◎ 断らないこと承知だろ…。 ◎

以前この日記に書いた、文通にて告られた件。
やんわりと遠まわしに断りました。
で、今日返事が着てました。

再チャレンジ挑んできたよこの人。

風邪気味なのか、喉と目が痛んでダルいので
細々とした愚痴を考えるのも面倒なのですが
取りあえず何処かに愚痴りたかったのでここで。
こんな私に縋る程に相手も切羽詰ってんのか…そうか…。
何か今年で21歳になったとか書いてあったもんなぁ。

でも、もうあと10年もすれば自分も結婚適齢期過ぎてんだよなぁ。
保育園に行った時、現5歳児と私は干支が一回り違うことが発覚。
…もう歳だなぁ、自分。
12歳違う人間と同レベルで遊びを楽しんでる自分ってどうなんだ。

大人になれない大人になる可能性バリバリです。まる。

   − 2005年12月29日(木) −

◎ よいこ。 ◎

昨日から保育園で職場体験をやらせてもらっています。
今日は4歳児のクラス・うめ組へ行きました。
そこに、『ろかちゃん』という女の子がいました。

ろかちゃんは、とにかくずっと笑顔の女の子でした。
大きな声で話す時にも、ひそひそ声で話す時にも、にこにこしています。
一人の男の子が「せんせい(私のこと)、ろかちゃんとにてる」と言いました。
何のことかと思えば顔のことだったらしく、確かにその子が言う通り、
ろかちゃんは鼻の形や肌の色が私とそっくりでした。

でも、一日仲良くしてもらっていて思いました。
ろかちゃんは顔だけでなく、性格も私と似ていました。

他の子は、私と手を繋いでいる時にその手を他の子に取られてしまうと
「わりこみしないでよー!」と必死で議論し、喧嘩になります。
でも、ろかちゃんは、とても寂しそうな顔をしながらも、
割り込んできた子を払うことができずに後ろに下がってしまうのです。
自分のタオルをくるくると巻いて遊んでいても、
他の子が「それかして!」といってしつこく食い下がると、
自分が遊び終わっていないにも関わらず、最後にはタオルを貸してしまいます。

日本人の典型ですよね。
自分が嫌なことがあっても、「いや」って言えないんです。

そんなろかちゃんが、昼に遊んでいた時に泣きました。
他の子が「せんせい、あっちであそぼう」と言ってオルガンの横へと
私を引っ張っていこうとした時に、「せんせい、ここにいて」と言って
私にぎゅっとしがみついてきたのです。

ずっと笑っていたろかちゃんが泣いた。

私は取りあえず、「あっちにいこう」と誘ってきた子達に
「ちょっとろかちゃんとお話したいから、先に行っててね」と言って
ろかちゃんと正面から向き合って、手を握って、話をしました。

「ろかちゃんはとっても優しいんだよね。
 いつも自分のことより、お友達のことを考えるんだね。
 だからさっきもお友達にタオル貸したんだよね。
 先生、ろかちゃんのことは全部大好きだよ。
 でも、笑ってるろかちゃんが一番好き」

そんな話をすると、ろかちゃんはうんうんと頷いて聞いてくれました。
そしてその後、少しだけその場で遊ぶと、ろかちゃんは皆と一緒に
オルガンの横で遊ぶことを許してくれて、一緒に遊びました。

小さい頃の私が、当時の先生に言ってもらえたら、きっと嬉しかったこと。
小さい頃の私が、当時の先生に言ってもらえて、凄く嬉しかったこと。
それを考えて言っただけだったけれど、
やっぱりろかちゃんと私は似ているらしくて、とても喜んでくれました。

「せんせい、ろかね、きょうのおひるがすっごくたのしかった!」

おやつを食べた後に手を洗って、ろかちゃんはそう言ってくれました。
繋いだ手をぶんぶんと大きく振って、喜びを表してくれました。

私が幼稚園に通っていた時には、そんな言葉を言えただろうか。
私の目指している“保育士像”に近付けた気がして、とても嬉しかった。

私は子ども達に『優しい子』とは言っても、『良い子』とは言いません。
何かの本に書いてあったのですが、大人の示す『良い子』というのは
『聞き分けのある子』『手間のかからない子』であって、
そんな大人にとっての『良い子』を目指す『優しい子』は、
いつかきっと、どこかで躓いてしまうらしいのです。
だから私も、『良い子』という言葉は子ども達に使わないことにしました。
大きくなってから苦しむよりも、小さい頃に沢山甘えて
歳相応に周りに迷惑をかけてくれる方が、その子には良いと思うから。

