ロマンティスト・テイスト...jovanna

 

 

アヴェ・マリア - 2008年06月22日(日)

THE YELLOW MONKEY「野性の証明ツアー」冒頭で歌われたのは、
「アヴェ・マリア」という曲だ。

アヴェ・マリア 喜びの日
アヴェ・マリア 君の香り
無数の涙や希望 過去に恋した瞳
アヴェ・マリア この夜に
全ての愛や憎しみ 一つ残らず吐き出そう
アヴェ・マリア アヴェ・マリア
アヴェ・マリア アヴェ・マリア


私達が良く耳にする「アヴェ・マリアの祈り」は、
『恵み溢れる聖マリア、主はあなたとともにおられます。
 主はあなたを選び、祝福し、そしてあなたのお腹の子イエスも祝福されました。
 神の母聖マリア、罪深い私達の為に、
 今も、死を迎える時も祈って下さい。 アーメン(心の底からこう思っています)。』

というものだそうだが、THE YELLOW MONKEYの「アヴェ・マリア」は、
何故か物悲しい響きがあって、でもとても静かに優しく沁みてくる愛を感じる。
この時のLIVEは、「アヴェ・マリア」で開幕のベルを鳴らし、「SPARK」で口火を切り、一気に
THE YELLOW MONKEYの世界へいざなわれて行く。
「空の青と本当の気持ち」「太陽が燃えている」
全ての会場で演奏された訳では無いけれど、「FATHER」そしてアンコールの一番最後は「JAM」。
吉井和哉自伝を読んで、ようやくその頃の吉井和哉自身の事情を知ったのだけれど、
この本を読むずっと前から、この「FATHER」の
“ああ眠りたいぐったりと君と手をつないでFather”のフレーズは、
幼い頃に亡くした自分自身の父親への想いと共に
授かった己の子供への想いを歌っているのだろうと思っていた。
アルバム最終曲「空の青と本当の気持ち」の
“空の青と本当の気持ちを 君に見てほしくて”
エマのギターの音色とこの詞には、
いつ聴いても心を震わされずにいられない。
吉井和哉の私生活は、あの頃から大波小波数多くの波風を経験して来たことだろうけれど、
アルバム「FOUR SEASONS」に歌われた「想い」のピュアさは、決して色褪せないと思う。
私も、心の底からこう思っています♪





The Night Snails And Plastic Boogie - 2008年06月21日(土)

THE YELLOW MONKEYの1枚目のオリジナルアルバム「The Night Snails And Plastic Boogie」は、
16年前の今日、1992年6月21日に発売された。
BMPから出されたバンドスコアを見ながら、このアルバムを聴いてみた。
メンバー4人とも化粧が濃い!
吉井和哉の声が若くて、何だか笑って仕舞うくらいにこそばゆい。
けれど、ファルセットで歌う「Song for Night Snails」も
妖しく危険な香りの「Chelsea Girl」も
知らぬ間に蟻地獄に引き摺り込まれて仕舞いそうな「不愉快な6番街へ」の
中毒性が心地好い。
「This is For You」は、いつ聴いても沁みて来る。
エマさんのギターが恋しい。
真珠色の革命時代・・・「メカラウロコ8大阪ドーム」を思い出す。
もう一度生で聴ける日が来ると良いのに!
「Romantist Taste」・・・ブログタイトルにしているくらい大好きな曲だ。
煌びやかで妖しくっておセンチでTHE YELLOW MONKEYそのものみたいな曲だと思う。
そして今日一番心に残ったのが、「Walkin'In Sunshine」だ。
・・・・・・
いつかの歌を 僕の前で
気が休まるように 聞かせて
もういらないあの真夜中のスリル
焼いてもらおう
燃えさかるあの 太陽に・・・・

盲目のヴィーナスが呼びかける Voice
「孤独の空にテレパシーを求めて」
・・・・・・
Walkin'in sunshine 色褪せたドレスも
Walkin'in sunshine 止まらない涙も
Walkin'in sunshine ありふれた優しさも
Walkin'in sunshine 全ておいてゆこう
Walkin'in sunshine 休まずに・・・・

バンドスコア「夜行性のかたつむり達とプラスチックのブギー」の
裏表紙には、右手の甲にかたつむりを這わせる吉井和哉の画像が載せられている。
“Snail...
 殻を破るStatus”


ソロデビュー後初めての長期オフ中の吉井和哉は、
もしかしたら今、この「The Night Snails And Plastic Boogie」を
世に出した時みたいに、色んなものが渦巻いているんじゃないのかな。
もの凄く期待している!




