ぴよの映画めった斬りコーナー
ぴよが見た新作映画・ビデオ・DVDを個人的趣味でぶった斬るコーナー
ぴよと意見が合わないからっていじめないでぇ〜ん!(^_^;)
【ネタバレも含んでますので注意してねん♪】

2003年05月31日(土) マナに抱かれて

監督:井坂 聡
主演:川原亜矢子
    西島秀俊
    蟹江敬三、他
オススメ度:☆☆


【あらすじ】
30歳独身キャリア・ウーマン「小田渚」・・・会社にも彼氏にも愛想つかされた彼女は、自分を見限った奴等を見返してやるんだ!と鼻息荒くハワイ島コナ空港に単身降り立った。2年前にたまたま購入したパレオの素晴らしさに心奪われた渚は、このパレオを作った人に交渉して、日本でパレオを販売したいと考えていたのだ。
パレオのデザインになっている建物(プチホテル)をようやく見つけた渚だったが、そのホテルのオーナーは実に変わり者だし、そこに長逗留している男も勘に触るヤツ。更にようやくパレオ製作者を見つけ出したというのに、その人は既にパレオを作るのを止めてしまったと言う・・・何か深い事情がありそうなのだが?


【感想】
カリスマ・モデル「川原亜矢子」が主演の新作映画は「癒しと再生」がテーマ。ちなみに映画タイトルになっているマナ(MANA)とは、ハワイの現地語で「超自然の力」「エネルギー」「魂」等の意味があるんだそーだ。

肩で風切って歩く独身バリキャリOLが、仕事も男も失っても尚虚勢を張って単身南国に新規事業の為に乗り込んだんだけど・・って、全く持って平々凡々な2時間ドラマ(バックに航空会社とかリゾート開発会社のスポンサーがバリバリに付いてるよーなヤツ)の粋を出ない陳腐なネタですが・・・今日もめっちゃくちゃ書いてますぅ?(苦笑)

ま、展開とかエピソードにはコレと言って目新しいモノもありませんし、映画の魅力は何か?と問われれば「川原亜矢子のナイスバディ♪」と「ハワイの自然と海中の美しい珊瑚礁」、これだけで感想終わっちゃうんですけど(爆)
・・だって、イマドキこの手の使い古されたネタに感動するヤツなんているぅ?10年前ならいざ知らず、何故今キャリアOLの癒しと再生物語を見て同調したり感動したり出来るだろーか!?

彼女を取り巻く環境・・・ホテルのオーナーやそこに長逗留している青年の横顔だったり、パレオ製作者に会うのをオーナーが禁じる理由等が、イマイチ説明不足と言うか映画見ててもしっくり来ない。

まずからして、渚が初めてホテルを訪れた時でも、予約もしていないし宿泊するとも言っていないのに、勝手に部屋を用意して勝手に食事を出す辺りなんて・・・いくらなんでも現実離れし過ぎてるし、まるで納得出来ない展開と設定。
たぶん都会で神経すり減らしてイライラしている渚との対比で、不思議な癒しキャラを用意したかったんだろーけど、ただ挙動不審で不親切且つおせっかいの謎の人達に見えちゃうってのはどーなんでしょう!?(苦笑)


まあ、イラク戦争だ、テロだ、SARSだ!と、ここのトコロ海外旅行の人気がガタガタに落ちてますから、この映画を見て少しは海外旅行に行きたいと観客が思ってくれて、それで旅行者数が多少でも増えてくれれば・・・旅行代理店や航空会社の皆さんにとっては「癒される再生物語」になるんでしょうなぁ〜(笑)





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2003年05月30日(金) おばあちゃんの家

監督:イ・ジョンヒャン
出演:キム・ウルブン
    ユ・スンホ
    イム・ウンギョン、他
オススメ度:☆☆☆☆☆


【あらすじ】
ソウルに住む7歳の少年サンウは母親に手を引かれてひなびた山村に住んでいる貧しい老婆・・「おばあちゃんの家」に初めてやって来た。母親は若い頃ここから家出をしてソウルに出て来たものの、シングル・マザーになった挙句に職を失い、就職活動の為にサンウを一時自分の母親の所に預けに来たのだ。
初めて見るおばあちゃんは腰が曲がり、耳が遠く、そして口がきけない。家はボロボロだしトイレも汚くて怖い・・・都会っ子のサンウは、田舎もおばあちゃんもうっとおしくて気味が悪くて仕方がない。反抗的になっておばあちゃんを困らせてばかりいるのだが・・


【感想】
なかなか評判のいい映画らしいので、時間があったから見てみようかなぁー・・くらいの軽い気持ちで見たんだけどネ、この映画は本当に素晴らしいっすよ!!

ソウルからとんでもない田舎に連れてこられた少年「サンウ」、彼が田舎で起こす数々の傍若無人な振る舞いは、見てて本当に胸クソ悪くなるくらいヒドいんだけど(苦笑)・・・見ながら、ちょっと自分の胸が痛くなるよーな。
子供って本当にひねくれてて残酷な生き物だよね。そしてぴよもまた、かつては「ひねくれてて残酷な生き物」だったんだ。
自分の世界観と違う人を正面から小バカ扱いし、人の優しさに触れても素直に喜べず、悪い事をしたと自分でも判っていてもロクに謝る事も出来ず、無理難題を吹っかけワガママ言いたい放題で・・・

サンウがおばあちゃんの家に来た当初にする数々の憎たらしい態度は、誰でも似たよーな事を子供の頃にした事が1度や2度はあるんじゃないだろうか?

そんな悪魔の申し子のような(無茶苦茶言ってる・・)サンウを勝手に押し付けられたのに、文句一つ言わずに何とかサンウに喜んでもらおうと、サンウの食べたい物を聞いたり、サンウが欲しい物を何とかして手に入れようとしたりする腰の曲がった小さな小さなおばあちゃん・・・
おばあちゃんがサンウに毒づかれる度に見せる悲しげな、寂しげな表情に・・胸がキリキリと痛んじゃったよ(>_<)

胸が痛んだのはぴよだけじゃない。サンウだって本当は「ごめんなさい」が言いたいんだ。おばあちゃんの優しさに触れて、本当は「ありがとう」が言いたいんだ。でもそれが素直に言えない。言えないけれど、少しずつ少しずつおばあちゃんに歩み寄るサンウ・・・くぅぅぅぅ!もうたまらんっすよぅ!!

サンウがいよいよソウルに帰る前日の夜・・・わんわん泣きながらおばあちゃんに取りすがるサンウに、普段「相当泣ける!」と評判の映画を見てもちぃーっとも泣けないこの「冷血漢・ぴよ」が号泣しまくり!

