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2002年02月18日(月) 音楽をやる理由(3)

短大に入った頃には、私は完璧にヴィジュアル系にはまっていた。特にマリスは、私にとってかなりカリスマ的存在だった。あんなバンド、今まで見たことなかったしね。

そんな私が洋楽ロックをようやく聞き出したのが、4ヶ月のカナダ留学の時だった。BON JOVIは前からずっと好きだったけど、実際CDも何も買ったことなかったから、手探りで探してベストを買って(CROSS ROAD)、ジョン・ボン・ジョヴィの熱狂的なファンになった。その後にAEROSMITHのライブアルバム買って、スティーブン・テイラーの声に惚れて、U2のベスト買って、ボノとエッジにはまった。今考えると、ロック以外でマドンナの曲も好きになったのもこの頃からだったと思う(今考えるとね)。

短大2年で、私はイギリスへ行くことを決めたのだが・・・、今考えれば、この決断もかなり辛かった。両親的には就職して欲しかっただろうし、私も就職して、まじめに働こうと思った。けどこの時に経験した就職活動のこともあって、「自分が今何をやりたいのか」と毎日考えて、そして出たのがこの決断だった。

はっきり言えば、「道に迷った」、ということになる。

音楽の職にはつきたいと思った。けど、一体どんな職につきたいのかって言われたら、やりたいことがありすぎて分からないと答えたに違いない。レコード会社に入ってマーケティング関係の仕事したかったし、中学の頃から憧れていた音楽ライターにもなりたいって思ったし、PA関係のスタッフにつきたいと思ったし、イベンターにもなりたいって思ったし・・・。

だから実際にイギリスへ飛び、音楽を勉強しながら、今自分が何やりたくて、どんなことをしたいのかというのを探すことにした。それじゃ遅いかもしれないけど、でもこの時の私はこれが精いっぱいだった。

そして・・・、私はようやくやりたいことが見つかった。今まで分散していた「夢」が、ようやく1つにまとまった。こいつをやるのにはかなり大変だし、たぶんたくさんの人を巻き込むことになるかもしれない。けど、どうしてもこいつだけはやりたい。やらなかったら、私がイギリスにいた2年半は完璧に無駄になってしまう。間違いなく、お金の無駄だ。

ああ、そうか。今分かった。
「音楽をやる理由」なんて、結局どこにもないんだって。
物心ついたころから音楽を聞いていて、たくさんの楽器演奏して、たくさんの知識ためて、そしてたくさんの音を聞いて来た。ただ自分にとって「音楽」というものが身近だったから、それで音楽をやっているんだ。ただ、それだけのことなんだ。

「音楽をやる理由」がないのと同じで、私が「小説を書く理由」も多分ないと思う。小説は、私のもう1つの「日記」みたいなもの。私が思ったことや想像したことを記録する「日記」。ただそれだけに過ぎない。昔は「夢を与えたい」とか「希望を与えたい」とか考えていたけど、「夢」っていうのは自分で掴まなきゃいけないことだから。他人に助けられて貰った「夢」より、自分で探して掴んだ「夢」の方が、きっと何よりも大きいはず。現に今、私もそう感じているし。

私は今、その「日記」を「音楽」とともに表現しようとしている。その第1弾が「The La Palca Ru Pe」。いつの日になるか分からないけど、絶対に成功させたい。絶対に、絶対にやり遂げたいって思う。やってみせる・・・!

待っていろよ、大魔人(奈々風/笑)!! 誰が何と言おうと、絶対に叶えてやるからな!!!


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紫月 華 [HOMEPAGE]