   − 2005年12月27日(火) −

◎ うみ。 ◎

その手の温かさに惹かれました
その心の温かさに惹かれました

海の中で夢を見ました
海に抱かれながら夢を見ました

貴方の手が見えました
貴方の温もりを感じました

今の私の前にあるのは
貴方の居ない、海でした

それは空の星を纏って
波と一緒に輝いているのに

貴方が居なければ、海は怖いです
黒くて、深くて、どこまでも怖いです

貴方は何処に居ますか
私の声が聞こえなくても

小波の子守唄を、聞いていますか

   − 2005年12月26日(月) −

◎ ゆめをみた。 ◎

色々な、現存する、私が過去に行ったことのある場所の映像が見えた。
主なものは、恐らく小学生の頃に私が見たもので。
起きた時、懐かしさで切なくて、泣きたくなった。

一番鮮明に覚えている映像は、小学校のプール横の壊れた体育館。
昔、私が通っていた小学校の隣には中学校があって、
その中学校と近くの他の中学校が合併して、私が通った中学校になった。
私が小学生になった頃には、もうとっくにその体育館は使われてなくて
いつだって殺伐としていて、肝試しにでも使えそうな場所だった。

私の夢の中に、現存するものがそのままの姿で現れることは珍しい。
日頃見る夢の舞台は、大抵が現存するものに少し手を加えたような
見覚えがあるようで、本当は来たことなんて一度もない場所だから。
過去にあったトラウマを夢で繰り返すようなこともまず無い。
夢は完全にそれ個体で“夢の世界”として現実から隔離されていた。

何てことはない、つまらない夢。
でも、こういう夢のことを、本当の“良い夢”と言うのだと思う。
もう戻れない昔に戻れたかのような錯覚。
現実には絶対に実現しない、フィルターの向こうの記憶。
どんな夢よりも、つまらなくて、懐かしい夢。

   − 2005年12月24日(土) −

◎ くらべる。 ◎

あの頃の自分には勝てない。
素直に、そう思う。

あの頃の自分は
今よりも弱くて
今よりも脆くて
今よりも孤立していた筈なのに
あの頃の言葉は、透明だった。

己の言葉の拙さに落胆して
他人の笑顔が胸に染みて痛くて
ぶつけどころのない苦しさにもがいて
そんな、毎日だったのに。

今の笑顔より、あの頃の涙の方が価値があるんだろうか。
今の私より、あの頃の私の方が認めてもらえるんだろうか。

偽って太陽の下で笑う私より、
素直に月の下で全てを睨んだ私の方が。

全てを投げ捨てた振りをして手を差し伸べる私より、
感情のままに刃を握り締め続けていた私の方が。

少なくとも、多分私は、今よりも昔の私の言葉の方が好きだ。
独りよがりで、排他的で、炎の上に厚い氷で蓋をしたような言葉。
冷たいくせに感情的で、乱暴で。
“大人”になれば、きっともう二度と生み出せないであろう言葉達。

土を払って、埃も払えば、もう一度息を吹き返してくれるかな。
あの頃の私は、もう一度答えてくれるかな。

   − 2005年12月23日(金) −

◎ 心苦しい。 ◎

私と同じクラスには、私と同じ部活だった子が二人いるんだけど
その二人が、私が入院中に喧嘩したらしく、お互いに口を利かない。
私はどちらからも話し掛けられるし、どちらとも話したいから、
移動教室等は三人で移動して、二人の人と同時に別々の会話をする。

双方を知っている別の友人にその話をしてみたら、
「どうしても馬の合わない人はいるからね」、と言われた。

うん、そうなんだ。
私だって生理的に受けつけない人とか、喋っていて疲れる人とか
そういう人の数の方が、好きな人の数と比較すれば多いから。
でも、だから困るんだよね。
嫌いになる要因がそれぞれに色々あって、それが好きな部分より大きくて
本当に色々な事が重なって、果てに喧嘩になったんだろうから。

