沢の螢

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七月尽
2003年07月31日(木)

文月最後の日、両親のところへ。
母好物の最中を買って持っていく。
午後から出かけて、ちょうど三時のティータイムに着くぐらいが丁度いい。
父は昼寝していたが、しばらくして母が声を掛けると起きてきて、一緒にお茶を飲んだ。
母は私が行くことを言ってあったので、昆布の佃煮や、サラダ、炊き込み御飯を作って、待っていた。
父は、あまり自分から喋らないので、母の話を聞くことが主になる。
ケアハウスの住人の噂や、私のきょうだいのこと、孫のこと・・。
わずかに健在の、親たちの友人、知人の話もある。
ほとんどは、皆あの世に行ってしまったが、九〇歳を過ぎていれば、残っている方が珍しいのだろう。
5時半になったので、帰ることにした。
母の手作りの料理をタッパーウエアに入れてもらって、ハウスを出た。
道路から、2階の母達の部屋が望める。
二人が、ベランダから手を振るのに応えながら、見えなくなるまで、振り返りつつ、角を曲がった。
いつものように、もしかしたら、この次は、こんな風景は見られないかも知れないと言う思いが、脳裏をかすめながら・・。



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