ぴよの映画めった斬りコーナー
ぴよが見た新作映画・ビデオ・DVDを個人的趣味でぶった斬るコーナー
ぴよと意見が合わないからっていじめないでぇ〜ん!(^_^;)
【ネタバレも含んでますので注意してねん♪】

2002年07月30日(火) パワーパフガールズ・ムービー

監督:クレッグ・マクラッケン
声の出演(日本語版):麻生かほ里
              池田有希子
               南里侑香、他
オススメ度:☆☆


【あらすじ】
犯罪が横行する危険な町、タウンビル。その町の郊外に住む天才科学者ユートニウム博士は自宅研究室でパーフェクトな女の子を作る実験をしていた。材料はお砂糖にスパイスに可愛いものいっぱい♪
ところが博士のペットのおサルさんが大暴れした為に間違って謎の薬品「ケミカルX」が材料に混入されてしまったからさあ大変!とってもキュートな女の子なのにとんでもないスーパーパワーを持った3人の幼稚園児「ブロッサム」「バブルス」「バターカップ」が誕生してしまったのだ。


【感想】
この「パワーパフガールズ」は1998年11月にアメリカで放送開始された途端、またたくまに老若男女のハートを鷲掴みにして、アメリカで最も権威のあるテレビ賞「エミー賞」のアニメーション部門で毎年のようにノミネートされ、日本ではもちろんの事、世界145カ国でオンエアされるという快挙を成し遂げたスーパー大ヒットアニメなんだそーです。
・・・ってね、公式HPまるまるパクりました。(笑)
だってぴよはこのアニメぜーんぜん知らなかったんだもーん(^_^;)

TV放送では「パワーパフガールズ」は最初っから町の人気者でタウンビルの平和を守る為に幼稚園に通いながらも要請があればただちに出動する正義の味方なんだそーですが(だからTV放映見てないんだってば。苦笑)
この映画はTV放送の内容の「エピソード1」的作りになってます。要するにどういういきさつでパワーパフガールズが誕生して、どうして彼女達が町の平和を守る為に活躍するようになったのか。そして天敵「モジョ・ジョジョ」はどうして現れたのか・・・そういう内容なのです。

これはTVアニメですっかりパワーパフガールズのファンになった人の為にある映画なんですね。
要するに・・・いきなり映画見た人(特に成人)にとっては

ただのお子ちゃまアニメやんか!(苦笑)

・・・あ。ファンの人、これ読んでも怒っちゃいやん♪(^_^;)

まず映像・・つーか、ただのTVアニメの域出てないし。それにパワーパフガールズの3人がそのスーパーパワーで町を大暴れするくだりとか、モジョ・ジョジョの手下?が乱闘しまくるシーンが長過ぎんのよ。正直言って見ててダレた。

でもね、キャラクターがいかにもアメリカンアニメちっくですごく可愛い♪子供が見ても大人が見ても誰が見ても愛着の湧く実にキュートで受け入れられ易いキャラクターです。コミカルでキュートな絵柄はキャラだけではなくその全編に渡っていて「これはいかにもキャラクターグッズが売れそうな手合いだなぁ」と思わず感心してしまったわよ(笑)

内容は子供向けのちょっと道徳ちっくな感じの大団円・・・よくあるパターンですが、大人が見ても割と楽しめちゃう、もっと言えば思わずパワーパフガールズに拳握って「いけー!ガンバレー!」みたいな一体感を持たせるような面白さはあります♪

が。
まぁ・・この映画はDVDレンタルかTV放映待ってもいいんじゃないかと(こらこら)
元々のパワーパフガールズファンじゃなかったらお金出す価値ないかもなぁ〜なんて思っちゃったけどね。(^_^;)




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2002年07月25日(木) 暗い日曜日

監督:ロルフ・シューベル
出演:エリカ・マロジャーン
    ステファノ・ディオジニ
    ヨアヒム・クロール、他
オススメ度:☆☆☆☆+


【あらすじ】
1930年代末のブダペストに一軒のレストランがOPENした。オーナーはユダヤ人のラズロ、そして彼の若く美しい恋人イロナが女主人として支える。レストランに華を添える為に名も無きピアノ弾きの青年アントラーシュを雇い入れる。
イロナの誕生日。アントラーシュは彼女の為に自作の曲『暗い日曜日』を送る。これがきっかけで2人は恋に落ちるが、決裂しそうな危うい関係は「別れ」ではなく、3人が共存する事で不思議な三角関係を保つ事となるのだ。
『暗い日曜日』はラズロの手引きで果たしてレコード化し、美しい旋律はたちまち大ヒットとなった。ところがこの曲を聴いて次から次へと自殺をする者が後を立たなくなっていくのだ・・・


【感想】
この話、実際にあった事を元に脚色して映画化しているようです。原作は1988年のニック・バルコウの小説。
もっとも実際にあった事というのは「暗い日曜日」という曲がブダペストのとあるレストランで出来あがった事、そしてその曲を聴いて自殺をする人が後を立たず、何度もご発禁レコードとなった事。
で?「暗い日曜日」ってどんな曲?って思うでしょ。ぴよもどんな曲だろー?と思ってたんだけど、え?これが!?・・・誰でも一度は聞いた事あるメロディーなんじゃないかな。映画中にも当然だけど何度も何度も流れて、見終わった後しばらく耳の中でリフレインしちゃって、ずーっと口ずさんでおうちに帰りましたわ(笑)

ラズロとアントラーシュ、2人の男がイロナを巡って三角関係になるんだけど、これがすごく不思議な関係で・・イロナは堂々と2人の男を渡り歩き、そしてラズロとアントラーシュは互いに慈しみ合っている。
3人でピクニックに行くシーンがあるんだけど、すごく官能的でいて、にも関わらず清純な感じすらする。
これはね、映画見てもらわないとダメよ。文字にするとすごく陳腐になっちゃう!!