だから、下手に“どっちが正しい”って判断が下せないから苦しい。
どちらかの側に一方的につくことが出来ないから、
二人の間をわたわたと必死で行ったり来たりしてて、
その時の私を傍から見れば、酷く滑稽に見えるんだろう。

…あー、なんかもー、自分っていっつも他人の事で悩んでんなぁ。
人の事を気にしすぎなんだろうか。でももうコレ性格だからな…。
まぁ、他人の事と言いながら、結局は自分の生活に支障をきたすから
悩んでいるのであって、自分の為に悩んでんのと変わんないんだろうな。

…誰かに相談してみるかな…。


私信>>相良ちゃん
思い出せなかったBUMPの歌詞思い出せたよー!
『孤独を望んだ振りをしていた
 手の温もりはちゃんと知っていた
 その手に触れて いつか離れる 時が来るのが怖かった』だ!
因みに多分、これユグドラシルじゃなくてジュピターだ…。

   − 2005年12月18日(日) −

◎ あめ。 ◎

冷たい雫の中
人工の光を合図に進む。
踏み出したその先は
しましまの線の上。

私が立ち止まる
人は流れていく
誰かの肩がぶつかる
皮膚の上を雫が伝う

“大勢”の中の“私”
雫は皆に降り注ぐ
残酷なまでに平等に

ごみのように小さな私
貴方には見えますか?

“大勢”の中の“私”
貴方は見止めてくれますか?

   − 2005年12月17日(土) −

◎ 笑って。 ◎

皆に覚えていてもらいたい反面
皆に忘れてもらいたい自分が居る。

私が卒業して、皆の前から居なくなったら
皆はどれ位の期間、私のことを覚えていてくれるのだろう。

皆がずっと覚えていてくれたら良いな、と思うけれど
皆は忘れた方が前に進みやすいんじゃないかな、とも思う。

哀しさが帰って来て、頭がぐちゃぐちゃで分からない。
帰る場所が欲しくて、でもそんな所があるのか不安で、泣きたくなる。
家で寝ると怖い夢ばかり見るんだ。
怖い場面なんてそんなに無いのに、夢の中でも、起きた後でも、
何故か怖くて不安で悲しくて苦しくて、胸がそれだけで一杯になる。
そのおかげで、最近学校に早めに通えてるんだけど。

   − 2005年12月15日(木) −

◎ 逃げたい。 ◎

幾つの夜の中で
私は大人になったのだろう。
幾つの陽だまりを浴びて
貴方は子どもに戻れたのだろう。

私、は、
何時、から、
暗、闇、に、
慣れた、の、だろう。

何時から逃げることに慣れたのだろう。
何時から耳を塞げなくなったのだろう。

泣きたい。

   − 2005年12月12日(月) −

◎ くだらない。 ◎

泣いて喚いて暴れたら、望んだ道へと進めますか。
私の選んだ道は、間違った道ですか。
また、私は闇の向こうで蹲って泣くのでしょうか。
それでは何も、解決へと進んではくれないのに。

保健室で、二年生の頃のクラスメイトが呟いた。
「私、修学旅行楽しくなかった」。
…全て一言で終わらせてしまうんだね。
貴方の為に、他のクラスメイトの女子12人、頑張ったのに。
確かに貴方は私と、私が交友のあった子を除いた9人の女子からは
煙たがられていたようだったけれど、それでも皆頑張ってくれたのに。
デパートで一人、行方が分からなくなった貴方を必死で探して
その後、そこから動けなくなった貴方を、雪の積もった滑りやすい道の上、
皆で変わりばんこに背負って、ホテルまで連れて帰ったのに。
あんなに皆優しくしてくれたのに。
貴方にとって、あれは『当然のこと』だったんだろうか。
私も、修学旅行、あまり楽しくなかったよ。
でも、その分皆に沢山迷惑かけたから、そんなこと口に出せなかった。
表面だけだったとしても、皆、優しかったから。
迷惑かけても、怒らないでいてくれたから、嬉しかったから。
だから言わなかったのに。

悲しかった。
ショックだった。
でも、それだけだった。
こんな事でショックを受けてる自分はどうにかしてる。
高校は平和すぎて、免疫が落ちてしまったらしい。
昔はこんな事にショックを受けてる暇なんてなかったのに。

