便蛇民の裏庭
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2002年10月31日(木) チビッコ危機一髪

「便蛇民を迎えにくるたびに、あの山の紅葉とか見届けるのかなぁ」

そんなような事をいっていた。
山はもう、白い。

きみがいてくれてよかったと、心から思ってる。
あの時きみに出会わなければ、
ぼくは一体、何処へ行ってしまっていただろう?

小さなきみに、ぼくはすっかり寄りかかってしまった。



実家に顔を出した。
部屋を覗くと珍しく弟がいた。

「オース。骸は?最近きてる?」
「あー、なんかツアーで大阪行ってたらしいよ、昨日きてたよ」

便母は相変わらず季節を無視し半袖にタンパンでふらふらしていた。

「玄関にオトコノコきてるよ、見る?」
「えー?いいよぉ別にぃ」

とかいいながらふらふら玄関に現れる。
便母は小さく、オトコノコも小さく、ぼくは少々ガリバーな気分。

玄関ではなんだなぁとオトコノコを連れて居間に入る。
まだ扇風機が置かれている(使用されてもいる)
そんな場所で猫と一緒にチンと座っているオトコノコがやたらカワイイ。

便母、オトコノコを気に入ったらしく
なんでもかんでも押し込まれている冷凍庫から
チョコレートを取り出し餌付け開始。
珍しく居間に現れた弟とオトコノコ、接近遭遇。
便家族に囲まれたオトコノコ、危うし。
コレで骸がいたら最高の場面かも。

帰り際にも餌付けをしながら

「えー、もう帰っちゃうの?またおいで?ね?」
「えっ、あっ、はいぃ」

にっこり笑顔の便母に、小首をかしげてにっこり応えるオトコノコ。
ねぇイイの?こんなほのぼのしててイイの?なんかおかしくね?

いろんな部分がシッチャカメッチャカな便実家。
細かい事にはこだわらない。

少しはこだわれコノヤロウ。



「はー、今まで彼女の親とかに会う時より緊張した!
 おいら便蛇民弟と便蛇民母にどう思われたのかなぁ」

…やっぱりきみはツワモノですなっ。


2002年10月30日(水) そんな家

「あぁ、あんたそれ持って帰っていいよ、子供に作ってあげれば?」

ふーん?
見ると賞味期限が5年前に過ぎている。

「やー、いらないわー」

といってまた冷蔵庫に戻すぼく。
(捨ててやればいいのに)



実家には食器棚はある。
が、しかし中にグラスがない。

「ねぇ、水飲みたいんだけどコップは?」

「冷凍庫の中」

すべてキンキンに冷やされている。
しかも数個のグラスは氷を入れる手間省きにすでに氷ごと入っている。

風邪薬を飲もうとコップに浄水器の水を注ぎいれ
薬を出したりなんだかんだしているうちに
コップの底の氷も溶け始め。

薬投入。
水一気飲み。

…?

おえ、なんかコレ、酒?
酒?ねぇ、酒?