時代は第二次世界大戦のハンガリー。この時代、ハンガリーにドイツが進攻して来て激しいユダヤ狩りがあったという歴史を忘れてはいけません。この映画も戦争が始まる直前にレストランにやって来てラズロに助けられたドイツ人ハンスが数年後ナチス将校としてブダペストに舞い戻って来る。
かつて折り目正しく精錬だった青年ハンスが時代と己の立場に翻弄されてみるみる醜くなって行く・・・
その中でこの「暗い日曜日」という曲のメッセージをアントラーシュが、ラズロが、イロナが、そして観客が体感するのよ。
もう・・・この映画ね、すごくいいのよ!急いで「暗い日曜日」のCD買いに行かなくっちゃ!!(苦笑)

ちょっと残念だったのはラストのオチ。オチが悪いんじゃなくて・・・映像で見せすぎな感じがした。
あの【薬ビンを洗うシーン】がなかった方がぴよは絶対によかったと思うんだけど。
あのシーンを付け足した事でオチが3流ちっくになっちゃった気がする。あそこまで絵で説明してくれなくても、それまでの展開で観客には充分に伝わったはず。そう思うと本当にあのシーンだけが惜しいぞ!!

この映画、どうして単館上映なんでしょ。もったいない。もっと沢山の人に見て欲しいんだけどなぁ〜!




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2002年07月24日(水) ウインド・トーカーズ

監督:ジョン・ウー
出演:ニコラス・ケイジ
    アダム・ビーチ
    ピーター・ストーメア、他
オススメ度:☆☆☆☆


【あらすじ】
第二次世界大戦激化中の1944年サイパン島、ことごとく暗号を日本軍に解読されたアメリカ軍は一計を案じ、アメリカ先住民族「ナホバ族」の言葉を暗号に使う事にした。ナホバ族は文字を持たず独特の言語を使用していたために暗号にはうってつけだったのだ。
海兵隊員ジョーは日本兵に暗号を解読されないようにナホバ族の通信兵を護衛する任務に着く。しかしその任務は「暗号を解読されないように決してナホバ族を日本兵の捕虜にさせない」という事。それがいかなる犠牲を、たとえ仲間であるハズのナホバ族を自らの手で犠牲にしたとしても・・・


【感想】
最初に宣言しておこう。
ぴよはジョン・ウーが好きだ。そしてニコラス・ケイジは大好きだ。だからこの映画の事は悪く書かない!(をい)

が。実は戦争映画って苦手なジャンルなんですよ。結局アメリカさんが作る戦争映画って「アメリカ万歳」な系統多いですし、正直言ってこの映画もジョン・ウーが監督で、しかも主演がニコラス・ケイジじゃなかったらたぶん見に行かなかったんじゃないかなーって。(^_^;)
ま、試写会当たったから結局は見たんだろーけど。

まずね、戦闘シーンスゴイよ。すんごい迫力!どーやって撮影したんだろー?とにかく凄かった!!・・・けどちょっと戦闘シーン長過ぎ(笑)ちょっと疲れた・・つーか実は前日寝不足だったので前半ウトウトしちゃった♪(をい)
でもね、細かいシーンの撮り方とかやっぱジョン・ウーっぽい♪とにかくあっちでちゅどーん☆こっちでちゅどーん☆どっかんどっかんやりまくってますよ。あー本当にスゴイ!(笑)
んでジョン・ウー好きには気になる「白い鳩」ですが(ぷぷ)・・ま、これは見てのお楽しみって事でね♪

戦争モノってね、どうしても「戦争反対!」っていう啓蒙系か「アメリカってこんなにスゴイ国!万歳三唱よろぴくね♪」っていうアメリカ正義主張系のどちらかになりがちだと思うんだけど・・・この映画、そのどちらでもないと思う。海兵隊員「ジョー」のトラウマや心の機微、ナホバ族の通信兵「ベン」との交流、アメリカ国内で今も語られる人種問題、そういう部分にスポットが当たっている感じがしたんだけど。
個人的には最初自分の任務を考えるとナホバ兵と馴れ合ったりしたくない、と思ってたハズのジョーが少しずつ少しずつベンと心を通わせていくくだりが・・後の展開が生きるね。ジョーが自分の事を語るトコロもいい♪

ラストがね、ちょっと意外だった?んだけど、この終わり方すごくぴよは気に入ったよ!ジーンと来た!
あの大きく引くジョン・ウー独特の撮り方、すごく生きてる。
戦争映画苦手だけど、ぴよはこの映画結構気に入ったね♪ニコラス・ケイジもウマかったし(ご贔屓なので♪)それに・・

ナホバ兵役のアダム・ビーチ!彼可愛いよ!!この役者さん全然知らなかったんだけど日本人好みする顔じゃない!?
・・・織田裕二系。織田クン嫌いじゃないので♪(つーか結構好きな顔なので♪惚)

よくありがちな戦争映画とは一味違った味わい、と言うよりも「第二次世界大戦」が舞台になってるだけのジョン・ウーらしい映画とも言えるかな。お説教じみた戦争映画が嫌いな人には結構オススメ出来ると思うんだけど・・・どうでしょ?




