◎ 帰ってきてね。 ◎

わたしは私だよ。
ずっと
いるよ
ここに。

空は小さくて
風は凍って
木々は凍えて

それでも
待ってるよ。

   − 2005年11月30日(水) −

◎ 貴方が 居ないのに ◎

何も変わらない
差し込む光
シーツの手触り
陽だまりの匂い。

何も変わらない
小鳥の囀り
机に教科書
乾かない涙。

何も変わらない。
変わってくれない。

こんなもの要らなかったのに。
他に何も要らないのに。

全て変わってしまった
私の中の時間
私の中の記憶
私の大事な思い出。

   − 2005年11月28日(月) −

◎ 望み通りじゃない。 ◎

何も出来ない。
役に立てない。

こんな気持ちよりも
ちゃんとした結末が欲しかった。

躓いた
道の果てで
新たに何を
得られるのだろう。

之は多分
一瞬の、気の迷いで
そんな事は解っていて
それでも。

擦りむいた膝も
肉刺の潰れた足も
汚れきった服も
纏わり付く過去も。

全部、全部
無駄ではなかったとは、言い切れないけど。

せめて、せめて
茨を千切る
紅に染まった
この両手だけは

光へと向かって欲しかった。

   − 2005年11月26日(土) −

◎ お父さん。 ◎

もう少し、家族に気を遣って下さい。
疲れているのは貴方だけじゃないんだから。

手を上げないのは幸いなんだろうか。
でも、言葉だって凄い破壊力を持ってるんだよ。

更年期障害が出始めて最近疲れきっている母と
勉強も野球も成績が芳しくなくてイライラしている弟と
相変わらず意志に身体が付いてこない私と。

皆それぞれ辛くて、それでも日々をこなしている。
貴方だけが辛いんじゃないんだよ。

家で休めないのは今に始まったことじゃないけれど
最近は殊更に辛くてダルい。

思い切って見切りを付けられれば楽だろうに。
未だに私は貴方に縛られて生きている。

   − 2005年11月23日(水) −

◎ 社会的地位。 ◎

某携帯サイトさんの日記を読んで、初めて知りました。
衣類等に使われる動物の毛皮は、生きたまま剥がされるそうです。

気絶するまで殴り、蹴り、意識を失ったところで毛皮を剥ぐ。
しかし、皮を剥がれる時の壮絶な痛さ故に途中で意識を取り戻したり
皮を剥いだ後に、明らかに致死量以上に出血しているにも関わらず
死ぬことが出来ず、最期まで痛みに足掻きながら死んでいく動物もいるそうです。

保健所で捨て犬・捨て猫を殺す際も同じですよね。
安楽死なんて手間暇かけて苦しみを感じさせないように殺すわけではなく
麻袋に入れられて、ガス室に入れられて、もがき苦しみながら死んでいきます。
丁度、ヒトラーがユダヤ人を処分したのと同じ要領ですね。

私は幼い頃、テレビで紅白歌合戦を見ていた時に某ジャニーズ系アイドルが
何か動物のファーを首に巻いて出てきたのを見て
それだけでいきなり号泣しだしたような人間なので、
こういう話題だけは個人的見解を避けさせていただきます。
どうしても主観的で独りよがりな考えしか出来なさそうなので。
事実、こういうことがあるんだってー、と伝えるだけに留めます。

でも、だからと言って動物愛護団体に賛成なわけでもないです。
医薬品や化粧品を作る際には動物での試行が必要不可欠だ。
それを嘆いておきながら、貴方達は薬は飲まないのか。化粧はしないのか。
そう問われて是と答える人間が一体何人居るものか。
中国では犬や猫を食べる。それは可哀想だから反対する。
そんな意見には呆れを通り越して逆に腹が立ちます。
なら、牛や豚や鳥は可哀想ではないのか。
魚の生き作りは?生きたまま沸騰した鍋にぶち込まれるカニは?
他国の食文化を、個人の偏見だけで否定するのは止めてくれ。

