Monologue

2002年08月06日(火) 親の知らぬ間に

上司のK島課長は、今『親知らず』がとても痛いそうだ。

痛くても、夏は抜く事が出来ないので、今は鎮痛剤で痛みを抑えているそうだが、
さっさと抜いてサッパリしたいだろうな……と他人事ながら思う。

『親知らず』は大変だ。

私も4本の内、3本抜いたが、3本とも抜く時「大変だった」記憶しか残っていない。

始めの1本が痛み始めたのは20代前半頃だった。

その痛みたるや想像を絶するモノで、夏場では無かったが諸事情ですぐ抜く事が出来ず、
やはり鎮痛剤で痛みを抑えていたのだが、
或る日どうしても我慢出来ずに『バ○ァリン』を6錠位ザラザラザラッと飲んでしまった
(良い子の皆様は真似しないで下さいネ)

6錠も一気飲みしただけの効果は有った。

だが痛みが無くなると同時に、異常に気分が高揚した。
理由も無いのに嬉しくて楽しくて、
妙にウキウキ♪したナチュラル・ハイ♪な気分が腹の底からこみ上げて来たのだ。

「いらっしゃいませェ〜♪エヘラエヘラ〜(^^)」みたいな感じで、

苦手な接客業(当時のバイト)もニコニコ出来てしまい、
「今日のななかさん(仮名)の接客態度、良いね」と、
珍しく店長に誉められた記憶が有る。

…………あれを『ラリった』と云うのだろう(今想起しても恥ずかしい(−−))


2本目と3本目は去年抜いた。

さして痛くは無かったのだが、他の歯を大治療していた時に担当の先生から、
「この歯は残しても、すぐ虫歯になりそうなので、どうせなら抜いてしまいましょう」と
提案されたので、抜く事にした。

2本目はすぐ抜けた。
問題は3本目……

歯は抜けたものの、歯の根の一番先端の小さな欠片が顎の中に残ってしまったのだ。

取り除こうにも、
その欠片のすぐ傍を顎の神経が通っているので、
下手にいじると大変な事になるかもしれない……

結局、
担当の先生に『紹介状』を書いて頂き、わざわざ『大学病院』まで足を運ぶ羽目になった(涙)


『親知らず』は大変だ。
こうして思い出しただけでも抜く時「大変だった」記憶しか残っていない。

勿論それは自分だけの事では無い。

おなじみウチの母は生まれ付き血液の中の血小板が足りない所為で、
抜歯後の出血が止まらず貧血で倒れたそうだし、
私の上司のY井課長は、何と!!『親知らず』を抜く為だけに入院したそうだ。

『親知らず』は本当に大変だ。

秋になって涼しくなり、
K島課長が抜歯してサッパリ出来る日が1日も早く来る事を祈らずにはいられない(−−)


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