◎ ぽんやり。 ◎

私はまだ、自分は子どもなのだと思っていた。
常に保護者を必要とし、自分の意思は他人の意思で、そこに責任なんかなくて。
まだ、護られる側だと思っていた。
…ついこの間までは、確かにそんな存在だったのに。

『大学生』って、なんて中途半端なんだろう。
成人はしていない、まだ未成年のくせに、扱いはもう子どもじゃない。
子ども、と呼ばれる人たちを、護るべき側に立っている。
授業で子どものことを習っても、そこに自分は含まれていない。
…何だか、少しだけ寂しい気持ちになった。

でも、誰も『大人』とは呼んでくれない。
子どもじゃないのに大人でもないらしい。
じゃあ、私達は何なんだ?

絵に描いたようなモラトリアム期。
昔の人は、よくもこんな言葉を思いついたものだと思う。

   − 2006年05月25日(木) −

◎ 当たり前 ◎

新しい薬をかぷかぷ飲んで、毎日学校に行ってます。

帰って来た人と、還らない人と。
ひとって、生きていれば帰ってこられるんだね。
そんなことを、今更だけど、貴方達に教えてもらいました。

帰って来たひと。
還らないひと。
どちらも尊くて
触ることなんて 出来ないけれど。

帰って来たひと。
貴方がいれば
還らないひと。
その人も報われる

お帰りなさい
行ってらっしゃい
今更だけど
両手を振れる

   − 2006年05月24日(水) −

◎ 久々診察。 ◎

今日は久々にメンタルクリニックの診察に顔を出しました。
本当に久しぶり。大学に進学してからは初めてです。
で、今回からはちゃんと喋ることにしました(ぇ
というか、どこかでサークルの某男子のことを愚痴りたかったんです。
…何っか、この人がねー…、自殺未遂のこととかを誇らしげに話してくるんですよ。
自分は投身自殺を図ったことがあるとか部員全員の前で言ったり、自ら包丁で切ったという手の甲の傷痕を見せてきたり。
私も腕見せれば良かったですか。そしたらちょっとは自粛してくれるんだろうか。
頬の一つでも殴れば良かったんだろうか。
自分が世界で一番不幸なような言い草するなって。
真剣に悩んでいる人達の気持ちを踏み躙るなって。
私なんか宛てつけにもならない。私はまだ大丈夫。
だって学校に行ってる。人の前で笑える。
それすら出来なくて苦しんでいる人がいるのに、軽々しく語るなって。
悔しくて腹立たしくて顔も見たくないって、叫べば良かったんだろうか。

まぁ、そんなことをだらだらと。珍しく本音を話しました。
そしたら薬が追加になりました。…三角でピンクで何か可愛い…(コラ
見慣れない薬だったので、先ほどネットで検索をかけてみました。
薬品名はトフラニール。
………。
……Σ
遂に 三 環 系 で す か … !
一年半振りに自傷の話なんてしたせいでしょうか…。
…不謹慎なコメントしか書けそうにないので今日はこれで。

   − 2006年05月20日(土) −

◎ 霹靂 ◎

耳を貫く高い音
その眩しさに、目を細めた。

私を残して消えた背中を
睨むことにも飽きたけど
使い古した縫いぐるみ
今でも抱いて 待ってるの。

喉にこびり付いている
一つ覚えの貴方の名
それは 淡い綿菓子のようで
味だけ残して 消えてゆく

願っても良いですか
祈っても良いですか
貴方が覚えていることを
私を覚えていることを

   − 2006年05月18日(木) −

◎ あたしは、弱い。 ◎

ごめんなさい。
役に立ちたいの。支えになりたいの。
なのに。
なのに、私は

授業で、悩みを抱える子ども達のビデオを見た。
リスカをしている人。同級生を殺そうとした人。不登校の人。
私と、似たひとたち。
私が、将来向き合いたいと思っている人達。
なのに。
…似てる、から。
似ているから、酷く感情移入してしまって。
視界がぼんやりした。何度も瞬きを繰り返した。
それでも、乾ききらなかった粒が、頬を伝った。

