Monologue

2003年07月30日(水) 今は蟻ブーム?

お気に入り劇団の一つ『ク・ナウカ』の『サロメ』を観劇する。

会場は日比谷公園内の草地広場・・・・・つまり『野外劇』だ。

(余談だがこの劇団、野外劇を公演なさるのは良いのだが(私も大好きだし)
何と(舞台はともかくとして)客席に屋根が付いていないのだ(涙)

本来何も無い場所に舞台や客席を組むのだから大変なのかもしれないが、
他に野外劇を公演している劇団では
(舞台はともかく)客席にはちゃんと屋根が造られている。

過去に一度、土砂降りの中で雨合羽を被って2時間近く観劇した経験が有るが、
やはりどうしても雨の降る音や顔に掛かる水滴に気が入ってしまい、
今一つ舞台に集中出来なかった。閑話休題)

この日は昼に雨が降ったので、
(また雨の中で観るのか?)と懸念したが、幸い夜は雨が降らなかったのでホッとした。

雨の心配は有るものの、基本的に私は野外劇が大好きだvv

今回は、客席を含めた舞台全体の頭上に蜘蛛の巣状にロープが張ってあり、
捕らわれの預言者ヨカナーンはそのロープの上に居る。

主人公のサロメはロープの下から上に居るヨカナーンを見上げて芝居をするので、
今までの『サロメ』と180℃逆転した構図になっているのが興味深かった。

(ヨカナーンは古井戸の中に捕らわれているので、
 サロメは井戸の上から下を覗き込んで彼と会話するのが普通のスタイル)

サロメ役の美加里さんvvは、タキシード姿に小さな蝶の羽翅を付けた愛らしい姿で登場。
劇中でヨカナーンの首を得る為に踊るシーンでは、
一度退場後、金色の繭に入って再登場。
繭の中から大きな蝶の羽翅と触覚を付けて現れたシーンはとても美しくて素敵だった(^^)
(捕らわれている筈のヨカナーンが蜘蛛の巣の主で、
彼に恋したサロメの方が逆にヨカナーンに捕まった蝶と云う事を表しているのだろうか?と
個人的に感じた)

さて、前述した通り、
この舞台でヨカナーンは蜘蛛でサロメは蝶の衣装なのだが、
それに合わせてか、
サロメの義父・ヘロデ王はムカデで
(3人1組でそれぞれ頭・胴体・尾を担当しているのが蛇踊りみたいだった)

サロメの母のヘロディアスの衣装は・・・・・何と『女王蟻』だった(苦笑)

まさに『あの』キメラアントの頭部そっくりな被り物(複眼・触覚付き)をして、
大きな鉤爪を想わせる六本の脚
(左右それぞれ3本ずつの義手・毛皮付きで大変ゴージャスでした)を付けて登場した時は、他のお客様とは全然違う意味で大爆笑しそうになってしまった(失礼な客だ)

会場も公園だし、
役者の衣装も昆虫をイメージしていたので、
何だか『真夏の夜の夢』の様に幻想的で素敵だったとは想うのだ・・・・・が、
舞台の本筋とは全く別の意味でヘロディアスの『女王蟻』の衣装が
やたら印象に残ってしまった(^^;)

まさかこの劇団の演出の方が『H×H』を読んでいらっしゃるとは考え難いので、
単なる偶然だろうか。

そう云えば、
最近ベルナール・ウェルベル氏の『蟻』シリーズの完璧版が
角川文庫から出版されたりしているし、
私が知らないだけで今『蟻』はブームなのだろうか?

それとも、やっぱり『ク・ナウカ』の演出家のM氏が『H×H』を愛読なさっているのかも?

(そんな訳ねェだろ(^^;))


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