まろやかな日々
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2007年12月08日(土) 前世

私は・・・、
石の床の上を歩いていた。

防寒具を着ていた。
外は、雪のようだ。
暖炉に、使用人のおじさんがいた。
私は、暖炉にあたって・・・
それから、2階の自室に入った。

家は、石で組まれた建物のようだった。
自室の鏡を覗くと
そこには、30歳前のブロンドの寂しげな女性がいた。

広い食堂で、いつも独りで食事をする。
父と弟は、別荘で狩りをしていて戻らず
継母とは親しくなかった。
そして、結婚をする予定の人も
シゴトで船に乗り、逢っていなかった。
寂しい・・・。
いつもそう感じながら、日々を過ごす彼女。

そして、戦争が起きた。
父は死に、弟は戦地に向かった。
父が死ぬと、継母は家を出ていった。
家は破壊され、住める状態ではなくなった。
それでも彼女は、この地に留まり
弟の帰りを待とうと決意する。

結婚するはずだった男性は
戦争で彼女の元に戻れなくなると
別の女性と結婚した。

彼女は、ほどなくして
最期の時を迎える。
彼女の傍らにいるのは
使用人のおじさんと、弟。
最期の時に、遂に帰ってきた弟。

彼女は、自分の人生を振り返って
「家族が仲良く、みんなで一緒にご飯を食べたりしたかった」
と、思った。
どうして、そこまで待ち続けたの?
私の問いに彼女は
「好きだから、待った」
と、答えた。

最後に、私へ・・・。
頬を撫で、抱きしめてくれた。
その暖かさに、涙が出た。





あの頃私は。。。
2002年12月08日(日) 合併

華泉 |MAIL
まろの気まぐれ日記
まろ様へ
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