Monologue

2002年07月14日(日) 暑いにも程が有る

最近暑い日が続いているので、母と私はクーラーを点けたまま仕事に出掛ける。

これは自分達の為が帰宅後涼しい想いをする目的では無い。

ウチの飼犬のリン(シーズ−13歳・メス)の為だ。

「ペットの為とは云え電気代が勿体無いのでは?」と想われる方も多いだろう。
我が家でも(と云っても母と私だけだが)去年まではそう考えていた。
元々、母も私も冷え性でクーラー独特の冷たい風は苦手で、
家に居ない時は勿論、居る時もほとんど点けていなかった。

ご記憶なさっている方も多いと想うが、去年は猛暑で熱射病で倒れる人がとても多かった。
(自分もお恥ずかしながら一度倒れた)

そんなある日、帰宅すると母が浮かない顔で言った。
「リンちゃん、入院しちゃった……」
「え?何で?」
リンはかなり高齢なのだ。
普段は元気に駆け回っていても、いつ倒れても不思議は無いお年頃では有った……のだが、
母は呆然としたまま、こう答えた。

「『暑さ負け』で!!」

……犬でも『暑さ負け』で入院しちゃうなんて事が有るんだなぁと、妙な感心をしてしまった。

だが改めて考えてみると、小型犬で有るリンの体温は我々人間よりもずっと高いのだ。

(可哀想に……ずっと我慢してたんだね、ごめんね……)

病気では無かったので、リンは1週間ほどで無事帰宅したが、
その日から、ウチでは出掛ける時でもクーラーを点ける様になった。

他にも、お腹に『ヒヤロン』(『ホカロン』の冷たいバージョン)を巻いてやったり、
飲み水に氷を入れてやったりしている。

クーラーの冷風は、個人的には苦手なのだが、
送風口の真下近くで、スゥスゥと気持ち良さそうに寝息を立てているリンを見ていると、
やはりホッとするのだった(^^)


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