Monologue

2005年07月29日(金) ゆらゆらとふるへ

ユースケ・サンタマリアさん主演の舞台『姫が愛したダニ小僧』を
『アート・スフィア』にて観劇していたら・・・・・ば!
開演10分後位に突然グラグラグラッと地面が揺れ出した。

揺れ始めは何事も無いかの様に演技を続けていらした役者さんも次第に揺れが激しくなるに従って台詞がしどろもどろになり、
「ええと・・・・・その内に何か指示が有るんじゃねェのかな?」

演技を続けてはいるものの、そんな台詞をアドリブで言ったりしている。

先日、関東を震撼させた地震を想起して、背筋が寒くなる。

(一体どうなるんだろう?
 どうせ死ぬなら、せめて最後までこの舞台を観てから・・・・・・!)

・・・・・・と、想っている内に揺れはピタリと治まり舞台の上では何事も無かった様に物語が進行して行く。

(また揺り返しが来たらどうしよう?万一に備えて『公演』を途中で中止する事になったりしたら嫌だなぁ)

そんな心配をしていたのも僅かな間だけで、
私はすぐに舞台のストーリーに引き込まれてしまった。

それにしても舞台を観ている時に地震に遭うなんて生まれて初めての経験だった。


あ!そう云えば肝心の舞台の内容についてちっとも触れていなかった(^^;)

ユースケさん演じる若者と彼の妻が死んだ祖母の遺体を引き取りにある『老人ホーム』を訪れる。
そこに入院している老婆(富田靖子さん)はユースケを『船長』、妻を『洗濯女』と呼び、自分は囚われの姫君『すみれ姫』と名乗る。

『老人ホーム』職員の老婆の扱いの非人道さに腹を立てた夫婦は老婆を連れ出す。

老婆は昔愛していた笛吹きの『ダニ小僧』を探す旅に出よう!と二人を誘う。

最初は半信半疑だった夫婦の前に姫を守る剣士や彼女が乗っていた船等が次々と現れ、やがて老婆自身も愛らしい姫君の姿に変化する。
そして彼らの不思議な冒険の旅が始まる・・・・・・

老人の『妄想』だとしか思えない話が実は現実だった、なんて、何だか『ドンキ・ホーテ』と『貴婦人との旅』(マスター・キートン)をミックスした様なイメージを。

夢のある御伽話だったので大人も子供も楽しめそう、夏休みに親子連れで来る人達が喜びそうだ。
(私としてはもう少し毒が有る話の方が好みですが)

富田靖子さん演じる『すみれ姫』が可愛かった♪
ユースケ・サンタマリアさんはリアルな演技が自然に出来る方だなぁと感じた。


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