ロマンティスト・テイスト...jovanna

 

 

福士昌明「Highway Jenny」 - 2006年09月28日(木)

福士昌明さんの画ニメDVD「Highway Jenny」を見た。
YOSHII LOVINSONの「TALI」PVで初めて福士昌明さんの作品を見て、
とても衝撃を受けたから、このDVDを楽しみにしていた。
本編が28分と記されていたから、短いんだなあなんて思っていたが
それは間違いだった。
深い森を抜けて少年が都会へ出て来る。
希望に満ち溢れてではない。何度もあくびをする位、今に倦み疲れ醒めている。
一人の少女に出会い、やがて少年は、戦場へと送り込まれて行く。
多くの死に出会い、そしてついにある日、少年は銃弾を受け命を落とす。
文字で書くとたったこれだけでしかないけれど、福士さんの描く画は、
森の寂寥感、電車が都会の駅へ入って行く時の無機質な感じ、
若者達が列をなす施設の不気味さ、束の間少年と少女が愛を交わす場面の
生を燃やす一瞬、増殖するミサイル群、十字架の群れ・・・・・・
これらが流れる線で繋がっていく様子が本当に美しかった。
バイクでハイウェイを疾走する少年と少女の髪が風に揺れるシーン、
一つの線が形を変え蝶になり、空を舞うシーンが心に残った。
浅井健一の音楽がとても素晴らしくて聴き惚れてしまった。
ナレーションがTERUだそうで、意外にもこの絵にとても合っていて良かった。
この「Highway Jenny」は、YOSHII LOVINSONの「TALI」と「HATE」でも
描かれた、文明国家のエゴによって引き起こされる戦争の不条理さ、
愛するものが引き裂かれる哀しみ、生と死の際、を鮮やかに描いた作品だと思う。




SO YOUNG - 2006年09月26日(火)

ヒーセさんの9月24日付けのブログ「青春を忘れるな」に
『青春とは人生のある時期ではなく心の持ち方をいう。
気持ちを奮い立たせ挑戦する冒険心を青春という』と
サムエル・ウルマンの

「青春」の詩
の一節が書かれていた。


青春とは人生のある期間を言うのではなく、心の様相を言うのだ。

優れた創造力、逞しき意志、炎ゆる情熱、怯懦を却ける勇猛心、

安易を振り捨てる冒険心、こう言う様相を青春と言うのだ。

年を重ねただけで人は老いない。理想を失うときに初めて老いが来る。

歳月は皮膚のしわを増すが、情熱を失う時に精神はしぼむ。・・・・・・

作:Samuel.Ullman  訳:岡田義夫


グラムロックイースターでのヒーセさんのステージ写真格好凄く良い!
思いっきり青春してますね。
私も情熱を失いたくありません。
オリジナリティー・・・難しいことだけれど、私なりの想いを大切にして
この「RomantistTaste」を続けて生きたいと思った。





愛しさと切なさと・・・ - 2006年09月22日(金)

今朝早く、いつものように「KY」へ行って「ROOM39108」を開いて
息も止まるほどの衝撃を受けた。
楽しそうに肩を寄せ合う4人の姿があったから。
『イエローモンキーと呑みました!』『ずっと仲良し・・・』
『いつかまた一緒に・・・』『こいつら最高ですっ!』
涙が溢れて溢れて、様々な感情が渦巻いて、
歌の歌詞に喩えるなら、“愛しさと切なさと・・・にくたらしさ”!
元気そうなヒーセとアニーの姿を見せて貰えて嬉しいです。
こうやって夜中まで一緒に呑んで、
携帯で撮ってUPしてくれる吉井和哉には、感謝します。
でも「ニクイあんちきしょう」って感じて仕舞った。
ROCKIN’ON JAPANのインタヴューで
『今はもう、イエローモンキーとかそういうのは一切、
自分の中にはないので。』ってはっきり言い切ったじゃない。
イエローモンキーの曲をLIVEで演るのは『ないからできるんだよね。』って。
本当に『吹っ切れた』という事が良く判るインタヴューだった。
だから、「いつか4人で新生THE YELLOW MONKEYの作り出す音楽を」
という私の願いは、遥かな遠い夢でしかないのだろうと、
それでもずっとこの気持ちを大事に信じていこうと、
淋しさを抑え込んでいたところだったから、今朝のこのフォトには、
「何故こうまでファンの心を掻き乱すのか?」と
恨み言を言いたい気持ちに為った。
THE YELLOW MONKEYを一番愛しているのは、当のメンバー、廣瀬洋一、菊地英二、
菊地英昭、そして吉井和哉だという事は、重々判っている。
でも、KYのBBSに溢れる皆の声を受けて、メンバーそして吉井和哉は、
今どう感じているのだろう?戸惑っていないだろうか?
優しさがあだに為っていなかろうか。
ファンが何言っても望んでも、好きなようにやってくれて良いんですよ。
それが一番の近道だと私は思っています。
『またいつか一緒に』この言葉とこの4人のフォト、
大切にします。ありがとう!




