大橋可也&ダンサーズ 国内ツアー 「明晰の鎖」より「Downward spiral」を鑑賞。
日常、狂気、暴力、連鎖の中に表れる身体を描き出すこと。 互いに無関係な女性たちの生活、通行人たち。繰り返し交差し続ける日常。 その連鎖は淡々と時間を刻みながら、次第にずれ逸脱しつつ、時には重なり合う。 連鎖の中に潜むもの、それは狂気であり暴力であり、身体が日常から突出する瞬間なのだ。
直訳:負の螺旋 女性ダンサー四名による作品。 「死ねばいいのに」の台詞からはじまった。 たぶん100回くらい倒れて、100回くらい起き上がった主人公らしき女。 回数的にも全力的にも昨日のカチョーの比じゃない。 彼女のオーラは他の三人とは違った。(いいねー活きてるねー 一番目を奪われることも確かだが その気質を自分の知人にあてはめたらKYことKazuneYamadaだ。 是非ともかずねーちゃんにこの主人公をやらせたい。たぶんやれるw もう一人カラダが利くダンサーがいたが、物語の外で動いてる感じがして影響を受けなかった… 「負の螺旋」って言うくらい暗い作品で希望的なわかりやすいカラダは一切ない。 しかしそんな中でもいい瞬間はあった。 そういう面では自分にとってわりと気分を害する作品ではなかったように思う。 ただ四人の『関係性』が見えてこなかった。 昨日のWorkshopでは一番の問題に挙げられていたのだが。 結果、「個人」の集団でしかないように見えた。 人と人が触れ合うこともなかった。 個人的な見解ではそれが非常に残念だった。。
だがそんなことも考えていられない大変なことが起こった。 前の席に座っていた女の子がひきつけを起こしたのだ。 だんだん痙攣が激しくなっていった… 隣に彼氏らしき男がいるのだが。。 こころで叫んだ― 「もう外に連れて行ってあげろよ!!!」 どう見ても尋常じゃない。 後ろから気が気でないワタシ。。 だが後ろからではどうにもできない。 早く終わってくれと祈ることしかできなかった。 後から考えればあのとき飛び出してでも外へ連れていってあげるべきだった。 彼女にとって10分くらい最悪な時間が続いた。 なにがそうさせた原因なのか、確かに作品は圧倒的に暗い。 気分が悪くなってもおかしくない。 照明も点いたり消えたりしたし、音もシビアだった。 作品が終了したあと、心配ですぐに彼女の様子をみたが意識がない。 救急車が呼ばれた。 ワタシの隣に座っていたスウェインさんが「大丈夫だから」と声をかけつつ彼女を横に寝せ、救急隊を待った。 目の焦点が合っていないし呼んでも返事がなかったが救急隊が来るまでの間に目の焦点も定まり意識が戻った!まだ言葉は出なかったけど目を合わせてくれたので少し安心した。 しばらく見守っているとだんだん回復して言葉も出るようになった! 「すみません」
彼氏と話をしてみるとどうやら北九州からこの作品を見るためにきていたらしい。 彼らのダンスを非難するわけではないのだが、同じダンサーとして大きなわだかまりがあった。
もしダンスがこれだけの影響を与えるものだとしたら、踊る責任がある
照明や音のせいなのかもしれないが、もしも「ダンス」でこんなことがおきるのだとしたら、ある意味で成功だと勘違いする場合が起こりうる。だけどその成功って一体なんなのか。今は気が動転していてわからない。 ただお客さんの一人である彼女の「すみません」という言葉が突き刺さって頭から離れない。
| 2008年05月30日(金) |
大橋可也 Workshop |
東京を中心に国内外で活躍する振付家・大橋可也 Workshopに参加。
【大橋可也&ダンサーズ】 ハードコアダンスを提唱し、「ダンスとは何か」という問題に真摯に立ち向かうダンスカンパニー。作品は舞踏の振付法を援用し、日常に潜む狂気と身体の関係を暴き出そうとしている。1999年結成。「バニョレ国際振付賞2000ヨコハマプラットフォーム」に出場するも、出演者が全裸であるという理由で非公開の審査となる。以降、活動を休止。
…全裸ってコンテンポラリーじゃ結構ありがちなのに。。
2005年、ニューヨークの代表的なアートスペース「The Kitchen」に招聘され初の海外公演をおこなった。2006年より明晰三部作の発表を開始。2007年よりセゾン文化財団芸術活動プログラムの助成対象に選ばれている。
…海外きた!