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2002年07月23日(火) タイムマシン

監督:サイモン・ウェルズ
出演:ガイ・ピアース
    サマンサ・マンバ
    ジェレミー・アイアンズ、他
オススメ度:☆☆☆


【あらすじ】
1899年NY。若き科学者アレクサンダーは今正にプロポーズをして永遠の愛を誓い合った愛しい恋人エマを目の前で強盗に殺されてしまう。その4年後・・アレクサンダーは何かにとり憑かれたように研究に没頭し、ついに「タイムマシン」を完成させたのだ。これで過去に戻り、エマを死から救ってやる事が出来る・・・!
ところが過去に戻って強盗からエマを守ったものの、やはり同日同時刻にエマを不慮の事故で亡くしてしまうのだ。
過去に戻っただけではエマの運命は変えられない。ならばもっと未来に行けばエマを救える技術が見つかるかも!?運命の輪を変えるべくアレクサンダーは未来へのタイムトラベルを決意するのだが・・・


【感想】
原作は1世紀も前にこの奇想天外なSF小説を書いた天才作家H・G・ウェルズの同名作品。しかも映画化するに当たってこの映画の監督を務めたのがそのウェルズの曾孫、サイモン・ウェルズ(更にサイモンはこの映画が初監督だ!)と来れば話は出来過ぎ!(笑)

ぴよはこの原作を読んでないので原作とどれくらい違うのかわからないんだけど・・・もし原作がこの映画とほとんど変わらない内容だったとしたら、H・G・ウェルズという人は本当に天才だったんだな、と思わずにいられないですよ!
全くオチが見えなかった。本当に予想もしなかった展開に唖然とさせられましたわ。

どーやらこの映画、ぴよが生まれるずっと前に1度映画化されているようで(一緒に見に行った人はその古い映画をよく覚えていらっしゃった)結末は一緒だったそうですが、やはり今回の映画はCG技術の向上も手伝って途中の展開が絵的にかなり見せてくれるモノになっていたよーです。

確かにタイムマシンに乗って未来や過去に行く辺りの映像はスゴイ!実際にタイムトラベルが出来たらこんな風に見えるんじゃないだろーか(と言うよりも、こんな風に見えて欲しい♪)と思わされる。
それから映画前半の19世紀のニューヨーク。すごくステキです♪町並みと言い、人々の服装、部屋の細部に至るまでその時代の雰囲気が実にイキイキと描かれていて、見ててかなりのめり込んじゃったわ♪

が、ぴよにはこの80万年後の世界がどーにもしっくり来なかった・・・と言うか、余りに予想していなかった状態にちょっと面食らってしまったと言うのか。正直言ってこの世界観はあまりお好みじゃーなかったです(苦笑)
結局・・・(以下、超ネタバレに付き、この映画見てない人はドラッグしない方がいいかと。大汗)
人間と地下生物?の2つの進化の結果地下生物の方が人間よりも進化したって事でしょ。人間ってただ地下生物の食料と優良種の繁殖用に成り下がっちゃった訳でしょ。・・つーか、あの地下生物ってばキモいんだよ!キモ過ぎ!!(涙)
それにしても、2037年ってさ・・・不慮の事故とか病気にならない限りぴよって確実に生きてるよねぇ?(^_^;)
もしこんな未来が待ってるとしたら、老後の貯金する気力無くなるっすよ(爆)


ガイ・ピアースさ、「メメント」見てあのステキな体に目がハート♪になったんだけど、最初出て来た時『なに?この生気のないやつれた兄ちゃん』って思っちゃったわよ。・・でも時代が進んでどんどんうらぶれて(をい)ボロボロになって行くにつれて、ぴよお好みのガイになってくれてちょっと嬉しかったわ♪(※注 ぴよは変質者でも変態でもないです)

エマに贈ったあの指輪さ・・やっぱ後の展開を予感させる小道具?こーいう細かいトコロはウマいなぁ〜って思ったよ。




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2002年07月21日(日) ファイナル・レジェンド−呪われたソロモン−

監督:シェルドン・レティック
出演:ジャン=クロード・ヴァン・ダム
    ソフィア・ミロス
    チャールトン・ヘストン、他
オススメ度:☆☆−


【あらすじ】
命知らずの宝石泥棒ルーディ、考古学者の父を持つ彼はある日父から十字軍の昔から続くイスラエルの教団「オーダー」の聖典、「ファザー」最終章の古い巻物を発見したことを告げられる。
ところがその父が意味ありげな1本の電話をよこした後イスラエルで消息を断ってしまうのだ。父が発見したはずの巻物も忽然と姿を消す。
ルーディはただならぬモノを感じテルアビブへ飛ぶ。父の消息は?そして「ファザー」最終章とは・・・!?


【感想】
東京では6月に既に公開されてたのねー。名古屋では7月20日封切りだったんすよ。
『全米に先駆け日本公開!』なぁ〜んて物々しい宣伝打ってるけどネ・・・要するにぃ〜・・・

アメリカじゃー配給つかないだけなんちゃうん?(笑)

だってぇ〜・・・考えてもみてよ!?系統としては思いっきり「アクション・アドベンチャー大作系」なのよ?
インディ・ジョーンズ然り、ハムナプトラ然り、この系統ってのはTVや映画情報でもガンガン宣伝して客集めるのが(そしてやっぱり人気が出るのが)当たり前って感じしない?
それなのに・・・こんな単館上映系だなんて・・・やっぱそーいう事なのよねぇ(半泣)

要するに脚本アマアマなんすよ。インディやハムの焼き増し以下(きっぱり)ただがんがんモノ壊して人ぶっ倒してれば面白いって訳じゃないんすよ。そこんとこがこの映画は思いっきり勘違いしてると思うのよね(ふっ)
あまりにご都合主義に走りすぎた展開、なのに設定がイスラエルの十字軍だのカルト教団だのコ難しいトコロを持って来ちゃってるから何もかもが説明不足だし、話のひっぱり方が強引だし。