「あーごめん、お酒飲む時氷溶けると水っぽくなるから酒入れて凍らせておいたの」

酒で風邪薬飲まされる怖い実家。


2002年10月29日(火) 小さな痛み

『わー、携帯の番号下四桁おいらの誕生日と一緒だって気付いてましたか?』

そういって喜んだ人がもう一人。

んー、気付いてたっていうか、
実はその番号にしてもらったんだよ。

きみがアドレスを変えたとき、ぼくの誕生日を入れてくれたでしょ?
それがなんだかとっても単純に嬉しかったんだよ。
だから。

下4桁お好きな番号選べますけどっていわれたとき、
迷わずその番号を告げてたんだよ。



外へ出るなり霰が降り出した。
小さな粒のクセに体にあたる霰はなかなか痛い。
凄い勢いでぶつかってきて靴や膝の上をはねていく。

学校までの道のり
なんだかおかしくてニコニコしながら歩いた。

学校につくと霰はやんでしまった。
学校の前では半袖姿の子供たちが遊んでいた。
こっちはすっかり冬支度なのに。
見てるだけで風邪ひきそう。

帰りにはやんでいたので、傘を忘れてきてしまった。
最近いつも何かを忘れている気がする。



大好きな彼のチケットがとれた。
彼のライブへ行くのはずいぶん久しぶり。

ライブの時くらいしか顔を合わせる機会がない友人に電話。

「なあなあ、今回行く?」

「行く行く!なんだぁ行くんだったら一緒にとればよかったね!」

二人ともかなりホールの後方で見ることになる。
以前はあんなに目の前にいたのにね。
一緒に食事をすることを約束し電話を切る。

ライブのあとの高揚感を満喫したい。
そのまま家に帰って寝るなんて勿体無さ過ぎる。

きみに、会えたらイイのに。


2002年10月28日(月) 奥さん、圏外ですよ

笹子とドライブに行くとすぐに圏外になってしまう。
常々不便だったPHS。



何であぁいうトコのおねいちゃんはあんなカワイイんでしょうか。
3色のうちどれがいいか悩んでいると

「お客様でしたらイメージ的にこちらがお似合いですよねー」

あぁんもう!
傷が目立つから黒はダメとか思ってたけどそれにしちゃう!それ!
着せ替えなんかはどうでもイイんだけど、
おねいちゃんが似合うねといったのでそれで決まり〜(短絡)



というわけで昨日携帯に変えました。



PHSはしばし相方が持つことに。
それでなにやら説明書と戦っておりました。

相方が生まれて初めて打ったメールが届きました。

『件名 うんこ』

「なーんだ、メールって簡単だな!」

そうですかそうですか。

「ヒマがあったら送ってやるよ」

いえ、けっこうです。



ぼくもアドレスを移動したりで戦っておりました。

変更を知らせてすぐにたくさんメールが届きました。
普段まったくこないんだけどね。

『便ちゃん!下四桁私の誕生日だよ〜ぉ!』

師匠、喜んでいただけて恐縮です、ハイ。

『便ちゃん、同じ機種だから画像見れるね?これうちのワンコ!』

おぉ、イトコよどうもありがとう。
かわいいかわいい。



「そんなわけで今度からあれは相方が持つから間違ってメールせんようにな。
 電話かけても相方しか出ないぞ」

『うっそ、マジで?わざとしようかな〜。
 便ちゃん愛してるよ〜とか入れちゃおうかな〜』

「お好きにどうじょ〜」

連絡する飲み友達もずいぶん減ったな。
信用できない人はパッパカ切ってくし。

そんなふうに簡単だったらラクなんだけどな。
はぁ。


2002年10月27日(日) いかせてくれよ!

今夜生理がきます。
毎月きっちりきていただけるので心構えもばっちりです。
ピル飲むまでのメチャクチャな周期よさらば〜。

「おまけに出血も少なくてラクでしょ?すぐ終わるし」

って先生、まるで自分もピル飲んでるのよ、みたいな言い方ですね?



便蛇民ですコンバンヤ。

彼女に新しい彼ができ、
なにやらラブラブもようです。

彼女、最近ろくにメールすらくれません。
そんなにその男がイイのか!
しくしくしく。

「彼氏に『イったのがわかりにくいね』っていわれてさー、
 久しぶりにおぢちゃんと電話で話したからついでに
 『ねーねーあたしってイったのわかりにくい?』ってきいてみたの。
 そしたら『…わかりやすかったぞ?』って。
 こういうことを平気で言い合える友達はステキだよね。
 女友達じゃ絶対教えてくれないもんなー。
 つうか、それ以前に寝ないしな」

あら、あなたさえよければぼくは(以下省略)

おぢちゃんはどうやらサラリーマンに進化しておりました。
まぁ、どこかで元気でいてください。



ちなみに便ちゃん、自慰でイケません。
まるで自分の事も満足にできないダメ女なような(いや、実際そうなんだけど)
非常に情けなーい気持ちです。

笹子とその件について話してみました。
その結果、落ち着いて行える環境がない、ということが発覚。

そうだよなー。
相方とはろくな触れ合いもないしな。
二段ベッドの下段に娘と二人寄り添って寝てるしな。
昼間は姑がいるしな。
よし、一人で心置きなく没頭できるようにラブホテルへゴー!