それだけなら良かったのに、涙と一緒に湧いてきたのは
…ぐるぐると脳内を巡るのは、憎らしい程の自傷衝動。

お手洗いに駆け込んだ。
ガチャガチャと筆箱を漁った。
見慣れたカッターを探した。
何処にもなかった。

叫び声を喉で潰した。
手から筆箱が滑り落ちた。
身体も崩れて、便座に腰掛けた。
さっきとは違う涙がぼろぼろ零れた。

私は、ひとに何かを教えられるような人間じゃない。
過ちを知りながら、同じことをして、そして生きている。
こんな不恰好で不自然な人間が、生も正も説ける筈がない。
…私は、子ども達と、向き合っちゃ、いけない。

夢は夢で終わらせておけば良かったんだ。
キレイな憧れのままでしまっておけば良かったんだ。
私なんかが追いかけられるものじゃなかったんだ。
ごめん、ごめんね、軽々しく目指そうとして、ごめんなさい。

あと、四年弱。
多分、それが全てのタイムリミット。

   − 2006年05月16日(火) −

◎ 未完成。 ◎

昨日手に入れた筈のものが
朝の光を浴びると 闇と同時に焼けてしまった
燃え滓すらも残らずに ただ その温度だけを残して
私が掴んだものは 昨日と一緒に消えてしまった

投げつけられたのは過去
紅い痕に全てをねじ込むように



…部活の先輩から呼び出し食らったので強制終了です。
つか、大学生ってホントに時間問わず遊べるんだな…(ボソリ

   − 2006年05月15日(月) −

◎ こんなものが欲しかったんじゃない。 ◎

神様の心に爪を立てることが出来たら
それは どんなに甘美な感覚だろう

貴方が捨てたものを 私が拾ったんだろうか
それなら 貴方の軌跡なんて 追わなければ良かった
ねぇ 貴方が一度 手放したせいで
私はこんなにも これに縛られている

貴方が天から墜ちた時
私は飛ぶことを強いられた
貴方の代わり?貴方の為?
異常な期待と前評判
全部全部 油に溺れた翼には重すぎた

怒れば良い 悲しめば良い
こんな私の存在を
恨めば良い 祟れば良い
愚かな代理品の存在を

黒い糸を曳く汚れた翼を
その手で引き千切ってしまえば良い

   − 2006年05月13日(土) −

◎ ちみちみ。 ◎

今夜も子どもを諭すのです。
できるだけ優しく、柔らかく、解せない慈愛を溢れさせ。

自分の意見が通らないのはいつものことで
なのに意見を通すことを諦めると叱られて
だったら少しは聞く耳持てやと。
否定に否定を繰り返して、その時間が何になるのかと。

毎日模擬・小規模な社会練習。
理不尽に声を荒げてはいけません。
上司の意見は絶対です。
女は男に逆らってはいけません。

てか、ジェンダーフリーって無理だよね。
適材適所だったらそれで良いじゃん。
女性を押し留める男性の意見には疑問を覚えるけど
男性を追い越そうと目くじらを立てる女性も分からない。
寧ろ、女性の特権を残したまんま、他のものは男性と並べろなんて
それじゃあ今度は女尊男卑じゃないのかなぁ。
譲り合って並ぶんじゃなくて、どうしても相手を蹴落としたいんだろうか。
…いや、何かもうどうでも良いや。

   − 2006年05月03日(水) −

◎ 殺して。 ◎

じわじわ聞こえる虫の音。
適度に孤独に落とされて。
足掻く手足を捥ぎたくて。

残った理性が憎いのですよ。
昨夜辺りから、鹿児島は蒸し暑くなりました。
今日の昼は真夏日だったみたいです。
今は、長袖が丁度良いくらいなのですが。

どうしようか。
もう、半袖の季節が来ちゃった。

一番危険なのが実家だ。
家族は絶対に、暑い中で長袖着てたら怪しむ。
学校とかは、「日に焼けたくないから」で大丈夫だろうけど。

はぁ。
もうかったるいなぁ。
死んじゃいけないのに、
どんどん希望が殺がれてく。

   − 2006年05月02日(火) −

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