Only One - 2008年06月17日(火)

http://emi-onlyone.com/
人生のスタートラインやターニングポイントに立つ人へアーティストが勇気のメッセージを届ける
世界に一つだけのコンピレーションアルバム「Only One」
「曲を聴いて登校拒否が治った」「新しい仕事への意欲が出た」等、
収録曲それぞれにリスナーのエピソードを持つ、人生のバイブル。
これから新たな道を歩もうとしている人、または現状を打破して何かを変えようとしている人など、
前向きな姿勢を築こうとしているリスナーの背中を、
強力に後押しするアルバム。勇気と力を必要とするあなたに贈る、それが「Only One」。
曲目リスト
1. 世界に一つだけの花 (槇原敬之)
2. One (RIP SLYME)
3. さすらい (奥田民生)
4. ナキムシのうた (風味堂)
5. サヨナラCOLOR (SUPER BUTTER DOG)
6. 夜空ノムコウ (川村結花)
7. Winner (吉井和哉)
8. サルビアのつぼみ (HOME MADE 家族)
9. Winfs of Words (CHRMISTRY)
10. Smile (しおり)
11. 若者のすべて (フジファブリック)
12. ガッツだぜ!! (ウルフルズ)
13. 今宵の月のように (エレファントカシマシ)
14. 歩いて帰ろう (斉藤和義)
15. 風になりたい(Samba,Novo) (THE BOOM)
16. 未来へ (Kiroro)


凄い顔ぶれだね!この中に吉井和哉も入ってるなんて素晴らしい。
そうっか、「WINNER]かあ。確かに吉井和哉ソロの中では、
一番判り易い「応援歌」かも知れないものね。
でも私は、あえて違う曲にメッセージを送った。
私が最も吉井和哉の曲で力を貰えたのは、
「SWEET CANDY RAIN」だから。
亡き父への想いと、この曲に出逢えた感謝の気持ちを素直に綴ってみたよ。
「YOSHII LOVINSON」は、今となっては、知る人ぞ知るという存在
なのだろうけれど、掛け替えのない「Only One」の輝きだと思う。




コールドプレイ「美しき生命」 - 2008年06月11日(水)

コールドプレイの新譜「美しき生命」を繰り返し聴いている。
静かに深くROCKだ!
「美しき生命(Viva La Vida)」、
そして「生命の幻影( Death And All His Friends)」という
二つの曲名を合体させたアルバム名があらわしている通り、
生の喜びと輝き、死の哀しみと闇、聖なるものと邪悪なもの、
希望と絶望・・・両極にみえるそれらのものを
人類は、合わせ持つ生命なのだと、笑い泣き惑いよろめきながらでも、
それでもまた立ち上がり歩んでいく、生れ死に、また次の命が生まれる
・・・そういう力強さを感じた。
シングル曲「ヴァイオレット・ヒル(Violet Hill)」には、
PVが2種類作られたそうだ。
シチリア島で撮影された「ヴァイオレット・ヒル」http://www.barks.jp/watch/?id=1000021991、
大変シュールな「ヴァイオレット・ヒル(Dancing Politicians)」http://www.barks.jp/watch/?id=1000022088、非常に興味深い。
「ヴァイオレット・ヒル」には、“If you love me won't you let me know”
(もし愛しているなら、教えてくれないか)というフレーズがある。
YOSHII LOVINSONの「HATE」
“愛してるって伝えてくれ いつもそばで見守ってるって”が浮かんだ。
コールドプレイが伝えたい意図とは、少しずれるかも知れないけれど、
伴侶でも恋人でも、親や子や兄弟達、身の周りの近しい人達、
まずそういう身近な人に、「愛」を伝えて行かなくちゃと思った。
黙っていても通じているなんて思っちゃうのは、傲慢だし怠慢だ。
「大切に思っているんだよ」「あなたがいてくれて嬉しい」
素直に気持ちを伝えられたら、それこそ「BEAUTIFUL」だ!
愛を出し惜しみしちゃいけないよね。