「かーちゃんひと部屋貸してくれよー」

…すげぇ淋しいな、それ。
おまけにぼくのかーちゃんなら大人の玩具とか差し出してくれそうだし。



そういえばこないだラーメン屋で
お子様ラーメンに玩具がついてきたとき

「ねぇおかーさん、おとなのおもちゃはないの?」

って大声での質問ありがとう息子よ。
相方が動揺してて面白かったぞ。


2002年10月22日(火) 海のミルクにまみれてみた

ちゃくちゃくと危険な階段を登りつめていく便ちゃん。
6月頃から6kg増。

それでも突き進む。
牡蠣料理専門店で牡蠣三昧。
日中はおそば屋さんであるその店の店内は狭く、そして混んでいる。

生牡蠣、焼き牡蠣、牡蠣フライ、かき揚げ、
サラダ、ホッケの開き、鮭のおにぎり、アサリの味噌汁、
最近お気に入りのタコワサビ。

ひたすら食べてひたすらしゃべる。
牡蠣酢も食べちゃおうかなぁ。

でも牡蠣酢というと思い出す。
昔の彼の家で遊んでいたとき。



「便ちゃん便ちゃん牡蠣酢食べない?」

当時牡蠣はフライしか食べれなかったぼく。
え、牡蠣酢?気持ち悪くない?でも食べてみようかなぁ。
とか思っていると

「牡蠣酢1個で1発できるくらい精力つくのよー!
 お父さんのチンコなんかもう腐れちゃってるからダメだけど
 きっとこの子に食べさせたらすごいわよ!ビンビン!」

彼もぼくも「食べる」とはいえなくなってしまった。



牡蠣酢1個で1発…
無駄に精力つけても虚しいしなぁ。
ていうか、ぼく女だし。
1個で1発って事はないだろ。

「相方君とはあれからうまくいってるのかい?」
「はー、うまくいってるっちゃぁいってるし、
 いってないっちゃぁいってないし、
 かわってないっていったらかわってないですね」
「相変わらずってことか」
「そうですねぇ」
「なんだか便ちゃんだけが真剣で、相方君はどうでもイイって印象だよね」
「そうですね、離婚覚悟でやってくれっていってあった事を平気で繰り返すんだから、
 きっとどうでもイイんでしょうねっ」

タコワサが鼻につーんときて涙が出る。

「便ちゃんにとってシアワセって何?」

最近よくきかれる。
ぼくにとってのシアワセって何?
ぼくは何を望んでいる?

この体重増加はけっしてシアワセ太りではないはず。


2002年10月20日(日) 天高くぼく肥ゆる秋

秋晴れ。
紅葉する山々。
相方の会社の人の家の庭で焼肉。
その家はそこだけいきなり木々に囲まれた自由空間。
愛犬黒ラブくんと戯れながらのんびり過ごす。

酔うと話が延々とリバースする家主。
うんうんと頷きながら同じ話をきく。

長男24歳帰宅。

「まだ24歳だよ、若いよなー」
「あー、でも最近歳の差とか気にならなくなったよ。
 スタッフくん23だし、若い子と飲むことも多いし、
 それでも普通に会話できるもん」

31歳相方にしてみたら24歳女の子なんぞピチピチギャルに等しいのだろう。
ところでピチピチギャルってなんだろう。

次男17歳帰宅。
反抗期の盛り。
メチャクチャ生意気そうで何もかも気に入らないちゅう顔。
家主を「馬鹿じゃねぇのこの親父」扱い。
去年会ったときには「お父さんお父さん」とかわいらしい息子さんであった。
さすがのぼくにも17歳は無理(何が)

