沢の螢

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女友達その後
2004年01月25日(日)

音楽会は午後からだった。
先週、ある人からチケットを貰い、もう一人誘って3人で行くことになっていた。
しかし、そのあとで、貰った相手と、感情的行き違いがあって、私はしばらく、その人と一緒に行動したくない気分になっていた。
昨日も、同じ場にいながら、私は会釈しただけで、そのあとの2次会にも行かず、帰ってきた。
ほかの人から「今日は早く帰ってしまって、体の具合でも悪かったんですか「と言うメールが入った。
「体はぴんぴんしてましたけど、心が健康でなかったので・・」と返信した。
何でも、まあまあで流してしまって、人の気持ちに斟酌しない彼女と、ひとつ引っかかると、それを解決しなければ前に進めない私とは、時々、こうしたことがある。
私は、同性の友人は大事にしたいので、こだわりや誤解をそのままにして、ごまかしたまま付き合いたくない。
もちろん、友達のカテゴリーに入らないような人は、そのままおさらばして、2度と付き合わねばいいのである。
そうやって、縁切り状態になった人が、この2年ばかりの間に2人ほどいる。
しかし、友達として、これからも付き合いたいと思い、相手に希望を繋ごうとするなら、やはり、言うべき事は言っておきたい。
そうやって、送ったメールの返事が来て、1週間経っていた。
私の言わんとすることがちゃんと伝わったかどうかは定かでないが、向こうは、自分に非があったことを認めている。
音楽会をすっぽかしたい気もあったが、それをすれば、向こうにこだわりが残るだろう。
待ち合わせて一緒に行くか、会場で会うか、そんな打ち合わせも、お互いしないままである。
考えていたが、時間になったので、家を出た。
チケットはめいめいが持っているので、会場にはいることは出来るし、自由席だから、広い会場で、お互いに見つけられるかどうかわからないが、それでもかまわないと思った。
電車の中で、ケータイが鳴った。
彼女だと言うことはわかったが、電源を切った。
10分前に会場に着き、席を物色していたら、一緒に約束したもう一人が、すでに座っている。
隣に座り、しばらくすると、件の彼女がやってきた。
「ああ、良かった、見つかって」といいながら、私の隣に座った。
「早めに家を出たから、もしかしたら連絡貰ったかと思ったんだけど・・」というと、「お家に電話したら、ご主人が出て、もう出ましたって言うから・・」と彼女は言った。
お互い、先日のことや、メールの遣り取りについては、一言もいわず、一緒に音楽を鑑賞した。
終わって外に出ると、「お茶でも飲みましょうか」と言うことになり、3人で、駅の近くのコーヒーショップに入った。
30分ほど、音楽会の感想や、雑談をして、駅で別れた。
彼女とは、数日後にまた顔を合わせる機会がある。
「じゃ、それまで、元気でね」というと、彼女も笑顔で答えた。
場所柄をわきまえず、人の人格に関わるようなことを、冗談めかして言ったので、私は怒ったのだが、彼女に悪意はないのである。
たくらみや、イジワルもしたことがない。
こちらが解った上で付き合えばいいのである。
もう一度だけ、赦そうと思った。



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