が。
そんなクソ映画にも(うっへー!今日は毒吐きまくりだぁ。笑)見ドコロはちゃんとある。
「イスラエルのカルト教団」ってのが設定だけにイスラエルでガンガンにロケってるんですよ。イスラエルの市街地、名所・旧跡、そして美しい自然・・・映画中にバンバン出て来て思いっきり旅情かき立てられちゃうんだなぁ〜♪あの「嘆きの壁」も思いっきり登場しちゃうしぃ♪あぁ〜!やっぱイスラエル行ってみてぇ〜っ!!(笑)
旅行好きな、名所・旧跡が好きな、そんなアナタは必見かもしれませんっ!(こらこら)

それにしてもさ、本当に思いっきりイスラエル市街地とか市場とかあちこちで滅茶苦茶壊しまくっちゃったりしてんだけど、これって現地の人怒らないのぉ?ぴよは見てて「ちょっとぉ〜!こんな美しい街の中でそんな派手な事やって街の美観損ねるんじゃーないわよぅ!!(怒)」って思っちゃったけど。・・あぁ。今日の感想ったらメタクソ書きまくりだわ。


全然関係ないんだけどさ、ジャン=クロード・ヴァン・ダムのおでこに妙なコブ?があるのよね。
すっごい気になるんだけど・・・アレって何よ?誰か知ってる人いたら教えてチョーダイよっ!(^_^;)
映画見ながら彼のおでこばっかり気になっちゃって、話半分くらいしか頭に入らなかったじゃないのよぅ!(苦笑)




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2002年07月18日(木) 猫の恩返し・ギブリーズ episode 2

*今回2本立てだったので2本続けて書いてあります*


−猫の恩返し−

監督:森田宏幸
声の出演:池脇千鶴
      袴田吉彦
      丹波哲郎、他
オススメ度:☆☆☆


【あらすじ】
17歳の女子高生ハルはどこにでもいる普通の女の子。毎日退屈な授業を受け、ドジでその上容姿も誇れる特技もない。楽しみは親友とのおしゃべりくらい?
そんな変わり映えしないある日、車に轢かれそうになっている1匹の猫を偶然助けてあげたのだ。
この猫、実は猫の国の王子様だった!・・王子様を助けてくれたお礼に「猫の国」に連れてってくれると言うのだ。


【感想】
今年のジブリは宮崎さんが監督じゃなーい!宮崎作品じゃない年のジブリはイマイチな事が多いんだよねぇ(ぼそ)
この映画、かつてのジブリ作品「耳をすませば」の姉妹編として企画されたそーですが・・・言ってもいい?(^_^;)

「耳をすませば」ってあんまり面白くなかったんすけどぉ〜

ま、好みの問題っすから・・・(←一応耳をすませばファンへのフォロー・・にすらなってないか?大汗)
内容は全然「耳をすませば」じゃないしさ、あの映画の中に出てた猫の「バロン」が今回大活躍するお話。
バロンはいいね♪声がいい♪袴田クンってこんないい声だったんだぁ〜(しみじみ)
イイ男系の声ぢゃん♪ちょい惚れ♪(笑)

でもねー。
やっぱ何が気に入らないって・・・キャラクターデザインだなぁ。魅力ないんですよ。
バロン以下、猫さん達はかなり魅力的に描かれてると思うんだけど、如何せん主人公のハルがいけません。監督を若手使いたかった宮崎サンの気持ちは判らないでもないけど、せめてキャラデザインは宮崎サンにやって欲しかった。それだけでも随分この映画の印象は変わったんじゃないかと思うんだけど。

それからアニメーション自体が貧弱。背景からキャラの動きの隅々まで瑞々しい動きを見せてくれるのがジブリ映画だぁー!と期待して行くとがっくり来る。正直言ってよくある低予算30分TVアニメクラスの域を出てないと思う。(CGはまぁまぁよく出来てたかなー?って感じ)

ハルのセリフも首を傾げたくなる個所があちこちに・・・まぁ、こーいうキャラっていう設定なのかもしれないけど、それにしてもごくありふれた高校生役のハズ?と思って見てたからあまりにすっ飛んだセリフ多いんではないか?と。キャラに思い入れ出来ないってのが超痛いっすわぁ〜。
あー。今の高校生の感覚ってこんなんなんですかね?ぴよは高校卒業してかーなーりー時間経ってるので、逆に今の高校生が見たら同調出来るのかもしれないんだけど(うわーん!)

話自体はそんなに悪くないと思うんだけどね・・なんだろう?共感する部分も少なければ面白みもイマイチ欠けるっつーか。
バロンだね。バロンはよかった♪ってそれだけなのか!?をい。(笑)



−ギブリーズ episode 2−

監督:百瀬義行
声の出演:西村雅彦
      鈴木京香
      古田新太、他
オススメ度:☆☆☆+


【あらすじ】
架空のアニメ製作会社「スタジオギブリ」で働く人々(=ギブリーズ)のごく普通の日常のごく普通な1コマを取り上げて一瞬の主人公にしてしまおう!というショート・ショート4作品。


【感想】
「猫の恩返し」の前に上映しました(試写会)実際の公開もそーなるのかな?
ショート・ショートは「カレーなる勝負」「ダンス」「美女と野中(やぢゅう)」「初恋」の4本に加えて「カレーなる勝負」への序章?とエピローグがおまけ?で付いてます。
キャラはヘタうま脱力系。絵が上手な人が落書きみたいにちゃちゃっと描いちゃった♪みたいな感じです。

これが・・・たぶんぴよと同世代、それ以上もしくは前後の辺りの年代の人達は共感しまくる事請け合い!(笑)
こんな脱力系アニメなのに、かなり手の込んだ映像に仕上がってたりして(CGも生きてる♪)なかなかイケてますよ!