私は、獣医を目指していた頃、自分は“人間”が嫌いなのだと思っていた。
“生きる為に必要な命の犠牲”の量のハードルを、
歴史を重ねる毎にどんどん高くしていく人間全体が嫌いなのだろうと。
でも、今保育士を目指している自分を見て、それに疑問を抱きました。
人間全体が嫌いなら、何故私は人間と関わろうとしているのだろう。
どうして私は、嫌っている筈の人間を育てようとしているのだろう。
ほんの少しの時間考えて、ああ、そうじゃない、と思いました。
私は多分、“人間社会の強者”が嫌いなのだと思います。
それは動植物から見た人間であり、子どもから見た大人であり。
人間社会が嫌いで、それを動かしている上位の人間が嫌いで。
だからただ、人間社会に反発したかったのだろうと思います。
反発する為に、人間社会で強者と判断される地位が欲しくて、
でも強者の側で、今の人間社会に溶け込む気にはなれなくて。
寧ろ弱者とされる側の立場に立って、強者に反論したかった。
その結果目指したものが、獣医師であり、保育士だったのだろうと思います。

トコトントントン少数派。良いよ別に。今に始まった事じゃない。
社会に出ても、今の反発心を無くさずにいられれば良いな。

   − 2005年11月17日(木) −

◎ ハンコウキ。 ◎

親の存在が傍にあるだけで
その声が聞こえるだけで
その場にある物全てを壊したくなるような
反抗期なのか何なのか、妙に親が苦手な期間真っ最中です。

もう何処に居ても何をしていても苦しくて
この前遂に、初めて物にあたりました。
学校で、自習用に与えられた教育相談室で
パイプ椅子を蹴飛ばし、それにプラスチック製の椅子を投げつけました。
本当は窓ガラスくらい割りたかったけど、流石にお金が絡むから止めた。

最近の気分は、一言で言ってしまえば全てが「どうしようもない」。
もう考えるのが嫌で、全部を放棄したくて、でもそれが出来なくて。
誰とも会いたくなくて、でもそんなことは不可能で、いつもイライラしてる。
笑うのが恐ろしく苦痛。常に身体がだるい。
誰か助けて。

   − 2005年11月13日(日) −

◎ Dear dear...second ◎

伝えたいことがありました。
私から、貴方が消える前に。

貴方を知って、その温もりを知って、もう何回目の秋でしょうか。
木枯らしとすら戯れる無垢な貴方の姿にも、段々と慣れてきました。
寒がりなくせに、どうして貴方はそんなに四季が好きなのでしょう。
身体が丈夫な方ではないのだから、秋や冬は嫌えば良いのに。
頬を紅葉のように紅潮させて、拒むどころか喜び勇んで
貴方はいつもその懐へと飛び込んでいきますね。
そして私はいつも、苦笑しながら、貴方の背を追いかけます。

…前ばかり向いている貴方は知らないでしょうね。
貴方を追いかける時、私の胸が、時折酷く締め付けられていることを。

貴方の強さ程頼もしいものは他にはないと信じている筈なのに
冷気と共に駆けていく貴方は、とても儚く見えるのです。

幾度貴方と春を迎えても、季節が巡る度にこの切なさは蘇るのでしょう。
それはまるで、淡雪のような、触れることを躊躇ってしまう一瞬の夢。

春が来れば、雪と共に、貴方は消えてしまうのではないだろうか。
その熱の全てを、自然に還してしまうのではないだろうか。

だから私は追うのです。
その、私より大きな背を。
私より熱を帯びた掌を。
私より優しい笑顔を。

誰に馬鹿にされようとも、それだけは手放したくなくて。
今日も私は、貴方の後を追いかけます。

貴方は、私の、かけがえのない、一閃の光だから。
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ネタ第二弾。
恋愛気分を描写できるようになりたくてやってるけど…嫌気が差してきた(ぇ

