便蛇民の裏庭
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2005年04月26日(火) 出会うべくして出会うとき

一生ものになるかもしれない音と出会った。

それは何気なく購入したもので
すぐにこれほど揺さぶられることになるとは
思ってもいなかった。


ぼくはジャンルを問わず
気持ちいいものは何でも聴く。
民俗音楽もよく聴く。


その民族楽器の音色は
ぼくの全てに心地よく語りかけてくきた。
すでに知っている懐かしい音だ。

この感じを彼に伝えたいとただ思った。


彼の部屋で
スピーカーからあふれ出した音の洪水。

その音を聴いたとき
彼に新たな道が開かれたのか。

もともとあった道の入り口の扉の鍵を
ぼくが手渡したのだろうか。

ぼくが伝えたいものの奔流の中へ
彼は猛スピードで突入していった。

彼もすでに知っている懐かしい音。

新しい出会いに
彼の瞳はキラキラ輝く。

聴いた瞬間から
彼の可能性はまた大きく広がったのだ。


2005年04月24日(日) お隣のカエルさん

寒いので
ストーブに灯油を入れるため
廊下に出た彼の姿が

モコモコの水色スリッパに
適当なパンツに
作業着のジャンパーの中は
ぼくのフードつきカエルTシャツ。

フードをかぶれば間抜けなカエルになれるという代物。


そんな大間抜けでチャーミングな姿の時に限って。

ドアチェーンがはずされる音。


ドキッ。

まさかね。

でも
そのまさか。


『カエルさん』を着て灯油を入れているところへ
お隣の住人さんが出てきたらしい。

間抜けな姿にヤクザなめがねをかけて
お隣さんに笑顔で挨拶しちゃう

そんな彼がたまらなくいとしいです。


2005年04月21日(木) 愛の家

仕事が終わると
ビール片手にやってくる彼。
子供たちに「おかえりなさーい」と迎えられる。

当たり前のように彼の膝に座る子供たち。

夕飯の支度をするぼく。
みんなで食べるご飯。

子供たちに対して無理なく笑顔を向けられる。

子供たちに「いってらっしゃーい」と送り出され
彼の家に向かう。
「またあしたのあさねー」

そう
朝までの時間ぼくはぼくに戻り
彼の部屋で彼に包まれ自由に生きている。

好きな音楽。
楽しいお酒。

脳内麻薬に浸り自由に動くカラダ。
思いのまま揺れる。

鼻の奥ではすの花が開く。

心地よい眠りの後
元気な姿で子供たちのもとに朝帰り。

笑顔の朝ごはん。
「いってらっしゃーい」
元気に子供たちを送り出す。


それは先日まで
ぼくがまったくできなかったこと。


布団の中で苦痛の笑顔のまま
子供たちを見送る日々だった。
寝たきりの毎日。
うめき声を上げるので精一杯だった。

彼が与えてくれるものの大きさに
いまさらながら感謝する。


2005年04月16日(土) 影響を与えるもの

彼と知り合ってからの2週間は
あまりにも濃厚だ。

昨日は子供たちと彼が作ったカレーを食べ
狭い部屋の床に敷き詰めた布団にみんなで並んで眠った。



たとえ誰の家であろうとも
息子をお泊りに連れ出すのは至難の業。

多動と自閉を併せ持つ息子の深いこだわりは
息子自身を自宅へと閉じ込めていく。

しかし自分からすすんで泊まりに行くと言い
自分からすすんでお手伝いをし
とても楽しそうに過ごす息子の様子を見られたのは
ぼくにとっても本人にとっても新鮮。



ぼくの元気な姿しか知らない彼は
天候のせいか疲れのせいか
今朝動けなくなったぼくを見て少し驚いた。

でもそれはいつも家に居るときより
少しましなくらいの状態。

子供たちにかこまれながら
彼に抱かれ優しく手当てを受けて
ぼくはゆっくりと目を閉じていた。



蝶は羽根を休めながらも
しっかりと目的地を見つけているらしい。


2005年04月13日(水) 夢かもしれない

料理をチャチャッとできちゃう男っていいよ。

配線の得意な男も好き。

陽気なお酒一緒に飲める人。

ぽってりとした唇。

笑顔がかわいい子。

声に特徴のある人。

ギタリストの手。

きちんと叱ってくれる人。

眼がきれいな子。

ぼくを求めてくれる相手。

ぼくをぼくとして扱ってくれる人。



思い描く理想像。
ぼくは贅沢ですか?

