猪面冠者日記
今さらだが当分不定期更新

2014年12月30日(火) コミケ三日目、ゴーン・ガール

 今日も元気に有明へお買い物。三日とも参加ってひょっとしたら初めてかもしれない。頑張ったなあ(何を)。そおいや昨日は珍しくお仲間がサークル参加なしだったんだ。私だけ新刊って、なかなかにプレッシャーだったよ(苦笑)。昨日平日だったし、どれだけの人が来て下さるか不安だったけど、思ったよりたくさんお客さんが来て下さって嬉しかったな。

 ちなみに終わった後食べに行ったケーキもおいしかった。ちなみに行ったのは銀座の東京風月堂。ほんとはアンリ・シャルパンティエに行きたかったんだけど、えらい並んでたものでこちらに。でもとってもおいしかった。さすが老舗という堅実なお味でしたことよ。

 おっと昨日の話はこの辺にして、今日の日記。

 ホテルでちょっと早めに朝食をとり、その後会場へお買い物に。あ、ちなみに今日の分のサークルチェックはちゃんと済ませてあるよ(笑)。

 ちゃちゃっと狩りを済ませてホテルに戻り、友人と共にTOHOシネマズ日劇へ。「ゴーン・ガール」を見るのだ。途中、鳩居堂で親戚の子たちのお年玉用にポチ袋を買ったり。映画館のカウンターにTOHOシネマズパスポートチケットを出して、15時20分から18時5分までの回を。この時点で始まるまで大分時間があったので、そばの丸井をぶらぶらし、さらにマリオンに戻ってからは、映画館すぐ上のカフェで時間潰し。

 東京では入るデパートがどこもやたらあったかいんだけど、ここらもそんな感じで、はっきり言って暑いくらい。映画館の中はもう明らかに暑くて、喉が渇いて仕方がない。

 そんなわけで環境はひどかったが、映画は終始ジェットコースター展開で、面白かった。ざっくり言えば、旦那の浮気を知った妻が、旦那に復讐するという話なんだけど。いやお前さん、一回の浮気でそこまでこの旦那を追い詰めるかよと言うぐらい、これがそりゃもう壮絶で。恐怖のヒロインがボンクラ主人公を追い詰める、という形式はミザリーに近いもんがあるかもしれないけど、あれより恐い。常に笑っていない目で幾重にも罠を張り巡らせて夫を破滅へ引きずりこむエイミーに、見ているこちとら恐怖がやまず。いや本当にこいつに比べれば、鬼の形相で迫ってくるミザリーがまだ人間味を覚えるぐらいだよ。

 ただこれ、ある意味精神的虐待の連鎖だなあと感じる部分もある。エイミーが怪物であることは疑いの余地もないんだけど、彼女の両親がまたグロテスクな人物なのよね。あのエイミーがこの両親の前ではひどく無力で、なんのかんのと逆らいつつも最後はおめおめ流されている。なるほどこの女というかこの家族にとってはお互いがお互いの「作品」なんだな。どんな形になり、どんな色がつけられるのか。それを決めるのは作品自身でく作者の私よということなのだろう。

 終わった後も、「ああこの人たちはずっと自分たちで作った地獄の中で生きていくんだなあ」という重苦しい余韻が残り、なんともすがすがし(笑)。いやー、主演のロザムンド・パイクはアカデミー賞とるんじゃない?(と思っていましたが、ノミネートのみでした。でも充分インパクトは残したわな)。あと「天才少年ドギー・ハウザー」のニール・パトリック・ハウスがすっかり立派になってて、感慨深かったわ(gleeにも出てたけどね)。