ぴよにはこんなステキな田舎もないし、おばあちゃんもおじいちゃんもとうの昔にいなくなっちゃった。
それでも、心揺さぶる懐かしい匂いがいっぱいで、自分の子供時代を思い出してはちょっぴり胸を痛め、そして優しい優しい気持ちが小波のようにざわざわと押し寄せて来る・・・


こんなステキな映画が単館ロードショーだなんて、日本の映画界は何か間違ってるぞ!必見ですっ!!





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2003年05月29日(木) EX(エックス)

監督:クリスチャン・デュゲイ
出演:ジャナ・パラスキー
    デヴォン・サワ
    クラウス・レーヴィッチェ、他
オススメ度:☆☆☆


【あらすじ】
日本企業の依頼で新型デジタルカメラのCM製作の為に、超ド迫力映像を撮影しようと命知らずのスノーボーダー達を引き連れアルプス山脈のリゾート開発地にやって来た一行。ここで雪崩を人為的に起こさせ、時速200kmを超えるスピードのCGではないリアルな雪崩との競争を撮影しようという訳だ。
ところが雪山には自然よりも恐ろしいものが待ち受けていたのを知る由もなく・・・そこには飛行機事故で死んだはずの戦争犯罪人パブロフが率いるテロリスト集団が身を潜めていたのだ!


【感想】
エクストリーム・スポーツをガンガンに見せて観客を楽しませちゃおう!という趣向のアクション・ムービー。
タイトルからして、昨年大ヒットした「xXx(トリプルX)」とイメージが被っちゃうんだけどネ。どうしても「二番煎じ」的な感覚起こしちゃうよね?ね?ね?それってぴよだけじゃないよね?(^_^;)
一応公式HP見ると、タイトルの「EX」とは「全てを超越した」という意味があるんだそーだ。だから別に「xXx」のパクりって訳じゃないんだよーん♪という事なんだろうけど。

で、この作品。
迫力あるアクション・シーンを撮るために、エクストリーム・スポーツのトッププレイヤー18名と、アメリカ、フランス、香港など 8カ国から最高のスタントマン150人以上を集めて撮影に臨んだそーで、見せ場のアクション・シーンは確かに超ド迫力!とにかく「んな、バカなー!」って叫びたくなるくらいすんごい映像がガンガンに垂れ流されちゃってる!(笑)

ただね、脚本はいけませんなぁ!(^_^;)
戦争犯罪人の「パブロフ」ご一行様達との絡み・・つーか、パブロフ達と絡むまでのエピソードがかなりダレる感じ。
細かく色々見せてはくれるものの、その後の映画の大きく動く展開にあまり上手に絡んでないし、ただ単に「見せ場シーン」を沢山突っ込みたくて撮影しちゃいましたー♪的な「なぁなぁ感」がそこはかとなく漂って、映画の流れ自体が失速しちゃってるのは痛い。

ま、この手の映画は見せ場シーンさえ迫力があれば、誰でもある程度は楽しめるよーになってますがネ(苦笑)
その点ではこの映画は「エクストリーム・スポーツ・アクション映画」としては充分イケてるとは思うよ。うん。


それでも「xXx」の方が面白い!・・とぴよが感じた一番の理由は、やっぱり映画の出演者に「カリスマ」がいるか・いないか、観客の目を惹きつけて離さない魅力溢れるキャラクターがいるか・・・コレに尽きると思うんだよネ。

そういう意味で、この映画には「主役」が存在しなかった。それが一番痛かったのかもしれないな。(^_^;)






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2003年05月28日(水) WATARIDORI

監督:ジャック・ペラン
出演:(役者としての出演クレジットはなし)
オススメ度:☆☆☆☆


【あらすじ】
渡り鳥―――彼らが一体どんな飛行ルートで、どんな過酷な経験しているかみんなは想像出来るだろうか?
春になると、世界各地で越冬をした渡り鳥達は自分達の生まれ故郷・北極を目指して飛び立つ。彼らのある種は昼夜と問わず休む事なく飛び続け、またある種は宿泊地を定めながら日々努力を積み重ね、そして「約束の地」を目指す。
それは誰が定めたものでもないのに、正確に繰り返される自然の神秘なのだ・・・


【感想】
ぴよは鳥さんが大好き♪自分のHNも「ぴよ」だし、勿論おうちでは小鳥ちゃんを飼ってる。
だからこの映画は予告編見た時から「絶対に見なくちゃー!」って、楽しみにしてたんだよね♪(^-^)

この作品は製作に3年間、ロケ地40ヶ国以上、制作費は20億円という途方もない時間と金と手間ヒマをかけている。勿論今年のアカデミー賞長編ドキュメンタリー部門にノミネートされ、本国フランスでは観客動員数280万人以上を記録したという、超ド級の大型ドキュメンタリー映画!

「ドキュメンタリー」というと、あるがままのモノをあるがままに撮影している・・というイメージがあるが、そんな事してたら渡り鳥の群れと並んで・・更に飛んでる渡り鳥の真横アップの撮影なんて出来る訳がない。
(映画見てる時、一体この渡り鳥達をどーやって撮影したんだろう?ってぴよも不思議だったけど公式HP見て納得した)
映画スタッフ達が40種・1000羽以上の渡り鳥達を、卵の段階から人の声・機材や超軽量航空機の音を聞かせて慣れさせ、育てた事によって、彼らは人間を恐れる事なく飛行してくれて、CGを一切使わない「生の渡り鳥の飛行映像」の撮影に成功したそうだ。

だから映像にすごい迫力がある。
カメラはそのまま渡り鳥達の視点で、世界の過酷な、雄大な、美しい自然をぴよに見せてくれるし、ふと横を見れば一緒に飛んでる渡り鳥クン達が必死に羽根を羽ばたかせる美しい姿態や、冷たい向かい風に果敢に臨む彼らのつぶらな濡れた瞳を見る事が出来る。
ぴよなんて、渡り鳥達の顔のアップ見ただけで涙出そうになっちゃったよぅ!!

ほとんどナレーションも加えず、BGMの旋律に乗せて鳥達の映像を淡々と流しているだけの映画なんだけど、きちんと演出するところは演出されているんだよね。それは例えば・・網に足を取られた渡り鳥を少年が助け、そして1年経ってまたその鳥が足に網を付けたまま同じ地に戻って来たり(戻って来た時にはちゃっかりその少年もその場にいるし)
渡り鳥達が羽根を休めている場所に、都合良く馬の群れやトラックが通り過ぎて行ったり、
旅を続けようと飛び立った所をハンター達に撃ち落されて命を落としたり・・

これらはみんな撮影スタッフによる「やらせ」な訳だけど、でもぴよはそれらの「やらせ」が決して不快な感じはしなかった。それが実際は決してあり得ない出来事だったら「ドキュメンタリーなんじゃねーのかよ!ふざけんな!!」って思うだろうけど、渡り鳥達が経験するそれらのエピソードは、この撮影スタッフが行った「やらせ」以上の過酷で残忍な事も多々あるだろう事は容易に想像が付く。

時として、自然が彼らを襲い、そして食物連鎖・弱肉強食によっても彼らは命を落とす。
でも彼らを苦しめる試練の中でも特に理不尽な事の全ては・・・人間の手によるモノなのだ。


癒される映像と音楽、そして彼らの試される勇気に感動し、自然の神秘を堪能出来る・・
ドキュメンタリー映画として超一級の一本!






