Monologue

2006年03月24日(金) こころのあな

とうの昔に塞がっていたとばかり想っていた胸の奥の傷痕が

ふとした弾みでパッカリと大きく口を開けてしまった


真っ赤な血を流している傷口が ズキズキズキ痛むのに

あまりにも傷口が大き過ぎて なす術がない


おろおろするばかりの私は

靴下の親指に大きな穴が開いているのに ふと気付く


それが何だか 自分の心に開いた穴みたいに見えて

堪らなくなって針に糸を通してチクチクチクチク縫い始めた


チクチクチクチクチクチクチ……


胸にポッカリ開いた穴は


チクチクチクチクチクチクチ……


もうどうやっても塞がらないけど


チクチクチクチクチクチクチ……


せめて靴下の穴は

キレイに塞いであげよう


チクチクチクチクチクチクチ……


この靴下の穴みたいに 心の穴も塞がったら良いのにな


チクチクチクチクチクチクチ……


ふぞろいな縫い目が 残っても構わないから


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