コトバアソビ。
無断引用お断り。

2003年04月30日(水) 空白の時間。


戻らない時を

流れるように過ごしている。

ただ一つ。

アナタがいなくても生きていけると言うこと。




2003年04月27日(日) 君はもう気付いている。


自分の足元に

大地なんて無いことに。

君はもう気付いている。

自分がホントは

存在していないって事に。

君はもう気付いている。

ワタシが、君の、想像の産物だって事に。




2003年04月26日(土) アンナのスカート。


アンナはももいろうさぎです。

アンナには、優しいパパとママがいます。

ママがある晴れた日に言いました。

「あの青空のようなスカーフが欲しいわね。」

アンナはそうか、と思いました。

ママはそら色のスカーフが欲しかったのか。

アンナは家にある一番長いはしごを空に掛けると、

ママの大事な布切りばさみでじょきじょきじょきん。

そらのすみっこをスカーフ分だけ、

切り取ってしまいました。

そらはぽっかり穴が開きました。

アンナは気にせず、そら色の布でスカーフを作ります。

綺麗な青空色のスカーフでした。

ママにあげると、ママは大喜びです。

「ありがとう、アンナ。ママこんなのが欲しかったのよ。」

すると今度は、パパが言います。

「パパは夕暮れ色のハンカチが欲しいんだけど。」

「いいわよ、作ってあげる。」

アンナは夕暮れ時になるとまた、

ママの布切りばさみでじょきじょきじょきん。

ハンカチ分だけそら色の布を切り取ってしまいました。

そらにはぽっかり穴が開きました。

アンナは気にせず、ハンカチを作ります。

それは綺麗な夕焼け色のハンカチでした。

パパにあげると、パパは大喜びです。

「ありがとう、アンナ。とても素敵だよ。」

アンナは得意げに答えます。

「いいのよ。アンナ、お裁縫得意だもの。」

その横で、ママは不思議そうに尋ねます。

「ところでアンナ、こんな素敵な布何処で手に入れたの?」

アンナはこれまた得意げに答えます。

「おそらから、切り取ったのよ。」

「まぁ」

「おやおや」

パパとママは驚きます。

「アンナ、勝手にお空を切っちゃったのね?」

「だめだよ、そんな事をしては。」

「どうして?」

アンナが不思議そうに尋ねると、パパが答えてくれました。

「お空はね、かみさまのものなんだよ。

 だから勝手に切り取ってはいけないんだ。

 そんな事をしたらかみさまに悪い子だって思われて、

 悪魔にさらわれてしまうよ。」

アンナは驚いて泣き出しました。

「おそらがかみさまのものだなんて知らなかったわ。

 どうしよう、パパ、ママ。

 アンナ、悪魔にさらわれてしまうのかしら。」

パパはやれやれ、と肩を竦めました。

アンナはしくしくと泣き続けます。

そんなアンナの肩を、ママがぽんと叩きました。

「大丈夫よ、アンナ。

 ママね、今から穴の開いたお空を縫い付けに行くわ。

 だからね、アンナはかみさまにごめんなさいなさい。

 そしたらきっと、かみさまも赦してくれるわよ。」

ぱちんとウインクすると、ママは大きな針に太い糸を通します。

アンナもやっと泣きやむと、ママの後ろについて歩きました。

「かみさま、ごめんなさい。

 アンナ、

 おそらがかみさまのものだったなんて知らなかったの。」

その間に、ママはぐいぐいとおそらを縫い付けます。

あっという間に空は元通りの青空です。

「ごめんなさい、かみさま。ごめんなさい・・・」

アンナがもう一度そう口にすると。

ざぁあ。

空に虹が掛かりました。

ママが言います。

「ほら、かみさまが赦してくださってるわ。」

「ありがとう、かみさま!」

アンナが御礼を言うと、今度は虹が消えてなくなって、

代わりに虹色の糸の束がぼとんと落ちてきました。

「きっと、素直なアンナへの御褒美ね!」

ママはそう言うと、虹色の糸の束を家へ持って帰りました。

それで布を作ると、ママはそれでみっつ、作りました。

アンナのスカートと、パパのハンカチ、自分のスカーフ。

その布はとても不思議で、見る度に色が違うのでした。

不思議な虹色のスカートは、

アンナの一番のお気に入りになりました。




2003年04月25日(金) 絶対人。


ワタシの生きる意味。

ワタシの存在理由。

ワタシのチャージエネルギー。

絶対人。

唯一現人神。





2003年04月24日(木) 禁断の果実。


ねぇ知ってる?