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2003年05月27日(火) メラニーは行く!

監督:アンディ・テナント
出演:リース・ウィザースプーン
    ジョシュ・ルーカス
    パトリック・デンプシー、他
オススメ度:☆☆☆+


【あらすじ】
メラニー・カーライルはNYで今1番ホットな新進ファッション・デザイナー。ある夜彼女はコレクションの大成功と、王子様の2つを同時に手に入れたのだ!彼はNY市長の息子で大富豪。ハンサムで優しい彼は、メラニーの為にティファニー本店を借り切って「僕と結婚して欲しい」「好きな指輪を選んで」とプロポーズしてくれたのだ!
夢見心地で「Yes」の返事をしたメラニーだったが、実は故郷の田舎で高校時代に結婚したままNYに家出した状態で、未だに離婚が成立していない夫がいたのだ!メラニーは自分の過去を清算させるべく、離婚届を握り締めて故郷・アラバマに実に7年振りに帰って来たのだったが・・


【感想】
前作「キューティ・ブロンド」で、キュートなお嬢様を演じて一躍人気女優の仲間入りをしたリース・ウィザースプーンが主演の、女の子なら誰でも夢見るよーなオシャレでキュートでパーフェクト?な「シンデレラ・ストーリー」系ラブコメ第二弾!

予告のキャッチ・コピーでは「女性共感度100%、男性不満度100%!?」って謳ってるけど、ぴよはそんなに共感出来なかったかもー?(いきなりカマしてますが。苦笑)
だって・・メラニーがあまりにも現実離れした設定だから、憧れの対象にすらならないんだもん!(^_^;)
大体からして、市長の息子よりもダンナの方がどー見ても断然カッコいいし♪(あはー♪)

話はラブ・ストーリー自体よりも、メラニーが忌み嫌っていたハズの故郷の南部アラバマの田舎町に住む幼馴染みや町の人達との交流にかなり力が入ってる。NYで成功して、どーにも鼻持ちならない傲慢でワガママなメラニーに、故郷の人々は時には苦笑いしながらも暖かく彼女を迎える。

メラニーのやる事なす事、正直言ってかなり感じ悪いんだけど(苦笑)言いたい放題のやりたい放題やった後で、友達の所に一人一人謝って回る辺りなんか、メラニーの「憎めないキャラ」作りが上手に出来てて、やっぱり彼女が可愛らしく見える所はウマいと思ったな♪

「やっぱり田舎っていいよね♪」的人情派映画になっちゃってるのは、ラブ・ストーリーとしてどうかとも思うけど、これはこれで楽しめるしオチも磐石だから、及第点は取れてる映画の作りにはなってると思うよ。うん。


でも、個人的には「キューティ・ブロンド」の方が面白いと思ったなぁ!
だって、仕事も成功した女が男まで手に入れちゃったら面白味ないぢゃん?ここはやっぱり「こんなに美人なのに仕事に生き甲斐見出しちゃって、勿体無いよーな好条件の男を思いっきり蹴散らしてやったぜ!ふふーんだ♪」って展開の方が、断然共感度が増すと思うんだけどー♪

・・ぴよってヒネくれ過ぎてますぅ?(^_^;)





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2003年05月26日(月) 二重スパイ

監督:キム・ヒョンジョン
出演:ハン・ソッキュ
    コ・ソヨン
    ソン・ジェホ、他
オススメ度:☆☆☆☆


【あらすじ】
1980年東ベルリンの国境を命懸けで超えた一人の男がいた。脱北者「リム・ビョンホ」は韓国に自由を求めて亡命・・・と見せかけて、実は北朝鮮のスパイだったのだ。最初は疑われていたものの次第に周囲の信頼を得て、韓国国家安全企画部内にある韓国分析センターに配属される。いよいよスパイとしての活動をする時がやって来た。
最初の指令は「ラジオのDJと接触せよ」・・DJのユン・スミと接触するが、彼女もまた北側のスパイだったのだ。恋人を装い活動を続ける2人だったが、次第に惹かれ合うようになっていった。許されない恋だったが、それも韓国で大物スパイが逮捕された事によって、2人の運命は狂わされて行くのだった。


【感想】
彼が主演する映画は必ずヒットするという、今韓国で最も熱い俳優「ハン・ソッキュ」の主演最新作。
北朝鮮と韓国の冷戦時代をまざまざと見せ付けられる本作ですが・・・ぴよ、よくわかってないんだよねぇ。お隣の国の事なのに、どうしてこんなに北と南がおかしな関係になっちゃってるんだか、恥ずかしながら未だによく判ってないんだ(^_^;)

南に偽装亡命したリム・ビョンホが、最初思いっきり「こいつ、本当はスパイだろ」って疑われて韓国当局から凄まじい拷問を受ける辺り、すっごい迫力!っつーか、リアリティがあってゾクゾクする!
その後のユン・スミとの接触〜スパイ同士のやり取り、とにかく「冷戦時代の韓国・北朝鮮間って、こんなにスゴイ事になってたのぉ!?」って、手に汗握っちゃったりドキドキしながら画面にクギ付け。

スパイ映画って言うと、007シリーズやミッション・インポッシブルみたいな「実際は絶対にあり得ないけど、絵的には面白い」ってのが王道だと思うんだけど、この映画は「本当のスパイってこんな風なんだろうなぁ」・・っていうリアリティを追求する事で観客を楽しませてくれる。

で、ハラハラドキドキは楽しんだぴよですが・・・
結局リム・ビョンホが取った選択というのが、ちょっとよくわかんなかったんだけど(涙)
「国が死ねと言えば死ぬだけだ!」って豪語してた割りに???・・ま、ここでホントに言われたトーリ死んじゃったら映画にならないんだけどさ(苦笑)それにしても、エンディングのオチはもうちょっと何とかならなかったんだろーか。
余りにミエミエのオチ・・ちょっと陳腐過ぎやしないか?あのオチ付けるくらいなら、自分がスパイだってバレた所でどーにかなっちゃった方がまだマシだったよーな気がしなくもないんだけどな。

