沢の螢

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初雪や
2006年01月22日(日)

初雪や太郎次郎の起きる声

先月、都心の小グループで巻いた連句は、私のこの発句で始まった。
これは、有名な三好達治の詩の一節、

太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪降りつむ
次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪降りつむ

から発想したものである。
この冬の寒さは格別で、今にも雪が降りそうな日が続いたが、東京ではまだ雪を見なかった。
しかし、北の国では、毎日のように、大雪が降り、その模様が伝えられていた。
雪掻きの作業中、あるいは、雪道での転倒などで、高齢者が亡くなったり、けがをしたりする事故が、続くようになった。
私たちが想像するような、生半可な雪ではないのである。
三好達治の詩は、しんしんと降った雪の静けさが伝わるが、今年の雪の降り方は、毎年慣れている雪国の人たちにとっても、今までにないような現象であるらしい。
雪に、心情的なロマンチシズムを感じたりするのは、そう言うところで暮らしたことのない都会人の、勝手な思いこみだと、昨日連句で一緒になった、雪国出身の人たちが話してくれた。
昨日はじめて降った雪。
電車のダイヤが乱れ、行くのに、時間がかかったが、その連句会では、今年はじめての集まりなので、おいしいお寿司と、お酒で、盛況だった。
いつもなら、二次会に行くところだが、帰りのことを考え、まっすぐ帰ってきた。
さすがに二次会の参加者は、少なかったようである。
今朝、気温が大分低いらしく、雪が半分固まっている。
なまじ、雪掻きなどして、積んでおくと、なかなか解けないので、人が歩ける程度に道をあけるに留めた。
連句サイトの表紙を、雪の写真に変えた。



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