 まあしかし、例によって館内が暑かったおかげで水を飲まずにいられず、おかげでトイレに二回も行く羽目になってしまったことは正直に書いておく(ボカ〜ン)。

 その後は先に宴会を始めているお仲間に合流して楽しく飲み食い。ああ、明日でお帰りかあ。今年の冬コミも楽しかったよ。




2014年12月28日(日) コミケ一日目、府中市美術館「生誕100年小山田二郎」そして全日本

 昨日東京行きの支度をしていたわけだが、同時に全日本男子フリーの放送もあった。録画したのを後でちょこちょこ見るつもりだったんだが、やはり気になってテレビをつけてしまった。何しろ男子は生放送なのだもの。支度なんてできっこない。崇彦の演技に目頭を熱くし、まっちーの演技に嘆息しつつ、11時過ぎに再び支度を再開。この時点で荷物は大体できていたので、ここからはサークルチェック。今回は二日目がサークル参加なのはもちろん、一日目と三日目も一般で行く。重いカタログを現地へ持っていきたくないので、三日分のサークルチェックを今からやるぜ。…やはり無理だった。一日目と二日目は根性でやったが。仕方がないので三日目のページだけカッターで「めりっ」と分離させて荷物の中へ。結局寝たのは二時半。やれやれ明日は名古屋9時3分発の新幹線に乗るから、6時半には起きないといけないのに…。

 全ての意志を結集して起床。太鼓の散歩もいつもどおりやってあげ、安心して旅立つ我。ちなみに両親も年末は旅行に行ってしまうので、太鼓は明日からペットホテルに預かってもらうことになっている。さらば、しばしの別れ。

 朝は牛乳しか飲んでいなかったので、新幹線のホームできしめん。乗車前にこれを食べられるだけのゆとりをもって出発できたのだから、今日の私はなんと優秀なことか。それにしてもこのホームのきしめんは旨いなあ。おつゆもごくごく飲む。あんまり飲むと喉が渇くので控えめに。

 キオスクで中日スポーツと中日新聞を買い、車中で読む。崇彦の写真が大きくて嬉しい。去年の五輪落選からよくぞここまで…。今度こそ代表になって欲しいが、昌麿が二位でまっちーが四位というのがなあ。GPSでの実績はまっちーの方があるし、連盟が昌麿を世選に派遣するということも有り得る。はたして選考はどうなることやら。そんなことを思いながらふと外を見るとこれまで見た中で一番くっきりとした富士山が。雪の面が多いこと。このところ寒波がきているものなあ。こっちでもこの間えらい雪だったし。

 ホテルはさすがにまだチェックインできないので、荷物を預けて有明へ。東西を巡って思った以上の量を買ってしまった。うーん、今日はこの後府中市美術館に行きたいんだよな。買った物を一旦ホテルに置いていくかとも思ったんだが、できるだけ時間を節約したいので、まっすぐりんかい線に向かい、新宿へ。さらに京王線に乗る。実は新宿駅で一旦お昼にするつもりだったのだが、やはり時間節約と、売店でおにぎりを一個買ってそのまま京王線へ。するとラッキーなことに特急がやってきた。万歳、これで府中までまっしぐら! だけどあたい、今ほんとはトイレ行きたいんですけどっ。ほんとはりんかいの国際展示場駅で行きたかったのに、人ごみで行きそびれたんだよう、ううう。

 車中でおにぎりを食す。手作りのおいしい梅干しおにぎりだったけど、これで180円もするってところが東京だよなあ。名古屋だったらこんなおにぎり、100円ちょっとで済むのに。

 府中駅で無事トイレを済ませ(笑)、バスターミナルへ。府中市美術館へのアクセス方法は数通りあるけれど、府中駅から出ている「ちゅうばす」という市内巡回バスの多摩町方面ルートのバス停が、美術館に一番近いし、シンプル。というかバス停の目の前なんだよな。件のルートは8番から出ているということなので8番を探すのだが、ううん、なかなか…。時刻からしてそろそろ出ちゃう頃だから、ここで逃すと次が来るまで30分も待たないといけない。あ、あったあった! そして私が乗りこんでほどなく出発。やあ、よかった。ちゅうバスは普通の市バスよりさらにぎゅっと小型で、席はすでに全て座られ、私も含めて数人が立っていた。