まあ・・そーいう「ベタ」な所が何とも韓国映画らしい、と言えばそうなんですけどネ♪(笑)


どーでもいいが、ヒロインの「コ・ソヨン」ちゃん、彼女って「松たか子」に似てない?
見てる間に段々松たか子にしか見えなくなってたんすけど・・・こんなオチ付けるぴよはもっとダメ?(爆)






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2003年05月23日(金) 恋愛寫眞(れんあいしゃしん)

監督:堤幸彦
出演:広末涼子
    松田龍平
    小池栄子、他
オススメ度:☆☆☆☆−


【あらすじ】
カメラマンの瀬川誠人は、ある日大学時代に付き合っていたかつての恋人「里中静流」から3年振りに手紙を貰った。消印はニューヨーク。ところが手紙を貰う直前、同窓会であった旧友から静流がニューヨークで殺されたという衝撃的ニュースを聞いたばかりだったのだ。
静流は本当は生きてる?・・・当時、彼女の才能につまらない嫉妬をしたが為に大切な静流を失ってしまった誠人は、彼女に自分の気持ちを伝えたくて単身ニューヨークに向かったのだが。


【感想】
奇才・堤監督の最新作は意外な事に(?)恋愛映画。この映画のタイトル「恋愛寫眞」の「寫眞」というのも「映画」という意味なんだそーです。もちろん内容もカメラマン志望のカップルの話なので、タイトルの「寫眞」をそのまま「写真」と受け取ってもいいんだろーけどネ。

主役の広末ちゃんと松田龍平君、広末ちゃんは・・まあ、こーいうキャラ得意そうだよねぇ〜って感じで納得だけど、松田龍平君の方はどちらかと言うと「とんがっててクール」な役が多いイメージ(ぴよの中では)
だから、役の設定が「ぼんやり・もっさり・優柔不断な男」なので、どーなんだろーなぁ・・と思ってたんだけど、意外や意外!こーいうキャラも結構ハマってるぢゃん♪つーか、彼の顔ってかなり眼光鋭い系だと思うんだけど、演技次第ではあの鋭い目つきも「のっぺり・おっとり」に見えてくるから不思議(笑)

恋愛映画なのにかなり細かくギャグ入れたり、エキストラや小道具にやたらこだわっている辺りなんか・・堤監督らしくて笑えるし、巷に氾濫する「ノスタルジックな映像とセリフ回しに乗せて、のほほんとした及第点の取れる王道恋愛映画」とは一線を隔すハードボイルドな展開!
・・これは「まったり系恋愛モノ」が見たい人にはガックリ来るのかもしれないけど、ぴよにはかなり面白い(且つ意外性があって楽しい)展開だったなぁと思うよ。

クライマックスのモルグに行って、死んだのが本当に静流だったのか確認に行くシーン・・・何の説明も映画中されてなかったけど、やたらに「とあるショット」が出て来るから「何かこれはあるな?」と思ってたら・・・そーいう事だったのか!これはウマいと思った。ちょっとジーンと来たよ。

ちょっと納得のいかない(謎)龍平君の英語のナレーションも、邦画だからこそ逆に楽しめるテイストだと思う。
すっごいオススメ!・・とまでは言わないけれど、「ハマる人はハマる」意外性の妙を楽しめる一本。


蛇足だけど・・「マヨ・ヌードル」は、自称・マヨラーのぴよとしては近日中に必ずチャレンジする事を誓いますっ!(笑)





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2003年05月22日(木) コーリング

監督:トム・シャドヤック
出演:ケビン・コスナー
    スザンナ・トンプソン
    キャシー・ベイツ、他
オススメ度:☆☆


【あらすじ】
共に医師であるジョーとエミリー夫妻。正義感溢れる人格者エミリーはジョーの反対を押し切り、身重であるにも関わらずボランティア医療に携わる為に一人赴いたベネズエラで、不幸なバス転落事故により命を落としてしまった。
突然の妻との永遠の別れ・・エミリーのいなくなった心の穴を埋めるように仕事に没頭するジョーだが、エミリーが担当していたガン患者である幼い子供の不可思議な臨死体験を目にしたのをきっかけに、次から次へとジョーの周りで奇妙な出来事が起こり始めたのだ・・・


【感想】
ケビン・コスナーの新作は、失ってもなお愛し続ける事で開かれる「奇跡の扉」の神秘をテーマに・・・って、これは公式HPでも読めば美辞麗句が並べ立ててあるからぴよが書く必要もないんですがー・・


めっちゃ中途半端な映画!


あー。また吠えちゃったぢゃん。(苦笑)

大体からして、この映画のジャンルは何なんでしょうか?
公式HPや予告編のコピーを見る限りでは「ファンタジック・ラブ・ストーリー」系をプンプンに匂わせているものの、蓋を開ければ「トンデモB級ホラー」というのはいかがなモノだろうか?(^_^;)

ホラーなシーンを見せ場な映画にしたいなら、こんなラブな映画コピーも必要ないし、オチも変えるべき。
このオチを大切にしたい、観客を感動させたいと思うなら、こんな陳腐なホラーもどきのエピソードは不必要。
オチへ持って行く為のエピソードが余りにホラーちっくなせいで、観客が感動に打ち震えるハズ?のクライマックスシーンが、実に白けちゃうっつーか・・はっきり言って「台無し」になっちゃってるのはいただけないと思うなぁ〜!

どーせ陳腐な作品になるなら(めちゃ言ってる・・)エピソードも全部ファンタジーで押し通して、嫌味な程「泣かせ」を演出してやった方がまだカップルにオススメ出来るだけマシだったような気がするぞよ。

ケビン、歳取ったなぁ・・・彼の演技に問題はないけど、愛する妻が初めての子を妊娠しているという設定からすると、彼がこの役をやるにはちと歳を取り過ぎているんじゃないかと思ったんだけどナ。
でもキャシー・ベイツは相変わらずウマイ♪この役者さん、ぴよはホントに好きだなぁ♪


原題は「Dragonfly」→日本語で「トンボ」
トンボがこの映画のキーになってる。どうして「コーリング」という邦題に変えたんだろ?
はっきり言って、原題のままの方がずっとこの映画にはしっくり来ると思う。

まず邦題の付け方のセンスからして、まるでイケてない。(爆)






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2003年05月21日(水) 8 Mile

監督:カーティス・ハンソン
出演:エミネム
    キム・ベイシンガー
    ブリタニー・マーフィ、他
オススメ度:☆☆☆+


【あらすじ】
1995年ミシガン州デトロイト、この町を分断する「8マイル・ロード」が都市と郊外、そして黒人と白人居住区を分けるのだ。
黒人居住区でしがないプレス工員として働きながら、ヒップ・ホップでレコード会社と契約を結んでメジャーデビューを夢見る白人青年「ラビット」、彼は毎週末ラップ・バトルが競われるヒップホップ・クラブ「シェルター」でラップ・バトルに出るものの、黒人と肌の色の違いから受け入れられずに、そのあまりある才能を開花出来ずに悶々とした日々を過ごしていた・・


【感想】
今年のアカデミー賞「最優秀主題歌賞」を受賞した映画。
もちろん主題歌の「ルーズ・ユアセルフ」は主人公「ラビット」こと『エミネム』の曲ですよ。最近FMでしょっちゅう流れてるから、誰でも1度は耳にした事あるよね?
この映画は、今アメリカのヒップホップ界のカリスマといわれるエミネムの半自伝的映画。彼がどうやって「8Mile」を超えてスターダムにのし上がって行ったのかというサクセス・ストーリー・・・の前振りって感じかな?