子供自慢の人だったが、みんながそれぞれ大きくなった今、
自慢はチャンピオン犬のお子ちゃま黒ラブくん。
確かに見た目も中身も素晴らしい子だ。
そのおじさんは何処へ行くにも彼をつれて歩く。

人と違って犬は裏切らない。従順だ。
うるせぇよクソジジィ、とかいわない。



「奥さん、雪が降ったらここに大きなカマクラ作るから手伝いにこい!」
「え、ほんと?作る作る!本格的なやつ?わーい!」
「そして焼肉するぞ!」
「チャンチャン焼きもよくない?」
「おー、それいいな!」
「ねぇねぇ、笹子もつれてきてイイ?海に一緒に来てた子」
「おぉ、連れてこい連れてこい!」

盛り上がるアウトドア野郎二人。

「あー、オレはあんまり寒いのはやだなー。
 便手伝うならオレは手伝わなくていいよな?」

盛り下げるインドア相方。
雪だるまの作り方もわからん男は手伝わんでよろしい。

「よし!奥さん、正月早々2泊くらいでワカサギ釣りだ!」
「えー!ワカサギ釣りは行きたいけど氷の上で30歳になるのはイヤですー」

どうか誕生日くらいはあたたかく過ごさせておくれ。


2002年10月18日(金) ちゃっかりしてみるもヨシ

今日は学校でアンケートの集計。
お昼には仕事を終えて外に出た。

雨。

雨は嫌いじゃない。
けど。
自転車ごと濡れるのはあまり好きじゃない。

家に帰り息子が傘を持たないで学校へ行った事に気付く。
朝持って行くようにいったのになぁ。

傘を持って息子のお迎えに家を出ようという時に電話が鳴る。

「あ、便ちゃん?今もしかして家にいる?」

「はい、家にいますが(コレから出ますが)?」

「息子さんがね、『ぼく傘持ってないから送ってね♪』って、
 Tさんの車に乗りこんでっちゃったから」

はぁーーーー?

恐るべき我が息子。
ぼくはTさんとそれほど親しくないんですが?

「なんで親しくない人の車に乗ったりするの!乗りなさいともいわれてないのに!」

「だってぼく、傘持ってなかったんだよぉ」

「朝持って行きなさいっていったでしょ!?」

「でも置いてっちゃったんだもーん」

もちろんTさんに平謝りだったのはいうまでもない。



嗚呼、スタッフくんのグラスホッパーが飲みたい。

便ちゃんなぜか服のチョイスがおかしかった。
それを着るとみんな「チンピラみたい」「ヒモみたい」という。
きれいな青のテラテラしたお気に入りのシャツなのに。
その上に羽織ったベロアの上着は紺色のガウンのよう。

