Monologue

2007年01月23日(火) あるある

『発掘!あるある大事典2』の打ち切りが決定したそうである。

原因は皆様もご存知の通り、
「実験結果を捏造していた」と云う事実が発覚した事に依り、
番組の信用が失墜してしまったから。

つい先日、番組内で取り上げられた『納豆』が大量に売れ、
食品売場から『納豆』が姿を消し、
毎朝欠かさず食べていた『納豆』が入手出来なくなると云う驚きの事態が有ったばかりなのに、
依りに依って、その『納豆』の実験データが虚偽だったと云うのだ。

「納豆を食べ続けて家族に笑われました。番組は二度と観たくありません!」
「不信感はぬぐえない。視聴者をばかにするな」等・・・
TV局や番組のHPには苦情のメールや電話が殺到したそうである。

数年前、
デパートの試食係のバイトをしていた時、
バナナの試食でお店に行ったら、
前日に『あるある』でバナナが取り上げられてしまった為、
私が二日間掛けて売る筈だったバナナが、一本も無くなってしまい、
仕方無く、青果売場の包装の手伝いをして過ごした。

また別の現場に行ったら、
その店のマネージャーさんが、
「明日は『あるある』でアボガドが取り上げられますので、
それに合わせて3000個入荷してます!」と言われ、
(そんなに売れるのかなぁ・・・)と半信半疑でいたのだが、
放送が有った次の日、
あっ!と云う間に完売してしまった。

完売後も、
「アボガドは無いんですか?」とお客様から何度も質問されて途方に暮れた事を想起する。

それ程までに影響力のある番組だっただけに、
腹が立つ・・・と云うよりも、何だか勿体無い気がする。

確かな信用を築き上げるのには時間も労力も膨大に必要だが、
それを崩すのはあまりにも容易い。

毎週、毎週、毎週、
効果的な実験データを算出するのは大変だろうが、
「嘘なんか吐かずに真面目に誠実に」してれば、
ずっと人気番組でいられた筈なのに・・・と想ってしまう私は、
やっぱり世間知らずの甘ちゃんなのだろうか?


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