| 2004年10月03日(日) |
横山さんちのお話�� |
*注意 おとん=横山 おかん=村上 長男=錦戸 長女=内 とりあえず、この設定だけでお送りいたします(爆)
「ときめきがたりんわ・・・」 ご飯食べてるとき、おかんがしみじみと呟いた。 なにがたりんねん。あのべたべたしてる時間はなんやねん。おとんの照れ笑いとか、あんたの確信犯の笑みとか。 あの時間はなんやねんと、言いたかったけれど。あまりにもおかんが真面目な顔して呟くから。なんも言えなくなって。 ただもくもくと、ご飯食べてた。 「髪切っても、気づかないんやで?」 「あーそうなん?」 「そうやで!?ヨコが短いほうがええ言うから、切ったのに・・」
それは、髪短いほうが好きいうより、短い髪のおかんのが好きってことやと思うけどね。 言うのも阿呆らしいし。今更やろと。何年見てんねんと。言いたいわ。 おとんのわかりやすい性格なんて、おかんには当の昔に見破ってるやろ。照れやな性格とか、素直になれへん言葉とか。わかってるやろ。 やけどたまに、言葉にしてほしいと、駄々こねるおかん。 素直に言ってほしいと、しょぼんとした顔で言われて。息子に言うてもしゃーないやんて、思うけど。 「俺は短いほうが好きやで」 「え?」 「今のが、かわえくて似合う思うわ」 おかんに甘いって、また言われるかもしれへんけど。うだうだしてるおとんも、悲しい顔してるおかんも見たくないから。 しゃーないから、おとんのかわりに、おとんの本音、おれが言うてやるわ。 「ほんま?」 「俺が嘘言うたこと、ある?」 「・・ないなぁ」 「なら、俺の言葉、信用しときや」 「うん、ありがとな、亮」 「・・・・おとんの言葉、代弁しただけや」 「そんでも、嬉しいわ。ありがとぉ」
息子の言葉なんて、そないうれしいもんか? やけど、さっきまで暗かったおかんの顔が、見る見る明るくなって。ニコニコと笑顔になったから。 こんなんでおかんの笑顔取り戻せるなら、安いもんやって、思った。
「腹減ったーー!!」
おとんがノンキに階段下りてきた。 なんか一言言うてやろって、口を開いたけれど。おかんの苦笑いと、唇に押し当てた「内緒やで」ってポーズに。おかんが、気にせんのやったら・・・俺が口出す権利ないし。 やけど、おかん悲しませてるのに、当のおとんはなんも気づかへんなんて。なんかふに落ちないんやけど。
リビングを離れて。朝食の準備を始めたおかんの後姿を見送って。 おとんに、たった一言でも言うたろって、身構えたけれど。
「やっぱ。正解やな」 「え?」 「髪きって。ふわふわしてて、かわええわ」 おかんの後姿みて、ニヤニヤ笑う姿。 「・・気づいてたんか」 「なにが?」 「・・・なんでもないわ」 さっきまでおこってたん、阿呆みたいや。 やっぱ、阿呆夫婦には、関わらないほうがええと、あらためて誓った。
|