特に「初恋」には力が入ってる。細かいエピソードが短い話の中に散りばめてあるんだけど、「あー。子供の頃ってこんな感じだったなぁ〜♪こーいう気持ちって懐かしいなぁ〜」って思わず頷いちゃったね。(*^^*)

あと「美女と野中(やぢゅう)」ですわ。これは終電に乗るとたまに見かける光景・・・つーか、ぴよは野中クンよりも爆睡美女の方に同調しまくり!!(笑)これってやっちゃってるんだよねぇ〜・・・数限りなく(^_^;)

はっきり言って、ギブリーズは子供が見てもぜーんぜん面白くないと思う。思いっきり「大人向け」
大人のメルヘンって言うか、本当によくありがちな日常に「そー!そー!そー!」って頷いちゃう微笑ましい話。


・・・ギブリーズの方が面白かったかもぉ〜(苦笑)






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2002年07月15日(月) 海辺の家

監督:アーウィン・ウィンクラー
出演:ケビン・クライン
    クリスティン・スコット=トーマス
    ヘイデン・クリステンセン、他
オススメ度:☆☆☆☆☆


【あらすじ】
建築デザイナーのジョージはある日突然20年間勤めていた建築事務所から解雇を言い渡され、その上解雇された直後に自分が癌に冒されていて余命3ヶ月だと知る。
自分勝手に生きて来て10年前に離婚。元妻が引き取った我が子は16歳になり、元妻が再婚した新しい父親とうまく行かずに思春期を迎えた息子はドラッグにまみれて手がつけられない状態になっていた。
人生最後の夏、ジョージはかつて自分が父親から譲り受けた因縁の家を我が子と建て直そうと決意したのだ・・・


【感想】
予告編見て、これは絶対に見なくっちゃ!と心に決めていた一本。試写会で見て来ました。

とにかく脚本がいい!それにこのキャスティング、とにかくどこを取っても申し分ない素晴らしい映画だった!!
ヘイデン君、思春期を迎えて親子の愛に飢えた青年を実に好演してる!!スターウォーズ・エピソード2のアナキン役と言えばお馴染みの美少年君だけど、はっきり言ってアナキンよりもこっちの方が実にいい!!でも最初に奇天烈なメイクで登場した時は「ま、まさか・・この子がアナキン?(^-^;」と軽く引きましたけど(笑)

この映画の一番いい所は何と言っても「感動」を押し付けない脚本と演出。
余命いくばく系の映画にありがちな「これでもかぁー!」っていう泣かせはほとんどない。それどころか随所に細かく笑いとユーモアを絡めて観客を笑わせてくれすらする。それにも関わらず映画を見終わった頃にはひたひたとジーンと胸に迫るモノが残るのです。

この映画、予告編を見ると「家を建てる」という部分に焦点が当てられてるようなイメージがあるんだけど、それよりも大切なのは「今まであった古い家を壊す」という部分。映画中でもこの部分にかなりの時間が割いてあります。
「家=今までの自分(人生)」にまるまる当てはめているんだよね。更地に新しい家を建てるんじゃない。そこにあった古くて汚くて打ち捨てたい家があって、それを全部自らの手で壊して新しい理想の家を建てる。
今まで自堕落に自分勝手に生きて来た自分(=家)を自ら取り壊して、そして新しく生まれ変わる。ジョージの思いがドラッグまみれだった息子に、元妻に、子供達、隣家の人々に、そして元妻の再婚相手に・・・取り壊し、建て直す(=生まれ変わる)気持ちが伝染するかのように巻き込まれて、全てが優しく、そしてジョージの残された命に呼応するように劇的に再生していく・・・

無駄かとも思える小さなエピソードの数々もきちんと後にオチが付けられている辺り実にウマイです。本当に脚本勝ち。


最後は・・・とても静かに。


素敵な映画でした。映像も申し分ないです。イマドキなCGやらこ難しい技術は一切ない。心に訴えかける映像。
自分は生まれ変われるんだ。いつでも、そして劇的に・・・そんな気持ちにさせられる本当に素敵な映画でした。





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2002年07月11日(木) スチュアート・リトル 2

監督:ロブ・ミンコフ
出演:マイケル・J・フォックス(声:スチュアート)
    ジーナ・デイビス
    ヒュー・ローリー、他
オススメ度:☆☆☆+


【あらすじ】
すっかりリトル家の一員として溶け込んでいるネズミのスチュアート。優しいパパ、ちょっと過保護過ぎるママ、兄(人間)のジョージに妹(人間)も生まれて幸せな生活を送っていた。
そんなある日、学校の帰りに羽根を傷付けた小鳥の「マーガロ」をひょんな事で助けるのだ。彼女は鷹の「ファルコン」に追われているらしい・・家に連れ帰って傷の手当てをするスチュアート。リトル家のみんなもマーガロを手厚くもてなしてくれた。マーガロをすっかり気に入ったスチュアートだが、どうやらマーガロには何やら事情がありそうだ・・・


【感想】
実は、前作を見てないんすよ・・・前作を見たという知り合いが「子供向けだねぇー。イマイチって感じだな」って言ってたからそのまま見ない内に時が経ち・・・試写会が当たらなかったらたぶん見に行かなかっただろうと思うんだけど。

これが・・・悪くないんですよ!いや、面白かったんですよ!!
この映画「2」と付いてるだけあってスチュアートがどうして当たり前のよーにリトル家の一員になってるのかっていう説明が一切ない。気になるヤツは前作見ろ!って事なのか、それとも当然パート1は見てるよね?って事で作ってるのか(^_^;)
いや、それが全然違和感なくて逆に妙な説明されるよりも話のテンポに乗れていい感じしますねぇ♪

