| 2006年10月28日(土) |
火寄(『カブト』38話感想) |
今回のエピソードの中で最も怖い『怪談』は、 前回のラストで『呪いの鏡』に学年トップを祈願した少女の死を、 登場人物の誰もが黙殺している事だと想う。
何度ビデオを観直してみても、 小林恵子嬢は、 38話冒頭でワームに殺されてしまったとしか考えられないのだが、 天道君は学年トップになった彼女にやきそばパンを差し出すまで、 その事実に全く気付かないし、 また気付いた後、彼女の死を悼むシーンも無い。 脚本の行間に巧みに埋葬されてしまった彼女の悲惨な末路を想うと 胸が痛い。
つまり『呪いの鏡』への『お願い事』が叶えられる達成感を 当の本人は味わえず殺され損と云う訳だ。 ますます切ない。
いきなり冒頭から重い話で始めてしまった所為で、 気持ちが憂鬱になってしまった。 (自業自得)
では『憂鬱』繋がりで、今週の『矢(さ)車語録』
「たそがれてるなぁ・・・ ロクデナシが光を掴もうとしてもしっぺ返しを喰うだけだ」
今時『しっぺ返し』って言うかなぁ?(^^;)と想いつつも、 ホッパー兄弟語録から毎週、毎週、毎週・・・(以下略) 耳が離せないワタクシ。
「真っ暗闇の無間地獄で、ずっともがき苦しむんだ」
今時『アングラ芝居』でもこんな台詞言わな・・・ (ハッ!大変失礼致しました!兄貴!(^^;))
来週は一体どんな台詞を言ってくれるのか? やさぐれ!・・・ぢゃなかった、がんばれ!地獄のホッパー兄弟!!
さて次は『今週の加賀美君』
行方不明になった後、 急に強くなって戻って来た野球部員の少年に対して、 「アイツがワームかどうか俺が勝負して確かめてやる」と云う加賀美君。
だが、その根拠が、 「俺は甲子園に出場した事が有る、野球なら誰にも負けない」って・・・・ その自信に満ちた思考経路は、まるで『天の道を往き総てを司る男』の様だ。 「お前になりたいんだ!」も程が有る。
もし少年が単なる野球の天才少年で、 別にワームでも何でも無かったら、どうする気だったのだろうか?
だが、その後のバッティングシーン、 台本の都合上、空振ってこそいたが、 バッティング・フォームがバッチリ決まっているので、 やはりちゃんと野球をやっている人だと云うのが判る。 また加賀美君は他のさりげないシーンでも走り方が凄くカッコイイ!ので、 天道君ならずとも柱の陰からこっそり見惚れたくなってしまう(*^^*)
あとキャンプに向うバスの中で、 突然出現したワームに怯える生徒達を励ますシーン、 加賀美君の温かさと優しさが伝わって来て、とっても良かった。 たとえ歌の×××が・・・だったとしても・・・OK! (歌なんて練習すれば誰でも上手くなるよ!オイラだって!!(涙))
その後、 「幽霊退治だ、皆を頼むぞ」と蓮華に小声で耳打ちしてバスを降り、 一人戦いに挑む加賀美君が男らしくて素敵だった。
引き続いて『今週の天道君&加賀美君』 (さ〜て『妄想』モード♪『妄想』モード♪っと)
何の気兼ねも無く天道家で食事している加賀美君、 「おかわり」しているのもおそらく『マイ茶碗』らしい馴染みっぷり。
「しかし何でウチでメシを喰う?」と天道君が尋いているのは、 おそらく先々週辺りに喧嘩した時、 「出て行け!もう二度とウチでメシは喰わせん!」と、 加賀美君を追い出しでもしたのだろうか?
自分からは素直に謝れないタイプの天道君は 「オレはまだお前を許してないんだからな」と、 無言でアピールしている様だが、 加賀美君はとっくの昔に喧嘩した事など忘れているらしい。
ところで、この二人が携帯電話で話しているシーンを観て想ったのだが、 二人とも互いに互いを『LOVE定額』に登録しているのだろうか? (ちなみに『LOVE定額』は、 性別に関わり無く一回線に尽き一人を登録出来ます。 『Soft Bank』になったら無くなったのかな?あのプラン)
何にしても、
“ワームがそっちに向ってる!
頼む!樹花を護ってくれ〜!゜゜・(;>_<;)・゜゜・。
オレも急いで行くぜ!ε=ε=ε=┏(; ̄▽ ̄)┛ by天道”
“よっしゃ!俺に任せろ!(^O^)/ by加賀美”
・・・なんてメールでのやりとりぢゃなくて良かった。
(あ、でも、それはそれで可愛かったかも?)
それにしても坊ちゃまはあのキャンプ場まで『徒歩』で来たのだろうか?
いずれにしても『サソード・ゼクター』の無断借用に関しては、 ちゃんと怒るべきだと想う。
まだ『ZECT』からお給料を貰っているならともかく・・・
『ZECT』と云えば、 野球部員の失踪事件にワームが関係しているらしいと推測し、 「学校を閉鎖して調べるか?」と云うだけならまだしも、 学校の生徒をワームに殺させていた(らしい?) 理事長を逮捕する権利まで『ZECT』に有るんだろうか?
しかも逮捕状も無いのに・・・
まぁ『カブト』は子供向け番組なのだから 細かい部分まで突っ込む必要も有るまい、 と想いつつ、ついこだわってしまうヲタクなワタクシ(^^;)
さて最後に、
ひよりと謎の男が居る金色の野原が拡がる未来(らしい)は、 どうやら『火の七日間』以降の世界らしい・・・(←やっぱりヲタクぽい?)
|