   − 2005年11月11日(金) −

◎ 一ヶ月半振りに泣きました。 ◎

今日は午前中に歯医者に行った。
その時に、母親が私の進路に対しての意見を言ってきた。

「あんまりに唐突過ぎるからねぇ」
「“朝起きる”ってのは、その他の色んな要因も絡んでいるんだろうから…」
「朝起きられて、学校行って、そういう“普通の生活”が出来るのか、
 ってのが賭けみたいで」
「一か八かの賭けをやる程、価値のあるものとは思えない」

そう言われて、その時はふぅん、って聞き流したんだけれど、
放課後に心の中で母のその台詞を反響させていたら、凄く悔しくなった。
どんどん考えを詰めて詰めて詰めてったら、その内に疑問が
「今年度は進学無理ってことかな」から、「何で病気治らないの?」に変わった。

鼻がツンとして、それが止まらなくなって、
学校の一階の教職員用のお手洗いに逃げるようにして飛び込んだ。

何で私の思い通りにならないの?
何で普通の生活が出来ないの?
何で一年も経つのに“ビョウキ”が治らないの?


なんでなんでなんでなんでなんで!!


途端に、堰を切ったように涙が零れてきた。
ぼたぼたと音を立てて落ちていく涙は久しぶりで、止め方が分からなかった。
喉からも声が漏れて、もうどうしようもなくて、
歩けるくらいに視界を保てる程度に涙が引っ込んだタイミングを見計らって
私は今度は保健室へと走っていった。

保健室前の廊下に涙目で突っ立っている私を見て、先生達は驚いていた。
そして、何も話さず、ただぼろぼろと泣いているだけの私には
保健室の先生も、途中で駆けつけた担任の先生も、何も出来なかった。

「もう何も出来ない!無理だ、何で、もう嫌だ!!」
心の中を、文になんてなっていない言葉を、あの場で素直に吐き出せたら
どんなに楽だっただろう。泣き叫べたらどんなに楽だっただろう。
でもやっぱり私は甘え下手で、変な理性と恥が喉にずっとつっかえていて
結局その変なプライドは、最後まで喉から転がり出てはくれなかった。

家に帰って来てからも、独りになると途端に涙が溢れてきた。
今こうやってパソコンに向かっていても、頬を拭う手が止まらない。

でも今日、久しぶりに沢山泣いて、気持ちを心の壁に叩きつけていたら
一つだけ気付いたことがあるよ。
それは一つだけど、今まで一番欲しがっていたもので。
分かったところで何も変わらないけれど、気付いた事自体が嬉しかった。

ああ、自分って、本当に甘え下手なんだなぁ。
「別段環境が悪いわけじゃないのに何でこんなことになったんだろう」って
ずっと思っていたけれど、悪いのは環境じゃなくて私の方だったんだね。

私はずっと、必死で“良い子”を演じ続けてたんだ。
幼い頃から優等生を目指していた節があったけれど、
弟ができて、彼の性格が酷く自己中だと分かった頃から
私は家の外どころか中ですらびくびくしてて、
家族の顔色を窺いながらずっとずっと生活してた。
実の親ですら、反抗すれば嫌われるんじゃないだろうかって思って
親子喧嘩の一つもせずに、ただ一方的に叱られて、今まで生きてきた。

入院中に、散々医師や看護師さんから言われてた事だったのに。
自分で気付けて、今やっと本当の意味で理解出来た気がする。

そりゃあ、17年間も自分を殺していれば心だって悲鳴を上げるよね。
ああ、やっと分かったよ。今まで目を背けていてごめんね。

後は、「家に居るよりも、家を出た方が状況が改善するかもしれない」って事を
どうやったら親を傷つけずに伝えて、家から出してもらえるかを考えなきゃ。

   − 2005年11月08日(火) −

◎ しんどい。 ◎

「自分はなるべく薬を出さない」と言っていた先生が
受診の度にポンポンと薬を増やしていくのはどうなんだろう。
…まぁ、薬の効果の出が思わしくない私が悪いのだし
別段それで困ることもないから何も言わないけれど。
でも、「薬が増えてきたけど、飲むのが辛いとかない?」とは訊かれた。
私は即座に首を横に振った。
言われた通りに薬を飲んで治るのなら、いくらでも飲む。

