沢の螢

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ヘアスタイル
2003年08月05日(火)

むさ苦しく伸びた髪を気にしつつ、なかなかまとまった時間が取れずに・・・と言うのはいいわけで、本当は無精なだけなのだが、明日は連句の会があるし、あさっては江ノ島連句合宿があるので、少しさっぱりしたいと、美容院に行った。
美容院に行くのが億劫なのは、もうひとつ理由がある。
パーマをかけない私の髪は、カットだけで、スタイルを決めねばならない。
ところが、これがなかなかうまくいかないのである。
いつも、今ひとつの処で気に入らない。
この10年ほどの間に、ぴたりと、こちらの要求どおりに仕上げてくれた美容師は、5本の指に満たない。
あとは、妥協するか、あきらめるか、理想の美容師を求めてあちこちハシゴするかである。
5年前、駅まで行く途中の、小さい美容院に行ったことがあった。
やはり、その前まで行っている美容院が気に入らないので、変えてみようと、あまり期待せずに入ったのであった。
ところがここで、素晴らしいカットをしてくれた美容師がいたのである。
「洗いっぱなしでも、どんな姿勢になっても、ちゃんと元に戻るような形にしてください」という私の注文を受けて、その通りに仕上げてくれたのである。
若い女性の美容師であった。
それからいつもそこに行って、カットしてもらっていた。
ところがある日、行ってみると、その美容師はほかに移ったとかで、もういなかった。
このギョウカイは、経営の違う店に移る場合は、行き先をお客に言わないことになっているらしく、「わかりません」という店の返事であった。
それから、別の店を探したが、どこに行っても、あまり気に入るカットには仕上がらなかった。

昨年夏、最寄り駅の近くに、新しい美容院が出来た。
キャンペーンを張っていて、割引券をもらったので、試してみようと入ってみた。
ここで私は、二人目の、理想の美容師に巡り会ったのである。
今度は、男の人。
美容師のランクによって値段が違うというので、折角だからと、店長の次にランクされている美容師を頼んだ。
ライオンのような金髪を肩まで垂らしたその美容師は、私の注文を聞くと、「かしこまりました」と言って、助手の女性に指示して、まずヘアマニキュアをしてくれた。
それが済むと、カットに取りかかった。
鋏の細やかな使い方に、ビックリした。
私の髪が、繊細な薄ものの生地を扱うがごとき、なめらかな動きで、魔法のように、整えられていく。
私は眼鏡を掛けるので、耳に架かる髪が、いつも収まりが悪いのだが、それも、少しも気にならないカットの仕方で、スタイルを作ってくれた。
ところが、その次に行くと、新しくできた別の店に変わったと言うことで、その人はいなかった。
そちらの店に、行けないことはないが、ちょっと遠く、不便である。
しばらく別の美容師の手で、カットをしてもらっていた。
しかし、やはり、あの美容師には及ばないので、今日は、思い切って、バスに乗り、そちらの店に行った。
昨日予約を入れておいたので、すぐに鏡の前に案内された。
1年前のことなので、覚えてはいないようだったが、今日も、いい感じで髪型が決まった。
出世したと見えて、ランクが上がり、料金が1000円高くなっていたが、満足して帰ってきた。
髪型ひとつで、人はずいぶん印象が変わる。
外国にいた時も、美容院には苦労したが、お客のいいところを最大限生かして、仕上げてくれたのはブラジルの美容院。
美に対する感覚が、違うのである。
その代わり、シャンプーは石けん分が残ったままだったり、細やかな技術は、劣る。
しかし、お客をこれ以上ないくらいに、素敵に仕上げてくれるセンスは、素晴らしかった。
奥さんだからとか、いい年だからというような先入観は一切持たず、押しつけがましいことも言わずに、髪型を作ってくれるのが、一番良かった。
イギリスは、日本と似ている。いかにも、奥さんは奥さんらしく、無難に仕上げてくれる。
安心だが、冒険心に欠け、感動がない。
美のセンスは、ラテン系のほうが、数段上だと思った。



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