バイオトープの庭

2008年01月28日(月) 1月に思うこと


12年前の冬、サクラはうちにやって来ました。

すでに歯と前足の爪が根元から欠けていたサク。

鼻っ柱が強くて何かあるとすぐシャーシャー唸ってたサク。

昨年の6月に手術を受けてから、窓から脱走するような

威勢の良さはすっかりかげをひそめてしまったけど

ゆったり、状態を維持してほしい、維持してくれると思っていました。

高齢猫と思われるサクへのこれ以上の治療は、

むしろ負担になるんじゃないか、という迷い。

果たして手術をしてよかったんだろうか、という迷い。

そして「サクは大丈夫」と思いたがっていた。

前足に人差し指をのせたらぎゅっと爪で握り返してくれたサク。

もう一度のせたら、また、ぎゅ、ぎゅっと握り返してくれたサク。

まさかそれが最期の時だったなんて。

なんて能天気な自分。

1月17日の午後、

サクは面倒もかけてくれずに亡くなりました。

ありがとうね、ごめんね、何であの時抱きしめなかったんだろう、

何であの時つっけんどんにしてしまったんだろう。

何で何でがぐるぐるぐるぐる。

サクがいなくなって初めて気づいたサクへの思い。

サクを火葬してお骨にしたら、自分でも意外なくらい

気持ちがすーっと落ち着いていくのがわかったけど、

サクのいない空間にはまだちょっと慣れません。

今は、サクの前に置くごはんやおやつに

熱視線を送る雪太朗たちに困り笑いしているよ。







お別れの日。

1月にやって来て1月に帰って行ったサクです。



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