ぴよは全然ヒップホップには興味ないから、エミネム君を全く知らなかったと言ってもいいんだけどネ、

彼・・・ すっごく可愛い♪(萌)


元々役者さんな訳じゃないんだけど、演技もとてもいいっす♪つーか、自分の過去の事を自分で演じてるんだから、素のままでやってればOKな訳だし・・特に演技してるんじゃないかもしれないんだけどー(苦笑)
いや、でも他の役者さん達と丁々発止しても全く遜色がない・・と言うか、むしろ彼だけが独特の空気感を持ってて際立って光り輝いていましたわネ♪やっぱり「カリスマ」と呼ばれる人間というのは、独特のオーラを発しているんでしょうか?

映画中でもラップ・バトルの様子だけじゃなくて、日々生活の中にラップがあって、自分が見たり聞いたり触れたりして心の内に生まれる様々な感情や言葉を、メモしたりラップにして表現するくだりがあって・・・きっとエミネム君はこーやって今評価されている過激かつ刺激的なリリック(歌詞)を生み出しているんだなぁというのが、オシャレで乾いた独特の映像からヒシヒシと伝わって来ましたわよ。

ま、簡単に言ってしまえば・・エミネム君のプロモ・ビデオ状態に近いんすけど。(^_^;)

映画中、やたらと「Hey! Man」「Fuck、○○〜」「Fucking、○○〜」ってセリフが多くて、普通の映画だったらあんまり出てこないセリフだと思うんだけど・・・耳に付いたっつーか、ぼーっと映画見ながら「あぁ、イマドキの若い子達はこーいう言葉遣いなのねー」なんて、妙に関心したりして(苦笑)

ぴよって・・・もうこの映画見て喜ぶよーな年代ぢゃないって事なん?(^_^;)
大体からして、エミネム君見て「カッコいい!」じゃなくて「可愛いっ♪」って思っちゃう自体・・・

お、おばちゃん化現象!?(どひーっ!涙)






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2003年05月17日(土) X−MEN2

監督:ブライアン・シンガー
出演:ヒュー・ジャックマン
    パトリック・スチュワート
    イアン・マッケラン、他
オススメ度:☆☆☆☆


【あらすじ】
人間の遺伝子が突然変異した事で生まれた次世代人類「ミュータント」・・特殊な能力を持つミュータントを人間は脅威の存在として忌み嫌い、迫害していた。ミュータントの中でも「人間を支配しよう」というマグニートー一派と、人間と平和共存すべく、特殊能力を正義の為に使おうとするプロフェッサーX率いる「X−MEN」達の熾烈な戦いがあり、マグニートーは捕らえられて投獄されていたのだが・・獄中のマグニートーの陰謀によりプロフェッサーXが監禁された上、人類滅亡の為に「セレブロ」が動かされようとしていたのだ。


【感想】
前作「X−MEN」はかなり楽しませてもらったけど、前作を見た時にはそれほどヒュー・ジャックマンもハル・ベリーも注目されてなかったし、イアン・マッケランはガンダルフじゃなかった(笑)
(注※ ガンダルフ→言わずとしれたロード・オブ・ザ・リングの白の魔法使いさんよっ♪)
月日が経ってみれば、この映画のスタメンっていつの間にかすんごい豪華キャストになってるし・・これだから映画ってやめられないんだよねぇ〜♪

前作を見ていない人には多少とっつきにくい部分もあるんだろうか・・一応映画冒頭で簡単なミュータントの定義と立場を説明するくだりはあるものの、やっぱり続編というだけあって、そこんとこの世界観に関してはかなり端折ってる。
ま、この映画見る人で前作見てない人って少ないだろうから、問題ないだろーけどネ♪

「人種の違いによる迫害」というネタは、アメリカさんにはある意味生活に密着した入り込み易いネタだと思う。
前作ではミュータント同士の内輪モメっぽい色が濃かったけど、今作品ではそれを「対・人間」の方向と絡ませて話を膨らませている所はなかなか面白いと思ったな♪
「続編はヘボい」というジンクスを、この映画はスマートに打ち破ってると思うよ。うん。(^-^)

特にダレる部分もなかったし、話も演技も磐石で楽しませてもらえるものの・・・難癖つけるとすると、クライマックスに引っ張って行く「ダム決壊」のきっかけが、カップルの痴話喧嘩(?)の延長ってのはどーよ!?
これってちょっとショボくないっすかぁ?(^_^;)

ぴよが一番印象に残ったシーンって・・・
アイスマン(本名:ボビー・ドレイク)が、家族に「自分はミュータントなんだ」と告白して、実の弟に裏切られるくだり・・逃げる時に自宅の窓を見ると家族が怯えた表情で彼を見て、それを悲しげに見上げるシーンは実に切ない気持ちになったよ。
家族に見捨てられる事ほど悲しい事ってないよね・・・


Part3作るための布石がチョロチョロあったりして(次作は間違いなく「パイロ」が悪役で出て来るねっ)
全くもってソツのない作りになっちゃってますわ・・・え?もちろんPart3が出来たら見るに決まってるぢゃない♪(笑)






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2003年05月15日(木) トゥー・ウィークス・ノーティス

監督:マーク・ローレンス
出演:ヒュー・グラント
    サンドラ・ブロック
    アリシア・ウィット、他
オススメ度:☆☆☆+


【あらすじ】
「ルーシー」はハーバード卒のキレ者でありながら、金にならない環境保護運動に取り組む熱血弁護士。再開発によって取り壊されそうな由緒正しい公民館の存続の為、NY最大手の不動産会社を営むハンサム社長「ジョージ」に直談判にやって来た。「公民館の存続を約束するなら落札に手を貸す」という条件を出したルーシーに対し、ジョージは「我が社の主任弁護士になってくれたら公民館の存続を約束する」と言って来た。迷ったルーシーは主任弁護士になったものの、これが間違いの元だったのだ・・・


