◎  ◎


帰りの電車が発車すると同時に雨が降り出した。

今日もやっぱり胸は苦しくて
それでもやっぱり涙は出なくて
そんな私に代わって、空が代わりに泣いてくれた気がして
とんでもない自己満足だと思いながら、空に感謝した。

雨音が、酷く優しい子守唄に聞こえた。
子守唄の中、私は喜びで一杯になりながら目を閉じた。

電車が終点の駅に着くと、雨はすっと止んでいった。

本当に、私が電車に乗っている間だけ降り続いた雨。
不思議な雨。でも、それだけに感慨を覚える。

私もいつか、あの雨のような人間になれますように。


   − 2005年05月29日(日) −

◎ 心の中で ◎


友達と久々に会った。

多少ぎこちなくても、自然に笑みが零れてくれる事に

内心少し驚きながら、安堵した。


別れ際、夏になったら又会おう、と何度も何度も約束した。

その約束のおかげで、きっと私は生きていられる。


ありがとう。

ありがとう。

心の中で何度も呟きながら、心の中で泣いた。


私は

まだきっと、生きていられる。

   − 2005年05月28日(土) −

◎ 赦された気が、して。 ◎


…びっくりした。

昨日、私、病院の二階から飛び降りようとしてた。

ガラスに椅子をぶつけて、割れたその破片の中に座り込んで破片を握り締めて、
手にも足にも切り傷を沢山付けながら、血を見て笑う自分を想像したり
二階の階段から下を見下ろして、落ちる瞬間の自分を想像したり
確かに最近は、そういう思想が頭の中をぐるぐる回ってはいたけれど。

『そんな事したら、確実に閉鎖か保護室に入れられる』

そう思って、絶対に実行にだけは移さないようにと思っていたのに。

そんな事で死ねる訳はないって解ってるけど

私に自分を殺す権利なんて無いって分かってるけど

たった一組の夫婦に
二度も子どもの死を背負わせるような勇気は
私には無いから。

なのに。

窓の外に、工事用の簡素な階段があるのを見た瞬間
何故か突然、そこから飛び出したい衝動に駆られた。

思いの他高い窓に飛び上ろうと、這い上がろうと、必死だった。

そこで、看護師さんに声をかけられた。
「何をしていたの?」

私は何も答えなかった。
只、そこでやっと、自分が何をしようとしていたのかという事に気付いて
少し強張った手で窓を閉めて、何も言わずに病室に戻った。

何で。
どうして、私は飛び降りようとしていたんだろう。
私には死ぬ権利なんて無いって、ずっと言い聞かせてきたのに。

…でも、窓の外を見た、あの瞬間。
誰かがその行為をする事を、赦してくれていた気がするんだ。
逃げ場を無くした私に、誰かが手を差し伸べてくれた気がしたんだ。

『泣く』という事は、私にとって『辛さ』を表すバロメーターで
それをする事によって、私は看護師さん達に辛さを伝えようとしてた。
でも、それが、思った程効果を表さないものだと、少しずつ気付き始めて。

最近は、涙も出てこなくなった。

胸は苦しいのに
前と同じくらい痛いのに
涙は一粒二粒が限度で、それ以上は流れなくなった。

元々言葉で『苦しい』を伝えられなかった私は
そこで本当に、『苦しい』を伝える手段を失ってしまった。
色々な理由で、安心して居られる『居場所』もどんどん減っていった。

…きっと、そんな時に外なんて見たせいなんだろうね。
あの窓から身を乗り出せば、居場所が手に入るような錯覚に陥って。

私は本当に弱い動物だと
改めて思い知らされた。

でも相変わらず、涙は一滴も零れなかった。


   − 2005年05月27日(金) −

◎ 無題 ◎


私が貴方を掬いました。


私が救えなかった

貴方に巣食った黒い影。


貴方は救われませんでした。


だから今、こうして私が掬っています。

小さくなりましたね。

もう少し、砕いた方が良いですか。



もうすぐ。

もうすぐ、貴方の好きだったあの海に

貴方が愛したあの空に

貴方を還すことが出来ます。


だから、もう少し。

もう少しだけ、この胸の中に居て下さい。

もう少しだけ、私に後悔をさせて下さい。


貴方へ贈る

貴方を送る

弔いの灯が、消えるまで。

   − 2005年05月14日(土) −

◎ 意味不明 ◎

私は薬の効きが悪いんだって。

へぇ。


着実に、治す気が失せつつあります。

今の病院から、大学病院に転院するかもしれません。


吐き気が強くて自暴自棄気味です。

故に文章も支離滅裂です。

カッター探す気力もありません。

包丁でいってみましょうか。


…台所まで行くのがダルイ。

というか、親にはバレたくないので止めときます。

流石に病院送りになると困るので。


今日食べたもの。

アイスあんみつ生クリーム添え(何ソレ)を半分。

…なのに、昨日より体重が増えてる。

折角自分の目を疑う程減ってたのにな。

   − 2005年05月13日(金) −

◎  ◎

他者の存在を不快に思う世界
他人の笑い声が苦痛に聞こえる世界

「苦しい」だけが意識を支配する、世界。


それが、今の私の世界。
状況の変化から病状が悪化した、私の世界。

私は、この状態を改善する為にあの場所へ行ったんだよね?
普通の高校生をこなせるようになる為に、あの場所に行ったんだよね?

じゃあ、今は何なんだろう。
動かない頭で文章を考える。
やっとの思いでキーを打つ。

ねぇ。
どうして私を「戻した」の?
あと2ヶ月で、本当に私は高校生に戻れるの?

苦しい。
悲しい。
寂しい。
辛い。

どれが今の私だろう。
それすらも分からない。

   − 2005年05月12日(木) −

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