   − 2005年12月10日(土) −

◎ 切りたい。 ◎

なんかね、疼くんだよ。
両腕が痒い。

何も目的なんてなくて
なのにもう一度、あの傷を再現したいと思ってる。

破壊衝動のはけ口にしたのは一年前。
じゃあ、今度は何をしたいんだろう。

誰にも傷を見られたくなくて
長袖の時期だけ浅く、本当に浅くカッターを掠らせて
夏が来る頃には浅黒い線だけが残って
多分、それだと知らない人には気付かれない程度の傷跡で
次の冬が巡ってくる頃には、もう跡形も残っていなくて。

全て戻ってきてくれれば良いのに。
一部だけじゃなくて、全部。
あの頃が、全部、戻ってきてくれれば良いのに。

   − 2005年12月07日(水) −

◎ 凍った紅 ◎

夢の中
貴方に、会いました。

雪の中
頬を紅に染めて
嬉しそうに
楽しそうに
貴方は、笑っていました。

私が起きた時
頬が湿っていて
枕の冷たさに震えました。

夢の中は
雪が降っていても
あんなに暖かかったのに
そこから出れば
この世界は
雪もふっていないのに
こんなにも寒い。

腕が疼きます
熱を求めて
凍える全てを
温める為に。

この世界が
貴方の夢のように
白く染まったその日
私は、
その上に、
紅を授けようと思います。

その腕を
天へと掲げたなら
貴方に、見えるでしょうか。

   − 2005年12月06日(火) −

◎ “悲劇”と言って良いですか。 ◎

…告られたっぽいです…。

チャットとメールと手紙でしか知らない人に。

貴方のことが好きだから、俺のことをどう思っているのか、
他に男がいるのかを教えて欲しい、とか手紙に書かれてた。
…正直、勘弁してくれよ…。

文面onlyのソトヅラに騙されたのか
精神的に異常なところに親近感を感じたのか
どちらにしろ、私は彼に対する警戒を解けない。

私も彼も、『ポジティブなネガティブ』だと彼は言った。
…私が貴方にどれだけ気を遣って言葉を選んでいたか、知ってる?
ポジティブを装うためにどれだけ苦労してるか、知ってる?
泣きたい時に、回らない頭で、震える手で、歯を食いしばって
時間に追われながら必死で手紙を書いてたこと、知ってる?
…それも出来ないくらいに、今弱ってること、知らないでしょ?
だから手紙を止めたってこと、知らないでしょ?

こんなに苦しい人間関係、私は嫌だ。
本当はもう止めたい。だけどね、私に残った変な理性が
偽善的としか取れない、おかしな私の生温い優しさが
私が本音を言うのを押し留めてるんだよ。
私の心を潰して、殺して、人の為に努めてるんだよ。

貴方のことは好きだとは言えないけれど、嫌いじゃないよ。
自分を殺すことが常になった自分が一番嫌いだ。
結局最後には貴方を傷つけてしまうんだろうね。
でも、私は自分が嫌いだ。だから、貴方を好きにはなれない。
…そう正直に伝えられたら、どんなに楽だろうね。
自分を偽る癖を治せれば、どんなに楽だろうね。

   − 2005年12月05日(月) −

◎ 小学生の頃、児童相談員の先生が ◎

私のことを、『人の痛みが分かりすぎる子』だと言ってくれた。

人を傷つけないように、人を怒らせないように、
必死で言葉を選んでからそれを口にする子だと。
人と上手く喋れないことがあったり、嫌な事をされても言い返せないのは
自分がそれを口にすることで、相手を傷つけてしまうことを恐れているからだと。
「他の子は、もっと大きくなってからそれを知るのに、
 貴方は精神面が早く成長しすぎちゃったんだね」と、笑ってくれた。

嬉しかった。

“小学生の私”は、その先生に救われて生きていた気がする。

私が他人より特別に優しいとは思えないけれど、
あの先生のようになりたいとは言えないけれど、
でも、私が他の人よりも“痛みを察知すること”に優れているのなら
私はそれを活かせる人間になりたい。
あの頃の私のように、ただ泣くことしかできない子ども達。
黙することで自分を守っている子ども達。
私は、そんな子ども達の“声”になりたい。

   − 2005年12月03日(土) −

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Illustration by : 夏の空色
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