Workshopでは「作品」をつくるための手法を学んだ。 先にカラダの向きと傾きを決められて、その『関係性』をダンスにしていくというもの。 作品を数人でつくる手始めのやりかたとしてはなかなか面白かった。
全力カチョーは「人とすれ違うとダラリと倒れる」が条件だった―
すれ違う度に全力でぶっ倒れるカチョー!!! 倒れる音も甚だしい! 巻き起こる爆笑w あの人に手加減という言葉はありませんから。 第三者からすればイジメにすら見えるw
もしワタシがカチョーと同じチームだったら、すれ違いまくるね☆ 〜働けカチョー〜
| 2008年05月29日(木) |
辻本知彦 Workshop |
現在日本最強コンテンポラリーダンサーの一人、辻本知彦 Workshopに参加☆
苦しいほどに楽しい―
この背筋がピクピクしてる感じ…絶対にヤバイ! とにもかくにも踊り続けた。 同世代のダンサーとしてはなんとか立ち向かいたい。 しかしよく自分の体を知っている!! 探求しつづけているその踊りの説得力。。 普段絶対に見ることができないスパイラルから地面への落下。スパイラルからの跳躍。 辻本さんの次のムーヴメントは自分の持ちうる予測知識を遥かに越えていた…
最後にはカラダしかない
誰もがもっている身体、誰でも出来るダンスを超えた圧倒的なダンス。 技術の上にある身体のラインの明確さ。 その空間を身近で感じられたことを大切にしたい。 見るだけでは決してわからない。 やらないとわからない。
ひさしぶりに倒れるほど踊った。
| 2008年05月24日(土) |
「ドン・キホーテ」(全幕) |
昨年の全幕モノでは立ってること50分カチョー。
今度のカチョーは一味違う☆
今回はなんと踊ってました!! きっちり踊ってましたよ!!! そんでもって持ち前の芝居心で物語もしっかりつくってた! すばし。よくやった。 あれだけ気合い入れてやってたらビデオ審査じゃ俺の圧倒的勝利は間違いなしw
カナダなハイメ・ヴァルガス氏、コロラドなジャネル・クック船長。 この二人見たら隣に並べる感じじゃナイス…いるだけで圧倒的存在感。 アレクサンダー・ガマユノフ氏のデジレ玉子は圧倒的にやる気なさそうでしたw だってエスパーダあんなに踊ってるのに。。 あんなデジレ信じられない! 文字変換したら「ジャネル」は「じゃ寝る」になるし! 寝るな! 「エスパーダ」は「エスパーだ」になるしっ!! エスパーになってどうする!
しっかし、本物の馬が舞台上に出現するし本物の犬も散歩させられてるし。 バレエでここまでリアル志向をやってくれるとは思ってなかった! 馬はイイ☆ 馬だよ?馬!生きてる馬!! カッポカッポでヒヒーンよ?!(スゲー
ってわけで活きてるカチョーは馬の次くらいによかった!(ヲイ 物語を語るのにその他大勢になってないところがいいね。 あんなに踊れる同世代のあの人でさえ全然目立ってないのだ。 それを考えればカチョーは評価されてしかるべきであろう! 決して色眼鏡じゃないぞ―
やはり本気かそうでないかは見抜かれるモノ。 ワタシも恥じない踊りをせねば!
| 2008年05月20日(火) |
吹きすさぶ風〜ツンドラ |
今日はロシア女性とレッスンを受けた。 ロシアの人ってみんなあんなに足が長いのかよ― なんといまいましい!(ヲイ 直近でロシアっていえば…レレンコワ女史。 なつかしいw しかし、ロシアの人が英語使うってなんか怖くない? Dancerたるもの国際言語は必須能力!(難 話によるとネズミーランドのリトルマー○イドが彼女の仕事らしい☆ スゲー …ん?! これは自慢できるじゃないか!!