庭には禁断の果実が生るそうよ。

食べたらどうなるのかしら。

死んでしまうのかしら。

それとも気絶するだけかしら。

どうなのかしら。


『果実を食べたら囚われるのさ』


何処に?

誰に?

・・・メフィストフェレスがやってくる。




2003年04月23日(水) 夢の街。


手に手を取り合って

立ち向かう先がもう、

夢見た未来ではなかった。

次世代に繋がれて行く明日。

消えて逝く、俺達の夢。

子供の時代の終わりの、おと。





2003年04月22日(火) 簡単です。


アナタを倒すことなど。

この剣を振り下ろしさえすればいい。

簡単です。

アナタを消すことなど。

この言葉を突き付けさえすればいい。

簡単です。

この地球、バトルグラウンドから、

アナタを引き摺り下ろすことなど。

私が消えさえすればいい。




2003年04月21日(月) トップ・シークレット。


さて、筆を握っては見たものの・・・。

これから私は自伝なるモノを書こうと思っております。

皆様に読んで頂く際に

ひとつだけ御約束して頂きたい。

読んだ事を、口外しないこと。

それだけは、絶対に厳守なさいますよう・・・。


私は、一介の探偵に御座います。

名は職業柄明かせません。

しかし、かの高名な金田一氏に

降参の白旗を揚げさせたと言う輝ける功績を持ちます。

その割に後世に名が知れてないって?