やっぱり最近、調子が悪い。
保健室の先生にも「しんどそう」って言われた。
しんどいよ。
教室に行くと、そわそわが止まらない。
保健室に座ってるだけでもそわそわする。
先生も、私も、何が最善策なのか分からない。
眠って現実逃避する以外に道がない。

進路のことについて、担任の先生から親に電話があったらしい。
何も発展はなかったみたい。
親にその話題を振られても、今の私は返答することすら面倒だった。
前は、親に進路について向き合って欲しいって願ってたのに。
今は私の方が拒絶してるみたいだ。

   − 2005年11月07日(月) −

◎  ◎

…昨夜も寝付いたのは午前4時過ぎ…。

最近、また不眠が酷くなってる。
前みたいに完徹…とまではいかなくても、明け方まで目が冴えている。
頭痛・吐き気・不眠・あと、また集中力が低下している事。
明日は病院だから、それを先生に話してこようと思う。

眠れないよりも、まともに授業に出られない方が辛い。
ここ数日、授業に出た覚えがない。ずっと保健室に居る。
教室で、じっと椅子に座っていられない。
むず痒くて、不安で、悲しくて、泣きたくなる。
…何でだろう。

   − 2005年11月04日(金) −

◎ 体調不良。 ◎

頭痛い。
気分悪い。

最近吐き気が止まらない。
心臓の鼓動と一緒に強くなる。

胸が一杯なのに泣けない。
泣けばきっと楽になれるのに。

問題も不安も山積み。
解決出来たのは数える程で。

誰か助けてよ。
私は、どうしたら良いの。

問おうにも言葉が出なくて
やっぱり私は独り、闇の中で起きている。

   − 2005年11月03日(木) −

◎ ともだち。 ◎

名前は伏せるけれど、見ている貴方はきっと気付くだろうね。
でも、この手紙は単なる私の自己満足だから。
貴方は何も気にかけないで。自分の道だけ見ていて。
…もし叶うなら、嫌悪の念すら抱かずにいてくれれば、嬉しい。

私の歩んできた道はあまりにも平坦だったから、
貴方の苦悩はきっと半分も理解出来ないと思う。
話を聴いて、それだけで全てを理解したと思い込んでしまえば
その行為は、きっと貴方に対する侮辱にしかならないと思うから。

先生と、貴方の声。
確かに何かを話しているのに、内容が全く聴き取れないそれを
大して離れてもいない距離で、私は無心で聴いていました。
その時の私は本当に心が無かった。何も頭に入らなかった。
動くことすらも億劫で、ただその場に“居る”だけでした。
ただ一つだけ理解出来たのは、すぐそこで貴方が苦しんでいること。
真っ暗な頭の中で、それだけがずっと響いていました。

貴方のことを何も知らないのだから、そんな気遣いは迷惑なだけなのにね。
何も出来ないと解っていながら、酷く歯がゆくて仕方がなかった。

でも、何も出来ないくせに、貴方に自分勝手なことを訊きたかった。


私は、貴方を、友達だと思っても良いですか。

貴方は、私を、友達だと思ってくれますか。


何の役にも立てないのに、そんなことを訊きたかった。
何も出来ないと解っているのに、何かがしたかった。
その『何かが出来る地位』に立ちたいって、思ったんだ。

私が目の前に現れない方が、貴方が笑えるのならそう言って。
自分を殺してでも、貴方が笑ってくれた方が良いって、私は思うから。

貴方と私が少しだけ話せた時、貴方は随分と自身を過小評価していたけど
貴方の何かを否定出来る人は、滅多に居ないと思うよ。
だからもっと、自信を持って笑って下さい。
…貴方を苦しめるものが、少しでも減りますように。

   − 2005年11月01日(火) −

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Illustration by : 夏の空色
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