 ほどなく美術館前に。往路のバス停と時刻を確認してから館内へ。入ってすぐ、小山田二郎展の大きな垂れ幕が目に飛び込んできた。思わず息をのむ。この垂れ幕だけで感動しちゃう。そうメジャーな画家でもないから、この方の原画を大量に見られる機会なんて一度もないと思っていたよ、ううう(涙)。ちなみに美術館には百円で使えるロッカーがあって、よけいな荷物はここに入れておけた。百円は後から返ってくるようになっているし、実にありがたい。

 受付でチケットを買うと、展示は二階でとのことで、エスカレーターで二階へ。そこから先はひたすらめくるめく感動の世界。私はルーベンスの絵を見たネロ少年であった。あいにくパトラッシュはいなかったが。「ピエタ」「愛」の二作品は、スタート地点からは見え辛い位置にあり、順路を辿って曲がったその先にいきなりあるという感じで、この絵を知っている人にとっても知らない人にとっても、心憎いファーストインパクトとなる構造となっておりました。よい、実によい。

 昭和三十年代までのいかにも小山田二郎らしい絵から、晩年のかわいらしい絵にいたるまで結構たくさんあった。今日が年内最終開館日で、来年から最終の2月22日まではまた中身を入れ替えるとのこと。そうか、それならまた来たいな。

 結局4、50分ほど満喫。一階に下り、セルフサービスの小さなカフェへ。今日の昼はあんなおにぎりしか食べていなかったのでもうおなかがすいてきているのだ。クリームソーダを頼んでごくごく。うめえ。それから売店で小山田二郎展の図録とポストカードを買う。ここでそろそろバスの時刻ということでバス停へ。五分ほどしてほぼ定刻通りにバスが来た。

 帰りも運よく特急に乗れたが、それでもホテルの部屋に入った頃には時刻は五時過ぎ。やれやれ、やっぱりコミケから美術館に直行したのは正解だったな。

 つばめの牛タンシチューをうまうました後、ホテルの部屋で全日本女子フリーを視聴。こちらは男子と違って録画放送。何やらシーズンの初めに連盟から全国のコーチ陣へ「今年は回転不足を厳しく取る」とのお達しをしたそうで、そのとおり、老いも若きも刺さる、刺さる。かなちゃんはSPの時点からして厳しい結果だった。フリーでも順位巻き返しは叶わなかった。PCSは出てたけど…。ただ本人もこの結果、そして自分の問題点を真摯に受け止めているようで、そこは希望か。まあ今からどこまで修正できるのか、心配だけど。

 試合後の代表発表のタイミングでライブに切り替わるのは毎度のこと。男子シングルは羽生、小塚、町田。女子は宮原、本郷、かなちゃん。面子を見てただただ安堵。代表発表の後もしばらく中継は続き、恒例の各人抱負述べ。と、まっちーがマイクを取ったところで中継は切れ、フジのレギュラー番組である「Mr.サンデー」が始まった。この時点で私はスマホでTLを読みながらテレビを見ていて、全日本試合会場で観戦している方々のリアルタイムレポを追っていた。みんなの抱負を聞きたかったしね。するとそのスマホの画面に「町田君が引退宣言」「町田引退」という驚愕の文字が! 一瞬何が起こっているのか分からなかった。慌ててTLのみならず、方々のスケオタのツイを漁った。分かったことは、彼はその場で現役引退を発表、世界選手権の代表も辞退したということ。いずれのツイ主もほらを吹くような方々ではなく、真面目な方ばかりだったので、これは現実なんだと思うしかなかった。

 その後友人に慌ててメールして、その相手からすぐ電話かかってきて喋り合うも、双方混乱に混乱という感じで、埒あかず。テレビは引き続きMr.サンデーのままにしていたが、町田引退について速報が出ることもなく、ただ延々海外のイタいゆづオタのことやっているばかり。しょうがない、明日のこともあるしはよ寝ないかんけど、この際すぽるとも見よう。てなわけで夜中まで起きててしまって、すぽるとは見られたけど、映像でのまっちーを見ていたら増々目が冴えてしまって結局眠れなくてと、サークル参加前夜だというのに散々な有り様であった。




2014年12月23日(火) レッド・ファミリー

伏見ミリオン2 9:40〜11:25 100分
 本日は天皇誕生日につき会社はお休み。というわけで映画。ちなみに二セット買った年末年始特割ドニチエコきっぷを今日から使うよ!

