Monologue

2003年01月10日(金) なんとか糸 

会社帰りに用事が有って新宿へ行った。
道の途中で『手芸店』を見掛けた時、
ウチの母が『なんとか糸』(仮名)が欲しいと言っていたのを想起した。

『なんとか糸』(仮名)は普通の糸よりも太目でボタンホール等を造る糸なのだが、
ウチの近くのデパートに有る小さな『手芸コーナー』には置いていないのだそうだ。

電車で数駅行けば専門の『手芸店』も有るのだろうが、
糸一つ買うのにわざわざ高い電車賃を掛けるのも勿体無いので、
「ななか(仮名)見掛けたら買っといて」と言われていたのだ。

だが・・・・・・
その『なんとか糸』(仮名)の正式名称がどうしてもどうしてもどうしても(以下略)
思い出せないのだ(←バカ)

どうしましょう・・・・・・大変です。

恥を忍んでレジのおじさんに、
「あの、すみません・・・・・・ボタンホールを造る『なんとか糸』(仮名)って有りますか?」と
尋ねると、

「『シルク・ナントカ・ステッチ』(やはり仮名・・・・・・すみません、忘れてしまいました(涙))で
ございますか?」と流麗な横文字の単語が返って来た。

「あの・・・・・・その『シルク・ナントカ・ステッチ』(やはり仮名)は
日本語で何と呼ばれている糸なんですか?」と尋ねたが、おじさんは、

「さぁ・・・聞いた事有りませんねぇ」と言いながら首を捻るばかり。

母が欲しがっていた『なんとか糸』(仮名)は日本語で、
しかももっと短くて簡単な名前だった筈(←なら忘れるなよ!)

ああ〜ちゃんとメモして来るんだった〜(;;)
後悔しても思い出せない物は仕方が無い。

諦めて新宿の『手芸店』を出て、
次の用事(『東急東横店』東館5Fで開催されている『創作人形展』を観る)の為に
渋谷へ行く。

ふと渋谷の駅前にも『手芸専門店』が有ったのを思い出した。

先刻の事を想起して、もし同じ事になったらムダ足だし・・・・・・とも考えたのだが、
ダメ元で行ってみる事にした。

と・こ・ろ・が!
この『手芸店』・・・・・
品揃えは多いのだが、4階建てで、しかも『糸』は4階に売っている。

そしてお約束の如く、
エレベーターをタッチの差で乗り過ごしてしまう(涙)

待つのも面倒臭いので、仕方無く階段を登る。
2階で見掛けた店員のおじさんに、

「すみません、ボタンホールを造る『なんとか糸』(仮名)って有りますか?」と尋ねると、
「有りますよ、4階です」と、あっさり答えが返って来た。

これだけ大きい専門店なのだから置いては有るのだろうが、問題はその先なのだ。

「ちなみにその糸は・・・・・・何て名前ですか?」

おじさんは訳が判らないと云った顔で首を捻るばかり。

先刻のおじさんの様に『シルク・ナントカ』(やっぱり仮名)と云う
横文字の答えすら返って来ない。

もう!!どうして誰も知らないんだよ〜〜〜ッ?!!(大号泣)

さっきのおじさんといい、このおじさんといい、
若い頃洋裁をやっていたウチの母とそれ程歳が離れているとも思えないのに・・・・・

わざわざ4階まで上っても、
また先刻みたいな事になってもイヤだし、やっぱり諦め様かな?と考えていると、

「4階に専門の・・・・・・詳しい者がおりますから・・・・・・」と、
宥める様な口調でおじさんが言ったので、

取り合えず4階まで上がってみる事にした……

(4階まで上っても、ダメだったら嫌だなぁ……)と思っていた私に、

「それは『穴糸(あないと)』でございますね」

そうさらりと答えたお兄さんの姿は、まるで後光を背負った天使の様に見えた。

「そうです!!それです!!」

嬉しさの余り、身を乗り出さんばかりに叫んでしまった為、
お兄さんはビクッ!!とかなり吃驚して身を引いた。

・・・・・・自分は相当興奮していたのだろう。お恥ずかしい(^^;)

そうだ、
『ボタン・ホール』を造る糸だから『穴糸』と云う名前だったのだ。
思い出して見れば何の事は無い。

「最近『穴糸』置いてるお店、少ないですからね」と言うお兄さんに『穴糸』を包んで貰い、
ホッとしながらお店を出た。


なかなか……波乱万丈だった(^^;)

(余談ながら、その後に見に行った『人形』達はとっても可愛かったですvv)


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