ROCKIN’ON JAPAN「ロックスター宣言!」 - 2006年09月19日(火)

ROCKIN’ON JAPAN 10月号、吉井和哉表紙巻頭特集を読んだ。
黒スーツに細黒タイの吉井は、フェロモンが甦っていた。
モノクロページのYシャツ姿で上着を肩に掛けてるフォトの色気にゾクゾクした。
黒Tシャツの2枚も美麗だし、ビジュアル面でも頑張っているのが嬉しい。
肝心のインタヴューは、流石、山崎洋一郎氏だ。
デビュー時から吉井和哉と深く関わって来た人ならではの重みを感じた。
驚いたのは、吉井が発した「厄払いみたいなアルバム」という箇所だ。
一番初めに新アルバム発売の報を聞いた時、吉井和哉としての
初のアルバムになるのだから、新しい視界が開けるようなそういうものだろうかと
考えていた。
それが「39108」というタイトルが知らされ、「吉井和哉の集大成」のようなアルバムだという
話が出て来て、ついで発表されたツアーの最終日が12月28日だという事で
ファンの中でも様々な憶測が飛び交っていた。
でも、このインタヴューを読んで、理解できた気がする。
「39108」は、吉井和哉がTHE YELLOW MONKEY休止後のこの数年間の自分に
落とし前をつけたアルバムなのだろう。
「at the BLACK HOLE」で闇を見据え、「WHITE ROOM」で光を見出し、
そして新作「39108」で個としての進む道を見定めたというような。
限定LIVEの時も思ったけれど、本当にこの人は、吹っ切ったのだと思う。
山崎氏に『ほんとに気が済みました』って言ってるのだけど、
山崎氏も仰っているけれど、実に実感が篭っていると感じられた。
心の整理がついたんですね。
『もっとわがままに、自分の好きなことやろう!』
そうです!『誰に遠慮する必要』も無いです。
やりたいようにやってくれれば良い。
それが「吉井和哉」の音楽になる。
「39108」をまだ全部聴いてもいないうちから、早くもこの先が気に為る。
「39108」を聴き込んだその後には、更に冬ツアーで
進化している曲達に出逢える予感がある。ワクワクする。




「TOKYO FM SUNDAY Special 長塚タクシーが走る3」 - 2006年09月18日(月)

長塚圭史扮する東京の街を流すタクシードライバーが乗せたのは、
『桜ヶ丘のコンビニまで』と告げる何やらアヤしげな客、吉井和哉だった(笑)
TOKYO FMなんて聴けやしないと諦めていたら、
有難い事にO.Aでカットされた分までHPで聴く事が出来た。
長塚圭史さんは、とても落ち着いた深い声をされた方で、
吉井和哉のゲスト出演にあたって新アルバム「39108」、そして「WHITE ROOM」を
聴かれたそうで、とても丁寧に感想を述べておられて、それが只の通り一遍の
感想では無くハートで聴き込んでいらっしゃるように感じられてとても嬉しかった。
吉井の歌詞の表現方法、「腰が要だ」という話など、とても興味深いお二人の
会話を楽しめたけれど、一番心に残ったのは、
『吉井さんにとって「仲間」という存在とは?』という長塚さんの問いへの
吉井の答えだった。
『今一緒にいなくても、「BELIEVE」という曲の歌詞じゃないけれど
どっかで繋がっているし、一緒に何かをしてきた仲間だし、
これからまた何かをするかも判んないし・・・・・・別れが必要な時もあると思うんですけれど、
それでも楽しいと思う事、ENJOYしてれば良いんじゃないかなって、それでも。』
吉井和哉の口からこれほどまでに率直にTHE YELLOW MONKEYの仲間について
語られた事はなかったのじゃないかと思った。
「BELIEVE」を初めて聴いた時、私は、冒頭の
“君を失ってしまった 僕はどうやら”の「君」がTHE YELLOW MONKEYを
指しているのだろうと感じていた。
“目の前が・・・・・・くもって見えづらい
 ワイパーじゃ 窓に張り付く花びらは取れやしない”
拭っても拭っても簡単には消し去る事の出来ぬ最愛のバンドへの追憶、未練、思慕、
そういうものを「花びら」に込めているのだろうと。
“あなたの心に届くように叫び続けたい”の
「あなた」とは、私が感じたのは、現実の人ではない例えば「音楽の女神」というような
存在じゃないのかという事だった。
「長塚タクシー」の中で吉井が話していた吉井流作詞法から感じられたように、
吉井の理想とする音楽の高みというものは、想像を絶するほどの険しい高みなのだと思う。
だからこそ、吉井は、“永遠に魂に刻まれるように 叫び続けて”いこうとしているのだろう。
「BELIEVE」は、別れを歌っているけれど、終わりじゃない。
始まりの歌だ。これから歩んで行く道が光に照らし出されて来るような希望を感じる。




「BELIEVE」PV - 2006年09月14日(木)