降ってわいた彼は全部を持っている。

あぁ
どうか早く彼の嫌な部分を見せてください。


2005年04月11日(月) 見えない糸

ぼくは絡まっていた。

あちこちに寄り道をする糸

引っ張られたり
手繰り寄せたり

無理やり引っ張ってちぎれて
糸端を結んでみたり

がんじがらめになってた時もあれば
ゆるく伸びている時もあり

たるんだ糸の先を眺めてみたり




糸はなんとなくぴんと伸びて

ものすごい力でそれを引っ張っている
糸の向こうの力を感じる。


ぐいぐいぐいぐい。


こっちだよ。


ぐいぐいぐいぐい。


おいでおいで。


ゆっくりでいいよ。
でも急いで。

忘れ物はないかい?
振り返らなくていいよ。


ぐいぐいぐいぐい。


糸が赤く染まっていく。


2005年04月06日(水) 入学式だったのさ

ぼくが一番苦手とするところ
朝の早ぅから起きて

娘の髪の毛を二つに結び
くるくるカール縦ロールにしてあげた。

今のぼくにできることはそれくらいなもんさ。

春らしいスーツなんかないから
黒いシフォン地のスーツ着て
髪の毛先はどぎついピンクで

人から遠巻きに観察され。

でも根は腰の低ぅぅぅぅぅぅい人間なので
知ってる人にはすりすり擦り寄って行って

「あーん、知ってる人が一緒のクラスでよかったよぉん」

実はとても人見知りするのです。



息子の時には式の最中
先生たちに両サイドから押さえ込まれて
無理やり座らされつつもいきなり立ち上がったりして
はらはらドキドキしまくりでしたが。

娘はたいそう落ち着き払って座っており。

気が抜けるほどです。
しっかり育ってくれてありがとうよぅ。


2005年04月04日(月) 上からの次は下から

いやーまいったまいった。
ついこないだゲロンパしちゃった便ちゃんです。
昨日は弱気になってました。

たまにはそんな日もあるんだって!



今日はまた汚い話でスマンのですが

何の意識もないままボーっとしていたら
体内を何かが流れ出ていくではないすか。

あらもう生理かしら?
という方向ではなく

普段しっかり閉じてあるべき方から
あたたかーな液体が。

「きゃーーーーーーーー!!」

お尻を押さえてトイレに駆け込む便ちゃんに

ダンダンダン!
「どうしたのおかーさん!」
ダンダンダン!
「おかーさんだいじょうぶ!?」
ガチャガチャガチャッ!!
「ここあけて!みせなさい!」

トイレのドアを壊しそうな勢いの娘。

「お願いだから放っておいて」しくしくしく
「おかーさん!でてきなさい!」
「やだー出れないもんー」しくしくしく
「おこらないから!」
「うわぁーん絶対出れないもんー」しくしくしく

半べそで下着を洗うぼく。

「うちもたまにちびっちゃうことあるし!へいきだって!ね?」

肩をぽんぽんっと慰めてくれる娘。
ありがとよ。
ふん。

そんなわけで
ただいまぼくはいろんな蛇口が壊れているようです。


2005年04月03日(日) じわじわ

この季節だからなのか

発病する前も
この時期には指の痺れや
ひじの痛みに悩まされた。

発病して
右足の皮膚の焼けただれたような
刺す痛みに苦しんだ。

それは右足の小指から始まる。
そして今年もそれが始まった。

また歩けなくなるのは
イヤだ。


2005年04月01日(金) 飲んでも飲まれるな

いやぁー
久々にやらかしましたよ。

記憶欠落。


普段なら平気な酒量だったはずが
寝る前にのむ精神安定剤をのみ

なのに飲みに出かけてしまい

なんだか愉快だったらしく
たくさん飲んで酔っ払い

途中からぷっつり記憶がない。



妙に目覚めがよく。


あれ。

どう見てもこれは吐きましたスタイル。
服が左半分だけ汚い。

…いつ吐いたんだろう?

一緒にいた方々やお店に迷惑をかけたのか?
どうやって帰ってきたのだ??
どうして玄関がこんなに荒れているのだ???


そして夜相方が帰宅し
知らされた真実に驚愕。

家の近くまで送っていただいたぼくは
人様の車の助手席でゲロンパし
ぐっすり熟睡。

二人がかりで自宅の車に移され
相方に負ぶってもらって自宅に帰宅。

なのに。


ゴルァてめぇやんのかこらオイ
相方ぁふざけんなよこの野郎
触るんじゃねぇよ
あぁん?



車でも玄関でも居間でも
暴言を吐き暴れたらしい。

ゲロ吐いて暴言吐いて



うわぁーーーー最低だぁーーーーー泪



あの

その

これからは気をつけます。

愛想尽かさないでまた遊んでください。


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