猪面冠者日記
今さらだが当分不定期更新

2012年11月11日(日) 花の詩女 ゴティックメード

 ネタバレというほどのことはありませんが、「ここが○○のあそこに繋がっていくんだな」という五星お馴染みの伏線リンクがありますんで、その辺まっさらな状態で味わいたい方はここを読まないで下さい。

 気がつけば31日の公開開始からはや二週間になりそうじゃないか。この映画は同じくファイブスターファンである友人と見に行く気満々でおりました。いつも彼女と映画を見に行く時はお互いずぼらなせいでついつい後延ばしになることが多いんだけど、今回は私が出かけられる日が極端に少ないおかげで(つか今週だけ)、11日鑑賞ですんなり決まった。友人はペア前売券も買っておいてくれたんだけど、彼女がそれをなくしちゃったので、結局定価鑑賞となった。ま、パルコカードがあれば定価から200円割引してもらえるからいいってことよ。

 友人は用事があって12時以降にしか映画館に来られないとのことで、私がなるべく早い勢理番号をゲットすることに。ミリオン1にて12時20分からの回の整理券をもらうべく、11時半に映画館到着。ゲットしたのは028番。うーん、十番台は取れると思ったんだけどな。まあ三週目に入っても人気があるのは結構なことだね。考えてみれば三週目でまだミリオン1でかかってるってこと自体、まだまだ大入りってことだわな。

 映画はわずか71分とはいえ、鑑賞前の常として水分は取らないことにしていたんだけど、館内が妙に暑かったせいもあってだんだん喉の渇きを抑えられなくなった。結局レギュラーサイズのチョコレートドリンクを頼んじまったい。あ、でもみんな同じように暑かったのかな。ドリンクのカウンターは結構並んでいた。それ以前にいつもより人多かったけどね。私がちょうどチョコレートを飲み始めた頃に友人は無事到着。それにしてもほんと人多い。友人の勢理番号はなんと60番台だよ、それも後半だよ。私が来た頃にはフロアの椅子も少しは空いてたのに今はもうぎっしり。いやあ、早めに着いててほんとよかったわ。

 物語は思いっきりファイブスター本編の番外編だった。ただし各国家が現代の形になる以前の時代が舞台なので、聞き慣れた固有名詞は出てこない。とはいえお馴染みのバチカン衛兵風の制服や、「代々の詩女(うため)の記憶を受け継ぐ少女」などといった、ファンにとってはピンとくるポイントがたくさん出てくるので、あれがあれでこれはこれ、というのは誰でもすぐ分かる。

 始まった時、というかその前に角川のキャッチが出る場面があって、そこでラキシスやクリス、カレンが普通に動いててまずびっくりしたんだけど(ここ記憶で書いているだけなんで出てくるキャラは違っているかも)、本編でも同じように動いてるもんだから二度びっくり。ほんとこの再現ぶりは素晴らしいのひとこと! あの永野キャラがほぼそのまんまの絵柄で、衣装込みで動いているんだもん! いやーこれだけで木戸銭払う価値あるわ(なんて書いてるけど、私は最初の劇場版の結城信輝の絵柄も好きよ)。作監誰? と思ったら名倉靖博! えええ〜、確かにブッキーな絵柄という点では共通しているけど、こういう他人の絵そっくりに描くっていうのもできちゃうのは知らんかった。

 ただ人物画のクオリティに比べて、肝心の画面の密度がしょぼいので、ここはいかんかったな。映画はレイアウトも絵コンテも永野がやっているんだけど、本人の技量の問題なのか、確保したスタッフの力量の問題なのか、ひたすら平板な画面ばかりが続くのには閉口した。背景がまたしょぼい。いくら当時のハスハが荒涼たる大地ばかりだったとしても、あれはなかろう。素人目にも下手って分かるレベルだよ。背景美術とアクションに関してはあいにく89年劇場版の圧勝でございます。

 物語のストーリーはとてもシンプル・・というか本当に番外編レベルなのでそういう意味ではよくも悪くも71分の作品なのだけど、フィルモアとハスハの黎明期を、坊ちゃまの顔した王子様とクローソーの顔した詩女が演じてくれるというのは、坊ちゃま萌えクローソー萌えの私としては大変おいしかった。いやあ、ベリンって顔はクローソーでしょありゃ。声はラキシスだけど。そうそう、川村万梨阿の声を久々に聞けたのも嬉しかったわー。今回は主題歌も歌ってたし(いい歌だったよ)、最高の内助の功だったんじゃないかしら。ただ坊ちゃま役の佐々木望はどうしちゃったのとしか。もともと上手くなかったけど、ここまで下手だったっけ? 声もなんか変わっちゃってるし。エンドロールが流れるまでずっと「ああもう、誰なのこの万梨阿さんとはあまりに不釣合いな新人は」なんて思ってたんだぜ・・・。私としてはこの手の役は俄然三木眞一郎にお願いしたいのだけど(つくづくワンパターン思考な自分よ)、ミキシンはなんか変な博士の役で出ちゃってて、実に美形声の無駄遣いであった。無駄遣いって言えば紋章だけ出てきた破裂の人形はなんだったのとか、あの人面犬はよりにもよってすえぞうと同属だったのか、とか数多い出オチたちにもいちいち突っ込みが浮かんで楽しゅうございました。友人が見終わった後「結局坊ちゃまってご先祖様も本命とは結ばれない運命なのねー」と言ってて、ほんとそうよねえ、と大いに同意した。

 ああ楽しかったとフロアへ。物販では作品のグッズもたくさん出ていた・・んだけど社会人としてはファイブスターといえども持っているのは恥ずかしいのであった。タンブラーとかかっこよかったんだけどね。しかしこの物色中に映画の感想喋っちゃってたのはまずかったかも。これから見る人もいただろうしなあ。すんません。

 本編中で坊ちゃまが紅茶をスコーン(のようなもの)と一緒に飲んでたのを見たせいもあって、お互い紅茶を飲みたくなり、栄のラシック一階にあるフォートナム&メイソンのティールームへ。迷うことなくアフタヌーンティーセットを二人分。私が忙しいせいで(笑)、あんまり長居はできなかったが映画の感想やらなんやら、楽しくお喋りして帰宅。はー、いよいよ明日からパッキングだわー。




2012年11月02日(金) 受かりました

 なんだかんだで毎年冬参加が通例になりつつあります。冬娘としてはありがたいです。というわけで猪面冠者受かりました。場所は西ね17aです。

 それにしてももう11月になってしまいました。そう、ほとんど休みのない11月・・・。まあ自分でそうしたんだからしゃあないだろですが。というわけで明日からほぼ毎年恒例の別部署さんとの旅行です。紀伊勝浦に行ってきます。



 < 過去  INDEX  未来 >


バンビーナ [MAIL] [HOMEPAGE]