| 2002年11月27日(水) |
レオリオの『目覚まし時計』日記 2 |
現在の時刻 AM6:58・・・・・・
俺は、まるで初デートの時みたいにドキドキvvv 胸をときめかせながら万年床の中で、数十回目の寝返りを打った。
昨夜、 愛しい相方の声で目覚められる様に『目覚まし時計』をセットして布団に入ったものの、 何だか興奮してちっとも眠れなかった。
お陰で寝不足だ。
“カチカチカチカチ・・・・・・・”
時を刻む秒針の音に苛立ちを覚えながら、 俺達2人が仲睦まじく並んだイラストが入った『目覚まし時計』の文字盤を見つめる。
AM6:59・・・・・・・
あと1分だ、う〜待ち遠しいぜ・・・・・・
“カチカチカチカチ・・・・・・・”
アイツの声か・・・・・・
一体どんな言葉で起こしてくれるんだろうな?
「早く起きろ、遅刻するぞ!!」ってトコかな?
それとも、
「遅刻は最も恥ずべき行為だと私は考えるぞ」とか、
朝っぱらから、得意の薀蓄を垂れやがるのかもしれねェ・・・・・・・
いや、待てよ・・・・
この『目覚まし時計』は商用目的だから、 ファンへのサービスで意外とムーディで色っぽい台詞と云う可能性も有り得る。
たとえば、
「おはようマイハニー♪今日も愛してるぞvv」とか?とか?とか?(^^)
・・・・・・・・・な訳無ェか。
俺は自分の想像に空しさを覚えて、布団の中でフゥと溜息を吐く。
“・・・・・7時、なのだよ”
お? そうこうしている内に・・・・・・・
“朝・・・・・・なのだよ”
AM7:00ジャスト・・・・・・ 懐かしいアイツの声が無愛想に囁き始める。
半ば予想通り、事務的で感情が掴めない台詞は、何処か機械めいた感じすらする。
”早く・・・・・・起きろ、なのだよ・・・・・・・”
まぁ、でも、アイツらしいや・・・・・・・と思いながら、そのまま聴き続ける。
“さっさと起きろ・・・・・・キサマ!なのだよ・・・・・・”
ん? 何だか少しさっきと口調が変わったみてェだぞ?
“起きないと遅刻、なのだよ!・・・・・・早くしろ、なのだよ・・・・・・・!!”
何だか段々イライラして来たみてェだな・・・・・・?
このまま起きずにいたら、一体どんな台詞を言ってくれるんだろう?と、 好奇心に駆られた俺が、わざと寝たふりを続けていると、
“・・・・・・・チェーンッ!!”
甲高い雄叫びと共に、 “ドシュッ!!”と、俺の頭の下に何かが刺さる様な鈍い音が響いた。
慌てて布団から飛び起きて、音のした方を見ると、 どうやら『目覚まし時計』から放たれたらしい 白銀の鎖が俺の枕に深々と突き刺さっているじゃねぇか!!
“チェーン!!”
再び、奇声が上がったかと思うと同時に、枕に刺さった鎖が一端引き抜かれる。 だが、すぐに鎖は俺の枕の違う部分を“ブスッ!”と鋭く貫く。
“チェーン!チェーンッ!!・・・・・・・チェーンッ!!!”
「お、おい!バカ!止せ〜!!危ねェじゃねぇかよ〜〜〜ッ!!」
“それでは次のニュースです。
今朝、午前7時頃、 何と『目覚まし時計』に追い掛けられた男性が、 トランクス一枚だけで街中を逃げ回ると云う騒ぎがありました。
逃げ回っていた男性は東京都(←ウソ)にお住まいの受験生Lさん(19歳)で、 Lさん(仮名)は、すぐに巡回中の警察官に取り押さえられ・・・・・・では無く、 『保護』されましたが、 Lさんを鎖でブンブンと振り回し、更にレーザーで攻撃しながら追い掛けて来た 凶暴な『目覚まし時計』は、特殊部隊の出動に依って数時間後に鎮圧、捕獲されました。
Lさん(仮名)は、 先日某ラジオ番組の収録スタジオに突然乱入し、 番組側が全く募集する予定の無い『目覚まし時計』の『試作品』モニターに勝手に立候補し、
「それは『試作品』だからダメです!!」と製作側が頑強に制止したにも関わらず
『レオリオ×クラピカ目覚まし時計』の『試作品』として、 スタッフが『遊び心』で試しに造ってみたと云う、 『レオリオ×クラピカ・ロボ目覚まし時計』を無理矢理奪って逃走し、試用した処、 この事な事態が発生した模様です。
Lさん(仮名)は、 「待てど暮らせど、俺とクラピカがWJ本誌に登場しな・・・・・・・」では無く、
「離れて暮らしている『相方』が「仕事が忙しい」と云う理由でメールも電話もくれないので、 せめて声だけでも良いから、 毎朝起こしてくれると云う時計を一日も早く試したかっただけなんだ〜」と、 男泣きしながらコメントしたそうです”
(この『日記』はフィクションであり、 実際の団体及び『目覚まし時計』とは一切無関係です・・・・・・ゴメンナサイ(^^;))
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