Wakako's Diary 道すがら記

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「日曜美術館30年展」/映画DVD「白バラの祈り−ゾフィー・ショル、最期の日々」 - 2006年12月16日(土)

▼「日曜美術館30年展」@京都文化博物館

一つ一つの作品に、それを紹介する、番組紹介時の芸術家らのコメントがついていて、彼らの目を通して作品を観賞する。作品への愛が伝わって来て、単に並べてあるより深く絵と向き合えるのでは、と思う。

ルオーの絵や、高野野十郎の「蝋燭」など、良かったです。

こちらは、このあと、広島、盛岡、長崎、静岡と巡回予定。
http://www.nhk-p.co.jp/tenran/nichiyou/index.html

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▼「白バラの祈り」

ナチスに対して抵抗運動をしたドイツ・ミュンヘンの学生たちのグループ「白バラ」。彼らはナチスの行なう戦争や殺戮に対して疑問を呈し、終戦をビラで説いた。
主人公ゾフィーは、ビラ配りの際に兄と共に捕まってしまい、取り調べられ、そしてあっという間に裁決が下り、処刑されてしまう。
彼らの運動が、どれだけ力を持っていたのだろう。当局が恐れる程のものだったのだろうか?
生き残ることをまず考えろ!と何度もゾフィーに叫びたくなるが、ゾフィーが逮捕された時、すでにミュンヘンは空襲を受けており、歴史は、ゾフィーが処刑された2年後に、ゾフィーたちが予見し信念を持ってビラを発行した内容の通り、ナチスドイツは敗北したこと、またユダヤ人や障害者の虐殺が後に国際社会で大きく罪に問われることを教えてくれる。

ゾフィーたちが配ったビラの一部は、英国に持ち出され、後に連合軍が空からドイツ国民に降らせたチラシの文面に用いられたという。

ゾフィーが運動に対してどのくらいのかかわり方をしていたか、冒頭でもう少し丁寧に描いて説明があると、ゾフィーの内面がもっと理解しやすくなると思う。

最後、両親と別れる場面では、ご両親の愛と信念に涙が出た。全編を通しての澄んだゾフィーの瞳と映像が印象的だ。


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