笹子を迎えに行き一緒に行きつけの店へ。
キャラが定まらないまま店に顔を出す。
いや、別にいつもキャラを定めて行動してるわけではない。

入り口からこっそり中を覗く。
客はまだ一人もいない。
カレーを仕込むスタッフくん。
店内はカレーのイイ香りに満ちている。

あぁ、ここここ。やっぱりここがイイ。
ちょっとこなかっただけで懐かしさすら感じる。

スタッフくんに大至急グラスホッパーを作ってもらう。
笹子はメニューを見ながら悩んでいる。

普段甘いカクテルは飲まないけれど、ホッパーだけは別。
なんでこんなに気に入っちゃったんだろう。

気持ちよくホッパーを飲み干してから
スタッフくんにビールをご馳走するといったら

「じゃぁ乾杯しますか!」

いや、もう飲んじゃったあとだし。

「イイの、笹子と乾杯してちょうだい!」

迎えにきてくれたオトコノコに一杯飲むかとすすめたら
朝から何にも食べてないという。

「食べないで寝てても大きくはなれないのよ!」

なにやら微妙なオカマキャラがぬけないまま
ぼくはオトコノコと雨の夜のドライブへ。

時間的にお店が開いていない。
ちょうど何処もオーダーストップの頃。

「あ、おいらモス喰いたーい」

「一日食べてないのにそれってどうかと思うよ?」

ドライブスルーでハンバーガーを買い込む。

何かを食べさせたい、という気持ちとセックスは、なんだか似てる気がする。

そんな事をぼんやり考えながら、
次々ハンバーガーを頬張る彼をぼくは見ていた。


2002年10月17日(木) 満たしたいという歪んだ愛

昨日、兄発熱と知って頭痛を訴え泣き出した妹。
夕方から大騒ぎとなり頭を冷やし体を温め、
病人二人の出来上がり。

今朝にはすっかり熱も下がり、頭痛もなかった。
念のため一日様子を見る、
という名目で休ませ3人でだらだら過ごす便蛇民家。



母は素直じゃない女だ。
例えばぼくのことが心配で会いたいとか声がききたいとか
そんな時でもそう思われるのがイヤなのだろう。
そんな時、母は何かを大量に作る。

「作り過ぎたから取りに来なさい」

同じ市内ではあっても端と端。
車のないぼくはバスに乗り地下鉄に乗りの移動で結構面倒。
しかもキムチを大量に作られた日にはバス内地下鉄内ニンニク臭に満ちる。

先日。

「おかーさんね、イクラ作り過ぎたの。とりにおいで」

今実家には母と母彼と弟しかいない。
似非弟はこのごろいない。
弟もいないことが多い。
なのに。

「5腹分作ったのー。明日また5腹分作るから」

誰が食うんだ誰が。
イクラ丼どれだけ食わせる気なんだ。

「あんた、大丈夫なの?」

「大丈夫じゃねぇよ、あはは」

「あんたがしっかりしないと子供たちかわいそうなんだよ」

「知ってるよ、ぼくはあなたに育てられたんだからね」

「なんだったら近くの地下鉄駅まで持ってってあげようか?」

「いや、いいよ、取りに行くよ」

「相方くんとじゃないだろうね」

「まさか。今相方つれてったら、殺しかねないでしょ?」

「殺す価値もないでしょ」

たとえ夫婦としての関係が維持されても
婿と義母という関係は永遠に修復されないだろう。



かーさん、あなたは不器用な人だ。
でも、ぼくを愛してくれているのが良くわかるよ。
ありがとう。
あなたの娘でよかったです。


2002年10月16日(水) 揺れてみたりもするのさ

幼稚園へ子供を送り届けてそのまま笹子がうちへやってきた。

笹子といると時間の流れが歪む。
時間だけが妙に早く過ぎていって自分たちだけ取り残されたり
ものすごいスローモーションの中にいたりする。

笹子のコトバはぼくの脳に直結され
感覚として鮮明に伝わる。
画像がはっきりと見える。

二人であーでもないこーでもないあーだこーだと話をしていると電話が鳴った。

息子の担任の先生から息子が給食の時間になって具合が悪くなり
熱を測ったら38度8分なので迎えにきて欲しいという。

普段なら徒歩で迎えに行って歩いて帰宅となるところ
笹子の車で迎えに行って送り届けてもらった。

「うーん、きみは実にラッキーだねぇ、
 今日は笹子が一緒だから車で帰れちゃうんだよ?すごいねぇ」

などと保健室のベッドで寝てる息子に話し掛けるぼくもどうかと思う。

「あらーよかったねーっ、いい時に熱出したねー」

と応じる保健の先生もどうかと思う。



最近学校へ顔を出さないぼくを心配してくれる師匠たち。
久々に顔を出しても
「あのー保健室ってどこでしたっけ?」
とかいってるようじゃ心配は尽きないだろう。

師匠、ぼくは元気です。

でもそれはカラ元気です。
頑張るのやめて力抜いたら一気に抜けちゃいました。

今ぼくは空気の抜けた風船みたいにしわしわで小さくて
ピンと紐を張って空に向かってたはずなのに
地面スレスレまで落ちてゆらゆら漂ってて
今更紐を放されても空へ飛んでいく事もかなわず
そこでじっと、じっと風に揺らされているだけ。
おまけに静電気で埃まみれです。



でもね?

