2004年10月10日(日) |
深夜番組(ヨコヒナ) |
「深夜番組」
「・・・・・なあ、つまらん?」 「え?」 自分がいなかった間の、エイトの活動報告ついでに、いろんな出来事があったと。楽しそうに話す横の言葉をじっと聞いていたのに。 急に曇りだした表情。どないしたんやろ?って思ったら。真顔で言われて。アドリブになれて、切り返しがうまなったと評判のツッコミもできないまま、何言われたのか理解できずに、ヨコの顔をじっとみてたら。 「俺と話すの、つまらん?退屈?」 返事がないことで、肯定の意味にとったようで。ますます不安そうな顔をしながら、伺うように訪ねられた。 「そんなことないで。なんでそない思うん?」 慌てて答えたけれど、効果はあまりなく。 「やって、眠そうな声してるやん」 「眠そう?」 繰り返すと、大きく頷かれた。
確かに。 今まで以上に増えた仕事。プラスレギュラーも増え。 以前とは比べものにならないほど、忙しくなった。 東と大阪の往復。3時間の移動は辛くないといえば嘘になるけれど。 それでも、忙しいということは、それくらい仕事があるってことで。仕事大好きな自分にとっては、嬉しいことだから。 いやだと思うことはない。けれど。 眠い。それだけは、どうしようもないなぁ。
けど、それは決してヨコの話のせいではないから。そこは強く否定しとこ。
「ちゃうねん。今日・・もう昨日か。ロケ時間早かってん。やから、ちょっと眠気襲ってきただけや」 「ほんまか?」 「ホンマ。ヨコの話しで詰まらん思うわけないやん」
にっこりと笑顔を作る。 横山がこの笑顔に甘いと知ってて、あえてするのはずるいというのを知ってるけど。 けど、有効なものなら、使わなあかんやん?
「ほんなら、ええけど・・・・」 まだ不安そうな声に、安心させるように、笑顔を浮かべる。 そんな、俺のことで、ヨコが不安になることなんて、何一つないのに。 ヨコの話は大好きだし。ヨコの声も、顔も、なにもかも好きで。 好きすぎて、この気持ちが重荷にならないとええなあって、願うほど、好きやのに。
「やから、もっと、話聞かせて?」 「ああ、ほんでな・・」 嬉しそうに話しだすヨコの顔。自分をじっとみつめながら、楽しそうに話す顔。 大好きな、ヨコの顔。 この笑顔を引き出せるのは、自分やって。うぬぼれても、ええ?
「ほんでな、内が・・」 「うん、うん」 ヨコの顔が、自分を、自分だけを見つめる顔が大好きやって、 ヨコが思う以上に、ヨコのこと、大好きやって。 知ってる?
ヨコのためやったら。 深夜番組のとりで疲れてるのだって、吹っ飛んでしまうくらいの笑顔。見せれる。 そんなパワーがあるんやって。 気づいてないでしょ?
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