「俺ってリトル○ーメイドと一緒にレッスンしたんだぜー!!!」
ネズミーマウス好きにはこの一言でイチコロだっ! イケル☆(殴
まだ終わっていない! できることがあり 知りたいと思う意志が枯れ果てない限り― >「RD 潜脳調査室」より 台詞にひさびさゾクッときた! 大人のドラマが展開されそうな予感!! 文字だけだとどうも勘違いされそうだからちょっと補足… 事故に遭い、目覚めたら50年の時が経ち肉体だけが老いた主人公の話。
その年齢になったとき、その台詞が言えるワタシでありたい―
さて、2泊3日の強化合宿を乗り越えたら ちょっと灰になった。。 「誕生日事典」によるとワタシの最大の危険は 現実を見失ったり、自分に期待しすぎたり、日常の生活を単調でつまらないものに感じてしまったりすること らしい… 実はコレ、定期的にホントに起こる。 これって地球律なんじゃないかっ?!(違
どう考えても体は利くようになってきたのに どう考えても回れなくなった…
なぜだ!
圧倒的に失敗する90% 奇跡的に調子がいい10%
それ、回ってないよ
レッスン中にターンしたあと(できてない)カタチはぐちゃぐちゃで止まってしまった C先生「壊れたので次にいきます(笑)」
ええ…いってください。。
『過去が未来になったよ―』
放ってたら松下奈緒の髪型に似てきたよ― (ヲイ
ってわけで松下奈緒が出現する映画「砂時計」を先週に鑑賞してました。 このところ心がゴビ砂漠化しててオアシスが猛烈に発見したい感じ?だったとよね。 特に松下奈緒を見にいったわけじゃないが、どう見ても夏帆と池松壮亮の映画だった! だって大人になってからの物語がなんにもないっ! 同窓会だけじゃんw 結果として、中高製時代の因縁にケリをつけるためだけの配役なのだ。 はまり役なんだけどさ。 もうちょっと大人役での映像がほしかった…オシイ
2時間じゃ正直感情移入しづらい場面もあったけどよくまとまっていた。 とにかく夏帆が可愛い上に、年頃の女の子がもつ複雑〜な心境を等身大で演じていたし、池松くんは田舎モノらしい男らしさ+pure感の演技で圧倒的に好感がもてる。 彼らの美しい恋愛映像がみたい人は是非とも映画館をお薦めw ワタシ個人としては 特別、映画館でみなくてもよい に一票。 まぁオアシスが発見できたからよしw
| 2008年05月09日(金) |
「拝啓 十五の君へ」 |
N○Kドキュメントにワタシの勝手に最大のライバル、アンジェラさんが登場☆ アンジーはNH○全国学校コンクール中学の部課題曲「手紙」を完成させた。
名曲。
もうコンクール見るしかないっ☆ ○HKの計画的陰謀。 かなりイヤラシイw ドキュメントでは今を生きる合唱中学生が誰にも話せない悩みを未来の自分への手紙にした。
涙が溜まる…
だって自分にも確かに十五歳のとき、誰にも話せない悩みがあったのだ。 今でこそホームページ開設してブログとして残せているけど、7年前の日記を間違って読み返したりなんかするとあまりに幼い文章に苦笑してしまう。でも、その「なんてことない一行」からあの時の感情が思い起こされたりする。 今この時まで数え切れないほど人を傷つけたり、深く傷つけられたりしてきた。 感情が抑えきれないときがあった。
そんなことも時間が解決してくれた―
「こんなことで悩んでたのか?!」って思える昔の悩みは今の自分には小さい。 あのときは死ぬほど苦しかったのに… 確実に成長しているワタシ☆
アンジー「大丈夫だから」
その言葉の意味はとても深い。 全ての人に通じると思う。
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