 しっかい一昨日に原稿出したばっかりの頭で映画なんか見られるんだろうか。それ以前に9時40分からの回に間に合うように起きられるんだろうか、と心配していたが、意外にスムーズに目覚めてほっと安心。まあ考えてみれば去年は金山駅前の郵便局から原稿出してそのまま全日本女子フリーを見に行ったんだった。あれに比べりゃ楽なもの。上映までのんびり雑貨コーナーを眺める。

 南へ潜入した北の工作員たちが一家族になりすまし、とある郊外の一軒家で生活を始める。表では普通に暮らしつつ、裏では上から命じられるままに韓国で暮らしている脱北者を闇に葬る(この辺の殺しがいちいちえげつなくて、その辺がいかにも韓国映画)。ちなみにこのなりすまし一家は全員赤の他人で、しかも階級差がくっきりしていて、若い女性が実は一番上級で、あとの工作員を顎で使ったりなんかして、これまたえぐい。

 ただそういう行いをしつつも彼らもやっぱり人間で、北には本当の家族がいて、韓国で仮初めの豊かな暮らしに囲まれつつも、そっちが気になる。ただそこから「自分たちの仕事に疑問を抱き始める」ってのがあまりにもパターンすぎて、つまらなかった。でも彼らが自分たちの人生に疑問を抱くきっかけとなる隣の一家ってのが、絵に描いたような幸せ家族じゃなくて、とんでもなくだめな一家だったってとこはよかったな。

 終わった後は地下鉄で三越へ。するとスマホにメールが。おお、印刷屋さんから印刷代のお知らせだ。後で振り込もう。最近地下一階の匠っていうカレーがお気に入りで、今回もそこへ。オムレツカレーを食べる。うまうま。食べ終わった後は中日ビルにあるゆうちょのATMへ行って、印刷代の支払いを済ませる。よろしくおねげーしやす。

 それから地下鉄に乗って池下のペギーへ。店の入り口に貼ってある年末年始の予定を見るに、年明けは4日までお休みのようだ。当分おさらばだな。寂しい。だがそれ以上に寂しいことが直後に。なんと、メニューからアイスクリームがなくなってしまった。えー、ここのカフェオレとアイスを毎度ありがたくいただいていたのに! ショック。仕方がないので次回性チーズケーキを頼んだのだが、お昼のカレーでおなか一杯になっていたところにチーズケーキを投入したのはあまりよくなかったです、ええ。コーヒーゼリーにしておけばよかった。

 その後は松坂屋でマスカラを買ったり、ナディアパークでスカートを買ったり。今一番欲しいのはブーツなんだけど、欲しいタイプの物はなかった。いや、去年買ったばかりなんですけどね。ふくらはぎか、そのちょっと下まで入って、なおかつズボン履いたままでもin可能なジョッキ型が欲しいんだ。去年買ったのがまさにそれなんだけど、色があんまり好みじゃなくて、ついでに言えば足の形がどうも合わなくって、長いこと歩いていると痛い。まあかなり安く買えた代物だったし、どうしても無理ってほど合わないわけじゃないからこのままでもいいんだけど、なんかあったら欲しい。あるといいなあ。




2014年12月21日(日) 入稿しました

 先程、五時半ちょい前に近所のクロネコに出してきました。毎回冷や冷やしてるわけですが、今回はなんと終わりませんでした(ボカ〜ン)。ええ、ちなみに表紙込52ページです。久々にほんとに薄い本になってしまいました(涙)。まあでも途中書きなりにうまくできたと思う。もうそう思うことにする(ボカ〜ン)。

 お話はお知らせどおり、ベトナム編であります。しかしついこの間まで記録的厳寒だった中で、常夏の国の話を書くのは、イメージできなさすぎてまさに雲をつかむようでありましたことよ。

 こんなんですが、当日皆様のお越しをお待ちしております!



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