確かに「子供向け映画」には違いない(きっぱり)「愛と勇気と冒険」そして「子供と動物」・・・子供向け映画の全てのキーワードを満たしているパーフェクトな子供向け映画と言えるでしょう!・・・じゃあ大人が見たら?それが、大人が見たってやっぱり面白いのよね♪
その理由の1つにリトル家のペット、猫の「スノーベル」の存在があると思う。彼の実にシニカルなセリフがこの映画を一気に「大人向け」に仕立て上げてるんじゃないだろうか、と思ったんだけど。

もう1つはスチュアートの初めて?の恋愛。傷付いた小鳥のマーガロの声を「ワーキング・ガール」等に出演しているメラニー・グリフィスが担当しているんだけど、実に艶のある小鳥ちゃんの声になって(笑)スチュアートもこりゃ惚れるわなぁ〜と思わずにいられませんわ♪
ただ惜しいと思ったのは・・・スチュアートのCGに比べて小鳥のマーガロが余りにしょぼかった!小鳥として見ても「スチュアートの彼女役」として見ても、ちょっと可愛らしさが足りないかなぁ〜?って。(^_^;)
いやね・・HNが「ぴよ」なだけに(鳥大好きだしぃ、実際に小鳥飼ってるしぃ)小鳥には評価厳しいんすよ!(苦笑)

話の内容とは全然関係ないんだけどさ・・・ミセス・リトル(ママ)がすっごくオシャレなのよ!!
花柄のワンピースに鮮やかなグリーンのブーツ合わせたりさー、ナイトウエアもすげーオシャレで可愛いの!(*^^*)
こんなオシャレなミセスになりたいわよねぇ〜♪って生唾飲み込んで彼女のファッションに見入っちゃったわよ!(笑)

そーいう意味でも(謎)この映画、大人が見ても楽しいと思うよーん♪しかも上映時間1時間18分!トントン話が進んで、笑ってジーンとしてハッピーな気分になって、更にファッションセンスも磨けるならお得だと思わない?(爆)






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2002年07月09日(火) アイス・エイジ

監督:クリス・ウェッジ
声の出演:レイ・ロマーノ
      ジョン・レグイザモ
      デニス・リアリー、他
おすすめ度:☆☆☆☆−


【あらすじ】
時は2万年前。氷河期の到来に備え、動物達は南へと大移動を始めていた。何故か逆行するように北へ向かって進む孤高のマンモス「マニー」とひょんな事で知り合った仲間外れのナマケモノ「シド」。そしていわくありげな人間の赤ん坊をたまたま拾った2匹のところにサーベルタイガーの「ディエゴ」が現れるのだ。
親元へ赤ん坊を返してやろうと主張するシドに対してディエゴは自分が代わりに赤ん坊を人間達に返してやろうと提案するのだが、どうも信用出来ないぞ?・・・かくしてそれぞれ全く違った思案の元「人間の赤ちゃんを親に返してやろう」という大義名分で旅をする事になった3匹+1人の赤ちゃん。果たして・・!?


【感想】
この夏の親子ムービー大本命になるか!?CGアニメの決定版ですな♪試写会で見て来ました。

この映画の予告編で既に笑わせてくれるリス(の原型なのかな?)のスクラット。いきなり冒頭からすっ飛ばして軽く観客を笑いの渦に巻き込んでくれます♪・・が、このスクラットはこの映画のムードメーカーでありながら、話の本筋にはほとんど絡んでないのです。
にも関わらず冒頭から観客のハートを掴み、そして話の所々で登場しては細かく笑わせて、更に映画を実に上手に締めくくってくれる・・こういう一見すると何でもない「ゴミキャラ」を効果的に使う技はさすがハリウッド!そつがないと言うのか巧みだと言うのか・・

話の展開的にはまるで驚かされる要素はない・・・というか、この手の映画は誰も思ってもみないような展開なんて期待していないので全然問題ないのです。笑いあり、感動あり、ハラハラしてドキドキして、ちょっぴりホロッとさせられて・・・本当に娯楽映画の王道中の王道!
やっぱりこの手の映画は見終わった後の爽快感がたまらなくいいっすね♪

CG、素晴らしいです。最近の映画のCG技術には本当に感心しきり。動物の毛の1本1本の動き、水しぶきの一滴、しっぽの先まで神経を使った動き。どれを取っても文句なしです。

「笑い」も随所にあれば「ジーン♪」とくるシーンも要所要所でびっちりツボ押さえたよーにあるのですが・・・
本来群れで行動するハズのマンモス「マニー」が何故一人ぼっちで行動しているのか?その理由のヒントになるであろうシーンはあるものの、理由の決定打は明かしていないのです。ここら辺がぴよ的にはちょっと不満だったよーな気がしなくはないのよね。あのシーンをもうちょっと掘り下げてくれればぴよは大満足だったんだけどなぁ〜・・・(^_^;)

親子で見るなら吹替え版の方がいいのかな?でもこの映画はきっと字幕でも吹替えでも同じように楽しめる映画だと太鼓判を押してあげましょう♪もちろん大人1人で見てもカップルで見てもきっと楽しめるハズ♪
上映時間が1時間22分と、最近の映画にしては短いのも飽きる事なくエンターテイメントを楽しめる要素でしょう!