祈願! - 2008年06月04日(水)

今朝モバイルサイトで宗清裕之さんの話題が出されているのを目にして、
この方のお陰でTHE YELLOW MONKEYが一部のみでの人気の「孤高のROCK BAND」
ではなく「チャートの一等賞を目指す」(実際チャート一位も獲得した)
人気バンドに成長出来たのだったと、改めて感謝の気持ちを持った。
THE YELLOW MONKEYがコロンビアを離れてもう10年以上経つ。
それでも今も変わりなく吉井和哉を見守り心配し、こうやって
お酒を酌み交わしてくれる存在、ありがたい事だね。
つい最近「中津川フォークジャンボリー」での
スペイシーな若かりしお姿の映像を目にしたばかりだったので、
昨日の吉井さんからの画像は、とても懐かしく嬉しく思った。
どうぞ今後とも吉井和哉をよろしくお願いします☆

宗清さんが世に出して下さった映像は、どれもとても
素敵だけれど、トライアド時代で一番私が好きなのは、
「メカラウロコ7」だ。
ビデオ時代もそしてDVD化されてからも、何度も繰り返し見た。
FUN HOUSEへの移籍後のLIVEだけれども
1998年12月28日「メカラウロコ9」、1999年12月28日「メカラウロコ10」、
1999年12月29日「ペチコートレーナード公演」これらも是非
映像化して欲しい。
セットリストを調べたら

「メカラウロコ9」
01 Song For Night Snails
02 Subjective Late Show
03 Drastic Horiday
04 Oh! Golden Boy
05 Neurotic Celebration
06 FAIRY LAND
07 SECOND CRY
08 FINE FINE FINE
09 VERMILION HANDS
10 DONNA
11 仮面劇
12 RED LIGHT
13 セルリアの丘
14 This is For You
15 審美眼ブギ
16 Foxy Blue Love
17 SLEEPLESS IMAGINATION
18 遥かな世界
19 アバンギャルドで行こうよ
20 悲しきASIAN BOY
21 街の灯
22 Pearl Light of Revolution
23 MERRY X'MAS
24 SO YOUNG


メカラウロコ10」
01 RAINBOW MAN
02 マリーにくちづけ
03 I CAN BE SHIT,MAMA
04 SUBJECTIVE LATE SHOW
05 FINE FINE FINE
06 ROCK STAR
07 See-Saw Girl
08 球根
09 創生児
10 HOTEL宇宙船
11 HEART BREAK
12 イエ・イエ・コスメティック・ラヴ
13 熱帯夜
14 審美眼ブギ
15 FOXY BLUE LOVE
16 SLEEPLESS IMAGINATION
17 JAM
18 BURN
19 アバンギャルドで行こうよ
20 LOVERS ON BACKSTREET
21 シルクスカーフに帽子のマダム
22 SUCK OF LIFE
23 悲しきASIAN BOY
24 バラ色の日々

ファンクラブ限定ライブ
「ペチコートレーナード公演」
01 Smile 〜 マリーにくちづけ
02 ROCK STAR
03 See-Saw Girl
04 A HENな飴玉
05 CHELSEA GIRL
06 薔薇娼婦麗奈
07 毛皮のコートのブルース(?)
08 Love Sauce
09 嘆くなり我が夜のFantasy
10 THIS IS FOR YOU
11 NEUROTIC CELEBRATION
12 イエ・イエ・コスメティック・ラヴ
13 審美眼ブギ
14 MOONLIGHT DRIVE
15 SLEEPLESS IMAGINATION
16 LOVE ME TENDER
17 SUCK OF LIFE
18 アバンギャルドで行こうよ
19 WEDDING DRESS
20 バラ色の日々
21 悲しきASIAN BOY
22 JAM
23 WELCOME TO MY DOGHOUSE

