沢の螢

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彼は誰れ時
2004年04月05日(月)

人の一生を4つのステージに区切って考える。

1.生まれてから結婚までの時期。
25歳乃至30歳年くらいまでだろうか。
子どもから大人になり、社会に出、巡り会った人と、新しい人生を踏み出す。
いわば、人生の春の時期である。

2.子どもを生み、育て、独立させ、親の老年期と向き合う時期。
25歳から、50歳、60歳くらいまでに当たる、人生の核となる長い時期。
一番個人差が出てくるときでもある。気力体力も、まだまだ充実して、登り坂でもある。
子どもがいれば、学校、就職、結婚に多少なりとも関わるし、人生の先輩としてアドバイスを求められる時期でもある。
主婦もこの時期の終わりから、子離れし、自分の趣味や生き甲斐を模索し、新しい人間関係を作っていく。
仕事を持った人なら、このステージの終わりには、定年を迎え、また親の介護の問題も関わってくる。
この時期に、親を見送る人が多いが、長寿の時代となって、60歳過ぎてもまだ親が健在という人も、少なくない。
自分の人生とのはざまで悩むときでもあり、まだまだ現役であることを余儀なくされる。
人生のうちの、夏に当たるホットな時期。

3.第2ステージから解放され、自分自身の人生を考える時期。
55歳くらいから、75歳、80歳くらいまでに当たるだろうか。
このステージも個人差が大きい。家庭的、社会的役割を終えて、夫婦で人生を愉しむ人は、幸せである。
この時期、連れ合いに先立たれたり、また、自分自身の病苦や、老後の心配も増えてくる。
人生の秋、黄昏時である。

4.次の世までの残り時間。
私の親たちは、今まさにこのステージにいる。
人の命は限りがある。
穏やかに、生を全うできる環境にある人は、幸せである。

そして、私は、まだ親が居る点では第2ステージを引きずっているが、自身は連れ合い共に、第3ステージにあると言える。

今日、テレビで、60代、70代の人たちの、恋愛と結婚が増えているという現実を取り上げていた。
連れあいを亡くした人、縁がなくて独身で来た人たちが、人生の黄昏期に入って、共にそれを分かち合い、愉しく、暮らしたいという。
テレビでは、その人達が、お見合いパーティで、話をしたり、ハイキングを愉しんでいる様を写していた。
誰も、顔など隠さない。堂々としている。
このような集まりを通じて、結婚に漕ぎ着けたカップルもあり、それにまつわる、周囲の目や、家族の問題にも、触れていた。
「いい年をして」などと、昔から、老年期にある人たちの恋愛や結婚を、白眼視する風潮はあった。
人生50年などと言われた頃からの名残である。
どこかの国の知事さんの言ではないが、生殖能力を終えた女性は、もう役立たずであったのだろうし、男性も、家督を子どもに譲ると、後は悠々自適で、物わかりのよいご隠居さんになって、余生を送ったのであろう。
それが恋愛沙汰など起こすことは、けしからんと言うことになったのかも知れない。
しかし、今は、そんな時代ではない。
子育てと、人生の終焉が同時に来た時代と違い、第3ステージに入ってからの時間が長いのである。
ひとりで、寂しく暮らすより、心の通い合う人と一緒にいたほうが、どれだけ愉しく、充実した人生になることか。
それを、若い者がとやかく言うことはない。
人は、生きている限り、恋をする。
若いときの恋よりも、まっすぐで、純粋だと思える場合もある。
お互いの人生経験を尊重しあい、愉しいことも、苦しいことも、分かり合い、残りの人生を、助け合って、生きて行けたら、こんないいことはないではないか。
私の仲間にも、連れあいを亡くした男性、独身のまま60歳を過ぎた女性達が居る。
その中にあって、唯一の、亭主持ちである私は、時にイジメに遭うが、彼ら、彼女たちが、いい恋をして、新しい人生を踏み出すようなことがあったら、心から応援したい。
そんなことを思いながら、テレビを見た。



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