一人じゃないから。
だから大丈夫。

押入れの中で膝抱えて耳塞いで
このまま誰か埋めてくれ!
とか思いません。

人に涙見せるの大嫌いだけど
でも笹子の前ではそれができる。

イイよそのままで。
頑張んなくってイイんだよ。
今までさんざん頑張ったもん。

見て?ぼくこんなにダメだよ?
ダメでダメでどうしようもないよ?

イイイイ!それで十分!




なーんだ、
イイんだコレで。





ダメな自分大好き。
よしよし。イイコイイコ。


2002年10月14日(月) 地震のあった夜

「今夜おじゃましてよろしいかしら」
と行きつけのお店のスタッフ君へメール。

「また美味しいお酒お作りしますよ、お待ちしてます」
とスタッフ君からの返事。

あぁ、なのになのに。
仕度をするぼくの横で鳴り出すPHS。

「便さん?すみません、スタッフです。
 今夜お店お休みなんです、忘れてました。スミマセンっ」

「あれ、月曜休みだっけ?」

「いえ、昨日平常通りにお店開けてたので今日振替なんです。
 今2号店の方にいるんですが、よろしかったらそちらへいらしてください」

もうっ。
スタッフ君のグラスホッパーが飲みたかったのにぃ。
2号店には材料が足りないらしくそれがない。



「いらっしゃいませ。今夜はなんだかスイマセンでした」

いやいや、きみは悪くないのだよ。
でもイジメタイイジメタイ。



カクテルを差し出す手がとても大きい。
手フェチのぼくにはたまらない。

「スタッフ君て手が大きいよねー」

目をパチクリパチクリしながら

「え、そうですか?」

と自分の手を眺めるスタッフ君。
そのおめめパチクリパチクリがたまらない。

でも最近カクテル作るとき「濃いめで?それとも薄めで?」の問いに
「愛情たっぷりで」と応えるぼくのセクハラにもなれて
「いつでも愛情たっぷりです」とかわされるようになった。
一緒に行ったオトコノコには「はい愛情たっぷりで」と差し出しやがる。
くーやーちーぃ。

「次はなににしますか?」

「んー、もう帰るー」

「じゃぁお水でも」

そしてぼくにはトンっと差し出し、
オトコノコには「愛情たっぷりで」とそっと差し出す。
拗ねてやる拗ねてやる。
お水はキンキンに冷えていて、泣きたくなった。

電話が鳴る。
相方からの電話。

「今地震あったけど大丈夫?」

全然大丈夫。
不安になったのはそっちでしょ。
ぼくは相方と違って地震もカミナリも平気だよ。



お店を出る時にスタッフ君がお見送り。
ふいに大きな手を差し出すスタッフ君。
その手をしっかり握りながら

「こんなとってつけた握手なんか嬉しくないのよぅ!」

とブンブン振ってみるぼく。
大きな手。
いつも美味しいお酒を作ってくれるありがたい手。
無理な注文にも目をパチクリしながら色々考えて応えてくれる。

でも。
今ぼくが欲しいのはその手じゃない。

あー。
ぼくを包んでくれる大きな大きなタオルケットが欲しいなぁ。
涙も吸い取ってくれて、寒さも忘れさせてくれるタオルケットが。

外の寒さで一気に酔いもさめる。
スタッフ君にアカンベーをして、お店をあとにした。


2002年10月13日(日) 待ちに待った日

子供を預けて母を休業。
笹子と二人で一泊旅行。

ホテルに近付くにしたがって山の紅葉が目に入ってくる。
考えてみたら女の子と旅行なんて初めて♪
というか、相方以外と旅行などしたことがないな。
そして相方とすら旅行したことがない。
おや?