「BELIEVE」PVを見た。
サビだけ聴いた時点で、これは素晴らしいものだと判っていたけれど、
全曲を聴けて、想像以上に心撃たれた。
鉛色の荒野をバックに演奏する吉井とジンジャーの面々の映像も
この曲に合っていて感動したけれど、まずちゃんと曲を味わいたくて
iTunesに取り込んで何度も聴いた。
何度も確かめながら歌詞を書きとめた。
こんなに夢中で曲にのめり込んだのは、いつ以来だろう?
吉井和哉がソロになってから発表した中で、
この「BELIEVE」が一番心に響いた。
“I BELIEVE IN ME 永遠に 
 魂に 刻まれるように
 叫び続けてたい ・・・・・・”
アコギの音色にグッと来て仕舞った。
この曲を届けてくれてありがとう。
今この時に、「BELIEVE」という曲と出会えて良かった。
こんな傑作をシングルで出さないなんて勿体無さ過ぎると思う。




「BELIEVE」サビの印象 - 2006年09月07日(木)

着うたとPodcastで「BELIEVE」の一部分を聴いた。
“振り向いても 後ろには 通り過ぎた 景色があるだけ”
この部分が深く心に残った。
先週私は、また一つ歳を取り、来し方行く末を思う事が多くなっていたものだから。
吉井和哉は、「WEEKENDER」で“振り向けば道になる”って歌ったけれど、
私が今振り返って見える景色は、ほの暗い森でしかない。
開けた道なんて見えない。沢山生きて来たのになあ。
他人と比べるなんて全然意味のない事だと判っているけれど、
私の人生決して順風満帆じゃなかったし起伏の多い道のりだったと思う。
吉井和哉の生きて来た景色は、
“風の中 花吹雪 舞うように 思い出が 満開”と歌われるように
鮮やかな色彩に満ちた景色なのだろう。
対して私の景色は、木枯らしの舞うモノクロームの景色の中で
枯葉が風に舞っているようなものだ。

“人は皆 星になる その訳は その時判る”
こんな私でも、星に為れる日は来るのだろうか。
良く人が命を終える時“あの人は星になった”というけれど、
人は死んだら星になるのだろうか。
全く反する考えだろうが、私は、誰でもこの世に生まれ出ずる時に
「星」として誕生するように感じている。
この宇宙に「星」として生を受け、それぞれ授かった命を燃やして、
寿命が尽きるその時に「超新星爆発」みたいに最後の美しい光を灯して、
そしてまた次の新しい「星」の誕生へと「命」を繋いでいく。

“出逢いと別れの中で 人は強くなる”
私もこれまでの人生の岐点で数多くの人々と出逢いそして別れを
経て来た。それらは全て自分自身が選び取って来た人生だ。
何を得、そして何を喪って来たろうか。
「強くなりたい」よりもまず、私は、優しくなりたい。
もっと皆の「いのち」を大切に出来る優しさを得たい。
今はモノクロームだと感じている過去の景色も、
いつかどこかの岐点に辿り着いて、色彩を纏う時が来るのだろうと思う。


「BELIEVE」のPVが完成したそうだ。
スタッフブログで、いち早くヤフー動画へ配信される予定とのことなので
実に嬉しい。





JAPAN FESTIVAL2006特別増刊号 - 2006年09月01日(金)

吉井和哉が6年ぶりに出演したロック・イン・ジャパン・フェスの
特集『JAPAN FESTIVAL2006特別増刊号』が出た。
パラパラとページを捲ってちょうど中ほど、105Pと106Pの
吉井和哉に目が釘付けになった。
ディオールオムの黒スーツの上着の裾を翻し、
振り乱した前髪の間からギッとオーディエンスという獲物を狙う
野獣の目をしたロッカーの姿、そしてマイクを太腿に挟んで
ステージに跪くという彼ならではの艶かしいパフォーマンスの瞬間、
ソロツアーや、まして自分だけのファンが集まるファンクラブ限定では
決して見られない、自分の武器を熟知して貪欲に狩りを行う
最高に攻撃的な戦士の眼だ。
この彼の姿を歌をそして彼を支えるジンジャーの演奏を
体感出来た観客たちが心から羨ましい。                  
一部分だけだろうけれど10月にMUSIC ON!TVで放映されるそうなので
それを楽しみにしたい。

兵庫慎司氏司会で吉井和哉氣志團の綾小路翔のフェス特別対談も
掲載されている。
私は、氣志團のPVくらいしか見たことはなくて、とも面白い元気な
グループという認識だったけれど、この対談での綾小路翔という人は、
とても礼儀正しくて見た目よりもずっと真面目な人だと感じた。
吉井和哉も対談中に話していたけれど
『違う切り口で好きだ』と言ってくれて、読んでいる私も
とても嬉しくなった。
兵庫氏が『少年の夢を感じた』と言われたけれど、正にその通りだと思う。
不器用で真っ直ぐでどっか捩れていて
『しょうもないことにこだわり続ける男たち』大好きだ!
後半の「バンド」についての話は、グッと来て仕舞った。
吉井が今も『・・・うちのメンバーは!』とそして、
翔さんに『メンバー大事にしないとダメだよ?』と発言したのを見て
何だか色んな感情が込み上げて来てしまって困った。
とにかく何もかもひっくるめて好きです。
私もノニジュース飲んで老け込まずに追い続けます。
「バラ色の日々」を!





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