夏休み、映画館に行って「何見ようかなぁ〜」と迷ってる人にはとりあえず見て損はない一作。
まー・・でもね、正直言って一度見れば充分って言うか・・・映画見終わった後に一緒に見に行った人と感想を熱く語り合うっていう手合いの映画じゃないからぁ〜(苦笑)
そういう意味でもやっぱり「娯楽映画の王道」なんだよね。うん。





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2002年07月05日(金) 春の日は過ぎゆく

監督:ホ・ジノ
出演:ユ・ジテ
    イ・ヨンエ
    ペク・ソンヒ、他
オススメ度:☆☆☆☆+


【あらすじ】
録音技師の青年「サンウ」と地方ラジオ局のプロデューサー兼DJの年上の美女「ウンス」2人はとある番組制作の取材で出会う。互いに自然に惹かれ合い、愛し合うようになる。楽しい蜜月期・・・
恋愛に不慣れで一途なサンウと離婚経験があり一人暮らしをしているウンス。季節が移ろうと共にウンスの心に微妙な変化が現れ始めるのだ。愛を信じるサンウにはウンスの心変わりがわからない・・・そして2人は・・・


【感想】
韓国映画ってここ数年すっごく元気がいいよね!注目されてヒットした作品も数多い・・にも関わらず今まで韓国映画って見た事なかったんだなぁ〜!(苦笑)
東京では既に公開になってるそーです。ぴよが住んでる名古屋は7月20日から公開予定。今回試写会で見て来ました。

この映画ね、きっと評価がきっぱり別れると思うんだなあ。
若い人だったり、恋愛にトラウマを持ってない人が見たら「ウンス、サイテーの女だな!」って思っちゃうのかもしんない。
映画の流れがサンウの気持ちを痛い程表現しているにも関わらず、女性のウンス側に関してはその心の葛藤をほとんど劇中の絵では表現していないから・・・でもね、ぴよはウンスの様子に「アンタの気持ち、痛い程わかるよぉ〜!」って共感しまくっちゃったわよぅ!

恋愛初期、誰もが経験する「会っても会ってもまだ会い足りない」怒涛の蜜月期。ウンスも思いっきり自分の恋に溺れていたに違いない。でも時が経ち、恋人としての関係が安定して来ると、限りなく優しくて真っ直ぐ自分を愛してくれて、不器用で一生懸命な年下の恋人と、離婚経験がある年上の女である自分との関係に戸惑いが生まれて来る。
そして、どんなワガママも結局笑顔で許してくれて受け入れてくれてしまう一途な年下の恋人に少なからずも「物足らなさ」を感じてしまう自分。

そんな時に恋愛に手馴れたスマートな紳士が目の前に現れたら・・・年下の一途な恋人は愛しいけれど、サンウのその真っ直ぐ過ぎる気持ちがウンスには余りに重たかったんではないだろうか。その純愛の重さにウンスは耐え切れずにスマートで洗練された「大人の付き合い」にウンスが逃げ出したいと思っても咎め立て出来ないのではないだろうか。

「永遠の愛」を一途に信じる青年サンウ。
そして離婚という辛い経験によって「愛は決して永遠ではない」と実感しているウンス。
2人の心の微妙なズレが、美しい映像と「自然の音の美しさ」に乗せて淡々と流れて行く・・・音がじんと心に響きます。

サンウとウンスの恋愛模様と並行するようにサンウの祖母の横顔がうまく絡んでいる。
愛し愛された夫に浮気をされて苦しんだ祖母。そして夫に先立たれ、夫に愛された時代の中だけで生き続けるかのごとく痴呆になってしまって、亡き夫が帰るのを来る日も来る日も駅に迎えに出かける祖母。
ウンスの心変わりをまるで受け入れられないサンウを投影するかのような祖母の生き様は、心ならずも辛い恋愛をした人には耐え難い感傷を呼び起こすんじゃないでしょうか・・・

そして祖母の生き様を見続けて大人の男になっていくサンウ。じんと来るわぁ〜♪
惚れるわよぉ〜♪韓国映画、ステキじゃないのぉー!!(*^^*)

ラストは清々しく、そして切ない。
すごく奥の深い恋愛映画でした。今年一番のオススメ恋愛映画になるかも!?






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2002年07月03日(水) ピンポン

監督:曽利文彦
出演:窪塚洋介
    ARATA
    中村獅童、他
オススメ度:☆☆


【あらすじ】
片瀬高校卓球部員の星野裕(ペコ)と月本誠(スマイル)は幼馴染み。いじめられっこだった無愛想で笑わないスマイルに「卓球」を教えて友達から守ってくれた明るくて卓球を心底愛するペコ。スマイルにとってペコはヒーローなのだ。
高校に入りスマイルはその類まれな才能をコーチに見出されめきめきと頭角を現す。が、スマイルとは対照的にペコはどうしても打ち破れない壁にぶつかり悶々と日々を過ごすのだ。
ペコ、スマイル、そして・・・各々の心は乱れながらもまたインターハイの季節が巡って来た!


【感想】
窪塚クンって今日本映画界で旬な俳優さん?とっても人気あるよねー♪って、彼の映画全く見てないんすけど。(^_^;)
今回も試写会なのだ♪もしかして窪塚クンが舞台挨拶に来てくれるぅ?・・・てな期待はみごとに打ち砕かれ(笑)

元々はマンガが原作なんだそーですが、このマンガ読んでないので全然前知識なし。だから最初人間関係がちょっと判りにくい気がしなくもなかったんだけど・・セリフがシュールって言うか、掴みドコロのない感じがしてキャラクターがよくわかんなかったりして。
卓球が大好きで「この星の一等賞を取りたい!」と明るく話すペコと、相手を傷付けたくないが為に勝負弱くなってしまうスマイル。2人の微妙な力関係だったり相手を思い合う気持ちを、子供の頃の回想シーンを何度もフラッシュバックのように挿入する事で観客の心にじわじわ浸透させようとする演出は日本人好みなんじゃないかと思う。