【感想】
アメリカでは会社を辞める2週間前迄に辞表を提出しなければいけないという決まりになっているそうで、(日本だと1ヶ月前だっけ?)これを「トゥー・ウィークス・ノーティス」と言うんだそーだ。

勝気で負けず嫌いでちょっと近寄りがたいパーフェクトな女と、ハンサムでモテモテなんだけど超軽薄な大金持ちの男。
言っちゃ〜何だが、100年前くらいから使い古されたよーな男女の組み合わせの、見飽きる程世の中に出回ってる、どこにでもあるラブ・ストーリーの王道を、今新たに見せてやろーぢゃないか!・・という、大胆不敵な映画(笑)

まあ、キャスト勝ちです。えぇ♪
だってヒュー・グラントってば、軽薄な優男やらせたら右に出る人いないっしょ!はっきり言うけどネ、ぴよはあの底意地が悪そうで頭カラッポのハンサム男・ヒューが大好きなんだYO!(爆)
この人は「ブリジット・ジョーンズの日記」で系統がはっきり決まったよね♪
んでもって、サンドラ・ブロックのキャラもキレ者だけど恋愛に実は奥手のカタブツ女が良く似合う。
どーでもいいが、ぴよは何度見てもサンドラ・ブロックが「すげーキレイなオカマ」にしか見えないんだけどな。(^_^;)

ジョージがルーシーの事を信頼して、何もかも頼りきりになっちゃうシーンは本当に笑える・・つーかウマい!
それにイライラしながらも、友達の結婚式を抜け出してまで面倒見ちゃうルーシーのキャラも、いかにも彼女ならそうしそうな・・完璧主義で妥協を許さない女なんですぅー!っていう虚勢を感じてちょっと微笑ましいし、要するにこの映画って本当に「恋愛映画の王道」の、ど真ん中ストライクゾーンに直球勝負でやっちゃってる訳ですワ♪

ま、先の展開もミエミエだから安心して見ていられる分、感動には乏しいかもしんないけどネ。

ぴよが一番気に入ったシーンは、ジョージとルーシーがキャンキャン吠えながらも一緒に食事を取る場面。
一見「犬猿の仲」のよーな二人のやり取りが続いているのに、お互いが注文した料理の中に嫌いなモノが入ってると、当たり前のように嫌いな食材を取りかえっこしてたりするんだよネ♪
すごく小さいシーンなんだけど、こういうのが「何だかんだ言っても、誰よりもお互いの事を知り尽くしてる仲」っていうのを感じさせてくれて、ここはぴよ的に一番の名場面だったんじゃないかなぁ〜って思ってるわ♪


デートで見に行くのに何の不自由もない、実に判り易くて楽しめる恋愛映画ですわ。
勧めない理由も見つからないくらい、きちんとツボ押さえた映画だけに・・ぴよには逆に物足らなかったけどネ(苦笑)






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2003年05月14日(水) プルート・ナッシュ

監督:ロン・アンダーウッド
出演:エディ・マーフィ
    ランディ・クエイド
    ロザリオ・ドーソン、他
オススメ度:☆☆☆


【あらすじ】
2080年、月の都市リトル・アメリカに出所して来たばかりの「プルート・ナッシュ」が、密輸稼業から足を洗うべく借金まみれの友人トニーが経営するバーを買い取った。7年後そのバーは「クラブ・プルート」となって月で一番ホットなスポットに変身し、プルートは見事に成功した実業家になっていた。
ところがある日、月を牛耳る謎の男「レックス」の使いが現れ、クラブ・プルートを売れと迫って来た。きっぱり断ったプルートだったが、直後クラブは爆破された挙句、命まで狙われるハメになってしまったのだ!


【感想】
この映画、今年のラジー賞で5部門もノミネートされた挙句、結果は無冠だったという何とも中途半端な映画(爆)
ラジー賞でもいいから何か一つでも受賞してれば、もうちょっと配給会社も力入れて宣伝してくれるんじゃないだろーか?だってこの映画の予告編すら見た事なかったんですけどぉ〜!一応エディ・マーフィが主役なんですけどぉ〜!(苦笑)

さて。
何度もこの「映画めった斬り」でもエディの事を散々コケ下ろしているぴよですが(これでも昔はファンだったんですけど)
この映画のエディはそんなに悪くなかったわよ♪つーか、前回見た「I-SPY(2003年4月10日の感想を参照)」に比べたら断然こっちの映画のエディの方がぴよは好感持てるキャラだったネ♪
ここんとこエディのイメージとして定着しちゃった「アホのラテン系のマシンガントーク男」というキャラとは一味違う、トークは割りと地味に抑えた感じの「普通のおしゃべり男」程度のキャラだったわ(笑)

まあ・・何ともB級な映画で。
近未来の月の都市「リトル・アメリカ」のセットなんか、結構お金かかってる感じもするんだけど(CGもバリバリだし)スクリーンで見た感じがどーにも中途半端でアメリカの安TVドラマ見てるみたいな。(^_^;)

そうそう、この映画見てる間ずーっと「サンダーバード」の事を思い出してた・・・なるほどな(笑)

映像もB級なら脚本もB級、取り立てて誉めるところもなければ吠える個所もないよーな微妙感で。
ただ、クライマックスの「レックス」が登場して・・・これは「はぁ、なるほど・・(以下ネタバレ?)
【クローンネタはこーいうオチの為に使っていたワケね♪】」とは思ったものの、察しのいい人だったらこの展開すらかなり初期の段階でわかっちゃうかも?(苦笑)

でもネ、
ロボットのマヌケな表情や仕草とか(かなりいい加減な設定だけど、これが結構笑えるんだ!)
2087年のドル紙幣の顔が「ヒラリー・クリントン」だったり(後に大統領になって、伝説の偉人化されているんでしょうな♪)
結構地味に笑わせてくれちゃったりしてネ。

半端な作りながらも、超B級SFアクションコメディだと思えば割りとイイ線行ってるんじゃないのぉ?と思ったんだけど♪






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2003年05月13日(火) めぐりあう時間たち

監督:スティーヴン・ダルドリー
出演:ニコール・キッドマン
    ジュリアン・ムーア
    メリル・ストリープ、他
オススメ度:☆☆☆☆+


【あらすじ】
1923年イギリス郊外の町リッチモンド、精神を病んだヴァージニア・ウルフは夫と共にこの街に移り住み、そして後の傑作「ダロウェイ夫人」の執筆を始める。1951年ロサンゼルス、2人目の子供を妊娠中のローラ・ブラウンは、夫の誕生日を祝おうと息子と共にケーキを焼き始める。2001年ニューヨーク、編集者のクラリッサ・ヴォーンは、エイズに冒されたかつての恋人で今は友人でもある小説家リチャードが名誉ある文学賞を受賞した祝賀パーティーの支度を始める。
全く違う時代を生きる3人の女性の運命が「ダロウェイ夫人」という小説に絡め取られるように交錯していく・・


