| 2003年04月30日(水) |
『ブロマイド』で好きなキャラを『召還』出来るそうだ |
「へぇ…… この『ブロマイド』が有れば、 これに写っている人達を、いつでも好きな時に『召還』出来るんだね」
何枚かの『ブロマイド』が貼られた『専用アルバム』を感心しながら捲るゴンに、 先日、 2度目の『グリード・アイランド』攻略のプレイ・メイト(←何だかエッチな響き(*^^*))として ゴンとキルアの仲間に加わったクラピカは“ああ”と肯く。
「でも、この『ブロマイド』に写ってるの『クモ』の連中ばっかだぜ?」
『専用アルバム』を覗き込みながらキルアが訝しそうに眉を顰めると、
「本当だ!クロロの『ブロマイド』まで有る!」
ゴンも不安そうに声を荒げ、ゴクリと唾を呑み込んだ。
「ピンチの時に、 コイツらなんか呼んじまったら、ますますヤベェ事になっちまうじゃねェの?」
「別に本当に仲間にする訳では無い、 あくまでも能力を一時的に借用するだけだ」
クラピカが冷静な口調で説明すると、 ゴンとキルアは安心した様な顔付きになって再び『専用アルバム』に視線を戻した。
「あ!レオリオの『ブロマイド』も有るよ!」
“バチン!”と、 こちらに向かってウインクを投げているレオリオの『ブロマイド』を指差しながら、 ゴンは嬉しそうに声を弾ませた。
「これが有れば、いつでもレオリオを『グリード・アイランド』に呼べるんだね!」
「バ〜カ!まだ『纏』しか出来ねェオッサンなんか『召還』したって、 足手纏いにしかならねェじゃん!」
「そ…そんな事は無いぞ……」
クラピカが、 まるで独り言の様に小声でぼそりと呟く。
「敵を倒す為の力だけが『念』では無いのだ、 レオリオは今、大学で『念治療』の修行に励んでいるそうだし……」
「へぇ……そうなんだ?」
「レオリオも頑張ってるんだね!」
クラピカはコクと肯きながら薄く微笑むと、
「せっかくだから、今レオリオを此処に『召還』して、 さっきのドッヂ・ボールで負傷したキルアの左腕を治療して貰ったらどうだ?」
「え?でも『大天使の息吹』を使えばチョチョイのチョイ♪で治せるじゃない」
ゴンがクラピカの提案を覆す様な意見をさらりと述べる。
「そうそう、せっかくこないだGETした『大天使の息吹』が有るんだか……」
「幾ら2回目のプレイとは云え、 貴重なレア・カードを簡単に使用してしまうのは 余りにも軽率な行為では無いか?と私は考えるぞ!」
同意し掛けたキルアの言葉をピシャリ!と遮る様にクラピカが言うと、
「じゃ、クラピカの『癒す親指の鎖』で治せば『カード』使わなくて済むよね?」
「そうか!そうだよな!」
“うんうん”と二人は肯き合う。
「あ、いや……私は、その……ちょっと肺炎気味で………」
クラピカは“ゴニョゴニョ……”と消え入りそうな声で何事か呟いていたが、 突然、何事か決意したかの様にキッと顔を上げると、
「と、とにかく!今からレオリオを『召還』するぞ!」
“何でそんなにレオリオの肩を持つのだろう?”と 不審そうに首を傾げている二人を尻目に、 クラピカは『専用アルバム』からレオリオの『ブロマイド』を取り出すと、
「『召還』!!」
瞳の前に掲げた『ブロマイド』に向かってクラピカが大きな声で叫ぶと、 “ボン!”と音を立てて勢い良く吹き上がった紫の煙の中から、 トランクス一枚だけしか身に付けていないレオリオの姿が現れた。
「わっっ?!な……何だ??」
縦縞のトランクスの上から股間を押さえながら、 レオリオは所在無くキョロキョロと辺りを見廻している………
「レ……レオリオ!!」 「おっさん!?」
「ん?何だ、お前ェらかよ!!
ったく……何の前振りも無く、 いきなり呼び出しやがって……ビックリしたじゃねェかよ!」
「な……何だ?その品の無い格好は…ッ!」
不満そうにブツブツ呟くレオリオを指差しながら、 真っ赤な顔でクラピカが叫ぶと、
「仕方無ェだろ! ちょうど、これから風呂入るトコだったんだからよ……
で、何の用だ?デートの誘いにしちゃ、ちっと強引過ぎやしねェか?」
そう言いながら、クラピカの顔を見つめてニヤリと唇の端を上げるレオリオに、
「わ、私はキルアの左腕を治して欲しいと思って、わざわざお前を呼んだのだっ!!」 「キルアの腕?」
「ああ、そうだ!修行に依って磨かれたお前の腕を見込んで……」
“ボリボリ……”と短く刈り込まれた黒髪を掻きながら、面倒臭そうにレオリオは答える。
「んなモン、赤チンでも塗っときゃ良いんじゃねェの?」
「な……っ!」
クラピカは緋赤色に変化した瞳を“カッ!”と大きく見開く。
「それよりもよォ、 せっかく久し振りに会えたんだし、また一緒に温泉に入ろうぜ♪」
「お、お前と云うヤツは………!!」
小刻みに両肩をブルブルと震わせながら、 レオリオの『ブロマイド』を“ピッ!”と瞳の前に掲げると、
「………『強制送還』!!」
クラピカが鋭く叫ぶと同時に、 “ゴォォォッ!”と突風が渦巻き、 くるくるくるるるる…………とレオリオを巻き込んだ。
「うわぁぁぁ〜〜〜ッ!なッ!何しやがる〜〜ッ!!」
絶叫するレオリオの身体が、ふわりと空高く舞い上がる。
「お〜い!クラピカ〜!!
オレの事は勝手に呼んどいて、 何でお前ェは『ブロマイド』くれねぇんだよ〜〜〜ッ!!」
竜巻に絡め取られて、 星空の彼方へ連れ去られて行くレオリオの哀愁を帯びた声が、 荒野にいつまでも、いつまでも響いていた………
(ちなみに実際の『W・S』ではレオリオの『ブロマイド』は存在せず、 もちろん『召還』も出来ないそうです(大号泣))
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