が。なーんかね、ピンと来なかったんだよね。(^_^;)
あくまで主演は窪塚クン演じる「ペコ」だったんだろーけど、スマイルの方に感情移入出来てもペコにはどうにもシンクロ出来ないんだよねぇ〜。
これって映画として致命傷だと思うんだけどぉー・・・って、感情移入出来ないぴよに問題があるんすかぁ?(苦笑)

卓球の試合シーンは凄かった!ボールの動きと躍動感、スピード感!!特にクライマックスの「ペコ vs ドラゴン」は鳥肌立つくらい素晴らしい迫力!CGのなせる技なんだねぇ〜♪こういうわざとらしくない、しかも迫力のある映像を可能にしてくれるCG技術って素晴らしいです♪

でもねー、何が気に入らないって・・・映画のクライマックスのクライマックスだよっ!(この表現って何か変ね。苦笑)
どうして「宿命の対決」をきちんと描き込まなかったんでしょう?すごく消化不良な感じですわ。
対ドラゴン戦にあれだけ時間当てておいてこれはないんぢゃないっすかぁ?と思わずにはいられない。その後ラストへの流れ込みもどーにもこーにも陳腐な感じがしていただけないっす。(>_<)
結局この映画は何が言いたかったの?・・・あくまでペコの成長物語であってスマイルは添え物に過ぎない?それにしては「2人の関係」をずーっと映画中見せて来ているだけに・・・このオチの落しドコロは・・・

よくありませんなぁ!(苦笑)


フォローって訳じゃないけど・・・スマイル役のARATA、カッコいい♪(*^^*)
ぴよ全然この人知らなかったんだけど、彼の伏し目がちな眼鏡姿に惚れました♪(笑)
きっと普段は眼鏡かけてないんだろーね・・でも今後はずっと眼鏡かけてください!お願いっ!!(爆)






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2002年07月01日(月) 少林サッカー

監督:チャウ・シンチー
出演:チャウ・シンチー
    ン・マンタ
    ヴィッキー・チャオ、他
オススメ度:☆☆☆☆


【あらすじ】
かつて「黄金の右」と呼ばれた名サッカープレーヤー「ファン」はチームメイトのハンに八百長試合を持ちかけられて加担した事がきっかけで脚を痛め、再起不能となってしまう。20年経った今、ハンはサッカー界のドンとなり、ファンはハンの雑用係となっていた。ところが自分の人生を変えたあの八百長試合はハンが仕掛けた罠だったと知った・・・が、時既に遅し、絶望と怒りに震えるがただ町を放浪するしかないファンだった。
ところがふとした事で少林拳の達人青年シンに出会い、その素晴らしい脚力にほれ込んだファン。
少林拳を取り入れた無敵サッカーチームを作ろうと、シンと共に立ち上がるのだ・・・


【感想】
W杯に連日燃えてねぇ。ぴよはドイツの応援してたからショックだったわ・・・
って、いきなり脱線しましたが(苦笑)そんな熱いW杯も終わった事だし、サッカーの余韻楽しむならこれでしょう!はい。ようやく見に行って来ました。・・が、この映画、既に映画好きの友達はあらかた見に行ってて「すっごく面白い!」とお墨付き頂いてますので・・・期待し過ぎてるか?(^_^;)


さて。まず映画冒頭のスタッフテロップの映像?でやられました!!
面白過ぎです!どーいうセンスしてるとあーいう映像作れるんでしょう?(笑)もういきなり先制パンチくらって大笑いっす!

ぴよは何度も言ってるけど、おバカ映画が大好きなんす!!
いやぁ〜、正にこの映画は究極のおバカ映画っすね。本当に笑って笑って笑いまくりましたから♪
実際には絶対にあり得ない事が「少林拳」なら可能なんです。えぇ。あり得ませんよ、こんなの。
それが全然OK!逆にここまでディフォルメしてあるからこそ楽しめちゃう♪
ボールは火を噴き、相手チームを吹き飛ばし、そしてキーパーの服も引き裂いてゴールポストはへし曲がる!
しかも相手チームはいかにも悪役然(何しろチーム名がデビルだもんなぁ。このネーミングセンスもスゴ過ぎるよ)としていて・・つーか、美少女軍団が何故かドレッドヘアにヒゲ生やしてたりして・・・あのセンスは一体誰のモノなのですか!?もう笑い過ぎてお腹痛いっつーの!!

ただ笑わせるだけじゃなくて、シンと淡い恋心を通わせる太極拳の使い手で饅頭屋で働く少女ムイとの交流。ちょっとベタ過ぎる感じするけど・・ま、この映画に関してはベタじゃない部分は皆無だと言っていいくらいだから許されるんじゃないかと。(苦笑)

個人的には、サッカーチーム「少林」が出来るまでのくだりが多少エピソード盛り込み過ぎてるんじゃないか、と思うんだけど。前半のエピソードをもう少しタイトにした方が後半のスピード感がより生きたよーな気がしなくもない。
あと、きっとこれも賛否両論なんだろーけど・・かなりお下劣なシーンやギャグも多いよね(^_^;)
ぴよ的にはこーいうベタベタなの好きなんだけど♪
でも乙女としてこの手のギャグが好きって言うのは勇気がいるわぁ〜(をい)

でもこの映画が全国ロードショー系だという事が一番の驚きだけどね。
本来だったら絶対単館上映系の種類の映画だと思うんだわよ・・・どーかすると日本じゃ配給すらつかない手合い。
いやぁ〜!香港映画って面白いねぇ♪まだ闇に埋もれたおバカ映画が沢山ありそうだよね(笑)
こういう映画、これからもどんどん日本で上映して欲しいなあ〜♪





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