それは金田一氏の様に語り手を持たなかったからで、

決して私が尊大な探偵でなかったという証なのでなく、

寧ろ、残さずを美学とする私の生き様だと思って頂きたい。

いや、話が逸れました。

そうして時代の闇を生きる私が、近頃、拾いモノを致しました。

いや、拾い『者』とでも言いましょうか。

『彼』は、猫です。

猫のような、少年です。

飽く迄逸れは外観だけであって、

拾われてきたその日から、まるで私の世話女房のようです。

『彼』は、くるくると良く動きます。

そう、まるで狛鼠の様に。

『彼』は、ぷりぷりと良く怒ります。

そう、まるで仔猫の様に。

『彼』はけたけたと良く笑います。

『彼』は、『彼』は・・・。

『彼』を拾ってから、私の全てが狂い始めました。

その証拠に、『私の自伝』が

『彼の話』になりつつあるのですから。

『彼』のことを書こうと思うと、筆が鈍ります。

私は、『彼』の秘密を暴きたくなりました。

腐っても、私は探偵だったのです。

出てきたのは、闇。

溢れ返る、咽返る、闇。

私の探偵としての本能が、告げます。

『彼』にはもう、関わるなと。

『彼』のことを書こうと思うと、筆が鈍ります。


それでも、『彼』は。

在り来たりかも知れないけれど・・・

既にもう、私の太陽だったから。


『彼』と離れては、私はもう、私として在り得なかったのです。







2003年04月20日(日) アノヒト。


アノヒトは、先輩です。

アノヒトは、優しいです。

アノヒトは、笑顔が素敵です。

自分は、アノヒトに敬語でしか喋れません。

アノヒトは、その事をとても気にします。

タメで話せって。

オレとお前の仲じゃんかって。

そう言う顔は、どこか少し、寂しそうです。

別れ際。

いつもみたいに言うサヨナラのその向こう側。

アノヒトは、やっぱり寂しそうです。


「  待ってください!!  」


思わず引き止める自分の右手が、

アノヒトの左手を掴みました。

・・・思ったよりも、手首が細かった。

吃驚して見開いた、アノヒトの、瞳。


・・・アノヒトは、先輩です・・・。




2003年04月19日(土) 止まった声。


聞こえてこない、ヒトの声。

止まった声。

聞こえなくなったのは

私の耳のせいじゃない。

聞こえなくなったのは

私の鼓膜のせいじゃない。

聞こえなくなったのは

私の頭のせいじゃない。

聞こえなくなったのは

私の濁ったココロのせいだ。




2003年04月18日(金) 法則性。


何事にも法則性があればねぇ。

アナタと私を掛けたらプラスになれたかも。

あ、でも、私なんかを掛け算したら

マイナスになっちゃうかもね。




2003年04月17日(木) 光射す庭。


泣けてくる。

見ているだけで、

其処に居ることが

まるで罪のように。

あたたかな場所。




2003年04月16日(水) ペットの飼い方。


いっぱいの愛情と

少しの厳しさ。

可愛いもんです、ペットって。



2003年04月15日(火) 逃げてもいいよ。


何時か、終わりが来る。

『誰が終わるのか』

わからないけれど。

相手か

自分か

国か

世界か

それともこの地球か。

それまでだったら

逃げてもいいよ。



2003年04月14日(月) 鷲掴みのコトバ。


才能なんてコトバで片をつけないで。

天才だなんて存在しない。

私は、ワタシなりに、

努力をしているのだから。

認めないなんて言わせない。

ワタシは、私の力を過信しない。

今、在るが侭を流れているだけ。

私は、私で、他の人になれないから。

羨むのは止めだと言うこと。

私は、私の為に、みんなの力で、


イキテイル。




2003年04月13日(日) サヨナラのひとこと。


簡単だ。

けども難しい。

年月が齎す疎遠が

待ち遠しいです。




2003年04月12日(土) 掲げた拳。


荒涼とした大地に

突き刺した

ひとつの決意。

俺は・・・になってやる。





2003年04月11日(金) 女勇者。


おっはー☆

ワタシ、女子高校生のヒナタって言います!

割と、勇者だと思います。

別に、ゲーマーではないです。

マホウも使えないしね。

でも、ワタシはゆーしゃなんです。

毎日、毎日、キョウシとか

知った顔してダチのふりしてるヤツとか、

通学電車の中のチカンなオヤジとか。

まぁ、いろいろと闘ってるわけなんです。

今日も、頑張って経験値を積んで、

いいオンナになるのです。

・・・っと、遅刻、遅刻!!

こんがり焼けたトーストを齧りつつ

濃紺のブレザーを着て。

玄関の門をがしゃんと出たら瞳を閉じて。

しんこきゅう。

ひとつ、ふたつ、みっつ。

さぁ、今日も、バトルステージの始まりだ!!




2003年04月10日(木) 遭遇。



偶然に、遭うこと。



2003年04月09日(水) 心の底から笑えるなら。


いくら泣いたっていいや。

いくら苦しんだっていいや。

いくら辛くたっていいや。

楽しいか否かを決めるのは

私だけの、私だけに赦された、権利だから。




2003年04月08日(火) バカ。


もう、好きにならないって決めたのに。

また、きっと、

傷付けて終ってしまうのだから。




2003年04月07日(月) 寝ていたかった。


夢の中では、全てが叶うのに。







2003年04月06日(日) サクラサク、サクラチル。


満開の華の下で

キオクという名の全ての画を

千々に切り裂いた。

丁度吹いた春風に乗せたら

華片みたいで綺麗だった。

記憶容量を最大に取り戻した私の華は

今此処で、桜と共に咲いたのだ。

後は枯れない華となるだけ。

狂い咲いて、見せてやる。





2003年04月05日(土) おいで。


私の手をおとり。

君が望む場所へと

導いてあげるよ。

おいで。

おいで、私の姫君。




2003年04月04日(金) 眠り




浅くても

深くても

そこは

アナタへと続く夢路。



2003年04月03日(木) ヒドイ、オンナ?


ほら、やっぱり、

ワタシがヒドイってコトなんでしょ。

もぅ、いいよ。

ワタシ、酷くされたいのに。




2003年04月02日(水) そっか。


こんなに世界は、

光に溢れていた。

それに気付かず闇に居たかったのは

ワタシだったのか。




2003年04月01日(火) 微熱発狂。


身体の芯から溢れ出る、流れ。

微熱で回らない頭で。

発狂して、叫ぶ、ワタシ。



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本田りんご

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