし初日でお金は使い切っている！！
出来うる限り購入、、
大講堂を出るとすぐ外には 開運の鐘 が
せっかくなので鐘を、、目に入ったのは
（1回50円 連打しないで下さい）
お金か、、大講堂に戻って小銭をつくるしかない
お坊さんに声をかけると超笑顔で両替してくれた
そして根本中堂。
延暦寺の中でも最強の総本堂だ。
根本中堂は工事中だった。
内部こそ入場はできるが全力で工事中。
書かれていた、ご真言を唱えた
ヲン ビセイゼイ ビセイゼイ ビセイ
ジャ サンボリ ギャティ ソワカ
小呪
ヲン コロコロ センダリマトウギ ソワカ
下のが簡易版と思われます
それにしてもカタカナで書かれている不思議
マントラもカタカナで書かれたりするけれど
カタカナは、、なんか違う気がするんですよね
根本中堂を出ると突然お腹の調子が急変した…
もしかして身の内から邪気が祓わr、、
いや、これはマズイ すぐにでもマズイ
冷や汗が想像を超えてきた
おかしな歩きで御朱印の人にお手洗いを尋ねると
坂の上 はるか彼方を指差した！
この坂道が、、京都の中で一番長かった
精神的に無限にも感じる時間だった
この京都旅行において最大の苦難を凌ぎw
文殊楼からの大黒堂へ
大黒堂には（とんでもないもの）が祀られていた
【三面出世大黒天】
〜大黒天信仰の発祥地〜
し、、知らなかった
大黒天は、、三面だった。 ヒトじゃないぞ
だって腕も六本ある
持っているものも違和感しかない
槍、剣は見た目許せたとしても
鎌も持っていたw
え！？鎌？！ 大黒天ですよ？？
服装はなんとオリジナルじゃない大黒天と同じ。
鎧なんか着てない上で剣に槍に鎌ですw
大黒天が持ってるのは鯛しか見たことがない。
いや、、小槌だったかな（爆）
元祖大黒天は武装してるんですよ！！武装！！
そのうえ違和感しかないフツーの鎌ッッツ
（正直、槍と剣よりも殺傷能力を感じます）
目を疑いましたが三面出世大黒天は太ってない。
今まで目にしてきた大黒天の姿は、、
オリジナルじゃなかったのだ☆☆☆
それにしても書かれているのは
商売繁盛 進学成就 諸願成就 身体健康
要するに万能じゃないか
ここで圧倒的な何かを感じてしまった
この手の信仰 《叶えてくれる煩悩が万能すぎる》
寺って、、煩悩を手放す修行の場じゃないのか？？
どう見ても観光客の煩悩を叶えてくれる場に見える
そ、そんな馬鹿な！！
もしかしたら観光客は別腹なんじゃないだろうか
あの時のお坊さんの（超笑顔）が超よぎる
よぎりすぎて、、
参拝ルートを完全に見失ってしまった—
つづく
2023年7月1日 京都入り
あらかじめ指定された日に合わせるために
死に物狂いで間に合わせました！
死に物狂いなのは日程
まったく簡単じゃなかった…
死に物狂いなのは膝の調子
まったく簡単じゃなかった…
直前で親友が急に入院。
自分自身も膝の調子がどうしても上がらず
それでもなんとか鍼灸院を紹介してもらって
施術してもらい、日程をどうにかねじ込み—
ねじ込んだ瞬間に予定が瓦解した
ギリギリ直前で購入できた旅行パックは
完全に奇跡でした。
取り消しは不可能ですw
買えたこと自体が奇跡そのものでしたが、
予約されたホテルがどうやら最終枠だったようで
豪華さが完全に予想を超えてきました。
膝の状態を鑑みて前日入りして万全を期したのに、
正直、ホテルに居るだけで旅を終えられそうです
出立前、とつぜん予定がなくなったこともあって
行き付けのブティックの店長に明かすと
こう言われました
「自分はHOMIESに行くためだけに
京都に行きたいくらいです」
そういうわけで妄信してきました！！！
なにしろ行くあてがありません！！
かといってやりきらない人生もない！！！
行くだけで既にやりきったくらいです！
HOMIESはヴィンテージショップ古着屋さん
店長はじめ、店員全員に活気がすごい、、
完全に虎の穴じゃないかw
取り扱っているものも見たことのない商品が乱立。
それも、店長が買付から帰国したばかりらしく、
商品が湯水のようにあった四条ですw
アクセサリーを特筆しておこう。
フォークやナイフを捻じ曲げて作られたバングル！
バターナイフとか、、小さじスプーンの指輪！？
これはもうまったくその辺のアイテムじゃあない。
最終シメか、全身 度を超えテイクかの二択。
こんなティ●ァニー、人生で初めて見たッッツ！！
初心者にはどう考えても扱いきれない。
それもそのはず一流の人たちが沼る場所だったw
お客さんが、、一流なのだ。
そして店長は言い切った。
「ファッションの原点はミリタリーですよ」
正直、あらためて学んだ気がします。
国家予算レベルで散財した…
京都初日で一点もの自爆買いによる。
何を購入したかは明かせませんがw
いやいやいやこんなことになるだなんて、、
まったく。まったく思っていませんでしたとも☆
それにしても一時間くらいで…
京都あそびきった気分です。
もう思い残すことは、、ない。
と間違って、本気で思えましたw
「とりあえず全部自宅に送ってください」（爆）
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