【感想】
とにかくすんごい豪華キャストの一本!この映画でついにニコール・キッドマンは念願のオスカー主演女優賞を受賞♪
全く違う時代の、全く別々の場所で生きる3人の女のそれぞれの一日を切り取って、「人は誰のために生きるのか」「人は何のために生きるのか」「自分の人生とは何なのか」という、ある種普遍的なテーマを淡々と描く名作。

3人の話が同時進行でパッパとシーンが変わって進んで行くので、最初各々の人物背景やキャラクターを理解するのにちと頭を悩ますかもしんないけど、特に展開がもたついた感じもしないし、ぴよは割りとすんなり話に入って行けたかな。

ニコールが主演女優賞を取ったものの、この映画の主役はあくまで「3人の女」正直言ってニコールだけが他の2人から飛び抜けて素晴らしい演技だったとは思わなかった。
いや、これはニコールの演技がマズいってんじゃなくて、ニコールの演技が素晴らしかったのは勿論言うまでもないけど、それだけじゃなくてジュリアン・ムーアもメリル・ストリープも本当に各々素晴らしい演技だったという事。どーせならアカデミー初のトリプル主演女優賞ノミネート!とかしちゃえば面白かったのにぃ〜(笑)

ヴァージニアは精神を病み、そして夫に迷惑をかけながら生きる自分の人生に苦悩し、
ローラは優しい夫と息子の為に、誰が見ても理想的で幸福な主婦を演じる事に疲れ果て、
そしてクラリッサはエイズに冒された親友の為に、何年も辛抱強く看病をして自我を抑えて生きる。

3人の女性のそれぞれの結論は、全て名作「ダロウェイ夫人」の冒頭の文章に集約される。

『花は私が買ってくるわ』
このセリフを映画冒頭で3人それぞれに語らせた意味は、映画を見れば納得出来るハズ。

美しい音楽と叙情的で格調高く美しいセリフ回し、静かでいて目まぐるしく変わる展開・・・実にウマイ映画だと思ったなぁ!
でもネ、誰も注目してくれないからぴよ書いちゃうけど・・・エイズに冒された小説家リチャードを演じた「エド・ハリス」彼の息つまる演技がぴよは一番ジーンと来ちゃったね!
前から気になってた役者さんだけど、この人本当に名優だよぉ〜!もっとみんな注目してあげてぇ〜!!(笑)





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2003年05月07日(水) TAXi 3

監督:ジェラール・クラヴジック
出演:サミー・ナセリ
    フレデリック・ディーファンタル
    ベルナール・ファルシー、他
オススメ度:☆☆☆


【あらすじ】
愛車のスーパーTAXi「プジョー406」の改造に熱中する余り、恋人のリリーに愛想つかされて実家に帰られてしまったダニエル。エミリアンの方も謎の強盗集団にここ8ヶ月間やられっぱなしで逮捕出来ず夜も眠れずイライラ・・・今や恋人となったペトロが重大な打ち明け話をしたくても、いつも頭は上の空の状態。
そんなある日、美人ジャーナリスト「キウ」が密着取材をしたいと警察に訪れた。美女に目がないジベール署長は二つ返事で快諾してメロメロ・・・一方強盗集団の一味と思われる男を見つけたダニエルとエミリアンは、追跡してようやく敵のアジトを見つけるものの、なんとエミリアンが逆に敵に誘拐されてしまったのだ!!    

【感想】
リュック・ベッソン製作・脚本ですっかりお馴染みのTAXiシリーズもこれが3作目。実はぴよ、1作目は見たんだけど2作目見てないのねーん。だってバカバカし過ぎるんだもん(をい)両方見た友達から聞くと2作目の方が断然面白かったって言ってたからさー・・・3作目はもっと面白い?って期待しちゃうぢゃんねっ♪

さて、今作品はカメオ出演も色々話題になっておりますが、やっぱり映画冒頭から登場のハリウッド・スター【スタローン】のカメオ出演が一番キマってるでしょう!(実はこの人、あんまり好きじゃーないんだけどサ。苦笑)
つーか、映画冒頭のローラーブレード集団と↑上のカメオ出演さんの丁々発止〜お約束のダニエルmadeのプジョー406の大激走シーンまでが一番迫力あって面白かったねっ!!

ま、簡単に言っちゃうと脚本は相変わらずクソだし!(爆) 


誰もリュック・ベッソンの映画に話の筋とか辻褄とか、そーいう難しいモノを求めてないだろーからこれで万事OKだと思うんだけどさぁ〜(相変わらず言いたい放題・・ベッソン・ファンよ、許せ!苦笑)

今回はベッソン君も「頭カラッポのおバカ・アクション映画専門」という汚名(?)を払拭したかったのか、ダニエルとエミリアンのそれぞれの彼女との人間関係の絡みをエピソードに入れたりして、かなり苦労の跡が偲ばれますが・・・正直言って、こーいうのはダレるだけなので止めておいた方が懸命でしょう(爆)

今回のボンドカーダニエル製・プジョー406の目玉機能は、何と言っても「雪山仕様車」って事になるんだろーけど。

これがなぁ〜・・・どーなんでしょう?(^_^;)
カーアクションが見せ場の映画、というのが前提だとすると、雪山を車で登ったり降りたりするだけぢゃー全然迫力ないし、絵的にそんなに面白いモノにならないんだよネ(苦笑)
イマドキってどの映画もCG使いまくりの見せまくりだから、どれだけ迫力あって緊迫感のある映像見せられるかがこの手の映画の勝負ドコロになるんじゃないかと思うんだけどなぁ・・・これだったら、マジでボンドカーみたいに車からじゃんじゃんミサイル飛び出しちゃった方が面白いんじゃないかと思っちゃったんだけど!


