a Day in Our Life
| 2003年11月17日(月) |
リスペクト海遊館� 焚�雛) |
分かりやすく喧嘩をしたというわけではなかったけれど、なんとなくここ数日噛みあわないな、と思うことが多かった。互いの小さいところが無性に気に障って、その相乗効果で余計に空気が悪くなる。成り立たない会話を放棄することで、更に事態は深刻になった。こういうのをいわゆる倦怠期、と言うのかもしれない。さすがに危機感を感じ始めたころ、以前交わした約束を思い出した。
その日は互いに全くのオフで、それならどこか出かけようか、と話していた。幸いなことに、というのか。生憎、というのか。珍しく急な仕事が入ることもなく、かねてのスケジュール通り、どちらともがオフとしてその日を迎えた。 横山が約束通り、律儀に村上の家を訪ねたのは、昼を大きく回った頃だった。彼の住むマンションの下に車を止めて、村上が出てくるのを待つ。道路沿いに面した玄関ドアが開いて、村上が出てくるのが見えた。廊下を移動する横顔が一度建物に消え、やがてこちらに真っ直ぐ近づいて来る。黙って助手席のドアを開けると、村上が乗り込み、静かにドアを閉めた。 どこに行くん、と聞くのも億劫な気がして、村上は黙った。その横顔を一瞬ちらりと見やって横山は、車を発進させた。
道幅の狭い山道を下り、JR高槻駅を経由して国道171号線に入る。茨木市街を横断しながら府道14号線に逸れそのまま、車はゆっくりと中央環状線に合流した。エキスポランドの観覧車を横目に、一瞬万博にでも行くのかと思った自分に内心苦笑する。休みの日に友達を呼んで当時バイトしていたアトラクションにタダで乗らせていたのは、随分前のことだ。しかも今日は自分も休日、そもそも遊園地でのアルバイトなどもう、何年も前に辞めてしまっている。平日の中途半端な時間帯のせいか空いている道を、車は快調に飛ばしていく。このまま神戸にでも行くつもりだろうか、と村上がふと考えたとき、ハンドルが左に旋回して新御堂筋へと左折し、そこで村上は考えるのをやめた。横山が行きたいところなら、どこだって異論はなかった。 車は淀川を越え、大阪市に入る。梅田の繁華街をあっさりと通過し国道2号線へ、野田の駅を越えてそれもあっさりと道を逸れる。それから北港通を経由して43号線へ、弁天町を真上に中央通へと折れた時、あれ、と思い至る。案の定フロントガラスの前方に、大きな観覧車が目に入った。色とりどりにライトアップされたそれに咄嗟に時計を見ると、まだ5時台だった。随分と日が短くなったな、とぼんやりと思う。 駐車場に車を停め、外に出るとほんのり海の匂いがした。そうしている間に、黙って横山が歩き出すのに続く。横山の足は迷わず進み、しみじみ何年か振りに訪れたそのエントランスに到着してやっと、村上は口を開いた。
「海遊館に来たかったん?」
問いを背中に受けて、横山はゆっくりと振り返る。 「…ジンベイザメ、まだ生きてるんかなぁ思て」 言って小さく笑った。
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横丸がデートしたという海◎館(今更伏せても意味なし)で、横雛ならこんな感じ?という捏造話。 ちなみに→�△愨海�も未完です。(最悪ですな)
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