すぐ出迎えてくれたのは笹子のお友達。
あーん!なんてかわいいのー?
便ちゃんはちっこくて可愛い女の子が好きである。



プールで泳いだのは小学校以来だろうか。
泳ぐというよりは水の中を移動している。
背泳ぎで25mがせいぜい。
クロールなんか無理無理無理。

窓から見えるのは暮れてゆく空の三日月。
水に漂う自分。
ずっと漂っていたい。

冷えた体を抱えて温泉へ移動。
露天風呂で温まる。
夜空を眺めながらお湯に溶ける。

バイキング食べ放題、食べる食べる。
もう入らない。
けどデザートは別腹。
焼き菓子を食す笹子とぼく。

もう何にも入らない、といいつつプルーンを貪る。
美味い美味い美味い美味い美味い!
そんなぼくを笑いながら眺める笹子。

部屋に戻って飲む。
尽きる事のないコトバ。



ねぇ、笹子。
ぼくらは大昔からの友達かい?
親しくなって3ヶ月だなんて思えない。
今度は何処へ行こうか。
もう、何処までも何処までも行ってしまおうか。


2002年10月08日(火) 育ってます

寒いっ


ストーブつけてます。
なかったら凍えます。

今朝は雪虫が飛んでました。
知ってます?雪虫。
お尻に白いパヤパヤの毛が生えた小さい羽虫です。
もうしばらくすると大量に飛びまわって
髪の毛に絡んだり目に入ったり口に入ったりしてくれます。



ピルを飲みだしてから確実に増加している体重。
しかし見た目にはそんなに変わりもせず。
ジーンズはきつくなった。
ウエスト周りに肉がついたと思われ。

いつでも眠いし。
この眠気も体重増加に一役も二役もかっている。



先日笹子とバーゲン行き、下着を購入した。
下着を試着して買ったのは初めて。

出されるがままブラを試着していった。

パットなしのCカップぅ?入るわけナイやん。
しかしカップ内にきっちり詰まったお肉。

…はぁっ!?
どこから来たんだ君たち!

とか脂肪に話し掛けてみるぼく。

ブラを取ると何処かに流れて消えてゆく。
それでもブラをしてるときには胸がある。
嬉しい嬉しい♪

バストアップへの近道は太る事ですかぁ?


2002年10月01日(火) 本番の旅人

今日も微熱ですが皆様いかがお過ごしですか。
微熱って厄介です。
頭痛いよぅ。



人形劇、旅人の首がもげる事もなく無事終了しました。

前回の日記以来練習に参加できなかったので
どうなっているのかわからず不安だったけど。

当たり前なんだけど、そうじゃないと困るんだけど、
本番は練習よりものすごくよく動けていてホっと一安心。

見にきていた息子も娘も「ママの人形だ!」と喜んでくれて
ぼくもとってもうれしかった。

笹子も子連れで見にきてくれた。
幼稚園でも学校でも笹子に会うとなんだか落ち着かない。
不倫してる上司と部下かぼくらは!というようなぎこちなさ。
二人でいる時はチンコマンコいってるくせに。
(それもどうかと思います)



師匠に他校から見にきていた人を紹介されご挨拶。

「彼女があの人形作ったんですよ」
「まー、そうなんですかー?そういうお仕事なさってたんですか?」
「いえいえ全く初めてです」
「まーそうなの?きっと才能があるのねー(嫌味)」

毎回思う。

絵を描けば「絵を習っていたんですか?」ときかれ
服を作れば「洋裁学校出たんですか?」ときかれ
お菓子作れば「お料理習ってたの?」ときかれ
今度は人形かい。

人は習い事などせずとも何でもできるでしょう?
自分でやりたいようにいくらでもできるでしょう?

まーいいけどさ。



便ちゃんここんところ絶不調。
ダメダメヨワヨワボロボロでゴザイマス。
行きつけの店のカウンターでボロ雑巾になってしまいたい。
朝日に当たって溶けてやる!


便蛇民 |MAIL裏BBSHOME


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