ま、ボッコスコ書いてますけどネ、

スタメンキャラの磐石な演技と超下らないギャグは相変わらずなので、それはそれで楽しめちゃうんだ♪
(実際、ぴよだって映画見ながら大笑いしちゃってた訳だしぃ〜♪笑)
「所詮おバカ映画なんだからさぁ〜!コ難しい事言うのはやめようや〜」って気分で見れば、それなりに面白いし楽しめる作りには充分なってるんじゃないかとは思うんだよね。

一流映画を気取らない「内容カラッポ」姿勢を貫けば、これからもファンは着いて来てくれるでしょう♪






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2003年05月06日(火) ハッピー・フューネラル

監督:ヤフォン・シャオガン
出演:ドナルド・サザーランド
    ロザムンド・クワン
    グォ・ヨウ、他
オススメ度:☆☆☆☆


【あらすじ】
「ラスト・エンペラー」のリメイク映画の撮影の為に中国・紫禁城を借り切ってロケ中の巨匠監督ドン・タイラー、彼の助手のルーシーはメイキング映像を撮る為に現地のフリーカメラマン「ヨーヨー」を雇って密着取材させていた。
撮影に行き詰まっていたタイラー監督はヨーヨーから「喜葬」の話を聞いて感銘を受け、「自分が死んだら楽しい葬儀をしてくれ」とヨーヨーに話した直後、心臓発作で倒れてしまった・・・医者に助かる見込みがない事を告げられたヨーヨーは、タイラー監督の遺言を叶えようと、喜葬の為に遁走する事になったのだが。


【感想】
中国には独特の「死」に対する思想があって、70歳以上の人が亡くなると大往生を祝い、楽しく笑って送り出す「喜葬」という葬儀を執り行なう風習があるそうだ。日本でもすっごい長生きしたバーチャンとかの葬式では、親族が集まっても結構和やかな雰囲気で「バーサンも大往生だったねぇ」なんて話しながら酒飲んでたりする事ない?

この映画のミソは、この巨匠監督の葬儀の為に大々的に準備を進めていたものの、実は監督は無一文とわかって資金繰りに困ったヨーヨーが繰り広げる「資金集め」のドタバタ。
資金繰りに困ったヨーヨーは、監督の葬儀を世界生中継する事でスポンサーを募って、葬儀会場や遺体の衣装に企業CMを載せる事で資金を調達しようと思い付く。よくオリンピックや世界陸上、F1やワールドカップ等に企業スポンサーが付いて、ありとあらゆる物に企業ロゴや商品名がベタベタ貼り付いてるでしょ。アレですわ(笑)

その「商業主義的葬儀」のプロモたるや、実にエゲつないと言うか凄まじくて!!(^▽^;)

これは、共産主義から資本主義にめまぐるしく変貌を遂げようとしている今の中国のマスコミや商業主義をかなりシニカルに笑い飛ばしちゃってて、そのドバタバ振りはそのままそっくり今の中国のドタバタ振りを表していて絶妙だった。

変わりつつあってもまだまだその垣根は大きい中国とアメリカ的資本主義の温度差。
それを実在する映画「ラスト・エンペラー」を見た欧米人と現地中国人の感想の違いでさりげなくアピールしているトコロも実に面白いと思った。あの映画はぴよも感動したけど(欧米人的感想はおしなべて『感動した』と映画中でも言っている)現地で生まれ育ち生活している中国人青年ヨーヨーの感想は全く違う。
「毎日大勢の女に囲まれてウマイもん食って、それを国の金でまかなっていたんだからヒドい話だ」
・・・なるほどなぁ〜!と思わされる、実に印象的なエピソードだったね。(^_^;)

エキストラとかセットとか、意外とお金かかっちゃってるんじゃない?って思わせる徹底振りなんだけど、全面シニカルなドバタバはそこはかとないB級感漂わせていて、はっきり言ってかなりぴよのツボに入ったねっ!!

ダメな人にはこういう映画は全くダメだろーけど・・
今後の中国映画を注目する意味でも、見ておいて損はない楽しい映画だと思うぞ!アジア映画好きにはオススメ!






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2003年05月02日(金) 裸足の1500マイル

監督:フィリップ・ノイス
出演:エヴァーリン・サンピ
    ローラ・モナガン
    ディアナ・サンズベリー、他
オススメ度:☆☆☆☆


【あらすじ】
1931年、オーストラリアの先住民「アボリジニ」達は、白人とアボリジニの混血児を隔離・教育する事で白人と同化させようという政策の元、次々と混血児達が白人の手によって母親の手から奪い取られていた。モリー、デイジー、グレイシーの3人の少女も母親から引き離され、故郷のジガロングから1900�劼睥イ譴拭屮燹璽▲螢弌室�容所」に隔離されてしまった。
どうしても母親の元に戻りたい3人は密かに収容所を脱走したものの、「追跡人」は執拗に彼女達を追う・・


【感想】
1930年代〜1970年代までオーストラリアでは、白人達によって先住民の「アボリジニ」に文化的生活と教育を施して白人と同化させようという政策が取られ、数多くのアボリジニと白人の混血児が監禁・隔離された歴史がある。この頃の時代を生きた人の事をアボリジニ人達は『盗まれた世代』と呼ぶそうだ。

盗まれた世代・・・何とも悲しい響きだよなぁ。


話は非常にシンプルな「母をたずねて三千里」系ドキュメンタリータッチな映画。そこには撮影者側の一切の個人的感情や思想等を差し挟まないで、白人側・アボリジニ側双方の様子を淡々と描き、3人の少女達にもそういった「お涙頂戴」な演出は施していない。これがすごく好感が持てた。
擦り切れたスニーカーにボロボロの服をまとった少女達が、ただひたすら追手から逃げ、知恵を絞って赤茶けた広大な大地を故郷に向けて前へ前へと進む・・・絵の撮り方も非常にシンプルだし、観客の喜びそうな臭いエピソードも何もないのに、いつの間にかオーストラリアの大地と少女達の姿にクギ付けになってる自分がいる。

アボリジニ側から描いた作品なので、当然だけど悪者は「白人」という事になるんだけど、この映画中では白人側の事も特に悪者扱いはしていないように思った。民族隔離同化政策を推し進める「ネビル」という男が、政策支援の為に白人婦人達に自分達の活動を説明しているくだりがあるんだけど、彼は自分のしている事が本当にアボリジニ達にとっていい事なんだと思っているし、それが正義なんだと信じて疑っていない。

ネビルは言う。
「野蛮なアボリジニ達に近代的な文化や教育を施して、まっとうな生活をさせてあげましょう」と。

自分達がアボリジニよりも優れた民族だという「選民意識」が、結果としてアボリジニ達を迫害して彼らの素晴らしい文化・風俗を脅かしている事に、彼らは気付いていない。そしてこの手の「有難迷惑な善意」は歴史的にあちこちで行われ、今も尚この間違いに気付かずに失敗を繰り返している・・


主役の3人の少女は全てオーディション等で決まったシロウトさん達だそうですが、彼女達が実に瑞々しくて体当たりの演技をしていて素晴らしい!!彼女達の無垢な目を見るだけでもこの映画を見る価値はあります!
・・・もちろん、映画の話自体が素晴らしかったのは言うまでもありませんが♪





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