このセットリストから言えば、
吉井が裏声で歌った「Song For Night Snails」、
THE YELLOW MONKEYの中で私が一二を争う程好きな
「遥かな世界」、そして4年ぶりに現れた
マリーさんが歌う「MERRY X'MAS」達が収録された
「メカラウロコ9」を是非とも見てみたい。
当時年末のLIVEへの参加など夢のまた夢でしかなかった人間にとっては、
「メカラウロコ9」、「メカラウロコ10」、「ペチコートレーナード公演」の
映像化は、切実な願いだ。
ボインマン事務所ならびにFUN HOUSEの方々、
どうぞ夢を叶えて下さい!




無精髭 - 2008年06月02日(月)

昨夜UPされた吉井和哉の「無精」という書き込みを見て
すぐに浮かんだのは、「WANTED AND SHEEP」の
“痛いほどの夕焼けに 無精髭は光る”というフレーズだ。
この無精髭が似合う男としての理想は、
ジョン・フルシアンテ、そしてヴィンセント・ギャロ!
ワイルドなお髭がとってもセクシー♪
唇の下のちょびっとのお髭は、昨日の吉井和哉にも通じてる!(笑)
「WHITE ROOM」は、吉井ソロアルバムの中でも私の中で
上位に位置する大好きなアルバムだけれど、その中でも
この「WANTED AND SHEEP」には、とても惹かれている。

>>
【2005.03.13】「時の谷間」
YOSHIIが歌うところの“愛と怨念の区別もできなくなっちゃて”るファンかもなあ。
と思いつつも、すっかり「WHITE ROOM」に嵌り込んでいる。
このところずっと気になっているのは、「WANTED AND SHEEP」の羊だ。
このお尋ね者、賞金首?は何故羊を連れているのか?
羊は、臆病な動物であるとされ、道しるべを持たず彷徨う人間を
「迷える子羊」と評する事もある。
思い出すのは、映画「ブレードランナー」で、
未来惑星から脱走したレプリカントを羊と呼び彼らを捕獲しようとしていた事だ。
羊は、弱さ、追われるものの象徴なのだろうか。
彼も君と同じように羊を連れている
現実に羊という動物を連れているというよりは、お尋ね者でありながら
羊のような心の柔らかさ、優しさ、素直さを持ち続けていることを示しているのじゃなかろうか。
“逃げることの目的は生きるためただそれだけ”
生と性とが直結して、刹那さが切なさに変わる。
汗も(涙も)体液も“沢山出るウォンテッドアンドシープ” 
囲まれ蜂の巣にされ、“砂漠の上 大の字で”
 “沢山出るウォンテッドアンドシープ” 
命が大地に零れ染み出していく。
鳥葬にされて“ほくそ笑むウォンテッドアンドシープ”
この歌は、西部劇に出てくる荒野を舞台にしているようだけれど
実は、MONKEYという大きな拠り所を自ら解体し独り音楽業界という
険しい道を進もうと決めたYOSHII自身の理想の浪漫感じる「生き様」を
歌ったのじゃないかと感じた。
<<

ソロ活動が開始された当時吉井和哉は、雑誌のインタビューなどで
THE YELLOW MONKEYを解散させた「下手人」と評していた事があった。
罪の意識からか、責任を問われていると感じていたからか、
吉井は、「お尋ね者」とでもいうような心境だったのではなかろうか。
「娼婦」などと歌ってはいても、生と性と死の狭間を必死に生き抜こうとする
男の姿は、何故か私にはこの上なくストイックに感じられて
途轍もなくセクシーでそそられた。
開き直ったかのようなあからさまなSEXを歌う最近の曲よりも
私は、この「WANTED AND SHEEP」の方にエロスを感じる。
モバイルサイトで「横に寝ようか♪」なんていう戯言を書きこむ姿
(それがたとえ営業努力であろうとしても)よりも、
色々なモノと戦って苦悩して、それでも生き抜こうと惑う
この「WANTED AND SHEEP」の男の姿の方に惹かれる。








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INDEX
past  will

溶けた砂
時の谷間